Let it be 〜なるようになるさ〜

2020.07.03 Friday

(2019年秋、武当山で、一緒にお稽古した大好きな人たちと)

 

今朝、目が覚めたとき、ビートルズの「Let it be」が、思い浮かびました。

このタイミングって、夢の続きのようなもので、自分の深いところからやってくる気がします。

 

Whisper words of wisdom

魔法のことばをそっと唱えよう

 

Let it be 

なるようになるさ

 

There will be an answer

答えはきっと やってくる

 

下の和訳は、今日の気分であてた意訳です。

 

Let it be、ありのまま、なすがまま、というのが、words of wisdom、智慧のことばですからね。智慧のことばが、あれこれ考え抜いたものではなく、流れに任せる、みたいなものであることが、いいですよね。

 

音楽は、聴く人の”いま”によって、受け取るもの、感じることが、変わるような気がします。

コロナに伴ういろいろな出来事や、変化の中にいる状態で、この歌は、ことのほか響いてきました。

 

音楽って、いいですよね。時代を超えて、寄り添ってくれたり、励ましてくれたり、心をあたためてくれます。

 

 

いま、わたしに起きていることも、この歌みたいだなあと、思いました。

 

7月1日から「夏までがんばる!21日間チャレンジ♪ザ・もも上げ」を始めました。

 

前の投稿に書いたように、「何かを見て胸が痛み、自分の無力感を感じるときにすることは、こんなわたしに出来ることは何だろうと考えて、小さなことを実行する」というメッセージが目にとまり、「いま、できることは何だろう?」と思ったときに、出てきたアイディアです。

 

6月30日、前日の夜11時半に思いついた、ホヤホヤ企画です。

 

「やろう」と思った次の瞬間、「どうせなら、一緒にやりたい」と思って、Facebookで声をかけることにしました。この時点では、21日間もも上げをすること、Facebookで非公開グループを作ること以外、何も決めていません。

 

声をかけると言っても、もう当日です。準備期間など、ありません。

 

こういうとき、「誰も来てくれないかも」と躊躇してしまうことも、ありますよね。「誰も来てくれなくても、自分はやるもんね」と、ちらと思ったのですが、それを言うのも違うな、と感じました。

 

それって、ただの強がりじゃないですか。

誰も来てくれなくても、落ち込まないように予防線を張っているような感じで、実は、ものすごくカッコ悪い(笑)。

 

今回は、人と一緒にやりたいのですよ。素直に、それだけ思えばいいのに、ですよね。

 

最近、読んだ話に、何かを投げかけて応えてもらえるには、「信用」が必要、という文章がありました。よっぽどの著名人は別ですが、そうでなければ、信用してもらえるだけの材料を、自分が投げているかで、結果が決まる、みたいな感じです。集客も、同じですよね。

 

出せる材料を出し切って、それでもまだ足りないなら、「とにかく、わたしを信用してくださーい!」みたいに、全身を投げ出すくらいの勢いで訴える、ともありました。最後は、それね。こういう心意気、好きです。

 

さて、企画がどうなったかというと、朝からぽちぽちと、「一緒にやりたい!」と言ってくれる人たちが現れて、いま現在、わたしを入れて24名になりました。うれしいです(涙)。

 

声をかけた日にスタートしたので、進め方も、走りながら考えます。もともと、前もってじっくり考えるよりは、思いつきで行動する方が向いているタイプです。

 

でも、実際のところは、いろいろと断片的に考えていたことを、一気につなげて、ひとつの企画にした、みたいな感じです。

 

コロナに伴う自粛生活で、「何かできることをしよう」と、「カンタン体操」を無料で公開したり、オンラインの動画レッスン(有料)をリリースしたりしました。

 

どちらも内容には、自信があります。

 

でも、6月から対面のお稽古を再開して、実際に生徒さんとお稽古したり、動画を見てくださった方の意見を聞いたりしたときに感じたのは、その限界です。

 

動画がダメ、オンラインがダメ、というわけではなく、わたしが大切にしたいこと、実現したいことが、できないというだけです。

 

たとえば動画レッスンで言うなら、太極拳の動きだけを習いたいのであれば、それでも十分できるのかもしれません。

 

でも、わたしが大切にしたいのは、「実感」です。「これとこれは、こう違う」とか、自分で体験して、感じる力を育ててほしい、という願いが、強くあります。

 

それが、たとえば今のような状況のときに、自分で感じて、考えて、選択して行動する力になると、思っているからです。それが生き抜く力だと思っています。

 

動画を見てやっているとき、生徒さんが「できているつもり」のことも、実際に対面で見ると、そうではないこともあります。生徒さんが悪いのではなく、知らないことを習うのは、そういうことで、出来ているのかどうか、自分ではわからないものです。先生は、そのためにいるのだと思っています。

 

動画の限界のひとつは、どうしても”見える結果”に引きずられることです。

 

本当は「こうやって、こうやる」というプロセスがあって、その結果として目に見える形で現れるので、プロセスの方が大切です。見える結果に引きずられると、そのプロセスが抜けやすくなります。

 

人によっては、それを補完して動画で習うことができる人もいるのかもしれませんが、そういう人は、たぶん、習う必要ないですよね。(ちょっと実験で、習ったことのない太極拳の動画で見て、どんな感じになるのか試してみようと、思っています。)

