アドベンチャーワールド

2018.12.17 Monday

 

南紀白浜に旅しました。

 

この2年、和歌山にはご縁があります。去年は春に熊野、冬に高野山、今年は南紀白浜です。それぞれ違いますが、共通しているのは、透き通る水です。

 

水の国ですね。

 

素敵なところがたくさんでしたが、びっくりしたのは、アドベンチャーワールドです。

 

この夏、赤ちゃんパンダが生まれたくらいしか知らなかったのですが、想像をはるかに超える楽しさでした。

 

入口には、むしゃむしゃしているアルパカ。

 

 

さらに行くと、屋外にパンダ、2歳になる結浜が笹をむしゃむしゃ。近くでじっくり見ることができます。

 

 

結浜は、とんがり頭がチャームポイントなのですよね。

 

 

こんな感じで、高い柵や透明板越しではなく、見ることができます。

 

赤ちゃんパンダとご対面。平日だったせいか、並ばず、すーっと真正面まで行くことができました。

 

 

まだ名前のついていない(17日に発表予定)ベビ浜ちゃん、生後約4か月です。ぐうぐうお昼寝中、かわいいです。

 

生まれたときは、わずか75グラム。小さいですね。毎日体重を測るようで、「今日の体重は5765グラム」と表示されていました。ここでは、何頭も赤ちゃんパンダが生まれ、育てられています。飼育員さんたちの技量や気くばり、心くばりが、しのばれます。

 

べビ浜ちゃん、最初は背中を向けていたのですが、お顔が見えるように、飼育員さんが抱っこして向きを変えてくださいました。

 

ニュースによると、この日、来場者が見守る中よちよちと歩き始めたとか。記念すべき日だったのですね。

 

 

近くには、変った展示がありました。”パンダのふん”です。「ぜひ、香りを嗅いでみてください」と、大胆なおことばが。

 

パンダは本来、肉食なのです。でも天敵や餌の競争を避けて、中国山岳地帯の奥地を生息の地として選んだ結果、そこに1年中ある植物、竹や笹を食べるようになったそうです。

 

しょっちゅう食べていますが、肉食の消化機能では、繊維質の多い笹や竹を消化して栄養にすることは難しく、生きるために必要なエネルギーを得るには、大量に食べる必要があるのだそうです。

 

そして消化できない竹や笹は、ほぼそのまま、ふんとなって出てきます。そう、パンダのふんは、竹の香りがするのです。これがびっくり、そこそこよい香りです。お部屋に漂っていても、全然OKです。

 

パンダは、わたしの理想なのです。ものすごくリラックスしていて、落ちても怪我せず、どことなくユーモラスです。何より、食を変えてでも敵を避けるという、その平和で温厚な性格(?)です。そんなパンダには、天敵がいないそうです。

 

こちらは、4歳のふたごちゃん(桜浜、桃浜)の、どちらか。天下泰平な格好、果たして寝心地がいいのでしょうか。

 

 

パンダとの遭遇を満喫したあとは、ワールドサファリです。1周1.5キロ、その名のとおり、ライオンやトラ、ヒョウなどの目の前を車で通ることもできるサファリパークです。

 

もちろん歩く場合、肉食動物たちは柵の向こうです。でも草食動物たちは目の前にいますし、道を横切ることもありそうです。

 

でっかいゾウ。

 

もうおばあちゃんだそうですが、おやつのバナナを上げると、鼻先で器用につまんで口に運び、むしゃむしゃ。食事はたっぷりあげているそうですが、おやつは別腹かしらね。

 

 

きりん。まつ毛、ばさばさです。こちらもおやつをあげてみました。

 

 

「手のひらにのせてあげてください」と書いてあるとおりに差し出してみると、厚く、黒っぽい舌で、べろっとひと舐め。「ぎゃあぁっ」と叫ぶほどの衝撃でした。

 

ひと舐めで全部、きれいにすくいとっていきました。すごく上手です。

 

ダチョウときりん。こんな風に、違う種類の動物が一緒に過ごす姿もたくさん見られました。

 

 

シカ。長いまつげにつぶらな瞳。安定のかわいさ。

 

 

白い斑点模様は、小鹿のバンビと同じではないでしょうか。

 

 

「おやつちょうだい」かしら。ごめんね。

 

 

チーターもいます。かっこいいです。金網の向こうですが、「手を入れないでください」と書いていないと、油断するほどの近さです。

 

隣のフィールドにいる別のチーターと、お話しているみたいでしたが、どうだったのでしょうか。

 

 

向こうの方からは、「ガォォォ」という声が。ライオン?

