神主体験

2018.02.10 Saturday

 

1月15日、ご縁あって、神主体験をさせていただきました。

 

きっかけは、某生命保険会社さんのプロジェクト、Life2.0です。10月頃、偶然SNS上で見つけたキャンペーンで、質問に答えていくと、「あなたにおすすめの仕事は〇〇です」と、出てくるのです。ゲーム感覚ですよね。

 

やってみました。結果は、「神主です。」

 

ほう。へええ。

 

この企画、さらに、「その仕事体験、応募できます」というプレゼント付きでした。場所は川崎、せっかくだから応募して、そのまますっかり忘れていました。

 

12月のとある日、メールが届き、「おめでとうございます。当選です!」

 

そんな経緯で、1か月後、川崎の稲毛神社で、神主体験をすることになりました。巫女さんでもなく、いきなり?神主。いつも外から見ているだけの世界の体験、とっても楽しみでした。

 

 

さて当日。体験時間は、朝の7時から午後3時、8時間です。なぜこんなに早いかというと、朝の祭に参列するためでした。

 

祭というと、縁日のようなイメージでしたが、神主さんは「毎日が祭です」と言うのです。祭には、大小あり、その中の御日供祭(おにっくさい)と呼ばれるものは、毎日のものだそうです。

 

体験者はわたしともうひとり、合計2名でした。上下白の袴姿に着替えて開始です。

 

御日供祭に参列した後、社殿の構造、お供えものの話、お祓いについて、説明してくださいました。

 

社殿は、手前(一般の人がお参りするところ)から見て、「拝殿(はいでん)」「幣殿(へいでん)」「本殿」となります。ご祈祷していただく場合などに一般の人が入るところが拝殿、その先の幣殿は神主だけが入れるところ、そしてご神体が祀られている本殿となります。

 

神道では、ご神体が岩だったり、滝、山、というような場合もあるため、その場合は、社殿には”本殿がない”構造になるそうです。

 

印象的だったのが、お祓いです。大麻(おおぬさ)と呼ばれる、白木に紙垂(しで)とよばれる白い紙と、大麻をつけたものを、左、右、左に振って、罪穢れを祓います。神主さん自身、その場、参列者、そしてお参りに来る方、神社のある地域から、日本、世界に向けて、お祓いをするのだそうです。

 

この、住んでいる地域から、その先遠くまで思いをはせてお祓いすることが、すごくいいな、と思いました。誰も見ていないところで、(誰か見ているかもしれませんが)、こうやってお祓いをしている方々がいるのは、ありがたいですよね。

 

ここから、この日の体験は、朝食、月次祭(毎月15日にする祭)参列、お掃除、昼食、お話、紙垂づくり、記念撮影、と進んでいきました。

 

お話は、神社の現状、神主になるには?、祭、古事記の説明などなど、盛りだくさんでした。最初にいきなり「神主になりたいですか?」と聞かれ、「若い男性の場合、やめておいたほうがいいと思うのですよ」という、なんとも生々しい話から始まりました。

 

「サラリーマンになった後に、神主になろうとすると、お給料水準の問題があって、耐えられないと感じることが多い。これから家族をもって、家も用意して、と思うと、かなり大変。お勧めしません。」と。

 

向いているのは、「女性は比較的、どの年齢でもOK。理由は、午後は早く帰るなどの融通が利くから。男性は、退職した後の選択としては、あり。あとはサラリーマンを経験せずに、最初から神主になる場合は、スタートがスタートだけに、耐えられます。」実感がこもったお話に、「この方はきっと、最初からそうだったのだな」と想像したとおり、その神社の宮司さまの息子さんでした。つまりご実家が神社、ということですね。

 

体験に来るのは、わたしのようにキャンペーンで当たったから、という人ばかりではありません(むしろ、わたしは例外的です)。本気で志している方もいらっしゃるはずですので、こういう話も大切ですよね。

 

神社は、全国に8万社ほどあるそうですが、神主の数は2万人だそうです。つまり、圧倒的に人手不足です。90%の神社には神主さんが不在で、宮司さまが掛け持ちして担当しているのが現状です。そいういえば誰もいない神社、けっこうありますよね。

 

体験した中で、印象的だったことが2つあります。

 

