ホ・オポノポノ

2018.01.12 Friday

 

「ホ・オポノポノ」という言葉を知っていますか?

 

ネイティブアメリカンの智慧の言葉です。

 

・ありがとう

・ごめんなさい

・許してください

・愛しています

 

この4つの言葉を唱えるだけです。感情を込める必要はなく、むしろ、それは邪魔になります。ひたすらこの4つの言葉を唱えるだけで浄化される、と言われています。

 

いってみれば、魔法のことばですよね。

 

数年前にホ・オポノポノを知ったとき、感情を込めずに言うことには、半信半疑でした。その頃は、まだ理屈にとらわれることが多かったのだと思います。「〇〇だから正しい」、とか、「××だから間違っている」、とか。見てわかることだけを信じ、見えないこと、理屈で説明できないものを信じない、という”かたくな”な自分だったと思います。

 

それでも「意味なんて良いから、とにかく言うのだ」というから、そのまま唱えていました。

 

そしてその後の体験で、「この言葉は真実なのだ」と思うようになりました。

 

とってもお世話になって、恩ある方であっても、時が経つと一緒にいることが苦しくなることもあります。何かを進めていくうちに、目指す方向が違うと気づくこと、ありませんか?話し合いで方向合わせをする方法もありますが、お互いの大切にしたいものを尊重する場合、お別れを選ぶこともあります。

 

長い時間を共にしていると、愛着も執着もあります。目指すものが違うとわかっても、なかなか別れを選択できないこともあります。我慢が過ぎて、言い争いになったり、苦しくなったり、苦しくさせたり、いろいろなことが起こります。

 

わたしにも、そんな経験があります。ぐずぐずしていたので最後は追い出され、「そこまでひどいこと、していない!」と泣き、心のキズにもなりました。恨みもしました。でも今になって、そのときのことを振り返ると、「ありがとう、ごめんなさい、許してください、愛しています」だと思うのです。

 

自分のいる場所ではないとわかっているのに、わたしがぐずぐずと出て行かないために、その方が「ポンっ」とお尻を蹴って出してくれただけです。恨むなどお門違いですし、傷ついたと言っているのも、なんというか、悲劇のヒロインを勝手に演じているだけです(ただし、そのときは本気でそう思っている、傷ついたと思っていました)。

 

そんな経験から、「真実だからこそ、自然と思いはこもるのだ」と思っていました。

 

でも今は、そんな考えも浅かったな、と思います。

 

神社では、6月末と12月末に大祓の儀式があり、半年間の罪穢(つみ、けがれ=気が枯れる)を清め(気をよみがえらせる)ます。罪穢は、知らず知らずにしてしまったもの、と説明されます。生きていれば、そんなつもりがなくても、いろいろとやっているものです。

 

そのときに唱える「大祓詞」には意味があり、昨年末に明治神宮で開催された講座内でも、解説していただきました。でもその上で、笑いながらこうおっしゃるのです。「意味をいちいち考えていたら、いくら唱えても祓えは行われません。」

 

話とは、単に言葉を音に出すのではなく、心を放つことで、それが空気の振動となったものなのだそうです。普通の言葉では無理ですが、神様からの言葉である大祓詞を唱えると、その言葉の力で罪穢が祓われるのだとか。

 

それを、いちいち意味を考えたら、いくら唱えても祓いは行われないのだそうです。理屈のない神様の世界を、人間の作った理屈で解釈しようとしても、出来るわけがない、というのです。

 

そのとき、いただいた資料の最後には、「現在の人々はあまりに理屈が多すぎますが、これで、理屈を言う人がちょっとでも減ったら、罪穢も祓われて、日本は幸せになるのではないでしょうか。」と、書かれていました。

 

大祓詞が神様からの言葉であるように、ホ・オポノポノは、ネイティブアメリカンにとって、そんな存在なのかもしれません。いずれにしても、真実の言葉なのだと思います。ここで言う真実とは、良い悪いとかがない、それを超えたもの、みたいな感じでしょうか。