 

 

遙か遠く、左手の高い安全なところから、ライオンを眺めます。

 

オス同士、メス同士で集まっていたのですよ。

 

オスライオン、仲良しでした。1頭がごろんと横になると、もう1頭がグルーミングみたいなことをしていました。仔猫みたいです。

 

「ガォォォ」という音は、スピーカーからでした。効果音で盛り上げてくれていたのね。

 

こちらも、仲良く(?)共存です。

 

ものすごく美しいしましま柄。しまうまの毛を刈ると、皮膚までしましまなのだろうか?の答え、どうだったのでしたっけ?

 

群れをなしているヒマラヤタール。岩山に生息し、崖や斜面を軽々移動するそうです。仲良しでした。

 

ちょっと、かっこよすぎじゃありませんか?

 

こちらは頭がぐるーんと回りました。置物の仕掛けものみたいですよ。

 

 

海に暮らす生きものもいます。

 

ここにも赤ちゃんが。まだ2か月の皇帝ペンギン、パパとママと一緒に、こんにちは。

後ろのカラフルな方は、エサをあげに来た飼育員さん。

 

まだまだ他にも、いろんな動物がたくさんです。

 

感想は、ひとこと「たのしいっ」です。何がいいって、ぜひ機会があったら、実際に行ってみてください。いろいろと感じることがあります。

 

≪追記≫

パンダの赤ちゃんは、2018年12月17日に、彩浜(さいひん)と命名されたそうです。彩り豊かな毎日で、すくすくとしあわせに育つことを、願っています。

 

 

 

 

特別クラス「やさしい站椿功」は、12月22日(土)14:00-15:30、九品仏駅・自由が丘駅近くの和室で開催します。詳細とご応募方法はこちらから。

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

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邪気や怒りを、ためないために

2018.12.08 Saturday

(中国、武当山)

 

スワイショウという、中国古来の養生法があります。

 

やり方はいろいろありますが、わたしが気に入っているのは、シンプルに腕を前後に振るものです(詳しくは、こちら)。

 

これをするとき、腕の重さを意識します。前から後ろに動くときは、筋力頼りではなく、腕の重さで落ちて動きます。後ろから前は、反動でかえってきます。

 

聞いた話ですが、このときに「手の先から邪気が出るのをイメージする」人もいるようです。後ろから前に振るときに、指先から邪気が抜けていくのをイメージするのだとか。

 

邪気を貯め込むのは、病のもとにもなります。抜けた方がいいですよね。実際、スワイショウでも抜けると思いますので、その考えに反対なのではありません。でも「邪気を振り切るっ」と意識しすぎると、体は力みがちになります。

 

力んでしまうと、スワイショウの良いところである、無駄な力が抜けていくこと、体のめぐりがよくなることが、上手くいかなくなってしまいます。

 

「流れる水は腐らない」というように、流れば、”詰まり”はなくなります。邪気も、めぐれば自然に流れていくものではないでしょうか。

 

怪我や不調が治るとき、いつ治ったか覚えていなかったりしませんか?「そういえば、最近は痛くない」とか。「治っていく、いま、治っていく」と感じていたりしないでしょう。やるべきことをやって、タイミングがくれば、不要なものは自然と落ちていくのではないでしょうか。

 

邪気の場合は、「今、邪気がここに籠っている」と実感することはあまりないかもしれませんが、怒りなどの負の感情は、自覚がありますよね。

 

怒りを貯め込まないために、わたしがしている方法は、”いったんそこから離れる”です。スワイショウをするときに、邪気に意識をむけないのと同じことです。

 

日常、いつもご機嫌なわけではなく、イライラすることもあります。そんなとき、站椿功をします。足が大地に根をはり、頭が天に向かって伸び、体が落ち着いて、心が落ち着いて、天地とつながって意識が拡大していくと、それまでのイライラが、小さく思えて、どうでもよくなってきます。(ある朝の站椿功のお話は、こちらから)

 

