祓い清める太極拳

2019.12.31 Tuesday

 

大晦日ですね。東京は、すばらしく晴れました。今年は、あざやかに暮れていきます。

 

今年の秋に武当山に行って、みんなで太極拳を習っていたときに、先生(武当玄武派第十六代伝人 明月師父)がこんな風におっしゃいました。「自分の周りを、きれいにお掃除するような感じ」と。

 

いつもながら、たとえが上手だなあ、と思いました。

 

そして、ああ、そんな感じ、と、自分の中で感じていたことと、ぴたっと合った気がしました。

 

こういうところ、この先生は本当に素敵です。

 

(2019年秋。武当山の明月道院。いちばん左が明月師父)

 

今日は、大祓(おおはらえ)がありますね。大祓とは、知らず知らずに積もっていく罪やけがれを祓い清めるものです。神社で6月30日と、12月31日に行われます。

 

けがれとは、”気が枯れる”ことで、清めるとは、”気をよみがえらせる”という意味です。

 

自分に無理をかけすぎて、気が枯れることもありますよね。野原で踏んでしまった草花が、そのまま枯れてしまうことだってあるでしょうし、アリを踏んでしまうこともあるかもしれないし、電車で後ろの人に肘鉄を入れてしまうことも、あったかもしれません。

 

もちろん、わかればその場で謝りますが、全部意識する必要もなく、できるわけもないでしょう。自分がよかれと思ってることだって、他人にとっては迷惑なこともありますしね。

 

生きることは、罪やけがれがつくもので、それを認めながら、また生きていくために気をよみがえらせるのだ、くらいでいいと思っています。

 

お掃除も、そんな感じですよね。

 

わたしは、ずっと外の掃き掃除が好きではなかったのですが、ある体験を境に、変りました。

 

外の掃き掃除って、落ち葉を掃く側から、またやってきますよね。自宅以外からもやってきます。

 

外から来る落ち葉に文句はありませんが、掃いても掃いてもまた積ことに、終わりのない空しさを感じたりしました。

 

それが変わったのは、神主体験をしたときです。お掃除は、日々のお勤めのひとつです。朝から「祭りとは、毎日のこと。こうやってお供えをして、お祈りをして、ここの平和、この町の平和、そしてその先の世界の平和を祈っている」というお話を聞き、そして、お掃除(その日は、外の拭き掃除でした)をお手伝いをしました。

 

その体験のあと、外の掃き掃除に感じていた空しさが、なくなりました。

 

太極拳も、お掃除に似ています。

 

太極拳は、自分の体の中、心の滞りや詰まりを押し流して、めぐりを良くしてくれます。肉体の滞りという具体的なものもありますが、色々と持ち込んでしまっている”騒がしい心”も、きれいに流してくれます。

 

自分の内にどんどん入って、静かな状態になっていくとき、同時に外にも広がっていきます。

 

まずは内、そうすると外にも広がっていく感じです。陰陽のバランスです。シーソーの片方を下げれば(陰)、もう片方は自然に上がる(陽)ように、内に入れば、自然と外にも広がり始めます。

 

この世界で、個として生きるとき、自分の皮膚を、自分と他を分ける境界線と認識しているのではないでしょうか。

 

でも、どんどん内の静かなところに入り、外にも広がっていくとき、その境界線が曖昧になってきます。どこまでが内で、どこからが外か、わからなくなります。意識ははっきりしていますが、ちょっと夢心地です。

 

動いていくとき、水が流れるように内の滞りも流し、同時に周囲もきれいに掃き清めていく感じです。

 

内側への広がりから生まれる、外への広がりは、風船がぱんっと四方八方に膨らんでいくような感じです。限界はなく、静かなだけではなく、おだやかでしっかりしたパワーがあります。

 

太極拳は、「開太極」からはじまり、最後は「合太極」で終わります。すべてのひとつの源から、陰陽の二極に分かれてこの世が始まり、この世で生きはじめ、陰と陽が、くるくる転換して進んでいきます。

 

喜びや憤りや、人との衝突、いろいろな経験を経ながら、崩れそうになる陰陽のバランスを信じて探り、大きくなりながら、最後はまた、ひとつのすべての源に還っていくという、

 

人生だな、と思っています。

 

 

生きることは、罪とけがれを負うものだとおもっています。自覚しているもの、できていないもの、両方含めて、です。

 

つい、言いすぎてしまったりとか、分かっていても怒りを止められなかったりとか、いろいろあります。

 

わたしは、そんなにいい人ではなく、感情の起伏も激しいですが(あまりそう見えないかもしれませんが)、だからなのか、本当はすべてが調和していることを、忘れたくないのだと思います。

 

8年前、武当山で田理陽師父(武当玄武派第十五代伝人)に、教えていただいたとき、わたしへの最後のことばは、「あなたには太極の心がある」でした。

 

この方の太極拳を見たときの衝撃はものすごくて、今までに知っていたものが一瞬で覆されました。あのときに、「太極拳って、ほんとうはこういうものなんだ」と感じた気がします。

 