ひとつは、お掃除です。掃除は、神事(お祓い)のひとつとして、大切にされています。今回の体験でも、お掃除のお手伝いをしました。この体験で、ひとつ、意識が変わりました。

 

お掃除は大事だと思ってきました。自分の部屋は、自分の心を表すという言葉もありますし、水回りはきれいにしておきたいですし。でも、一か所だけ「不毛だ」と思ってきたところがあります。玄関先の掃除、外の掃き掃除です。秋の枯葉が落ちる時期は特に、やってもやってもたまります。「やってもやっても、不毛な気がする」と思いながら、やっていたところなのです。

 

でも、掃除は、知らず知らずの間にためてしまった罪穢れを祓い、浄めること、と捉えることで、不毛な気持ちがなくなりました。

 

穢れは、「気が枯れること」。つまり、元気がなくなることです。浄めることは、「気をよみがえられること」と、以前、宮司さまに教えていただいたことがあります。キレイにして、元気を取り戻す、ということですよね。そのために、神社では半年に一度、6月と12月の末日に、大祓の行事を行っています。

 

もうひとつは、古事記に出てくるお話です。日本は神道では、やおよろずの神の国ですので、神様がたくさん現れます。古事記の説明をいろいろしてくださったのですが、その中で、「何もしていない神様、いるのですよ。」とおっしゃるのです。「でも、そういう神様は、存在することに意味がある、と捉えています。」

 

わたしが大切にしたいことのひとつに、「いるだけで良い」というものがあります。ついつい、何かを成し遂げる自分でなければ価値がないと感じてしまいがちですが、そうではなく、存在するだけで、まずは充分なのだとわかることが、大切なベースになると思っています。

 

そんな中、「何もしなかった神様がいる」というのは、なんとも心強いではないですか。神様がそうなら、その子孫であるわたしたちも、存在することに意味がある、と教えてもらっているようなものです。

 

もうひとつ、古事記の最初は、こんな出だしです。

 

「そのとき天と地はいまだ分かれず、まじり合っている状態が無限に広がっていた。やがて天と地とが分かれたとき、天のとても高いところ、高天原(たかまのはら)と呼ばれる天上界に、次々と神が立ち現われた。」

(眠れないほど面白い「古事記」由良弥生 王様文庫)

 

この出だし、無極から太極、そこから陰陽が生まれたという流れにも重なるなぁ、と思いました。神主さんは、「古事記は宇宙の誕生、ビッグバンからの流れで読むこともできます。昔の人の感じる力は、すごいですよね」というような話をされていました。国が違っても、どこか共通するものを感じられるとき、やっぱりもともと、すべてはひとつなのだと感じます。

 

神主体験の最後は、着替えて写真撮影です。ご一緒した方が着ている白い装束は、狩衣(かりぎぬ)。白と色のものがあり、平安時代の公家の普段着だそうです。祭の種類によって、着るものを変えています。頭には烏帽子、足は浅沓(あさぐつ)、手には笏(しゃく)を持ちます。

 

わたしが着ているのは、正服。大きな祭で着るものです。頭には冠をつけるのですが、女性の場合、なぜか前にお花がぴにょーん、とついています。このお花が「ちょっと......」と、遠慮される方も多いそうなのですが、「せっかくなので、ぜひ体験を」という声に押されて、着てみました。正絹で色も美しく、とても貴重な体験でした。この御神社には女性の神主さんがいらして、その方のものを貸していただきました。ありがとうございます。

 

体験して、いろいろ感じるものはありましたが、なかなか言葉にならず、1か月たって、ようやく少し言葉にすることができました。もうちょっと詳しいお話は、先日の自由が丘FMTV「みんみんの陽だまり太極道」でもお話しています。お祓いの、大祓詞の力などについてもお話していますので、よかったらお時間があるときに、見てくださいね。

 

 

お仕事体験は、仕事旅行社のサイトからできます。いろんなお仕事の体験ができるようですので、ぱらぱら見てみるのも、気になったものをちょこっと体験してみるのも、面白いですよね。本格的に、その仕事に進むための第1歩になるかもしれませんし、そうでなくても、知らない世界を体験してみるのは、思っている以上に、感じられることが広がります。何事も、行動あってこそ、ですしね。

 

わたしはキャンペーンで当選する、という面白い流れで体験しましたが、体験して、とってもよかったです。お世話になったみなさま、ありがとうございます。

 

【2月の特別クラス】

2月11日(日)14:00-16:30は「太極扇を体験しよう(第3回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、キリリとした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

........................