それでもイライラするものは、無理にどうにかしようとせず、イメージで、蓋の開いた保留箱に入れています。保留箱ですので、すぐに解決しなくてもいいのです。でも蓋は空けておき、時々ちらっと見ます。「まだダメ」と思ったら、保留箱に戻します。見てもイライラしなくなるときがくるまで、時間をたっぷりかけます。

 

蓋をしてしまうと、「臭いものには蓋をする」ように、なかったことにされてしまうので、開けておくのがコツです。

 

保留箱に入れるのも、いったんそこから離れる方法のひとつですよね。

 

太極拳のお稽古も、”日常のあれこれから、いったん離れる”良さがあると思っています。自分のベースラインに戻ってくるような感じでしょうか。

 

いったんベースラインに戻ってから、日常のあれこれを見てみると、渦中にいるときとは違って見えたりします。

 

あるお稽古のとき、「先生に相談があって......」とやってきた生徒さんがいらっしゃいました。ひととおりお稽古を終えて、スッキリした顔になったなとは思いましたが、最初に言われていることもあり「相談があるんだよね?。」と声をかけました。すると、「いえ、もう大丈夫です。」と言うのです。

 

お稽古のときは、いろんなお話をします。どうやら、その何かのお話にピンときて、自分で悩みを流すヒントを見つけたようなのです。その時点で、ほぼ流せていますよね。

 

お顔も、すっきりしていました。

 

すごいです。

 

体に浄化作用や、治癒能力があるように、いろんな悩みに対しても、自分で浄化する力はあります。その力を発揮できるようにしてあげれば、いいだけです。

 

ひとつの方法は、問題からちょっと距離を置くこと、だと思っています。

 

たいそうなことをしなくても、一度深呼吸する、とか、暖かいものを飲む、とか、お散歩する、とか、寝る、とか、なんでもありだと思います。

 

渦中にいると、渦の大きさもわかりません。何しろぐるんぐるん一緒に回っているのですからね。でも、一歩外に出てみたら、渦は案外小さいかもしれません。

 

 

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ていねいな暮しとは?

2018.11.30 Friday

(今年の夏、武当山でお稽古しているとき、とつぜん現れた仔猫)

 

「ていねいな暮らし」というと、よい響きでしょうか?

 

ネット検索すると、本もブログもいろいろ出てきます。関心のあるテーマではあるようです。

 

自分でも、心がけてきたところも、あります。その積み重ねで、ていねいな暮らしになっていくこともあるとは思うのですが、

 

最近、ちょっと違うことを感じました。

 

わたしはずっと、サイズの大きな布を扱うことが嫌いでした。シーツを敷くこと、布団カバーをかけること、大きな毛布をたたむこと、などです。

 

洗濯は好きな方なので(洗濯機がやってくれるだけですが)、いそいそとはがして洗ってもらい、干すまではよいのです。問題はそのあとです。

 

やらなければ日常に支障が出るため、やりますが、いつも「いやー」と思いながらしていたのですよ。

 

それが、です。とある日から、その嫌な気持ちが消えてしまったのです。

 

淡々と動く自分がいるのです。好きになったわけではありませんが、あの「いやー」という気持ちは起きません。

 

最大に嫌いだった布団カバーかけも、内側の紐も丁寧に結ぶ作業(布団が中でよじれないように、カバーと布団を6か所とめる紐です)も、淡々と進めるのです。

 

別人になってしまったみたいですよ。

 

なぜそうなったのか、わかりません。今が、特別な時期なのかもしれませんが、とりあえずは続いているため、そうでもなさそうです。どちらかというと、このままいけそうな気がします。

 

それで思いました。

 

ていねいな暮らしは、しようとしてなるものではなく、自然とそうなっていくものなのかもしれない、と。

 

タイミングがあるのかもしれません。

 

流れとしては、あると言えば、あります。

 

今年の春、体調がすぐれない日にファスティング(断食)しようと思い立ち、自分をデトックスしたら、部屋もきれいにしたくなり、断捨離をしているうちに、「家が好きだな」と感じて、そこから「好きなものをひとつずつ紹介してみよう」と、Instagramで「すきなもの」の投稿を始めました。

 

お片付けモードは、前よりも加速していると思います。

 

でも以前は、部屋を張りきってキレイにすることはあっても、布団カバーかけに張りきることはなかったのです。一度たりとも。

 