先生からのことばは、そのことを忘れるな、という意味だと思っています。

(2011年。田理陽師父の太極拳。恐れ多くて、正面からは撮れませんでした)

 

(2011年帰国日。最後列右から2人目が、今の先生、明月師父)

 

わたしたちはみんな、大きいところにつながっています。

 

でも、汚れやほこりがつくと、見えなくなってしまうし、触れることもできなくなってしまうため、

 

日々お掃除して、きれいにする。そうすれば、いちばん大切なことを忘れずにいられるかな、と思っています。

 

太極拳は、祓い清めることであり、それはわたしにとっての祈りです。

 

わたしが、みんなが、この世界が、平和でありますように。

 

今年もお世話になりました。

どんなものでも、すべてが自分の体験であり、それが自分を世界に浮かび上がらせてくれる気がします。

 

どなたにとっても、おだやかな年越しとなりますように。

 

来年も、命の炎を燃やして、堂々と生きられますように。

 

 

来年も、よろしくお願いします☀2020年1月の 特別クラス】

1月5日(日)13:00-15:00 「麗屋 弘鈴庵の 立って、歩いて、太極拳」 (千葉県香取市)詳細とお申込方法はこちら

 

1月12日(日)14:30-16:30「はじめての形意拳」(九品仏/自由が丘)詳細とお申込方法はこちら

 

1月18日(土)14:00-16:00  「じんわり温まる温灸メガネを作りましょう」 (自由が丘)詳細とお申込み方法はこちら

 

1月19日(日)14:00-16:30「たのしい太極扇」(池ノ上)詳細とお申込み方法はこちら

 

1月25日(土)14:00-16:30  「やさしい站椿功」(池尻大橋)詳細とお申込み方法はこちら

 

1月26日(土)14:00-16:30 「ホントにはじめての武当太極拳・気功(九品仏/自由が丘)詳細とお申込方法はこちら

 

(2018年 武当山の頂上、金頂にある太和宮)

 

 

「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

講座のご案内は、こちらからどうぞ。

 


素直なからだ

2019.12.30 Monday

(武当山 2019年春)

 

先日のブログ「いま、この瞬間にいないとき」で、歩きスマホをしていて足を階段から滑らせて転んだ、と書きました。

 

そのとき、念のために整形外科で診てもらおうとして、勘違いで、整骨院に入りました。

 

怪我の功名というのか、巡り合わせとはあるもので、その先生がとてもよかったのです。一瞬で状態を把握して、「これにはこれ」と対処する力は、長い時間の勉強と、経験を感じます。淡々とされていますが、そこに情熱やパッションもあって、それがいいのです。

 

せっかくなので、この機会に足首以外の気になるところも、みていただくことにしました。

 

基本、自分の体は自分で面倒をみようと思っています。

 

わたしはアスリートではありませんので、体を酷使することはありません。目指しているのは、軽くて楽で、すこやかな体です。

 

お稽古も、重さを感じたり、やりにくかったり、硬さが出るところ(つまり、無駄な緊張が出てしまうところ)に気づいたら、もっと楽にできるように探っていくことが、ほとんどです。

 

そのときに頼りになるのは、基本です。だから、站椿功、歩法、基本動作となる気功の練習を大切にしています。

 

套路になると、いろいろ、あれこれ、動きますが、大切な基本は、実はそれほど多くないのです。どの動きに、その基本をうまく応用できるか、という感じです。

 

太極拳をはじめとするカンフーをすることは、自分の体の状態に気づくことでもあり、小さな不調があっても、それを早目に解消することでもあります。そして、不調が出にくい体にしていくことでもあります。

 

それでも、自分ですべてを賄いきれないことも、知っています。

 

自分だけで賄いきれないのは、未熟さなのかもしれませんが、人は人と一緒に生きていく生物なので、「すべてをひとりでできなくて、ちょうどいい」とも思っています。

 

そして、日々調整しているつもりでも、やはり体には歪みが出てきます。

 

今回のように、よい先生に出会うと、本当にすごいと思うのです。わたしが長い時間をかけて調整しようとして、しきれないところ、また逆に歪めてしまうことも、あっという間に元に戻してしまいます(その歪みやずれの程度にもよりますが)。

 

それを空しく思うこともありました。

 

日々、体の面倒は見ているのに、それでも出てしまう不調を、あっという間に戻してしまう人が、いるのですよ。なんだか、「あなたのそれは、不要だ」と言われているような気もしました(誰も、そんなこと言っていません。わたしの頭の声です。)

 

でも、そうではないのです。

 

この先生は、わたしを「素直なからだ」と呼びます。先生が、ずれているところに手を加えたときに、反応がよくて、すぐに戻るそうです。

 

整体をされているとき、やり方にもよりますが、自分でも「あ、いまここが動いている」と、わかることも多いです。

 

日々の鍛練は、こんな「素直なからだ」にしておくためのものなのかな、と思います。

 

「空しさ」を感じてしまったのは、すべてを自分でやりたい欲望があったからかしらね。ダメですね。完璧なんてないのに、気づかないうちに、完璧を追い求めてしまっていたようです。