いしい まゆみ(道号:静慧 / みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

講座のご案内は、こちらからどうぞ

 


困ったクセのなおし方

2018.01.31 Wednesday

 

(和歌山の古民家 うえみなみ にて。薪ストーブです。仕事したのではなく、ポーズだけ。)

 

昨日のブログ「考えることと、感じること」の中で、数年前に痒疹(ようしん)という湿疹に悩まされていたこと、あるお医者さんのセカンドオピニオンがきっかけで、ぐんぐん改善したことを、書きました。

 

頭でっかちで、心と体と頭のバランスが悪いこと、だから赤信号なのに道路を無理やり渡ろうとしているから、体に無理もかかるのですよ、というお話のほかに、患者として通うようになったとき、具体的な改善ステップも教えてくださったのです。

 

何かのクセを改善したいとき、もしかしたら役に立つかもしれませんので、ひとつの方法としてご紹介します。

 

痒疹とは、かたくコリコリするような湿疹で、ものすごーく痒いのです。痒くて夜も眠れないときもありました。最初は虫刺されが原因ですが、血と一緒に巡って、刺されていないところにも広がります。わたしの場合、首から下に全部、出ました。

 

対処法は、飲み薬を飲む、塗り薬をつけるという西洋医学的なもののほかに、”搔く”習慣をなくすことです。先生いわく、湿疹は搔いてしまうことで広がり、それがひどくなる原因にもなるのだとか。だから搔かないことが、とっても大事なのです。

 

では、どうすれば搔かなくなるのでしょう?まずは、実態を把握するための調査をします。

 

表を作ります。縦は3列、それぞれに〇間 △匹海撚燭鬚靴討い襪箸 搔いた箇所 を入れます。その下には空欄の行をたくさん作り、印刷しておきます。

 

日付を入れて、その紙を持ち歩き、搔いてしまったら、表に記入していくのです。たとえば、「09:30 会社でメールを開けて読んでいるとき  I」  のように、です。

 

ひたすら記録をつけ、1週間くらいたまると、自分の傾向が見えてきます。傾向が見えてこなければ、さらに続けます。わかってきたら、記録つけは止め、次はその行動をするときに「搔かない、搔かない」と意識するのです。

 

無意識にやってしまっていることを、記録をつけることで意識化して、そこから改善していきます。

 

わたしはこれのおかげで、搔きクセが激減しました。それまでは、良くなったら悪くなる、というように、一進一退だったものが、ちゃんと回復に向かっていると実感できるほど、治りのスピードが加速していきました。

 

そうは言っても、”揺り戻し”はあります。

 

わたしの場合、最初に発症したのは、中国の武当山にお稽古に行っているときで、蚊に刺されたところが水ぶくれになったことからでした。日本で治療して、調子よく治ってきたところで武当山に行くと、また蚊に刺されて、症状が出てきます。

 

「そうなっても、あわてず、やるべきことをやるだけですからね」と、お医者さん。

 

症状が出てきたら(ひどくなってきたら)、飲み薬を日々の量に加えて、1錠だけ臨時で飲むこと(弱い薬なのです)、塗り薬をマメに、薄く、湿疹のところだけにちょんちょんと塗ること(ステロイドは入っていますが、微量です。ステロイドが”悪”なわけでもないのです)、そして搔かないこと、です。

 

中国に行っている状況で、それ以外にできることは、ありません。「できることをきちんとしたら、あとは気にしない」を、心がけました。

 

良くなったものが悪化すると、うろたえます。でも、やるべきことをやって、何度かこんな経験をしていくと、自分の中に「きっと大丈夫」という信頼が出てきます。「どうしてもだめなら、病院に行こう」と思っていましたが、結局、それで駆け込んだことはありませんでした。

 

痒疹を経験したことで、気づいたことは、たくさんあります。自分に無理をさせていたこともそうですし、それを治す過程での自分の行動、心のあり方なども、そうです。

 

だからといって、「痒疹になって良かった」とは思いませんし、体に無理をかけたことは、ひたすら「ごめんなさい」ですけどね。

 