さらに言うと、今、布団カバーかけに張りきるわけではありません。あくまでも淡々と作業を進めているだけです。

 

でもですね、シーツにしても、毛布にしても、きれいにできるとうれしいです。

 

ですから、この驚くべき自分の変化は、ものすごくうれしいです。

 

ていねいに暮らすための方法論やコツは、いろいろあるようです。参考にしてやってみることも、いいと思います。心がけているうちに、変ってくることもあるでしょう。

 

わたし自身、「今のは雑ですよ」と指摘されて、気づいたことも、たくさんあります。それは、ありがたいことでした。

 

それでも、何かを苦手だと感じるときは、そのまま感じることも、大切なのかもしれません。

 

無理にていねいにしようと思っても、自分に苦痛を与えるだけかもしれません。そんな「ていねいな暮らし」って、ステキでしょうか?そうではなくても、日常生活に支障がないなら構わないと思います。

 

ひとつ思うのは、「人はもともと、ていねいなのだ」ということです。生きている間に、そのままではいられないことがあるのかもしれないと、思うのです。

 

赤ちゃんが、ほがらかで柔かく、生命力にあふれた存在として生まれてきて、成長するにつれて、体も心もコチコチになっていくみたいな感じでしょうか。

 

スノードームは、振ると雪が舞い上がりますが、そのままにしておけば、落ちつきます。もともとはクリアで静かなのに、騒がしく振ると何も見えなくなるのも、似ているでしょうか。(スノードームは、振る楽しさもありますけどね。)

 

そう思うと、騒がしく雪が舞い上がり続けていたわたしの毎日が、少し落ち着いてきたということなのかもしれません。

 

自分では、站椿功を続けている成果だと、ひそかに思っているのですけれどもね。

 

ただし站椿功をやる前(1回、30分くらいです。それを1日に1回か2回。)、ちょっとしたサボタージュはあるのです。「よしっ」と思わないと、立ちあがれない、というか。

 

もうちょっとしたら、站椿功も淡々と始められるようになるのかしら。

 

 

ゆったりサイクルに触れに行く「やさしい站椿功」は、12月22日(土)14:00-15:30、九品仏駅・自由が丘駅近くの和室で開催します。詳細とご応募方法はこちらから。

 

 

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時間の感覚

2018.11.29 Thursday

 

糸井重里さんの「今日のダーリン」というエッセイが好きです。

 

なるほど、へえーっ、そうそう!などなど、楽しく、深く、軽く、読ませていただいています。

 

11月27日は、ある時代の「社会の時間感覚」について、でした。

 

吉本隆明さんによると、社会の時間感覚は、その時代の大きな産業の商品が、生産されて消費されるサイクルを基本にしているのだそうです。

 

ちょっと前なら自動車を生産し、買われて、運転されるまでのサイクル、もっと昔だったら田んぼに苗を植えて、刈り入れて、それが人の口に入るまでのサイクル、

 

今のようにデジタル時代だったら、そのスピードはぐんっと速くなって、アマゾンの「お急ぎ便」みたいにすぐ届くという、わかりやすい例が出ていました。

 

これだけ速いサイクルが基準になると、大変です。人間は、たいていのことが「のろい」と感じるようになって当然ですよね

 

「のろまだなあ」とか、「時間がかかる」と感じるのは、この視点で見ると、今の時代には当然なのかもしれません。

 

文明の発展による恩恵には、ありがたく預かっていますし、助かっているという思いもあり、その進化を否定する気持ちは、これっぽちもありません。

 

飛行機がなければ、中国にお稽古に行くこともできませんでしたし、

 

人間が宇宙に行くことがなければ、地球は青くて丸いのだ、ということも、いまだに知らなかったでしょう。

 

洗濯機もありがたいですし、料理も、薪で火を起こさなくてもできるのは、快適です。技術の進歩、それ自体は、人の生活を便利にするもので、何かを奪うものではありません。それ自体は、ですけれどね。

 

一方で、このスピードでは疲弊する面もあります。

 

山や、森や、海へ出かけて、癒されるのは、サイクルがゆっくりだからかもしれません。

 

海は、荒波の日もありますが、目にも止まらぬ速さで波が動くのとは違う気がしますし、

 

森で鳴く鳥の声は、7倍速(ドッグイヤーになぞらえて)に聞こえることは、ありません。

 

都会の生活よりは、ゆったりです。1日をかけて、太陽が昇り、明るく照らして、午後には傾いて、夜には沈む、というリズムを刻みます。1年には、四季というリズムがあります。

 

こう思うと、人間は、社会のスピードの加速について行けていないのかもしれません。

 

こんな時代に、太極拳などという、時間をかけていくもの、ただ今を感じていくもの、ゆっくり育てていくものが、なかなか大衆的にはウケない(と感じることがあります)のは、当然なのかもしれません。

 

今の社会で、よくあるサイクルは、目標設定→達成でしょう。達成を目指して、一心不乱に、わき目もふらずに突進するでしょう。効率的ではありますが、その道のりで、脇に生えている草花を見逃す可能性も高いでしょう。

 

「成功すればいい」と思うかもしれませんが、成功し続けるのは、大変です。オリンピック選手だって、生涯ずーっと金メダルを取り続けることは、できませんものね。

 

目標設定→達成の中では、成功するか、失敗するか、しかありません。でも、のんびり道を歩いて、たくさん寄り道をしたら、思いがけない発見があったり、そこから何かが発展していくかもしれません。ここでは、成功や失敗は、ありません。でも、いろんなことが起きます。

 

太極拳の修練は、この後者、のんびり道を歩く方に似ています。

 

中国の武当山にいる先生は、とっても穏やかで心が広く、おおらかな方なのですが、昔、「あれは武当山という環境があるからだ」と言った人がいました。「東京に住んだら、ああではいられないはずだ。」と。

 

そうかもしれません。実際、わたしが武当山に2か月間滞在して、東京に帰ってきたとき、リズムの早さについて行けず、苦しい思いをしました。

 

でも今は、そんな風にあきらめることはない、と思っています。

 

ゆったりしたサイクルを、自分の中に持てばいいのです。

 

天地とつながり、意識が広がってゆったりしてくると、自分という存在が小さく感じられ、あれこれの悩み事がどうでもよくなってきます。悩みごとの程度によっては、どうでもよくはならないかもしれませんが、少し捉え方が変わってきます。

 

ゆったりしたサイクルは、自然のリズムです。どんなに社会のリズムが早くなっても、わたしたちが自然の中で暮らしていることは、変りません。

 

自然のリズムの中では、今の社会のリズムで「遅い」と感じているものも、遅くないのではないかしらね。

 

そして、せかせか焦ってやると、忘れものをしたり、うっかりミスをしたり、逆に時間がかかることもあります。自分のエネルギー消費も大きいでしょうし、周りに与えるイライラ、ピリピリも大きく、人々のエネルギーも消費させるでしょう。

 

それをするのにちょうどよいスピードですれば、結果として、逆に速いかもしれません。エネルギー消費、ストレスは、自分も、周囲の人も、小さくて済みます。

 

テキパキやったけれども、「それ、必要ないですけれども?」という経験、ありませんか?わたしには、あるのですよ。そんな苦い経験が。自分は、「どうだっ」とドヤ顔だっただけに、間抜けすぎて、思い出すと笑ってしまいます。

 

自然の中で育ってきた太極拳は、自然のサイクルに呼応して、ゆったりしています。だからこそ、社会のサイクルが早くなってしまった今の都会には、必要とされている気がしているのですよ。

 

これを広めていくことについては、がんばります。ゆったりと。

 

 

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「やさしい站椿功」を、初開催しました

2018.11.26 Monday

(中国、武当山にて、朝の站椿功)

 

先日、ずっとやりたかったのに、なかなかできなかった「やさしい站椿功」を、ついに初開催しました。

 

站椿功といえば、

 

地味で、

大変で、

痛くて、

 

という、マイナスなイメージを持つ方もいらっしゃるでしょう。

 

站椿功は、体をしっかりさせ、パワーもつきますし、しあわせ感も膨らみます。心身ともに、得るものは多く、「ぜったいにいい」という確信はあります。それでも、わたしもここまでやってくる間に、多少なりとも根性が必要だったことは、否定できません。

 

もしかしたら、わたしの中にも苦手意識のようなものが、あったのかもしれません。

 

今回「えいっ」と開催したのは、だからこそ、です。

 

本当は、

 