 

太極拳は、体をすこやかにするだけではなく、自分という存在そのものを、すこやかにしていってくれると思っています。

 

生き方とか、人や世界との関わり方とか、哲学的な側面も強く、「太極拳は、子供ではなく、大人のためのものだ」と言われることがあるのは、そんなこともあるからだと思っています。

 

子供は、何もしなくてもバランスが取れているので、そもそも不要なのですけれどもね。先天に近い存在は、強いです。

 

太極拳は万能ではありませんが、自分の基盤を作るには役立ちます。体も、心も、です。基盤は、「できた!」というものではなく、常に変化していくという自然の摂理の中で、常に整え続けるところが、またいいところです。

 

その中で、素直さは、すくすく育つために大切です。

 

木だって、バオバブの木のように、土に植えると屋根より高く育つそうですが、植木鉢だと大きくならない、と言いますものね。

 

抵抗や制限がなければ、すくすく育ちます。

 

でも、その抵抗も、ダメなものでもないと思っています。必要だと思っているから抵抗するわけですから。大切なものを守ろうとして、硬くなって抵抗する場合もありますしね。自分を守ろうとしているのだと思います。

 

客観的に見たら、存在しない敵に備えて、重装備しているような状態だったりしますが、必要だと思っている本人にとっては、重要です。

 

その抵抗は、今の自分を知るための、大切な情報です。

 

何と戦っているのか、何が嫌なのか、何から守りたいのか、何を大切したいのか、など、

 

自分で気づかないうちに、しゅるっと他人に開放されてしまうより、自分で「もういらないね」とわかってから手放すほうが、いいと思うのです。それが自分を生きることじゃないのかしらね。

 

抵抗や制限に気づいて、それを手放すこともできるのも、素直さだと思います。

 

そして、素直さは、自分を大切にすることでもあります。太極拳を始める前と今とで大きく違うところは、自分のことを好きなれたことだと思っています。

 

10年くらい前、「あなたは自分のことを大切にしていない」と言われることがあり、それはとてもありがたいことなのですが、どうしたらいいかわからなかったわたしには、それを言われるたびに、苦しくてたまらなかったのです。

 

でも、あのときがあったから、今があります。

 

いいでしょ、太極拳。すてきでしょ。

 

 

 

早くも!2020年1月の 特別クラス】

1月5日(日)13:00-15:00 「麗屋 弘鈴庵の 立って、歩いて、太極拳」 (千葉県香取市)詳細とお申込方法はこちら

 

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1月18日(土)14:00-16:00  「じんわり温まる温灸メガネを作りましょう」 (自由が丘)詳細とお申込み方法はこちら

 

1月19日(日)14:00-16:30「たのしい太極扇」(池ノ上)詳細とお申込み方法はこちら

 

1月25日(土)14:00-16:30  「やさしい站椿功」(池尻大橋)詳細とお申込み方法はこちら

 

1月26日(土)14:00-16:30 「ホントにはじめての武当太極拳・気功(九品仏/自由が丘)詳細とお申込方法はこちら

 

 

 

(武当山 明月道院 2019年秋)

 

「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

講座のご案内は、こちらからどうぞ。

 


【講座のお知らせ】1・2月

2019.12.29 Sunday

 

2020年1月・2月の「みんみんカンフー」お稽古予定です。どなたでも、どのクラスでもご参加いただけます。はじめての方も大歓迎です。

 

お申込みは、minminkungfu★gmail.com(★を@に変えてください)、もしくは口頭やFBメッセージでお願いします。FBイベントがあるものは、参加ボタンを押していただいてもOKです。

 

【2020年1月】

1 2 3  4 10:00 Park 513:00 小見川
6
 
7
 
19:00 
池尻大橋
9 7:30 吉祥寺
 19:15九品仏

10

 

11 10:00自由が丘
   (シェア奥沢)
12 10:00 Park
 ☆14:30 形意拳

13


 

14

 

 

15

 

 

16 7:30 吉祥寺
  19:15九品仏

 

17
 

 

18 10:00自由が丘
   (シェア奥沢)

14:00 温灸メガネ

1910:00 Park
14:00 太極扇

 

20
 

 

21
 

 

2219:00
池尻大橋

 

237:30 吉祥寺
  9:15九品仏

 

24
 

 

2510:00 Park

☆14:00站椿功

 

26 10:00 Park
☆14:00 はじめての武当太極拳・気功
27
 
28
 
29
 
30 7:30 吉祥寺
 19:15九品仏
31
 

 

 

☆は特別クラスです。

 

 

【2020年2月】

110:00 Park 213:00 小見川
3
 
 
4
 
 
19:00 
池尻大橋
 
6 7:30 吉祥寺
 19:15九品仏

 

7

 

 

8 10:00自由が丘
   (シェア奥沢)
☆14:00站椿功
10:00 Park
☆14:30 形意拳
 
10
 
11
 
12
 
13 7:30 吉祥寺
 
19:15九品仏
14
 
1510:00自由が丘
   (シェア奥沢)
16 10:00 Park
14:00 太極扇

17
 

 

18
 

 

1919:00
池尻大橋

 

20 7:30 吉祥寺
 19:15九品仏

 

21
 

 

2210:00 Park


 

23 10:00 Park
☆14:00 はじめての武当太極拳・気功
24
 
25
 
26
 
277:30 吉祥寺
 19:15九品仏
28
 
2910:00 Park
 

 

☆は特別クラスです。

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【クラスのご紹介】

 

☀「体と心が目覚める太極拳」シェア奥沢(自由が丘)第2・3土曜日の午前中 

武当太極拳のほか、天地とつながる立ち方、やさしい歩法、呼吸法、太極拳の基本となる気功など、お稽古します。

 

☀「とっても自由なパークタイチー」(代々木公園):屋外。土日の午前中(不定期)

光を風を感じながら、童心にかえって遊ぶように、体と心をほぐしていきます。武当太極拳のほか、天地とつながる立ち方、やさしい歩法、呼吸法、太極拳の基本となる気功などお稽古します。

 

☀「体と心のデトックス:基本功(気功・瞑想・站椿功)」(自由が丘・九品仏/奥沢):毎週木曜日 夜 

ゆるゆる準備運動、スワイショウ、やさしい立ち方、歩き方、気功、站椿功(立禅)、瞑想など、体と心を緩ませていきます。太極拳はしませんが、太極拳の基本となる体の使い方を修得できます。週の半ばのリフレッシュにも。

 

☀「おはよう☀パークタイチー」(吉祥寺の公園):毎週木曜日 朝 

光と風を感じて、ゆっくり体と心を目覚めさせていきます。ゆるゆる準備運動、スワイショウ、気功、やさしい歩き方、武当太極拳をお稽古します。

 

〜武当太極拳〜

武当太極拳は、太極発祥の地とも言われている道教の聖地、武当山(湖北省)で伝えられてきた伝統太極拳です。お稽古する十三式武当太極拳(武当玄武派)は、水が流れるように自然に動き、陰陽のバランスで力が生まれてくる、”太極拳のひみつ”がギュッと詰まっています。円を描いてしなやかに伸びる動きが美しく、初心者でも経験者でも、また年齢を問わず、おすすめです。

 

 

≪太極拳以外のクラス ≫

☀「タオを生きることば」(池尻大橋):水曜日(月2回) ※老子「道徳経」を1章ずつ読みながら、タオのあり方を体感していきます。後半は体を動かしますが、お着替えいただく必要はありません。

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【1月の特別クラス】

1月5日(日)13:00-15:00 「麗屋 弘鈴庵の 立って、歩いて、太極拳」 (千葉県香取市)詳細とお申込方法はこちら

 

1月12日(日)14:30-16:30「はじめての形意拳」(九品仏/自由が丘)詳細とお申込方法はこちら

 

1月18日(土)14:00-16:00  「じんわり温まる温灸メガネを作りましょう」 (自由が丘)詳細とお申込み方法はこちら

 

1月19日(日)14:00-16:30「たのしい太極扇」(池ノ上)詳細とお申込み方法はこちら

 

1月25日(土)14:00-16:30  「やさしい站椿功」(池尻大橋)詳細とお申込み方法はこちら

 

1月26日(土)14:00-16:30 「ホントにはじめての武当太極拳・気功(九品仏/自由が丘)詳細とお申込方法はこちら

 

 

 

【2月の特別クラス】

2月2日(日)13:00-15:00 「麗屋 弘鈴庵の 立って、歩いて、太極拳」 (千葉県香取市)詳細とお申込方法はこちら

 

2月 8日(土)14:00-16:30  「やさしい站椿功」(池尻大橋)詳細とお申込み方法はこちら

 

2月 9日(日)14:30-16:30「はじめての形意拳」(池尻大橋)詳細とお申込方法はこちら

 

2月16日(日)14:00-16:30「たのしい太極扇」(自由が丘)詳細とお申込み方法はこちら

 

2月23日(土)14:00-16:30 「ホントにはじめての武当太極拳・気功(池尻大橋)詳細とお申込方法はこちら

 

※個人レッスン1時間半、10,000円)。

武当64式太極拳、武当36式太極拳、武当64式太極剣、武当丹剣、武当太極扇、武当逍遥掌、形意拳、気功、站椿功などのほか、体や膝に負担のかからない立ち方・歩き方も指導します。詳しくはご相談ください。

※10日前からキャンセル料2000円がかかります。

 

※出張グループレッスン

5名以上で出張グループレッスンも可能です。詳しくはご相談ください。

 

※講演会など

「みんなが知らない太極拳のひみつ」など、講演もお受けしています。ご相談ください。

 

 

【お稽古時間とお稽古代】※朝の青空太極拳(吉祥寺)、特別クラスを除く

1時間半、回数券1回分(4回10,000円/9回20,000円、いずれも2か月間有効)、現金の場合は3,500円。

※初参加の方には、1000円割引券をプレゼントします(有効期間1か月)。

 

 

【服装】

動きやすい服装でお越しください(Tシャツ、ストレッチのきいたトレーニングパンツ、靴下、底の浅い靴)