この痒疹を治す過程が役に立ったのは、奥歯を噛みしめるクセを治すと決めたときです。

 

あるとき、歯医者さんに「奥歯が擦れています。寝ているときに、歯ぎしりしますか?」と言われたことで、普段からずっと奥歯を噛みしめていることに気づきました。マウスピースをすすめられて、「でも、それで噛みしめるクセが治るわけではないですよね」と聞いたら、「そうですね。治るわけではないですね」と。「だったら、噛みしめることを止めます」と宣言したのです。

 

このときは、紙に記録はしませんでしたが、気づいたことがありました。朝、目覚めて起きるとき、歯をくいしばるクセがあるのです。

 

これから1日が始まることを、歯をくいしばるほどに大変なことだと思っているのか、と、自分で笑ってしまいました。「目覚めたときは注意!」と意識することで、起き抜けにくいしばることは、ほぼなくなりました(やりそうになって、やめる、という感じです)。(詳しくは、「歯をくいしばって生きなくても、よい」)

 

その後、友人の歯医者さんに、「奥歯が合わさるのは、1日で15分。食事をしている時間を含めて」と、教えてもらいました。ようするに、ほぼ、食べているときしか合わさっていないのですよ。

 

なお、奥歯を噛みしめるクセがある場合、顎関節がカタくなっていて、実は全身の緊張にも影響します。よく聞く緩め方は、割り箸(もしくは、つまようじ)を片方の上下の奥歯で軽く(軽く、ですよ)はさみ、しばらく置いておきます。唾液がじゅわーっと出てきます。片方が終わったら、逆も。これだけで口の顎関節のあたりに、ゆとりのスペースが広がるのを感じられます。おすすめです。

 

 

【2月の特別クラス】

2月11日(日)14:00-16:30は「太極扇を体験しよう(第3回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

 

 

(冬の和歌山の海辺で。)

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、キリリとした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

........................

いしい まゆみ(道号:静慧 / みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

講座のご案内は、こちらからどうぞ

 


ホ・オポノポノ

2018.01.12 Friday

 

「ホ・オポノポノ」という言葉を知っていますか?

 

ネイティブアメリカンの智慧の言葉です。

 

・ありがとう

・ごめんなさい

・許してください

・愛しています

 

この4つの言葉を唱えるだけです。感情を込める必要はなく、むしろ、それは邪魔になります。ひたすらこの4つの言葉を唱えるだけで浄化される、と言われています。

 

いってみれば、魔法のことばですよね。

 

数年前にホ・オポノポノを知ったとき、感情を込めずに言うことには、半信半疑でした。その頃は、まだ理屈にとらわれることが多かったのだと思います。「〇〇だから正しい」、とか、「××だから間違っている」、とか。見てわかることだけを信じ、見えないこと、理屈で説明できないものを信じない、という”かたくな”な自分だったと思います。

 

それでも「意味なんて良いから、とにかく言うのだ」というから、そのまま唱えていました。

 

そしてその後の体験で、「この言葉は真実なのだ」と思うようになりました。

 

とってもお世話になって、恩ある方であっても、時が経つと一緒にいることが苦しくなることもあります。何かを進めていくうちに、目指す方向が違うと気づくこと、ありませんか?話し合いで方向合わせをする方法もありますが、お互いの大切にしたいものを尊重する場合、お別れを選ぶこともあります。

 

長い時間を共にしていると、愛着も執着もあります。目指すものが違うとわかっても、なかなか別れを選択できないこともあります。我慢が過ぎて、言い争いになったり、苦しくなったり、苦しくさせたり、いろいろなことが起こります。

 

わたしにも、そんな経験があります。ぐずぐずしていたので最後は追い出され、「そこまでひどいこと、していない!」と泣き、心のキズにもなりました。恨みもしました。でも今になって、そのときのことを振り返ると、「ありがとう、ごめんなさい、許してください、愛しています」だと思うのです。

 

自分のいる場所ではないとわかっているのに、わたしがぐずぐずと出て行かないために、その方が「ポンっ」とお尻を蹴って出してくれただけです。恨むなどお門違いですし、傷ついたと言っているのも、なんというか、悲劇のヒロインを勝手に演じているだけです(ただし、そのときは本気でそう思っている、傷ついたと思っていました)。