 

対面で教える大切さを実感できたことは、「こういうことを、していきたい」と感じる、よい機会にもなりましたが、

 

「もしこのまま人に会いにくい状況が続いたら、この役割は廃業かもしれない」(というのは、ちょっと大げさですが)と、思ったりもしました。

 

直接会わず、人の体にも触らず(クラスでは、触って理解してもらうことが多いです)、どうやって自分が願っていることを実現すればいいのだろうと、頭を抱えていました。

 

自分がそんな状態だったからこそ、活力を取り戻そうと、「こういうときは、もも上げだ!」と、思ったのですけどね。頭を抱えるのも、悪いことではありませんね。

 

今回の企画では、大事なポイントを小出しに伝えていくことにしました。すでにYoutubeにあげている動画では、全部まとめて説明しているのですが、それを分割して、「今日は、これを意識してね」と、ポイントをひとつにするように心がけています。

 

まだ3日目ですが、みなさん、「自分で体験して、感じたこと」を、コメントに書いてくださったりします。

 

もしかしてこの方法なら、わたしが頭を抱えた動画の限界を、突破してくれるかもしれないなと、ちょっぴり期待しています。

 

自分でやった後の感想や質問は、わたしにとっても貴重です。その人になることはできませんが、実感を言葉にしてくれる場合、その人の課題が見えやすいのです。

 

太極拳を教えようと思ったときから、「質問に全部答えられるわけではないから、わからないときは、そのまま伝えよう」と思ってきました。でも数年やってきて感じるのは、生徒さんが実感したことを質問してくる場合は、それなりに答えがある、ということです。

 

どう答えたらいいかわからないのは、「一般的に、こういうけれども」という、聞いた話の場合です。面白いですよね。

 

今回も、一つひとつ答えながら、それなら「明日はこれを説明してみよう」と、思いついたりします。こういう双方向のものは、生き物みたいなので、最初からきっちり準備するよりは、やりながら次を決めていく方が、よかったりします。

 

やってみて気づいたこともあります。わたしには、みんながこうやって自分で取り組んでいく場所を用意して、見守っていきたい、という思いがあります。

 

それは現実の場所としても、たとえば中国の武当山にある先生の武館のような、人が来て、集まれる場所を作りたいな、と、ぼんやり思い始めています。

 

どんな人でも来ることができて、人それぞれ、他人と比較したりすることなく、自分なりに楽しく取り組んでいけるような場所です。休みが足りない人は、まずはゆっくり休んで、しっかり充電できた人は、自分の進みたい道を進む、みたいな場所です。

 

まだ、何も進めていませんが、夢は、ことばに出しておこうと思います。叶いやすくなるかもしれないから。

 

今回はSNSですが、そんな場所をちょっと作れたような気がします。「こういうこと、したかったな」と、改めて思いました。

 

まだまだ、あります。

 

何かに取り組むとき、「できない」と感じる中には、要領がわかっていないだけのことも多いのです。同じように見える動作でも、目撃が違うと、やることが違います。その違いがわからずに、「できない」と挫折してしまうことも、多いのではないかしら。

 

大切なのは、目的と、それに合うやり方です。それがわかると、「できない」を、軽々と越えられることも、あります。

 

たかが”もも上げ”、されど ”もも上げ”です。今回で、そんな体験をしてもらえたらいいな、と思っています。

 

 

(ほろほろ泣いてしまった動画です)

 

【おうちで過ごそう!応援企画】

すきま時間にできる、カンタン体操を動画でご紹介しています。リフレッシュにも。こちらから。

 

 

オンラインでの動画レッスン始めました。
 
≪入門編≫
  立ち方、歩き方の≪基本編 ≫と、太極拳の動作の練習としてもおすすめの≪武当五行六合功編≫のセットです。詳しくは
こちら
 
≪武当太極拳編≫
  武当三十六式太極拳をいくつかに分けてご紹介します。「その1」は、
  第1式〜第10式です。詳しくは
こちら
 
≪立ち方編≫
  地に足をつけて、自分らしく生きるための基盤を作ります。≪入門編≫の「基本編」第1講の単発講座。太極拳をしない方にも。詳しくは
こちら

 

 

【7月の特別クラス】

 7月  5日(日)13:00-15:00 「麗屋 弘鈴庵の 立って、歩いて、太極拳(千葉県香取市)詳細とお申込方法はこちら

 

 7月11日(土)14:00-16:30  「やさしい站椿功」(池尻大橋)詳細とお申込み方法はこちら

 

 7月12日(日)14:30-16:30はじめての形意拳」(九品仏)詳細とお申込方法はこちら

 

 7月19日(日)14:00-16:30「たのしい太極扇」(九品仏)詳細とお申込み方法はこちら

 

 7月25日(土)14:00-16:30 「ホントにはじめての武当太極拳・気功(九品仏)詳細とお申込方法はこちら

 

 

「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。人が集って、一緒にお茶でも飲んでなにげない話をして、ほっとする場所でもあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...