冬の野外レッスンは、暖かいお支度でお越しください(ダウン、マフラー、手袋、帽子など)

 

通常レッスンの詳細は、下記をご参照ください。


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☀「体と心が目覚める太極拳」

 

【土曜日開催】10:00-11:30 (15分前開場)

 

・1月11日(土):シェア奥沢 (自由が丘)

・1月18日(土):シェア奥沢 (自由が丘)

・ 2月  8日(土):シェア奥沢 (自由が丘)

・ 2月15日(土):シェア奥沢 (自由が丘)

※シェア奥沢は、終了後にお茶の時間があります。

 

≪シェア奥沢≫(自由が丘)

※シェア奥沢は、映画、食事、音楽、絵画など共通の”好きなこと”に人が集う、あたたかい触れ合いのある場所です。

自由が丘駅南口改札を出て、左に進み、突き当りを右に曲がります。この通りが自由通りです。緑道を越え、世田谷区の看板を過ぎると、左に入る道があります。ここを左に曲がるとき、目印として右手に赤いアルソアの看板があります。道なりを進み、3つ目の十字路の右奥の民家が、シェア奥沢です。

 

(シェア奥沢)

 

 

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☀「とっても自由なパークタイチー」(代々木公園)

青空の下、風や木々の香りを感じながらの太極拳です。中国でも、早朝から公園で太極拳をする姿がたくさん見られます。童心にかえってのびのび体を動かして、体と心をほぐしてから、太極拳をやってみましょう。

 

【週末クラス】10:00-11:30   

・1月  4日(土)

・1月12日(日)

・1月19日(日)

・1月25日(土)

・1月26日(日)

 

・2月  1日(土)

・2月  9日(日)

・2月16日(日)

・2月22日(土)

・2月23日(日)

・2月29日(土)

※雨天の場合は、静かにお休みです。ご参加予定者には、朝7時をめどに個別にご連絡します。

 

場所:代々木公園 ※待ち合わせ場所は、南門です。初めての方は、開始10分前にお越しください。南門から入って、梅の園、丘の広場の前あたりでお稽古します。

 

   

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☀「体と心のデトックス:基本功(気功・瞑想・站椿功)」(自由が丘/九品仏/奥沢)

基本功をゆっくり丁寧に練習するクラスです。站椿功、太極歩、武当五行六合功、六字訣、呼吸法、瞑想など。週の半ばに、自分の体と心と向き合って、きれいさっぱりデトックスしていきましょう。

(クラスについて、詳しくはこちら

※ 12月は五形功の虎に入る予定です。

 

日時:毎週木曜日 19:15-20:45 (1月9, 16, 23, 30日 / 2月6, 13, 20, 27日)

   ※19時から中国茶をご用意してお待ちしています。

 

場所:九品仏駅近くの床部屋 ※九品仏駅徒歩3分、自由が丘駅徒歩9分

        ※詳細は、ご参加の方にお知らせします。

 

 

 

☀「おはよう☀パークタイチー」(吉祥寺の公園)

ちょっと早起きして、ゆったり呼吸してゆっくり動き、全身を目覚めさせます。心と体を整え、1日をさわやかにはじめましょう。

 

日時:毎週木曜日 7:30-8:30  (1月9, 16, 23, 30日 / 2月6, 13, 20, 27日)

   ※屋外での開催です。雨天の場合、静かにお休みです。

 

場所:吉祥寺駅付近の公園(詳しくは、ご参加の方にお知らせします)

 

料金:1回1,500円(朝の特別価格)

 

 

 

☀タオを生きることば 

2,000年以上前に書かれた「老子(道徳経)」は、武当功夫をする人たちを含むタオイスト(道士)の間でも大切にされており、修行者たちは「読み続ければ、いつかはわかる」と信じています。そこには、しあわせに生きるヒントがたくさんつまっています。

 

毎回1〜2章ずつ取り上げます。前半はお話と対話、後半は体感できるようなワークを、太極拳・気功・基本功・瞑想から選んでやってみます。(※お着替えいただく必要はありません。)

 

日時:   1月  8日(水)19:00-20:30       

          1月22日(水)19:00-20:30  

          2月  5日(水)19:00-20:30 

          2月19日(水)19:00-20:30 

※開場は18:45です。

 

場所:池尻大橋駅近くの和室  ※詳しくはご参加の方にお知らせします

 

 

みなさまのご参加をお待ちしています^^

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

ブログ: みんみんの陽だまり太極道日記(http://blog.minminkung-fu.com/)

「すきなもの」Instagram:Instagram(@mayuminmin927)


ことば

2019.12.29 Sunday

(2019年秋 武当山で 共に生活してお稽古した 大事な人たちと)

 

ことば を、とても大切に思っています。

 

欠かせない表現方法のひとつですし、かけてもらったことばや、文学作品のことばに、生きる力をもらったことも、たくさんあります。

 

この世界には、ことばを超えるものもたくさんあって、どうやっても表現しきれず限界を感じることもありますが、

 

「いいものは、いい」というように、その片鱗にでも触れられるようなことばを、瞬間で感じて、表現していきたいと思っています。

 

今は、ことばを扱うときには、とにかく正直であることを、大切にしていますが、ずっとそうだったわけではありません。

 

わりと小さな頃、小学生の頃は、「こうやって書いたら、読む人を惹きつけられる」みたいなテクニックを使っていましたし、

 

10代の頃は、心の中を覗かれることが嫌で、「本当のことは書かない」と思っていました。

 

今から見ると、「わかってもらえない」と、思っていたこともあるのかもしれません。

 

それでも、小さな頃から本が好きで、知らない外国のお話など読んでは、空想してひたったり(特に、食べ物には、やられました)、

 

だからというわけでもないのですが、なんとなく文学部に進んで、でも結果、それにどっぷり浸り、心というよりは全身が震えるような体験をいくつもして、

 

でも、もっと現実的な世界で生きるのだと思って(だったのか?)、新聞記者になりたいと思い、新聞を毎日、3〜4時かけて隅から隅まで読むようになり、

 

試験対策のために小論文を書く練習をしている中で、「自分の思いを書くためには、そのことについて知らないと、何も書けない」という体験をしました。

 

「知っている」と思っていることでも、いざ、書こうとすると、ことばが何も出てこないことも、何度もありました。いろんな方面から見ていくと、だんだん、そのことが立体的に見えるようになってきます。もちろんすべてではないのですが、そこでようやく、書けるようになってきます。

 

この頃の文章を読んで、「きみの文章は、ゴツゴツしているね。」と言った人がいます。女性には、流れるようになめらかな文章を書く人もいるのですが、わたしの場合は、およそ女性らしくなく、けっこう男性的だったそうです。

 

ゴツゴツは、きっとそのときの正直な自分で、いつの間にか、変な表面的なテクニックを使うこともなく、「自分の心の内を知られたくない」と思うこともなく、正直に書くようになってきたと思います。

 

盛りすぎず、下げ過ぎず、常に正直に等身大で書くことは、望んでいる生き方にも、通じると思っています。

 

 

表現方法とは、人それぞれで、わたしにとっての一番のそれは、今のところ、カンフーです。

 

そこには、ことばを超えるもの、時間や空間を超えるものがあると感じます。

 

でも、それを伝えるとき、ことばは必要です。人は、どうしても目に見えるものに目がいってしまって、見えるものに騙されがちだからです。

 

でも本当は、星の王子様も言っているとおり、「大切なことは目にみえないんだよ」なのだと思うのです。

 

そのためか、「太極拳とは」という一般的な説明を、定形のように持っているわけではありません。聞いてくれた人、そのときの状況によって、出てくることばが変わります。そして、それこそ溢れるように出てきます。

 

お稽古のときも、目に見えているものの先にあるものを伝えたいし、感じてほしいから、すごくしゃべります。「動きながら、よくあんなに話せる」と言われるほど、しゃべり続けます。

 

でも本当は、太極拳をするときにいるところは、静かで言葉がない世界で、言語を話すという機能とは同居していないような気がするのです。

 

入り込んでいけばいくほど、話せなくなってきて、実際、「これがこうで、あれがああ」とか変なことを言っていたり、左右を間違えたりしています。

 

ちょっと狂ってくるような感じですが、それでもなぜか、それなりに両立できる(太極拳をしながら、ことばも話せる)のは、ことばを超える世界だからこそ、ことばが大切で、その橋渡しをすることが、したいことのひとつだとわかっているからなのかもしれません。

 

 

ことばには限界がある、と言いながら、こういうものを書くときには、ことばが溢れてきます。決して、スムーズに書けるわけではないのですが、「書かずにはいられない」ときが、あります。それで、長いブログになってしまいます。

 

短いものだと、じっくりことばを選ぶことも多いのですが、

 

そうかと思うと、まったく何も書く気がしないときもあります。

 

「これ!」と思って書き始めても、「違う」と消してしまうこともありますし、「これ!」と思ってから数時間後に書こうとすると、何も書けなかったり、

 

タイミングって、あるのです。

 

わたしにとって、書くことは、「今」であることが、大切なようです。

 

ブログを始めたときは、「書き溜めていくといい」なんて思いましたし、Facebookページで「太極拳、あるある、ないない話」を毎日連載していたときにも、「これをあとで何かに使って」なんて思っていました。(注:「太極拳、あるある、ないない話」は、終了していますが、過去のものを読むことはできます。)

 

でも結局、多すぎるのです。そして自分もどんどん変ります。必要なら、そのときに改めて、自分の中からことばを引き出すほうが、ずっといい、と思うようになりました。

 

つくづく、効率的ではありませんよね。

 

もちろん、過去のものを、読んでいただく分には、うれしいのですけれどもね。

 

さて、今のところ、「書かずにいられない」欲求は冷めそうにないので、来年も引き続き、いろいろ書いてみたいと思っています。

 

ひとつは、いつも来てくださる生徒さんに、1月にいらっしゃる方には、何かしらのメッセージをつけてお渡ししようと思っています。(はじめての方は、書けないので失礼させていただきます)。

 

わたしが感じているその方だったり、変化だったり、これから伸ばしたいところとか、何になるかは、わかりませんが。その時々、いろいろな方にかけていただいたことばに、救われて、励まされてきたように、わたしの勝手なことばではあっても、手を離れていったときに、何かできるかもしれませんしね。

 

そして、メルマガというものも、やってみようと思っています(書いてしまった.....)。Instagramで「わたしのすきなもののこと」をテーマに、ときどきポチポチ書いているのですが(Instagram(@mayuminmin927))、そのポチポチ感が好きで、

 

太極拳だけではなく、日常のポチポチを書いて送る、みたいなものにしようと、思っています。太極拳の話も入ってくるでしょうし、講座のお知らせみたいなものも、含まれるとは思いますが。

 

それから、「その人の話を聞く」ことも、してみようと思っています。以前ブログで「陽だまりの人」というインタビュー記事を書いたことがあります。掲載したのは3人だけですが、その方のお話のほかに、「編集後記」として、わたしから見たその方を、書いてお渡ししていました。それが、「ラブレターみたいで、うれしい」と言われたことあり、それもペアで書こうと思っています。

 

今度はブログに掲載するのではなく、個人的に受けて、お渡しして、という形にする予定です。この件は、もうちょっと概要を決めたら、あらためてブログに書くつもりですが、興味がある方は、いつでもご連絡ください。

 

長いブログ、今日もここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ことばは、読んでくれる方がいらっしゃるから成り立つもので、役割を果たしてくれるのだと思っています。

 

来年も、どうぞよろしくお願いします。

 

(...と言いつつ、きっとこれが今年最後のブログではないと思います。なんだか今、書くことがまったく追いついておりません。そんなことも、あるのだ。)

 

 

※「新聞記者になりたい」という挑戦がどうなったか知りたい方は「夢はかなう」(2018年3月30日)へ、どうぞ。

 

 

早くも!2020年1月の 特別クラス】

1月5日(日)13:00-15:00 「麗屋 弘鈴庵の 立って、歩いて、太極拳」 (千葉県香取市)詳細とお申込方法はこちら

 

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☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

講座のご案内は、こちらからどうぞ。

 


「まっすぐな足」への誤解

2019.12.28 Saturday

 

(武当山 明月道院にて)

 

「足をまっすぐ」というとき、どんな状態になりますか?

 

ふくらはぎやひざ裏は、どんな感じですか?ぴんっと張っていますか?

 

わたしが見てきた中では、ほぼすべての人のふくらはぎとひざ裏は、ぴんっと張っていました。

 

でもこれでは、足の筋肉を無駄に緊張させてしまっています。

 

太極拳では、膝を「曲げず、伸ばさず」と言ったりします。そのとおりだと思います。

 

でもこの表現だけでは、どうしたらいいか、よくわからないのではないでしょうか?悩むかもしれませんね。

 

下半身である足は、土台です。ここの骨を、積木を積み上げるように、しっかり重ねていくことが大切です。

 

たとえば、ひざ下とひざ上を2つの積み木としてみる場合、2つがきちんと接面していたら、支えは不要ですよね。

 

でも、積木同士が接する面がずれていたら、安定させるためにテープで張ったり、つっかえ棒が必要になってきます。実際の体では、テープ、つっかえ棒の役割を、筋肉を緊張させることで果たすことになります。

 

土台の下半身が緊張すると、上半身も緊張します。体は常にバランスを取ろうとしており、緊張には緊張でバランスを取ります。悲しいほど、素直です。

 

では、ひざ下、ひざ上、2つの積み木をきれいに接面させるためには、どうしたらいいでしょうか?

 

イメージで、両方の骨(脛骨と大腿骨)がお互いにいちばん押し合えるところを探ることです。見ることも触ることもできませんので、体の中に意識を向けて、感覚で探るしかありません。

 

「こうかな」と思ったら、ひざ裏とふくらはぎの様子を確認します。ちょっと緩んでいますよね?

 

これが「足がまっすぐ」の状態です。ひざは「曲げず、伸ばさず」となります。

 

これまで思っていた「足がまっすぐ」の状態とは違うかもしれませんが、ここを直して立ってもらい、その人を押してみると、安定性は抜群に改善しています。

 

全身が安定するために、無理なく楽に立つためのポイントは、ひざ以外にもありますので、ここだけですべてが解決するわけではありませんが、ひざの意識を変えるだけでも、かなり改善されます。

 

と、ここまでは、はじめての方でも、比較的すぐにできます。

 

問題は、ここからです。

 

大腿骨と脛骨が押し合うように立つところまではいいのですが、どうも、その状態でひざを固めてしまう人が多いようです。

 

ひざ関節は、水の性質を強く持っていると感じます。そういうイメージで動くと上手くいく、ということでもあります。

 

実際、関節の表面を覆っている硝子軟骨は、9割近くが水分で、関節に加わる衝撃を吸収し、なめらかに動かしているそうです。


さらに、関節には関節包という袋状のもので包まれており、その中に関節液があり、潤滑を助けます。(参考:「100年足腰」 巽 一郎 著 サンマーク出版)

 

この構造から見ても、水の性質はありそうですよね。

 

水の性質とは、どんなものでしょうか?

 

”抵抗しない”、”自由に形を変える(固まっていない)”でしょうか。上から下に流れる、もありますが、大きく括れば、それも”抵抗しない”に含まれます。

 

まっすぐ立つときの足の状態は、上で書いたように、大腿骨と脛骨がお互いに押し合うところを探ります。

 

このとき、誰かが後ろから”ひざカックン”したら、どうなるでしょうか?(ひざ頭で、他人のひざ裏をぽんっと押すものです。)

 

接面がしっかりしていれば動かない、と思うでしょうか?

 

関節ですから、後ろから衝撃がくれば、ちょっと曲がります。ただし、バネのように、全身が縦に伸びる力がしっかり働いていれば、それだけで崩れ落ちたりはしません。

 

でもこのとき、膝が固まりすぎていて、曲がらない人が、多いのです。

 

どういうことかというと、大腿骨と脛骨がお互いに押し合えるところを探った後(ここまではOKです)、その状態で固めてしまうようなのです。水ではなく、氷にしてしまっているようなものです。

 

「これだ!」となったら、永久保存したい気持ちが働くのでしょうか?

 

残念なことに、それは大きな間違いです。

 

「点がつながって線になる」でお話したように、太極拳は、瞬間をとらえて反応するものです。それが安定を作っているだけで、「これだ、安定した」と思ったところで形状記憶させようとすると、自然の摂理に反すします。自然の摂理とは、変化することだからです。(参考:「安定」の奥に隠されているもの

 

多くの人が越えられなくて悩む壁が、ここにあるような気がしています。

 

壁は、自分で作っているのですけれどもね。せつないことに、自分で作って、自分で悩んでいるようなものです。

 

ひざ関節の上下の骨が、お互いに押し合えるところを探るのは、1回ではなく、・・・・・・のように、常に探り続けます。その点の間隔が狭くなればなるほど、安定性は増します。

 

・・・・・・のように、瞬間をとらえて対応していけば、後ろから”ひざカックン”されたときは、その瞬間に対応することができます。

 

ちょっとですが、曲がります。水の性質である、”抵抗しない””形を自由に変える”を、活かせるからです。

 

先日の「動作を分解してつなげていく」では、横歩きは、次のような7段階に分解できるとお話しました。

 

0:両足で立つ

1:右足を実にする(右足だけで立つ。左足は虚という状態で、体重がかかっていない)

2:左足を真横に出してつま先を地面につける

3:お腹を収めて(すると腰が低くなります)、左足のかかとが地面につく

4:左足のひざを緩める

5:右足で右斜め下方向に地面を押すと、体重が左に移動する(このとき、腰の高さが変わらないように)

6:左足で真下に地面を押す。右足のかかとが地面から浮く。

7:右足のつま先が地面から離れて、左足の横に、つま先、かかとの順でつく

 

(注:別の方法として、2:お腹を収める 3:左足を真横に出して、つま先、かかとの順につける、というやり方もあります)

 

4でひざを緩めるのは、水の性質を上手く引き出したいからです。

 

ひざが水のようになっていれば、5で右足で地面を押して体重が左に移動するとき、左ひざの形は変ります。

 

大事な点は、積極的に変えるのではなく、受け身的に変わることです。”抵抗しない”が、水の性質ですから。

 

このとき、ぐっと地面を押すのは右足です。こちらが”実”なら、もう片方の足は”虚”、からっぽな状態です。積極的に活躍する場は、まだ整っていません。

 

”虚”のときは、「待て」です。受け身的に、起きることに抵抗せず、素直に反応するのがいちばんです。出しゃばってはいけません。

 

「ひざは柔かく使う」と言いますが、「柔かく使えている」と言うほうが、ぴったりくる気がします。柔かく使おうとすると、動かしてしまいそうですものね。

 

面白いもので、体には、精神状態が反映されます。

 

ひざには「柔軟性」というキーワードがあります。硬かったり、障害がある人の場合、「柔軟に対応できない人」、つまり、頑固な人が多いようです。(参考:「伝統医学のこれから」第2巻 石原克己 著)

 

どきっとしませんか?

 

心から見直していく方法もありますが、まずは体を変えてしまうほうが、具体的で、やりやすいように思います。

 

固めてしまうのは、最初に書いたような「まっすぐな足」への幻想かもしれませんし、「ここを固めなければ、立っていられない」という防衛からかもしれません。

 

それまで、ひざ裏をぴんっと張り続けてまっすぐ立つことが普通だったために、筋肉をあちこち固めてテープを巻いたり、つっかえ棒をつくっていたことで、「この緊張がなくなったら、崩れ落ちてしまう」という恐怖があるのかもしれません。

 

全部、幻想です。

 

悪い夢から覚めたら、体はもっと楽になっていくし、頑固さも和らいでくるかもしれませんよね。

 

試してみる価値は、多いにあると思いませんか?

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

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