 

そんな経験から、「真実だからこそ、自然と思いはこもるのだ」と思っていました。

 

でも今は、そんな考えも浅かったな、と思います。

 

神社では、6月末と12月末に大祓の儀式があり、半年間の罪穢(つみ、けがれ=気が枯れる)を清め(気をよみがえらせる)ます。罪穢は、知らず知らずにしてしまったもの、と説明されます。生きていれば、そんなつもりがなくても、いろいろとやっているものです。

 

そのときに唱える「大祓詞」には意味があり、昨年末に明治神宮で開催された講座内でも、解説していただきました。でもその上で、笑いながらこうおっしゃるのです。「意味をいちいち考えていたら、いくら唱えても祓えは行われません。」

 

話とは、単に言葉を音に出すのではなく、心を放つことで、それが空気の振動となったものなのだそうです。普通の言葉では無理ですが、神様からの言葉である大祓詞を唱えると、その言葉の力で罪穢が祓われるのだとか。

 

それを、いちいち意味を考えたら、いくら唱えても祓いは行われないのだそうです。理屈のない神様の世界を、人間の作った理屈で解釈しようとしても、出来るわけがない、というのです。

 

そのとき、いただいた資料の最後には、「現在の人々はあまりに理屈が多すぎますが、これで、理屈を言う人がちょっとでも減ったら、罪穢も祓われて、日本は幸せになるのではないでしょうか。」と、書かれていました。

 

大祓詞が神様からの言葉であるように、ホ・オポノポノは、ネイティブアメリカンにとって、そんな存在なのかもしれません。いずれにしても、真実の言葉なのだと思います。ここで言う真実とは、良い悪いとかがない、それを超えたもの、みたいな感じでしょうか。

 

だからこそ、意味など考えなくても良いのです。

 

短いから、何か嫌だなあと思うことがあったとき、それが気になって頭から離れないとき、などにも使えます。というより、それが正しい使い方なのかどうかは知りませんが、使ってみています。「えっ、わたし、この人に何も悪いことしていないし、愛してなどいないし(爆)」など、ひっかりそうなときも、「いやいや、そういうことではないのだ」と、とにかく言葉を唱えます。

 

スルッと執着から離れられたりしますよ。

 

昔からある言葉は、その力を信じてみるものです。

 

 

 

【1月の特別クラス】

※1月14日(日)14:00-16:30は「太極扇を体験しよう(第2回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

 

※1月21日(日)の午後は、Bouquet(逗子・葉山)「身体とこころのその先へ 〜本当の思いに触れに行く太極拳〜」(第5回:みんなが知らない太極拳ひみつ5 争いを止める太極拳)です。詳細とご応募はこちらから。

 

※1月27日(土)14:00-16:30は「体の中からキレイになろう!クリスタルボウルと六字訣」です。詳細とご応募はこちらから

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、キリリとした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

........................

いしい まゆみ(道号:静慧 / みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

講座のご案内は、こちらからどうぞ

 


時空を超えること、「今」を生きること

2018.01.11 Thursday

(寒ーい和歌山の海岸で)

 

ときどき、時空を超えるテーマが含まれた映画に出会います。

 

「インターステラ―(2014年公開)」は、宇宙を舞台に親子の愛が時空を超えてつながっていき、「君の名は。(2016年公開)」は、男女ふたりの思いが、時空を超えてむすんでいきます。「メッセージ(原題:Arrival、2016年公開)」も、そうです。

 

上記3本の映画を最初に観たときの感想を文字で表すなら、「!?、!!!、???」です。心に響くものを感じながらも、よくわからないことも多く、劇場公開中に繰り返し観てしまいます。

 

最初の「インターステラ―」を見たとき、大学生だったときのテーマを、久々に思い出しました。14世紀後半、中世の英文学を専攻していて、”文学に見る占星術”をみていました。

 

天動説が信じられていた時代、生まれたときの天空の図、星の位置をもとに、人の性質や体質が解説されたり、そこから病気になったときの治療方法を引き出していったり、などなどです。当時の文学には、この占星術の要素が、色々なところに現れています。人にはもって生まれた”Destiny(日本語に訳すなら、宿命)”がある、と伝えてくれていたと思います。