自分にやさしく、

人にやさしく、

地球にも、宇宙にもやさしいものなのだと、

 

今のタイミングで伝えたくなったからです。

 

当日は、経験者、未経験者、どちらもいらっしゃいました。

 

みなさんのこれまでの経験や、希望などを伺いながら、わたしからも站椿功をする意味や、自分自身の経験や感覚など、いろいろお話しました。みなさんのご興味が深かったおかげで、大切なお話を、たくさん引き出していただけた気がします。

 

実践は、今回は主に下半身の使い方に注目しました。

 

骨という構造を上手く活かして楽に立つ方法、大変な方法、

軸がある立ち方、ない立ち方、

 

あれこれと試して、「骨の構造を活かして、軸がある立ち方は、楽なのだ」を、実感していただきました。

 

よく思うのですが、人は誰でもいつもベストを尽くしています。特に体については、そうです。

 

ただし、それはその時の自分なりのベストです。「力が入っていることに、無意識だった」という感想も出たように、実は負担をかけてしまっていることに、気づいていない場合が多いのです。

 

自分だけの世界で過ごしていたら、他のやり方はわかりません。特に感覚は、外からわかりにくいために、人と比較もしにくいです。こういうときこそ、人の助けを借ります。新しい体の使い方を試してみることで、自分のベストがどんどん更新されていきます。

 

理解を助けるために、骨の構造を絵でもお見せしました。

 

中国でお稽古するとき、骨や構造の話をされた経験は、ありません。中医学は、目に見える解剖学からではなく、感覚をベースにしているところがあり、武当功夫(カンフー)も、その流れの上で成り立っているからだと思います。

 

もし長い時間をかけられるなら、その間に「これは大変だけど、これなら楽だ」というポイントを、自分で見つけていくことができます。

 

でも日本で過ごしている人たちのように、関わる時間が限られている場合、なかなかそこまでは難しい気がします。そのため、多少は構造からの理解も、有効だと感じています。人間は理解すると、その部分が上手く使えるようになりますからね。その結果、自分で感覚が持てるなら、それでいいわけです。

 

 

やさしい站椿功には、緩んでいることも大切です。

 

人の体は、6−7割が水分でできています。水の特性は、抵抗しないこと、変化に対応できること、流れ続ける(変化しつづける)、です。そう考えると、もともと人の体は緩んでいますよね。

 

水の入った袋をイメージしてみてください。床にそのまま置いたら、べったりつぶれてしまいますが、軸にさくっとはめてみれば、縦に伸びる形を作れます。楽に立つとは、そんなイメージです。

 

軸がしっかりできれば、緩むこともできます。でも緩んでいないと軸もできにくいという、ニワトリと卵みたいなところも、面白いところです。

 

軸があって、緩んだ感覚を感じてもらいながら、さらに無駄な力が抜けやすいスワイショウという腕振りをした後、いよいよ、じっと立つ時間です。今回は時間が押してしまったために、15分くらいだったと思います。

 

わたし自身も気持ちよくて、もっと続けていたかったのが、ちょっと惜しいところでした。

 

終わった後の、みなさんのほんわり笑顔を見ていて、とても嬉しかったです。「力が入っていると気づいた」とか、「いつもこんな風に立てれば、いいなあ」というご感想もいただいて、開催してよかったと、本当に思えました。

 

いろいろ気づく機会になったこともうれしいいですが、「気持ちよかった」という経験を一緒にできたことが、何よりもうれしいです。

 

ね、站椿功は、やさしいのです。

 

わたし自身、「えいっ」とクラスを立ち上げ、楽しく開催できたことで、またひとつ、大切にしたいものを大切にすることができました。

 

うれしくて、たまりません。

 

ご参加のみなさま、興味を持ってくださったみなさま、ありがとうございます。ここまでいろいろと教えてくださったり、ヒントをいただけた先生方をはじめ、たくさんの方々、生徒さんにも、感謝です。

 

 

次回は12月22日(土)14:00-15:30、九品仏駅・自由が丘駅近くの和室で開催します。今回は脚に着目したため、次回は上半身にも注目してみたいと思っています。今回参加されていない方も、された方も、お時間があえば、ぜひどうぞ。なお第3回は、1月14日(月・祝)の午後の予定です。

「やさしい站椿功」:詳細とご応募方法はこちらから。

 

 

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