 

いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

講座のご案内は、こちらから


0

    夏まで頑張る!21日間チャレンジ♪ザ・もも上げ

    2020.07.01 Wednesday

    (Photo by Xie Okajima)

     

    7月1日から21日間、チャレンジ企画✨として、毎日、もも上げをやろうと思います。

     

    昨日の夜、つまり6月30日の夜、思いついた企画です。

     

    偶然、「何かを見て胸が痛み、自分の無力感を感じるときにすることは、こんなわたしに出来ることは何だろうと考えて、小さなことを実行する」というメッセージが目にとまりました。

     

    それがとても心に響いて「今、できることはなんだろう?」と思ったのが、はじまりです。

     

    暑くなりそうな夏、そしてまだまだコロナとお付き合いが続く日々、パワーがある体の方が、きっと乗り切りやすいですよね。

     

    そのために必要なことは、そんな大げさなことではないと、思うのです。

     

    もも上げ運動は単純ですが、続けていくと、

     

    階段を楽に駆け上がれるようになったり、
    遅れそうなときに、結構な距離を走り切れたり、
    なんだか不思議に活力がみなぎったり、

     

    いろいろ、いいことあります。

     

    21日続けたら、どんな感じになるかしら?と、実験してみたくなりました。

     

    どうせなら、やりたい人を募って、一緒にチャレンジしたら面白いかもと、いきなり、参加者を募集してみることにしました。

     

    21日は、何かを習慣化するのには、いい期間です。

     

    このくらい続けると、「これは、こんな感じなんだ」と、なんとなくの感覚が得られます。

     

    こうやって得る感覚って、実はすごく大事です。頭で考えたものとは違いますし、自分だけにしか得られないことだからです。

     

    やり始めは意気込んでも、途中で停滞したり、やる気が尻すぼみすることもありますよね。でも、そこで止めない方がいいのです。

     

    「やる!」と宣言すれば、逃げられませんよね(笑)。それも続けやすくするコツです。

     

    Facebookで非公開グループを作って、ワンポイントアドバイスを投稿なども投稿していこうと思っています。ときどきは個別に、励まし?のメッセージをするかもしれません。

     

    おすすめ回数は、100回です。

     

    難しそうな方は、30回とか、50回から始めて、途中で「もっと出来そうだな」と思ったら、10回ずつ増やしていってください。

     

    無理なくできる回数より、ちょっとだけがんばるくらいが、いいと思います。

     

    わたしは、300回やります😊(100回だと、実験にならなさそうなので)

     

    やり方は、下記のYoutubeの動画で公開していますから、参考にしてくださいね。

    動画は、日曜日のポンポン、となっていますが、今回は、毎日やりますよ。

     

     

    7月1日からスタートですが、途中からでも、どうぞ😊 (←締め切りました。ありがとうございます。)

     

    パワーをつけたい方、
    続ける力を育てたい方、
    何かチャレンジしたい方、

     

    がんばろう、みんなでやれば、きっとできる✨(字余り)

     

    21日後、どんな自分に出会えるでしょうか?今から楽しみです。

     

     

    【おうちで過ごそう!応援企画】

    すきま時間にできる、カンタン体操を動画でご紹介しています。リフレッシュにも。こちらから。

     

     

    オンラインでの動画レッスン始めました。
     
    ≪入門編≫
       立ち方、歩き方の≪基本編 ≫と、太極拳の動作の練習としてもおすすめの≪武当五行六合功編≫のセットです。詳しくは
    こちら
     
    ≪武当太極拳編≫
       武当三十六式太極拳をいくつかに分けてご紹介します。「その1」は、
       第1式〜第10式です。詳しくは
    こちら
     
    ≪立ち方編≫
       地に足をつけて、自分らしく生きるための基盤を作ります。≪入門編≫の「基本編」第1講の単発講座。太極拳をしない方にも。詳しくは
    こちら

     

     

    【7月の特別クラス】

    7月  5日(日)13:00-15:00 「麗屋 弘鈴庵の 立って、歩いて、太極拳(千葉県香取市)詳細とお申込方法はこちら

     

    7月11日(土)14:00-16:30  「やさしい站椿功」(池尻大橋)詳細とお申込み方法はこちら

     

    7月12日(日)14:30-16:30はじめての形意拳」(九品仏)詳細とお申込方法はこちら

     

    7月19日(日)14:00-16:30「たのしい太極扇」(九品仏)詳細とお申込み方法はこちら

     

    7月25日(土)14:00-16:30 「ホントにはじめての武当太極拳・気功(九品仏)詳細とお申込方法はこちら

     

     

    「陽だまり」とは

    「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。人が集って、一緒にお茶でも飲んでなにげない話をして、ほっとする場所でもあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

     

    ...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...

     

    いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

    太極道家

    講座のご案内は、こちらから


    0

      人間関係を好転させるために、できること(1)

      2020.06.29 Monday

       

      (Photo by Xie Okajima)

       

      太極拳を教えると言っても、おそらく目的はいろいろで、わたしの場合は、すこやかで しあわせに 生きていくための智慧として、これを選んでいます。

       

      そのためには、体の無駄な緊張をなくして、めぐりを良くすることも、心を静めていくことも(心の状態は、体に影響を与えます)大切ですが、

       

      人間関係も、大切ですよね。

       

      足がどんなに高く上がっても、低い姿勢をとれても、どんなにたくさんの套路(型)を覚えても、人間関係で傷ついていたら、すこやかで、しあわせな毎日にはならないでしょう。

       

      太極拳を学ぶことは、生き方を学ぶことでもあります。

       

      太極拳の套路は、太極という宇宙の根源、ひとつの源から、陰と陽に分かれて、この世が生まれ、人が生まれ、陰と陽がくるくる転換しながら、人生が進み、最後は太極に合わさって、またひとつの源に還っていくという、一生のダイジェスト版みたいなものです。

       

      この世では、争いや衝突もあります。太極拳の套路が攻防の連続なのは、攻撃を受けたり、争いに巻き込まれたりすることがある中で、自分がどうありたいかを、経験するためだと思ってます。

       

      やられたらやり返すのではなく、根底にある調和(太極)を信じて、それを取り戻すために戦う(行動する)のが、太極拳です。戦うとは言っても、相手を倒すのではなく、どちらも生き残るために、技を使います。

       

      調和とは、仲良くすることとは違います。たとえばクマと人のように、別の場所で、それぞれ生きることを尊重するのが、調和だと思います。

       

      衝突とか、不調和とか、なければいいよね、と思うかもしれませんし、前はわたしもそう思っていたのですが、最近は、あってもいいと思っています。

       

      不調和があるから、何かおかしいことにも、気づけます。太極拳のお稽古をしていても、「ここ、やりにくいなあ」と感じることで、無駄な緊張に気づいて、それを作らない方法を探ることができるわけですから。不調和は、大切なことにも気づかせてくれます。

       

      さて、人間関係に話を戻します。

       

      人の悩みって、大きく分けたら、人間関係、仕事、お金、になるかしらね。驚くほどバリエーションが少ないですよね。恋愛も人間関係に入りますし、仕事の悩みも、人間関係のことも多いですよね。

       

      そんな大きな悩みである人間関係ですが、よくあるアドバイスとして、「人は変えられない」と言いますよね。

       

      その通りだとは思いますが、人が変わるきっかけを、自分がつくることはできます。そうやって平和を取り戻していくのが、太極拳の技です。

       

       

      先日のお稽古で、小豆を入れた手のひらに乗るくらいの小さな袋を、投げてキャッチするゲームを入れました。

       

      これは、中国の武当山でもやっていたもので、普段のお稽古でも、ときどき取り入れています。みんなで円になって、一人が投げて、誰かがキャッチします。

       

      ルールは、片手で取ること。キャッチするとき、できるだけ音を立てないこと。投げるときも、力まず力を抜いて投げること、です。

       

      袋を自分から取りに行くと、キャッチするときに、大きくて乾いた音が出ます。袋とケンカしているような状態です。体が緊張して固まっていても、衝撃で大きな音が出ます。

       

      そうではなく、飛んでくる袋の動きに合わせて体や腕を動かして、それを吸収するように受けると、ほとんど音がしません。

       

      みんなでしばらくやっているうちに、あることに気づきました。

       

      目の使い方です。

       

      目の使い方には、トンネルビジョンという、一点をきゅっと見る見方と、ワイドアングルビジョンという、広く見る見方があります。

       

      野生動物は、ほぼワイドアングルビジョンで過ごすそうです。どこから敵がやってくるかわかりませんし、広く見ていた方が、獲物も見つけやすいですものね。

       

      トンネルビジョンになるときは、獲物を獲得するときと、発情したオスがメスを獲得(?)するときだけです。割合として、ごくわずかです。

       

      それに対して人の場合は、今はスマホの普及などもあり、都会ではビルが多すぎて視界が遮られることもあり、普段からトンネルビジョンになりがちです。

       

      気づいていない場合がほとんどですけれど、ずっと獲物を狙っている状態が続いていると思うと、くたびれそうですよね。

       

      投げ合いっこは、いったんお休みにして、みんなでワイドアングルビジョンで見る方法を試してみました。

       

      両手を肩の高さで前に伸ばして、黒目を指先にあわせ、指先をちらちらさせながら、横に開いていき、目を動かさずにどこまで見えるか、確認してもらいます。

       

      ほぼ真横に近いくらいまで、見えます。

       

      同じように、縦もやってみます。これも結構、広く見えます。

       

      横と縦とやったら、それをつないた円が、ワイドアングルビジョンの視界です。

       

      ゲームに戻り、ワイドアングルビジョンのまま、投げ合いっこしてもらいました。すると、さっきよりは投げる方も、受け取る方も、柔らかくていい感じです。

       

      試しにトンネルビジョンでもやってもらいました。これ、面白かったです。

       

      トンネルビジョンで相手をきゅっと見て投げると、相手がこわばります。こわばったまま受け取るので、ケンカするような大きな音が出ます。

       

      獲物を狙っている目で見られたら、当然、緊張しますよね。怖くて逃げだす人もいるでしょうし、逆に、怖いから攻撃してくる人も、いるでしょう。

       

      普段の人間関係、こういうことが起きているかもしれないのです。

       

      つまり、自分が悪気もなく、気づかずにトンネルビジョンできゅっと見ているだけで、自分の周りに災いを起こしているかもしれないのです。

       

      再度、ワイドアングルビジョンに戻して投げてもらうと、受け取る方も、緩みます。平穏が戻ってきました。

       

      相手の様子は、自分の状態を反映して、変わります。

       

      自分がトンネルビジョンをしながら、相手に「リラックスして」と言っても、変えることは無理でしょうが、自分が、ほんわかリラックスして、ワイドアングルビジョンで見ていたら、相手も同調してリラックスしやすくなります。

       

      人と人との関係には、いろいろな要因がありますので、ワイドアングルビジョンですべてが解決するわけではありませんが、

      自分のあり方を望ましいものにしておくだけで、相手が自然に変わるという、ひとつの例です。

       

      これのいいところは、相手を変えようとしなくても、自分が本来の柔らかい自分でいるだけで、相手が自分から鎧を脱ぐように、仕向けることができることです。

       

      つまり、自分のことだけ整えておけば、いいわけです。

       

      いいでしょ。それなら、できそうでしょ。

       

      自分の整え方も、太極拳で習いますしね。

       

      太極拳のお稽古で、こういう体験をしておくと、普段にも応用できるようになっていくと思っています。少なくとも、そう願って教えています。

       

      人間関係を好転させるコツは、他にもあるのですが、長くなってきたので、続きは、またの機会に書きますね。

       

       

       

      【おうちで過ごそう!応援企画】

      すきま時間にできる、カンタン体操を動画でご紹介しています。リフレッシュにも。こちらから。

       

       

      オンラインでの動画レッスン始めました。
       
      ≪入門編≫
        立ち方、歩き方の≪基本編 ≫と、太極拳の動作の練習としてもおすすめの≪武当五行六合功編≫のセットです。詳しくは
      こちら
       
      ≪武当太極拳編≫
        武当三十六式太極拳をいくつかに分けてご紹介します。「その1」は、
        第1式〜第10式です。詳しくは
      こちら
       
      ≪立ち方編≫
        地に足をつけて、自分らしく生きるための基盤を作ります。≪入門編≫の
      基本編」第1講の単発講座。太極拳をしない方にも。詳しくはこちら

       

       

      【7月の特別クラス】

       7月  5日(日)13:00-15:00 「麗屋 弘鈴庵の 立って、歩いて、太極拳(千葉県香取市)詳細とお申込方法はこちら

       

       7月11日(土)14:00-16:30  「やさしい站椿功」(池尻大橋)詳細とお申込み方法はこちら

       

       7月12日(日)14:30-16:30はじめての形意拳」(九品仏)詳細とお申込方法はこちら

       

       7月19日(日)14:00-16:30「たのしい太極扇」(九品仏)詳細とお申込み方法はこちら

       

       7月25日(土)14:00-16:30 「ホントにはじめての武当太極拳・気功(九品仏)詳細とお申込方法はこちら

       

       

      「陽だまり」とは

      「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。人が集って、一緒にお茶でも飲んでなにげない話をして、ほっとする場所でもあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

       

      ...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...

       

      いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

      太極道家

      講座のご案内は、こちらから

       


      0

        ヒグマの母子と、たくましく生き抜く力

        2020.06.29 Monday

        (Photo by Xie Okajima)

         

        先日再放送されたNHKのドキュメンタリー「ヒグマを叱る男〜完全版36年の記録〜」は、

         

        世界自然遺産の北海道、知床の奥地にあるルシャで共生する、人間とヒグマのお話でした。番組の感想は、「境界で生きる」(2020年6月10日)にも書きましたが、そこには書かなかった印象的なシーンがあります。

         

        ルシャは、サケやマスが豊かに獲れるところで、人間にとっては漁をする場、ヒグマにとってはエサを獲る場です。

         

        近年サケやマスの量が減ってしまい、漁もうまくいかず、ヒグマもお腹いっぱい食べられず、やせ細ったヒグマが目撃されるようになりました。

         

        番組でもカメラが、お腹を空かせたヒグマの母子を撮影していました。母グマは、ようやくありついた1匹の魚を、ムャムシャと食べています。

         

        その後ろから、1歳に満たない赤ちゃんグマが、鳴き叫び続けています。小さな体、短い足で、鳴きながら必死に母グマを追うのですが、母グマは魚を分け与えようとはせず、とうとう最後まで食べきってしまいました。

         

        それからしばらくして、またカメラが、この母子グマをとらえました。

         

        母グマが、しきりに赤ちゃんグマの体を舐めています。そのうち赤ちゃんグマが、ごろんと転がりました。

         

        死んでしまったのです。

         

        ごろんと転がった赤ちゃんを、母グマは、さらに舐めます。でももう、生き返ることはありません。

         

        ヒグマの気持ちは、わかりませんが、

         

        あの1匹の魚にありついたときは、とにかく自分の空腹を満たすことだけで、いっぱいだったのかもしれません。それでも赤ちゃんグマを育てる気持ちがないわけではなく、実際に死んでしまったときには、なんとかしたかったのかもしれません。

         

        観ているのが、つらい場面でした。

         

         

        番組を観たあと、ときどきその場面をぼんやり思い返して、思い出したことがあります。

         

        断食です。

         

        わたしが最初に断食したのは、大学生の頃です。イギリスに留学していたとき、イスラム教徒の同級生がいて、彼らにはラマダンという断食月がありました。1か月、日の出から日の入りまで、何も食べません。

         

        今では健康のために断食をする人も、そこそこいますよね。でも当時の日本で、わたしの周りに断食をしたことがある人は、いませんでした。

         

        知らない文化の、知らない習慣を「そんなこと、するんだ」と、驚いて聞いていると、一緒にいたカナダ人たちが「君は断食したことないの?」と聞いてきました。

         

        「ない。」と言うと、「あれは、チャンレジだ。自分に打ち勝つんだ。ぜひやるべきだ」と言うのです。

         

        そういうガッツとは無縁に、ぽぉーっと生きてきたわたしは、「チャレンジ...ですか...」と、さらにぽぉーっ。

         

        そのとき、仲のよいイスラム教徒の友人が、「これをするのは、もちろん宗教上の理由なのだけれども、それだけじゃない。お腹が空いたらどうなるか、わかる?本当に空いたときは、隣の人なんてどうでもよくなって、とにかく目の前にある食べ物を、独り占めしたくなるんだよ。お腹が空くって、そういうことだ。」

         

        「でも、そうなったときでも、誰かと一緒にいたら、目の前にある食べ物を分け合える人でいたいよね。だから、自分がお腹が空いたとき、どんな風になってしまうかを、知っていた方がいい」と。

         

        ものすごく納得して、1日だけ挑戦しました。

         

        1日なので、大したことないはずなのですが、午後3時くらいから辛くなってきて、夕方5時くらいに、まだ日の入りではなかったのですが、食べてしまいました。

         

        友人が言っていた「他の人なんて、どうでもいい」という境地には至っていないのですが、「これは大変だ...」と感じるには、十分なインパクトでした。

         

         

        人は、弱いものです。弱いことが悪いわけではなく、「これがいいよね、こうでありたいよね」という目指す理想は、非常事態には、もろくも崩れることもあるだけです。

         

        非常事態に直面したときに、「え?そんな人だったの?」というように、今まで知らなかった面が見えてくることもありますよね。

         

        それを、単純に非難する気にはなれません。少なくとも、そこそこ満たされている状態の人が、安全な場所から、理想っぽいことを言うのは、違う気がします。

         

        頭でわかっていても、体がついてこないことって、ありますしね。

         

        たとえば飢えているような状態で、ほんの少しの食べ物を見つけたとき、野生的な面が出れば、自分が生き残ることが最優先になって、母グマのように独り占めするかもしれません。

         

        でも、もし、友人のように「そんな状態になるんだよね」と知っていたら、そして「でも分け合いたいよね」と思っていたら、本当にそういう状態になったときに、隣にいる人と、食べ物を分け合えるかもしれません。

         

        人間の理性というのか、知能というのか、そういうものは、こういうときに使うのではないでしょうか。

         

        人間は、「こうなったら、こうなる」という過去の経験を記憶して、同じ状態になったときに、それをあてはめることができます。たとえ疑似体験であっても、断食してみてどうなるかを経験するのは、約に立つのではないでしょうか。

         

         

        こういうことは、頭での知識よりは体験だと思うのですが、頭での知識だけでも、役に立つこともあります。

         

        たとえば、人間が食べなかったら、死ぬまでにどのくらいかかるか、知っていますか?

         

        26日くらいかかるそうです。

         

        最後の方は、おそらく意識もなく、どんどん衰えていくのだと思いますが。

         

        でも、けっこう持つと思いませんか?そうわかると、2−3日食べなかったとしても、大丈夫だと思えてきませんか?

         

        おそらく、ある程度のリズムで食べていたのが、食べなくなったとき、緊急事態が発動されるような感じはあるのだと思います。命を守るためには、「食べなければ!」と、なるのは、自然は反応ではないでしょうか。

         

        でも、その時点で本当に足りていないわけではなく、頭が食べたがっていたり、緊急事態を解除しようという力が働いていたり、ではないかと思うのです(想像です。)

         

        本当にそういう事態になったとき、このことを知っていると、もしかしたらパニックにならずに、冷静に戻れるかもしれないと、思っています。

         

        パニックになったら、エネルギーを消費してしまいますからね。それよりは、落ち着いて温存する方が、助かる確率は高くなるのではないでしょうか。

         

         

        「人は、食べなくても26日くらい死なない」という話は、ネイティブアメリカンのシェルター、デブリハットを作る体験をしたときに、聞いた話です。

         

        デブリハットは、自然にあるもの、木の枝と枯葉だけで作ります。冬、外で過ごさないといけないときに身を守るための方法で、雨が降って地面が濡れているときでも、体が濡れないように枯葉でマットレスを作るなどの智慧も、学びました。

         

        枯れ葉は冬しかないのですが、そのほかの季節は、そのまま野宿でも命は守れるでしょう。うまくできています。

        こういうことも一度体験しておくと、いざというときに役に立つかもしれません。

         

        (デブリハットは、作った後に不思議な体験もしていて、それは「見えないものを信じる」(2017年12月30日)に書きました。もしご興味があったら、読んでください。)

         

        (デブリハット。丈夫なので、上を歩いても崩れません)

         

         

        (夜は、ここに入って、枯れ葉で蓋を閉めて寝ます。ちなみにこれは、出来としては7割くらいなので、恐ろしく寒かったです。)

         

         

        こうやって書くと、もしかしたら、お腹が空いてたまらないときに、食べものを分け合えることがよい、みたいに感じる人もいらっしゃるかもしれませんが、

         

        そう言いたいわけではありません。道徳的に言えば、そうなのでしょうが、どちらかというと、そういうとき、どういう自分でいたいと思うか、ではないかと思うのです。

         

        そしてもうひとつは、人はちょっとしたことで、パニック状態になるし、我を忘れるのだと、わかっていることも大切だと思います。

         

        わたしが太極拳を教えるときに、大切にしていることの一つは、いかに簡単に平常心を失うか、どんなときに失うかに気づいてもらうことです。

         

        あっという間です。人間って、本当に脆いです。

         

        平常心を失わないようにする方法もあると思いますが、それよりは、失ったときに、そのことに気づく力を育てておくことが大事だと思っています。わたしは「失うな」と言われても、それは難しい気がするからです。

         

        平常心を失ったときは、必ず体の反応に出ます。それに気づけるかどうか、です。

         

        日常から自分の体の様子を観察して、どういうときに、どんな状態になるのかを身をもって知っていれば、気づける可能性は高くなります。

         

        どんなに気をつけて生活をしていても、非常事態は起こりえます。コロナだって、そうですよね。そういうとき、平常心を取り戻せるかどうかは、それこそ命を守り抜けるかどうかに、かかわってくる気がします。

         

        平常心があれば生き残れるわけではありませんが、せっかく生まれてきたのだから、命を大切にして、生き抜きたいと思いませんか?

         

        太極拳って、どんな状況になっても、たくましく生き抜く力をつけるためのものでもあると、思っています。

         

        始めたときに、そんなことを知っていたわけではなく、やりながら感じたことなのですけどね。これもまた、経験です。

         

         

         

         

        【おうちで過ごそう!応援企画】

        すきま時間にできる、カンタン体操を動画でご紹介しています。リフレッシュにも。こちらから。

         

         

        オンラインでの動画レッスン始めました。
         
        ≪入門編≫
          立ち方、歩き方の≪基本編 ≫と、太極拳の動作の練習としてもおすすめの≪武当五行六合功編≫のセットです。詳しくは
        こちら
         
        ≪武当太極拳編≫
          武当三十六式太極拳をいくつかに分けてご紹介します。「その1」は、
          第1式〜第10式です。詳しくは
        こちら
         
        ≪立ち方編≫
          地に足をつけて、自分らしく生きるための基盤を作ります。≪入門編≫の「基本編」第1講の単発講座。太極拳をしない方にも。詳しくは
        こちら

         

         

        【7月の特別クラス】

         7月  5日(日)13:00-15:00 「麗屋 弘鈴庵の 立って、歩いて、太極拳(千葉県香取市)詳細とお申込方法はこちら

         

         7月11日(土)14:00-16:30  「やさしい站椿功」(池尻大橋)詳細とお申込み方法はこちら

         

         7月12日(日)14:30-16:30はじめての形意拳」(九品仏)詳細とお申込方法はこちら

         

         7月19日(日)14:00-16:30「たのしい太極扇」(九品仏)詳細とお申込み方法はこちら

         

         7月25日(土)14:00-16:30 「ホントにはじめての武当太極拳・気功(九品仏)詳細とお申込方法はこちら

         

         

        「陽だまり」とは

        「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。人が集って、一緒にお茶でも飲んでなにげない話をして、ほっとする場所でもあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

         

        ...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...

         

        いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

        太極道家

        講座のご案内は、こちらから


        0

          ひとりで、なんでもやらなくても、いい

          2020.06.24 Wednesday

           

          (2016年秋。武当山で。兄弟子と、仲良しの友人たちと)

           

          「ひとりで、なんでもやらなくても、いい」と、よく思います。

           

          今、いろんな技術の発達もあり、やろうと思ったら、かなりのことが自分でできますよね。

          やり方も、ちょちょいネットで調べたら、でてきます。

           

          昔は、知っている人を探して、手紙を書いたり、電話で約束して、会って話を聞いて、という方法しかなかったのに、です。

           

          でも、なんでもひとりでやろうとしなくても、得意な人がいるなら、その人にやってもらうほうが、いいじゃないかと思うのです。

           

          自分がやりたいなら、やればよくて、その気にならないなら、やらなくてもいい。それが世の中に必要なことなら、自分より、もっとふさわしい人が現れて、代わりにやってくれるものです。

           

          そう思うのには、こんな体験があるからです。

           

           

          4年前、中国の武当山で出会った友人がいます。

           

          とてもいい人なのだけれども、他人との間に壁を作っているような感じで、少し窮屈そうに見えました。

           

          「そんなにいい人でなくても、大丈夫なのに。」と思ったものの、自分が言いたい気分にならず、そのままにしていました。言ったら気まずくなる、と思ったわけではなく、今じゃない、という気がしたのです。

           

          こういうとき、「その人のためなら、耳の痛い言葉も言うべき」という意見もあるかもしれませんが、わたしはそうは思いません。伝えるには、状況やタイミングがあります。その人が受け取れそうな状態かとか、あるような気がします。

           

          そうしたら、です。

           

          ある日、みんなでお茶を飲んでいるとき、ある中国人の男性が、「〇〇(その人の名前)!君は、心を開いていない!」と言い出したのです。

           

          みんなの前で、大きな声で、びっくりです。

           

          言われた本人、「何を言うの!わたしはとってもオープンなのに」と、ニコニコ笑顔を絶やさずに、反論します。

           

          わたしは「まさに、これだ」と、自分が思っていたことが、違う人の口から出てくることを、驚きながら眺めていました。

           

          他の人たちも、しばらくお茶を飲みながら見守っていましたが、やがて違う話題に変わって、やりとりは終わりました。

           

          翌朝、その友人は、だいぶ柔らかくなったというか、壁が少なくなったような気がしました。それを見て、なんだかすごく感動して、本当によかったと、思いました。

           

          このことから「自分じゃない、と思ったことは、そのままにしてもいい。わたしよりも、もっとふさわしい人が現れて、やってくれるから」と学びました。

           

          わたしは何もしていないのですが、願いは叶っているわけです。うれしいです。

           

          (夕食の後、お茶をふるまってくださる先生。上の話は、この後、先生が立ち去った後のことです。話題の人は、左のふたりではありません。)

           

           

          今回、コロナにまつわる自粛でも、同じようなことを感じました。

           

          外での活動が出来なくなり、対面クラスを10週間、すべて休止しました。その間、閉塞的な気分になったり、ストレスがたまりがちになる状況に、何かしたい思いがあって、

           

          太極拳を知らない人でも、短い時間で、畳半畳くらいあればできるカンタン体操を動画でアップしたり、

          ひとりでもお稽古をしたい人のために、動画レッスンを用意しました。

           

          役立ててほしい気持ちもありましたが、自分が楽しんでできるかどうかを、大切にしました。

           

          もともと、わたしは気分で動く人で、その気にならないと、動きません。

           

          ただし、最初は乗り気でなくても、ちょっとすると、がぜん、やる気になったりするので、「こんなのやってほしい」とかは、いつでも大歓迎なのですけどね。

           

          この期間、周りでたくさんの人が、リアルタイムのオンラインレッスンを提供していました。わたしがそれをしなかったのは、楽しんでできそうな気がしなかったからです。

           

          チャンレジから逃げている面もあるのかもしれませんが、自分が大切にしたいことが、その環境で大切にできる気がしなかったことと、

           

          外に出られないなら、同じことを違う方法でやるよりは、自分とじっくり深く向きあう時間にしたかったこともあります。

           

          自分に栄養をあげて、外に出られるようになったときに、機が熟して花が開くように。

           

          もちろん、リアルタイムで一緒にやる機会を求めている人もいます。それで心がほぐれたり、ちょっとニコッと笑顔になれたりすることも、ありますよね。それはまさに、この時期にわたしが願っていたことです。

           

          「こうなったら、いいよね」と願うことを、実現するのにふさわしい人がいるなら、自分がしゃしゃり出るより、その方にお任せするほうがいい、と思います。わたしは、そんなに器用ではないので、しゃしゃり出るほどの余力もない、という事情もありますが。

           

           

          こんな風に思うのは、人は存在するだけでも十分だ、という思いがあるからかもしれません。

           

          これまで生きてきた中で、「何もしない役に立たない自分ではだめだ」と思っていた時期もあり、この思いを信じているというよりは、これを学ぶために生きているのかもしれませんが。

           

          日本の神さまのお話の中に、好きなエピソードがあります。

           

          男女ペアの神さまといえば、イザナギ、イザナミですよね。でも実は、その前に、知られていないけれども、何組か男女ペアの神さまがいらっしゃるのだそうです。

           

          何もしなかったから、知られていないのですが、それを教えてくださった神主さんが、「いたことに、意味があると思っています」と話してくださいました。

           

          いいでしょ。じーんと、きます。

           

          自分の願いを叶えることって、自分が直接行動することだけでは、ないような気がしています。そう考えると、気楽になれることも、あるのではないかしらね。

           

           

          【おうちで過ごそう!応援企画】

          すきま時間にできる、カンタン体操を動画でご紹介しています。リフレッシュにも。こちらから。

           

           

          オンラインでの動画レッスン始めました。
           
          ≪入門編≫
            立ち方、歩き方の≪基本編 ≫と、太極拳の動作の練習としてもおすすめの≪武当五行六合功編≫のセットです。詳しくは
          こちら
           
          ≪武当太極拳編≫
            武当三十六式太極拳をいくつかに分けてご紹介します。「その1」は、
            第1式〜第10式です。詳しくは
          こちら
           
          ≪立ち方編≫
            地に足をつけて、自分らしく生きるための基盤を作ります。≪入門編≫の「基本編」第1講の単発講座。太極拳をしない方にも。詳しくは
          こちら

           

           

          【6月の特別クラス】

          6月27日(土)13:00-15:00 「麗屋 弘鈴庵の 立って、歩いて、太極拳(千葉県香取市)詳細とお申込方法はこちら

           

          6月28日(日)14:30-16:30「はじめての形意拳」(池ノ上)詳細とお申込方法はこちら

           

           

          「陽だまり」とは

          「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。人が集って、一緒にお茶でも飲んでなにげない話をして、ほっとする場所でもあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

           

          ...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...

           

          いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

          太極道家

          講座のご案内は、こちらから


          0

            calendar

            S M T W T F S
              12345
            6789101112
            13141516171819
            20212223242526
            27282930   
            << September 2020 >>

            selected entries

            categories

            archives

            links

            profile

            search this site.

            others

            mobile

            qrcode

            powered

            無料ブログ作成サービス JUGEM