 

このDestinyという単語、そうなると決まっている、という意味を持ちます。では、どうしようもないことなのでしょうか?人の自由意思はあるのでしょうか?というのが、研究テーマでした。

 

ここで出てくるのが、時間と空間の概念です。それが、”ある”世界と”ない”世界、です。

 

”ある”世界は、今、生きている世界です。時間は過去から現在、未来へと続く、線のように表現され、空間は四方八方に広がっています。

 

”ない”世界は、この世界ではなく、”あの”世界です。表現しにくいので、”神さまの領域”と言っておきます。特定の宗教を指すのではなく、人間の理屈や理解を超えた領域です。

 

神さまの領域には、時間と空間という概念がありません。だから、過去、現在、未来が、いっぺんに見えます。それに対して、人間の領域には、時間と空間という広がりがあります。

 

Destinyとは、神様さまの領域からみたら決まっているものだけれども、人間の領域では、この時間と空間という広がりがあるおかげで、自由意志を行使できるスペースができる、ということも、論文の一部に書きました。

 

当時は本を読んだ中での理解でしたが、その後、生きていく中で、このテーマを実際に体験してきていると感じます。

 

人によって体験の方法はさまざまあると思いますが、わたしの場合、太極拳を通じての体験が多く、それをベースとして広げているような感覚があります。

 

太極拳の”太極”は、おおいなるもの、この世に生まれている万物の源、と言えます。上の表現では神さまの領域に入ります。そこには時空という概念もなく、あなた、わたし、という個の区別の概念もありません。

 

太極拳をするときは、心を静めて、深く深く静かなところに入っていきます。体も、どこにも無理がなく、どんどん楽なところに向かいます。対立はなく、あるのは調和です。太極拳の套路とは、何もないところから、陰陽という二極に分かれたこの世界が生まれ、さまざまな経験をし、陰陽のバランスを時には崩し、調和を目指しながら、大いなるものとひとつに合わさっていく(合太極)道を体験することでもあります。

 

三次元のこの世の中で、時間と空間を超えたり、あなた、わたしという個の区別がなくなることはありません。でも、”あの”世界では、それはひとつなのだという感覚を、おぼろげに持ち始めたり、見えるわけでもないのに「これだ」と実感する瞬間があったり、そんな体験をしていくことで、生きる道が変わってくると思います。

 

自然とは、意外と不思議なことが多いものです。びっくりするような色の鳥や花を見て、自分の”自然”に対する認識が偏った解釈であると、気づくこともあります。

 

自分が確かだと思っているこの世は、自分の解釈で成り立っているだけ、つまり、ほぼ、幻想です。

 

最近読んだ老子の本の中に、心ひかれる文章がありました。

 

”君の見ている世界から、あらゆる解釈が消えると、そこに広がるのは、「あるがままの世界」だ。(中略)そこには「始まり」も「終わり」もない。それはつまり、時を超えた、永遠の世界ということさ。「永遠」っていうのは(中略)「時間(過去と未来)が存在しない」ってことなんだ。そう。時間もまた、実在ではなく幻想、人による「解釈(思い込み)」なんだよ。(中略)現に君も、「いま」以外に存在できたことはないだろう?(中略)「過去」があるのではない。「記憶」や「記録」が、いま、あるんだ。「未来」があるのではない。「希望」や「予測」が、いま、あるんだ。”

(出典:「ラブ、安堵、ピース 東洋哲学の原点」 黒澤一樹著 アウルズ・エージェンシー社 2016年発行)

 

どうやら、どうやっても”今”にしか、生きられませんね。でも、”今”をどう生きるかで、過去や未来は変えられます。最初にあげた映画のストーリーのように。

 

本当は、みんなひとつなのだから。

 

 

【1月の特別クラス】

※1月14日(日)14:00-16:30は「太極扇を体験しよう(第2回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

 

※1月21日(日)の午後は、Bouquet(逗子・葉山)「身体とこころのその先へ 〜本当の思いに触れに行く太極拳〜」(第5回:みんなが知らない太極拳ひみつ5 争いを止める太極拳)です。詳細とご応募はこちらから。

 

※1月27日(土)14:00-16:30は「体の中からキレイになろう!クリスタルボウルと六字訣」です。詳細とご応募はこちらから。

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、キリリとした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

........................