 

だからこそ、意味など考えなくても良いのです。

 

短いから、何か嫌だなあと思うことがあったとき、それが気になって頭から離れないとき、などにも使えます。というより、それが正しい使い方なのかどうかは知りませんが、使ってみています。「えっ、わたし、この人に何も悪いことしていないし、愛してなどいないし(爆)」など、ひっかりそうなときも、「いやいや、そういうことではないのだ」と、とにかく言葉を唱えます。

 

スルッと執着から離れられたりしますよ。

 

昔からある言葉は、その力を信じてみるものです。

 

 

 

【1月の特別クラス】

※1月14日(日)14:00-16:30は「太極扇を体験しよう(第2回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

 

※1月21日(日)の午後は、Bouquet(逗子・葉山)「身体とこころのその先へ 〜本当の思いに触れに行く太極拳〜」(第5回:みんなが知らない太極拳ひみつ5 争いを止める太極拳)です。詳細とご応募はこちらから。

 

※1月27日(土)14:00-16:30は「体の中からキレイになろう!クリスタルボウルと六字訣」です。詳細とご応募はこちらから

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、キリリとした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧 / みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

講座のご案内は、こちらからどうぞ

 


時空を超えること、「今」を生きること

2018.01.11 Thursday

(寒ーい和歌山の海岸で)

 

ときどき、時空を超えるテーマが含まれた映画に出会います。

 

「インターステラ―(2014年公開)」は、宇宙を舞台に親子の愛が時空を超えてつながっていき、「君の名は。(2016年公開)」は、男女ふたりの思いが、時空を超えてむすんでいきます。「メッセージ(原題:Arrival、2016年公開)」も、そうです。

 

上記3本の映画を最初に観たときの感想を文字で表すなら、「!?、!!!、???」です。心に響くものを感じながらも、よくわからないことも多く、劇場公開中に繰り返し観てしまいます。

 

最初の「インターステラ―」を見たとき、大学生だったときのテーマを、久々に思い出しました。14世紀後半、中世の英文学を専攻していて、”文学に見る占星術”をみていました。

 

天動説が信じられていた時代、生まれたときの天空の図、星の位置をもとに、人の性質や体質が解説されたり、そこから病気になったときの治療方法を引き出していったり、などなどです。当時の文学には、この占星術の要素が、色々なところに現れています。人にはもって生まれた”Destiny(日本語に訳すなら、宿命)”がある、と伝えてくれていたと思います。

 

このDestinyという単語、そうなると決まっている、という意味を持ちます。では、どうしようもないことなのでしょうか?人の自由意思はあるのでしょうか?というのが、研究テーマでした。

 

ここで出てくるのが、時間と空間の概念です。それが、”ある”世界と”ない”世界、です。

 

”ある”世界は、今、生きている世界です。時間は過去から現在、未来へと続く、線のように表現され、空間は四方八方に広がっています。

 

”ない”世界は、この世界ではなく、”あの”世界です。表現しにくいので、”神さまの領域”と言っておきます。特定の宗教を指すのではなく、人間の理屈や理解を超えた領域です。

 

神さまの領域には、時間と空間という概念がありません。だから、過去、現在、未来が、いっぺんに見えます。それに対して、人間の領域には、時間と空間という広がりがあります。

 

Destinyとは、神様さまの領域からみたら決まっているものだけれども、人間の領域では、この時間と空間という広がりがあるおかげで、自由意志を行使できるスペースができる、ということも、論文の一部に書きました。

 

当時は本を読んだ中での理解でしたが、その後、生きていく中で、このテーマを実際に体験してきていると感じます。

 

人によって体験の方法はさまざまあると思いますが、わたしの場合、太極拳を通じての体験が多く、それをベースとして広げているような感覚があります。

 

太極拳の”太極”は、おおいなるもの、この世に生まれている万物の源、と言えます。上の表現では神さまの領域に入ります。そこには時空という概念もなく、あなた、わたし、という個の区別の概念もありません。

 

太極拳をするときは、心を静めて、深く深く静かなところに入っていきます。体も、どこにも無理がなく、どんどん楽なところに向かいます。対立はなく、あるのは調和です。太極拳の套路とは、何もないところから、陰陽という二極に分かれたこの世界が生まれ、さまざまな経験をし、陰陽のバランスを時には崩し、調和を目指しながら、大いなるものとひとつに合わさっていく(合太極)道を体験することでもあります。

 

三次元のこの世の中で、時間と空間を超えたり、あなた、わたしという個の区別がなくなることはありません。でも、”あの”世界では、それはひとつなのだという感覚を、おぼろげに持ち始めたり、見えるわけでもないのに「これだ」と実感する瞬間があったり、そんな体験をしていくことで、生きる道が変わってくると思います。

 

自然とは、意外と不思議なことが多いものです。びっくりするような色の鳥や花を見て、自分の”自然”に対する認識が偏った解釈であると、気づくこともあります。

 

自分が確かだと思っているこの世は、自分の解釈で成り立っているだけ、つまり、ほぼ、幻想です。

 

最近読んだ老子の本の中に、心ひかれる文章がありました。

 

”君の見ている世界から、あらゆる解釈が消えると、そこに広がるのは、「あるがままの世界」だ。(中略)そこには「始まり」も「終わり」もない。それはつまり、時を超えた、永遠の世界ということさ。「永遠」っていうのは(中略)「時間(過去と未来)が存在しない」ってことなんだ。そう。時間もまた、実在ではなく幻想、人による「解釈(思い込み)」なんだよ。(中略)現に君も、「いま」以外に存在できたことはないだろう?(中略)「過去」があるのではない。「記憶」や「記録」が、いま、あるんだ。「未来」があるのではない。「希望」や「予測」が、いま、あるんだ。”

(出典:「ラブ、安堵、ピース 東洋哲学の原点」 黒澤一樹著 アウルズ・エージェンシー社 2016年発行)

 

どうやら、どうやっても”今”にしか、生きられませんね。でも、”今”をどう生きるかで、過去や未来は変えられます。最初にあげた映画のストーリーのように。

 

本当は、みんなひとつなのだから。

 

 

【1月の特別クラス】

※1月14日(日)14:00-16:30は「太極扇を体験しよう(第2回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

 

※1月21日(日)の午後は、Bouquet(逗子・葉山)「身体とこころのその先へ 〜本当の思いに触れに行く太極拳〜」(第5回:みんなが知らない太極拳ひみつ5 争いを止める太極拳)です。詳細とご応募はこちらから。

 

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☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、キリリとした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧 / みんみん)

太極道家

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今年の一文字:「空」

2018.01.07 Sunday

 

 

この4年、毎年、書初めをしています。

 

書初めの場は、仲良しのお友達で、”いのちを吹きこむsustainable書道家” 長橋典子さん(のりちゃん)が開く、書初め会です。書道師範の のりちゃんは、きちっと教えることもできますが、この会では”「上手」ではなく好きに書く”をモットーにして自由に書きます。

 

「今年のあなたの一文字は?」という問いに、会の前から思いを巡らせます。

 

「静」(2015年)→「福」(2016年)→「結」(2017年)ときて、今年、最初に思い浮かんだ文字は「感」でした。

 

感謝、感覚、感動、感じる、直感、などなど、大切にしたい世界が、ここから広がります。

 

これで決まりだと思っていたのですが、開催前日、迷走し始めます。思い出せないくらい、あれやこれやといろんな文字が浮かんでは消え、直前まで大混戦でした。

 

「その場で思い浮かんだ文字にしよう」とあきらめました。そして、駅から会場まで歩いているとき、自分の体の感覚から「空」という文字が浮かびました。

 

体の軸がしっかり立ち、内部にスペースが広がっている感覚です。「空」とは言っても、丹田(中心)がしっかりして、ずれがありません。

 

この感覚を大切にする1年にしたいです。

 

「空」とは、

 

ゆとりの「空」:

スペースがあれば、ゆとりが生まれます。

 

新しいものを受けいれる「空」:

新しいものも、入ります。

 

”ない”ように見えて”ある”「空」:

空気は”空っぽの気”と書きますが、たとえば分子の世界では酸素、二窒素、二酸化炭素、ヘリウム、アルゴン、水など、たくさんの分子や原子が、みっちりつまっています。見えないものの存在も、大切に感じていきたいです。

 

空と大地の「空」:

陰と陽(空が陽、大地が陰)のバランスを忘れずに。

 

空海の「空」:

昨年末に旅した高野山で、奥の院で今でも祈っていると言われる弘法大師さま(空海)を、心に。

 

そもそも「空(カラ)」なので、これから何かがどんどん入って変わってくるかもしれません。楽しみです。

 

(今年の書初め会)

 

この書初め会は、なんでもありです。墨の濃さも書き順も自由、紙の裏に書いてもよいですし、縦でも横でもななめでも、文字の位置や大きさも自由です。

 

漢和辞典や、書道家が使う、書家の書いた文字辞典も用意されているので、それを見ながら想像を膨らませていくのも楽しいです。

 

最初は比較的まともに書いて、そこからイメージを膨らませていきました。墨をする音と香りにいやされて、じっくりと一文字と向き合う、良いひとときです。

 

書いてみたら、パンダの顔みたいになりました。パンダは目の黒い部分が”八の字”を描くほど、美しいのだそうです。口の部分をしゅっとはらって、”空飛ぶパンダ”です。ちょっと笑っているみたいでしょ。笑いも大切、何かあっても余裕で笑い飛ばしたいです。実際には、年明け早々そういかないことも起こりましたが、今年はそれを乗り越えていく年になるのかもしれません。

 

会の最後は、集まったみなさんと一緒に、発表する時間があります。各自の今年の一文字を見て、なぜその文字にしたのかを聞くのも、よい時間です。

 

楽しい時間を、ありがとうございます。

 

みなさま、あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

 

 

【1月の特別クラス】

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見えないものを信じる

2017.12.30 Saturday

 

(デブリハットに入ったところ)

 

2年前に「見えるものに騙されない」という話を書きました。今回は逆で「見えないものを信じる」ことを、書こうと思います。(「見えるものに騙されない」のブログは、こちら。)

 

2014年の1月、「今年は森で野宿したい」という夢がむくむくと盛り上がってきました。そうは言っても、いきなり一人で野宿するわけにもいかず、誰か知っている人に安全な森を教えてもらうか、誰かと一緒に行くか、どうすればいいのかな、と思っていました。

 

そんな中、真冬に外で野宿ができる(かもしれない)プログラムに遭遇しました。

 

それは「死と誕生」というプログラムでした。1日目に、森の中でネイティブアメリカンのシェルター、デブリハットを作ります。2日目は、人生最後の日を迎えるという設定で、みんなに最後のお別れを言い、お墓に見立てたデブリハットに入ります。「人は死んだら土に還り、生きるものの栄養となっていく」というような話も聞いて、「死んでも何もなくなるわけではないんだ」と思った記憶もあります。やがてデブリハットは、胎内に変ります。自分が生まれたくなったら、デブリハットから出てくるのです。

 

デブリハットは、自然にあるもの、木の枝と枯葉だけで作ります。冬、外で過ごさないといけないときに身を守るための方法で、雨が降って地面が濡れているときでも、体が濡れないように枯葉でマットレスを作るなど、知っていると大違いの智慧を学ぶ機会にもなりました。

 

(頑丈です。上を歩いても、崩れません)

 

さらに「人は食べなくても26日くらい死なない」という話もありました。それを知っておけば、2-3日食べ物がなくてお腹が空いてきても、パニックにならずに済む可能性は高くなると思います(幸運にも試す機会はまだ訪れていません。)

 

1日目、2グループに分かれて2つのデブリハットを作り、夜、その中で一人ずつ寝られることになりました。希望者でじゃんけんです。外れても寝袋で野宿はできるのですが、せっかくならデブリハットで......勝ちました!

 

夜、穴の開いている入口から、あおむけになって足から入り、頭まで入ったところで枯葉で蓋をしてもらいます。中は真っ暗、何も見えません。狭いため、寝返りもうてません。モコモコにダウンまで着こみましたが、すごく寒いです。靴下に小さい靴用のホッカイロをはっていたので、それをはがして手に持ってみたり、あちこち順番に温めました。小さなホッカイロが、命綱のように、とってもありがたく思えました。

 

途中、外で何かが吠える声が聞こえました。

 

その動物が、枯葉を掘ってきたらどうしよう、と怯えましたが、そのまま何も起きませんでした。そして、いつの間にかぐっすり眠ってしまいました。

 

明け方、と言っても外が見えないので、時間はわかりませんが、目が覚めました。

 

「あれ?」

 

目を開けると、中が明るくて、デブリハットの内側がはっきり見えます。茶色っぽいオレンジ色で、いろんな形のものがへばりついています。

 

「これは何?」

 

デブリハットの中は、昼間でも真っ暗なはず。おかしいな、と思って、持っていた携帯のスイッチを入れてみました。さっきまで見ていた様子とは違う景色が見えました。骨組みの木の枝と、その隙間からは枯葉です。

 

携帯を消すと、今度は何も見えませんでした。

 

入口の枯葉をごそごそを取り除いて、外に出てみました。うっすら明るくなり始めた頃でした。

 

とっても不思議な体験でした。

 

見えるはずのないものが見えたこと、それがなんだったのかは、わかりません。なんとなく、胎内から見るとあんな様子なのかしら、あの横に伸びているのが膵臓だったり、など想像したりもしましたが、わかるわけがありません。

 

「見えるものしか信じない」と言っていたわたしに、「見えるものを信じるな」に続いてやってきた「見えないはずのものが見える」経験は、印象的な出来事でした。

 

この10年で学んだ大きなことのひとつは、「物事は理屈ではない」ということです。昔は「白か黒か」だったものが、「ほとんどのものはグレーなのだ」と思うようになったり、見えるものに騙されることもあるのだと、学ぶこともありました。「なんで〇〇なの?」という批判を込めた問いも、”なんで”という問題ではない、と感じるようになりました。

 

見えないはずのものが視覚的に”見えた”のは、あの時だけです。でも、見えるものでも、見えないものでも、現実には、自分の感覚を大切にすることかな、と感じます。見えるから”ある”とか、見えないから”ない”ではなく、どう感じるかを大事にしたいと思っています。

 

空間だって、みっちりと詰まっていますしね。手を当ててみれば、何かしらの感覚を感じたりします。これからもっと、感じられるものも増えるかもしれません。

 

それにしてもデブリハット、翌日に教えてもらったのですが、完成度は6割か7くらいだったそうなのです。「もっともっと枯葉をバサッとのせないとだめなの」だとか。すごく寒いのは当たり前です。このプログラムは何度か実施しているのですが、たいていデブリハットの出来は中途半端で、寒くてみんな夜中にギブアップして部屋に入ってくるとか。「よく朝まで過ごせたね」と、感心?されました。小さなホッカイロのおかげかしらね。技術革新も、ありがたいです。

 

(2日目、誕生したときの景色を見ているところ)

 

 

☀「陽だまり」とは

ブログタイトル「みんみんの陽だまり太極道日記」の「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると素晴らしく居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、どことなくキリリとした印象もあります。太極拳を通して、こんな時間と空間を創っていきたい、陽だまりにつつまれて暮らす人、心身ともにゆとりある人を増やしたい、と思っています。

 

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静寂

2017.12.18 Monday

 

(和歌山 天空の森で)

 

和歌山の旅で、「天空の森」に行く時間がありました。

 

森には道がちゃんとあり、ところどころに目印がついています。でも、誰ともすれ違わないような道です。

 

車を降りて20〜30分くらい歩くと、ちょっと開けたところに出て、そこでしばらく、ひとりずつ静かに過ごすことになりました。案内してくれた友人が、「圧倒的な静寂を楽しんで」というような言葉を、言ったと思います。なぜか印象的な言葉でした。

 

しばらくひとりでぼんやり少し歩き、気に入った場所に腰を下ろしました。

 

人の声は聞こえません。一緒に行った3人とも離れたのか、足音も聞こえません。

 

でも、わたしの周りはというと、

 

風はびゅうびゅう吹き、木々は大きく揺れ、たくさんの鳥の声も絶え間なく聞こえます。地面の上も、枯葉の音や、何かしらの音が、たえず聞こえます。

 

現実に聞こえる音という意味では、自然はかなりにぎやかです。圧倒的な静寂とは、むしろ真逆です。

 

「静寂は、外の世界にはない。自分の内にしかない。」と思いました。

 

”入静”という言葉があります。心の緊張をといて、心が落ち着いていく状態に入っていくことを言います。体の緊張をとく、”放松”とともに、大切な要素です。

 

”静”という字は、わたしの道号(道教の修行者の名前。武当玄武派第十五代伝人 田理陽師父につけていただいたもの)にも入っています。”静慧”という名前をいただいたとき、「”静”の状態になれば、”智慧”が出てくる。あなたにはこの2つの要素がある」と、説明してくださいました。

 

今の先生(武当玄武派第十六代伝人 明月師父)には、「武当功夫は、”静”に入ると、”悟”へと続いていく」というような話をしていただいたこともあります。

 

この”静”という意味を、わたしはずっと、いろいろな場面で、体感してきました。

 

その先に続く”智慧”や”悟り”は、人それぞれのような気がします。指紋が一人ひとり違うように、その人なりの”智慧”や”悟り”があるのではないかしら、と思うのです。

 

なんとなく、ですが。

 

それは、その人が生まれてきた意味や、この世界での使命のような、気がします。

 

これも、なんとなく、です。

 

森に案内してくれた友人が、どんなつもりで「圧倒的な静寂」という言葉を使ったのか、わかりません。意外と同じことを考えているかもしれません。でもそれは、どうでも良いと思っています。

 

人は、それぞれですしね。そして、すべて言葉で分かり合う必要もないと思うのです。

 

ことばで共有することも、もちろん大切です。でも、今この瞬間にどう感じるかは、自分だけの体験で、言葉で伝えられることを超えていると思うからです。

 

だからこそ、自分で体験して感じることを、大切にしています。ほかの人のそんな体験も、大切にしたいと思っています。それは人生の宝だと思うのです。

 

この日、その先に感じたことは、「地面が柔かいなぁ」ということでした。普段よりも足底クッションが効いているスニーカーを履いていたので、そのせいかしら?と思ったのですが、東京に戻って普段の底の薄い靴を履いても、地面は前よりも柔かく感じます。

 

かっこよく言えば、”自分と大地とのつながりが深まった”とでも言うのかもしれませんが、そこまではわかりません。でも、柔かい感触は、心地良いのです。それで十分満足です。

 

智慧や悟りには、まだまだかもしれませんね。

 

 

【12月の特別クラスのご案内】

12月23日(土)14:00-16:30は「みんみんの陽だまり時間:オレンジポマンダーを作ろう!」(自由が丘・九品仏)です。詳細と応募方法はこちらから。(太極拳クラスではありません)

 

 

☀「陽だまり」とは

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