いしい まゆみ(道号:静慧 / みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

講座のご案内は、こちらからどうぞ

 


今年の一文字:「空」

2018.01.07 Sunday

 

 

この4年、毎年、書初めをしています。

 

書初めの場は、仲良しのお友達で、”いのちを吹きこむsustainable書道家” 長橋典子さん(のりちゃん)が開く、書初め会です。書道師範の のりちゃんは、きちっと教えることもできますが、この会では”「上手」ではなく好きに書く”をモットーにして自由に書きます。

 

「今年のあなたの一文字は?」という問いに、会の前から思いを巡らせます。

 

「静」(2015年)→「福」(2016年)→「結」(2017年)ときて、今年、最初に思い浮かんだ文字は「感」でした。

 

感謝、感覚、感動、感じる、直感、などなど、大切にしたい世界が、ここから広がります。

 

これで決まりだと思っていたのですが、開催前日、迷走し始めます。思い出せないくらい、あれやこれやといろんな文字が浮かんでは消え、直前まで大混戦でした。

 

「その場で思い浮かんだ文字にしよう」とあきらめました。そして、駅から会場まで歩いているとき、自分の体の感覚から「空」という文字が浮かびました。

 

体の軸がしっかり立ち、内部にスペースが広がっている感覚です。「空」とは言っても、丹田(中心)がしっかりして、ずれがありません。

 

この感覚を大切にする1年にしたいです。

 

「空」とは、

 

ゆとりの「空」:

スペースがあれば、ゆとりが生まれます。

 

新しいものを受けいれる「空」:

新しいものも、入ります。

 

”ない”ように見えて”ある”「空」:

空気は”空っぽの気”と書きますが、たとえば分子の世界では酸素、二窒素、二酸化炭素、ヘリウム、アルゴン、水など、たくさんの分子や原子が、みっちりつまっています。見えないものの存在も、大切に感じていきたいです。

 

空と大地の「空」:

陰と陽(空が陽、大地が陰)のバランスを忘れずに。

 

空海の「空」:

昨年末に旅した高野山で、奥の院で今でも祈っていると言われる弘法大師さま(空海)を、心に。

 

そもそも「空(カラ)」なので、これから何かがどんどん入って変わってくるかもしれません。楽しみです。

 

(今年の書初め会)

 

この書初め会は、なんでもありです。墨の濃さも書き順も自由、紙の裏に書いてもよいですし、縦でも横でもななめでも、文字の位置や大きさも自由です。

 

漢和辞典や、書道家が使う、書家の書いた文字辞典も用意されているので、それを見ながら想像を膨らませていくのも楽しいです。

 

最初は比較的まともに書いて、そこからイメージを膨らませていきました。墨をする音と香りにいやされて、じっくりと一文字と向き合う、良いひとときです。

 

書いてみたら、パンダの顔みたいになりました。パンダは目の黒い部分が”八の字”を描くほど、美しいのだそうです。口の部分をしゅっとはらって、”空飛ぶパンダ”です。ちょっと笑っているみたいでしょ。笑いも大切、何かあっても余裕で笑い飛ばしたいです。実際には、年明け早々そういかないことも起こりましたが、今年はそれを乗り越えていく年になるのかもしれません。

 

会の最後は、集まったみなさんと一緒に、発表する時間があります。各自の今年の一文字を見て、なぜその文字にしたのかを聞くのも、よい時間です。

 

楽しい時間を、ありがとうございます。

 

みなさま、あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

 

 

【1月の特別クラス】

※1月14日(日)14:00-16:30は「太極扇を体験しよう(第2回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

 

※1月21日(日)の午後は、Bouquet(逗子・葉山)「身体とこころのその先へ 〜本当の思いに触れに行く太極拳〜」(第5回:みんなが知らない太極拳ひみつ5 争いを止める太極拳)です。詳細とご応募はこちらから。

 

※1月27日(土)14:00-16:30は「体の中からキレイになろう!クリスタルボウルと六字訣」です。詳細とご応募はこちらから。

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、キリリとした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

........................

いしい まゆみ(道号:静慧 / みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

講座のご案内は、こちらからどうぞ
 



calendar

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< May 2018 >>

selected entries

categories

archives

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM