モンゴルの夏休み:パワースポット

2019.08.02 Friday

 

今回の旅で、現地の方のおすすめで、「パワースポットですよ」という地域にも遠出しました。

 

ウランバートルから寝台列車で約10時間、ゴビ砂漠東部の中心であるサインシャンドから、日本に留学経験のあるガイドさんに、車で案内していただきました。

 

ゴビ砂漠と言いますが、現地の人からすると「砂漠ではない」のです。なぜなら、上の写真のように、ちょんちょんと草が生えているからです。「これは何と言うの?」と聞いたら、「...ゴビ」というお返事でした。

 

うだるような暑さのウランバートルを出発し、夜も熱気を保ちながら移動し、到着したサインシャンドは、さらに暑いところでした。サイン=良い、シャンド=水源、という意味があるようなのですが、雨も少なく、乾燥しています。

 

駅前には何もなく、ゆかりあるらしい人の銅像と、旧ソ連の戦車と、オボーがあるくらいです。

 

オボーとは、石を積んで山のようにしたもので、モンゴル各地で見られます。昔の人たちは、山や川にはそれぞれ神様が住んでいて、中でもいちばん偉い神様が天に住んでいると考えていたそうです。いけにえの動物をささげるとき、天の神様にわかりやすいように、石を積んで山のようしていたとか。ここを、3回、左回りに回るといいと言われています。

 

(オボー)

 

駅前から、何もない中で目を引いたのは、風力発電です。太陽光発電とともに、街の電力を支えているようです。

 

(これが、何機も連なっていました)

 

まず向かったのは、サインシャンドから南に約40辧∈叔の中に突如として現れる僧院、ハマリンヒドです。19世紀の初頭、僧侶ダンザンラブジャーが、ゴビ砂漠に仏教普及のために創った僧院で、共産主義による仏教弾圧で壊滅状態に陥りましたが、90年代後半から復旧作業が進み、現在では実際に活動しています。

 

(ハマリンヒド)

 

砂漠の真ん中にも関わらず、大人気のようで、次から次へと人が訪れます。博物館のようなところでは、色彩豊かな絵などをじっくり堪能できます。

 

(Harmonious animals という名前だったかしら。下から若い順に。鳥がいちばんの長老です。)

 

暑さ対策としてお水をたくさん飲んでいたため、行けるところでと、ガイドさんに「トイレに行きたいです」と言ってみたら、「...ここにはありません。」というお返事。僧院の中にはないのだとか。「入口にいるお坊さんに聞いてみましょう。」

 

門の外にありましたが、これがなかなか、足がすくむような体験でした。「次にこうだったら、ゴビですることを選ぶ。」と言ったら、友人たちがうなずいていました。

 

次に向かったのは、エネルギーセンターです。発電所?と思ってしまいそうですが、聞いた話によると、ここは世界のエネルギーの中心なのだとか。ここぞ、最強パワースポット(と言われている)です。

 

(エネルギーセンター)

 

スペースは広大なのですが、外からはあまり見えない作りになっている(というか、そういう地形を利用しているのかしら)ため、突如として現れ、ちょっと離れると見えなくなります。

 

そのせいなのか、なんだか不思議な感じがするところでした。

 

最初に入るところで罪を浄め、火山の赤い土の上に寝転がると、体にエネルギーを集めることができるのだとか。お勧めのとおり、寝ころんでみたら、とても気持ち良かったです。この場所だからなのか、それとも土に寝っころがるから気持ち良いのでしょうか。

 

 

「ここの前に立ってエネルギーをもらうんだよ」というスポットもあり、お勧めのとおり立ってみました。が、友人たちは遠慮していました。

 

(左の女性の立っているところが、指定の立ち位置です。ここからお顔(?)を向き、エネルギーをいただくようです)

 

さて、次に向かったのは、女性のための祈りの場、「おっぱい岩」です。この地には願掛けの山ハーリハンがあるのですが、昔は女性が登ることは禁じられていたそうです。ハマリンヒド僧院の創設者ダンザンラブジャーは、女性にも、とてもリベラルな方だったようで、代わりにここを設けたとか。

 

(おっぱい岩)

 

おっぱい岩ですから、ミルクをかけます。気温が高く、乾燥しているためか、ミルクが岩化しているような感じです。習慣に従って、ミルクをかけながら、左回りに3回、まわってみました。なかなかのミルク臭でした。

 

(ミルクを岩の上の方にかけています。上にかけろ、と言われたので、頑張りました)

 

次に向かったのは、108の岩窟です。ここも外からは見えないのですが、車を降りて下っていくと、ボコボコと洞窟があるところが現れます。昔は、ここで修行をしたのだとか。

 

 

何も食べず、何も飲まない50日間を含む、合計108日で、108の煩悩を克服するのだそうです。

 

このときも坐っている方が、おひとりいらっしゃいました。いつからなのか、今だけなのかは、不明ですが。

 

「ここに腰をこすりつけると腰痛がよくなるよ」という岩があったり(腰痛はないけれど、こすりつけてみました)、

”母の子宮口”という、入って出てくると、ピカピカな赤子のように生まれ変わるという洞窟があったり、(くぐりぬけましたが、あやうく逆子で生まれるところでした)、

 

人の悩みは、どの国でも共通していますね。

 

次は、「浄化の鐘」です。これも、砂漠の小高い丘に、巨大な鐘がぽつんとあります。日本の神社と同様、お願いごとを唱えて鐘をつくようです。ちょっと親近感です。

 

 

ここまで来たところで、暑さのためグロッキーです。「お昼ご飯を食べて休憩したい」という願いに、ガイドさんが遊牧民のゲルでのお昼休みを手配してくれました。

 

「準備が必要だから、ちょっと待って」というので、その間に「砂風呂」に行ってみました。噂には聞いていて、最初は楽しみにしていたのですが、「シャワーがない」ということで、候補からは外していました。果たして行ってみると...

 

ただの砂丘です。砂山です。ガイドさんが「裸足で歩いて!」というので、真似して5歩くらい歩いてみたら「あっつ!」無理です。靴下をはき直しました。

 

 

ガイドさんによると、ここで本当に砂に埋もれて、首だけ出して過ごすのだとか。寝転んでみたところ、けっこう気持ちよいです。サラサラ砂なので、体にまとわりつきません。

 

しかし、暑い。「この時間は無理ね。もっと日が沈まないとね。」とガイドさん。ガイドさんも裸足で砂の上を歩きながら、「あつっ、あつっ!」...やっぱり、そうですよね。

 

遊牧民のゲルに戻り、ようやくランチです。出されたものは、ノゴートイ・シェルという、ミネストローネに羊肉が入ったようなもので、とてもおいしかったです。塩がおいしく、羊がおいしいからかしらね。

 

モンゴルでは、メニューにいろいろ書いてあっても、「あるのは1種類だけ」なんてことも、よくありました。「あるものを食べる」でしたが、羊が好きなこともあり、いつもおいしくいただくことができました。

 

ぐうぐうお昼寝して、回復。ゲルに冷房はありませんが、風が通ると涼しかったです。お昼寝の間に、太陽もいい具合に傾き、暑さも和らいできました。

 

「トイレに行きたいです」とガイドさんに言ってみると、「それは...ちょっと難しいです。」という微妙な表現で、ゴビに立つ白い小さな建物をさしてくれました。

 

田舎ではよくあること、つまり”穴”です。ささやかな囲いは、あります。でも最初の僧院の近くよりは、ずっとマシです。(友人は、恐ろしすぎて『がまんする』とがんばっていました。)

 

最後の訪問地は、願いが叶う黒い山、ハーリハンです。山頂まで行けるのは男性だけで、女性は途中までです。昔は山肌を登ったようですが、今は階段が出来ています。

 

(願いが叶う黒い山、ハーリハン)

 

登った先には、オボー。みんながいろんな願掛けをしながら、お供えものを置いていくため、ここはちょっと、なかなかの香りがしました。あまり近寄りたい気にはならず...

 

ただ、ここからの眺めはすばらしく、小高いところから360°見渡せて、絶景です。願ごとが叶う縁起のよい山、とされたことも、わかる気がします。

 

この日は、ゴビ砂漠を車であちこち移動しましたが、舗装道路があるところ、ないところ、など様々でした。車がないと来られませんし、車があっても、地元の人でなければ無理そうです。ナビとかないですしね。「どうやって方向を見ているのか」とガイドさんに聞いたら、「山の形」というお返事でした。...わたしには、みんな同じに見えまする。

 

住むところが違うと、使える能力も変わってきますよね。

 

盛りだくさんの一日が終わり、夜行列車でウランバートルに帰りました。最後にちょっと、寝台列車のお話を。新しいシーツも配ってくれるので、清潔ではありますが、ムンムンと暑く、窓を開け放つと寒くて耐えられなかったりと、なかなか手ごわい環境でした。

 

列車には、もちろんトイレがついています。「閉まっているけれど、車掌さんに言えば開けてくれます」と聞いていたのですが、行きの列車で「トイレ!」と指さして訴えても、開けてくれません。(原則、モンゴル語以外通じません。)それでもトイレと訴え続けたら、手のひらをばしっと前に出してきました。5分後、ということ?

 

しばらくして行ってみたら、開いていました。どうやら主要な駅にとまるときに鍵をかけ、出発してからしばらくは施錠したままなのようです。あれは、やっぱり「5分待て」だったのですね。

 

言葉が通じない状況でいちばん心配したのは、目的地のサインシャンドで降りられるか、でした。駅には駅名がついていますが、この文字も読めません。前の駅で降りてしまったら、大変です。しかも、早朝に到着するので、寝過ごす心配もあります。

 

不安をかかえ、「次は〇〇ですか?」というモンゴル語だけメモしたり、「長距離列車で、時間が大幅にずれることはない」という予測のもと、到着予定時刻を見ていれば大丈夫、と思ってみたりしましたが、

 

実際には、降車駅に着く前に車掌さんが回ってきて、切符の半券を返してくれました。「なるほど、これで次だとわかるのだね」と言ったのですが、もっと言うと、この電車、ウランバートル発サインシャンド行きの列車でした。つまり、終点です。

 

3人もいたのに、間抜けでしたね。

 

(サインシャンドーウランバートル、と書いてあります)

 

さて、寺院やパワースポット、願いが叶う場所など、てんこ盛りに訪問した1日でしたが、わたしのエネルギーチャージや、お願いごとは、どうだったでしょうか?

 

ネットで見ていたら、エネルギーをビシビシ感じる、という話もあるのですが、わたしは鈍感なのか、そこまではわかりませんでした。とにかく暑いのです。エネルギーチャージの前に、体力は消耗します。

 

でも、砂漠の真ん中にポツポツと、寺院やスポットが現れることは、とても不思議な感じでした。「ここだ!」と思った人たちがいるわけですよね。そのことが、素直にすごい、と感じられます。あとは、土が気持ちいいなとか、眺めがいいなとか、環境すべてに力(パワー)がありますし、シンプルに満喫できました。

 

何よりも旅の安全を願っていたのですが、それは叶えてもらえました。ありがたいです。

 

叶う、叶わない、というよりも、祈る場所があること、祈る人々がいることがいいな、と感じます。このあたりのお話は、別の機会に書こうと思います。

 

(サインシャンドの駅で。夜7時半頃でも、まだ明るいです)

 

 

【8月の特別クラス】

8月10日(土)14:00-16:30 「はじめての武当気功」 詳細とお申込方法は、こちら

 

8月11日(日)14:00-16:30  「やさしい站椿功」 詳細とお申込み方法はこちら

 

8月17日(日)15:00-17:00「はじめての形意拳」 詳細とお申込方法は、こちら

 

8月18日(日)14:00-16:30「たのしい太極扇」 詳細とお申込み方法はこちら


8月24日(土)15:00-16:30「八郷のやさしい太極拳」 詳細とご申込み方法はこちら

 

8月25日(日)14:00-16:30「ー20歳のカラダ❤ホントにはじめての武当太極拳」 詳細とご申込み方法はこちら

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

講座のご案内は、こちらからどうぞ。

 

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

ブログ: みんみんの陽だまり太極道日記(http://blog.minminkung-fu.com/)

「太極拳、あるある、ないない話」Facebookページで毎日更新:こちらから

日々の好きなものを投稿するInstagram:Instagram(@mayuminmin927)

 

 

 

 

 

 

 


【特別クラス 】8/25(日)−20歳のカラダ♡ホントにはじめての武当太極拳

2019.08.02 Friday

 

太極拳をしている人は、20年たっても同じ体、と言われます。実際、わたしが知っている70代の方は、お肌もツヤツヤ、背筋もぴんっ、とってもお元気です。

 

それは偶然ではなく、魔法でもありません。コツがあるだけです。自分の意識と体の使い方次第で、誰にでもできます。

 

でも、そうやって自分を整えていても、日常生活ではいろいろなことが起こります。大事な人とのいさかい、行き違い、憤りなど、「ああ、今日もやってしまった」「なんであの人はああなのか」と思うことも、あるでしょう。

 

太極拳は、そんな日々起こる攻防を認識しつつ、その先にある調和を求めます。いつまでも若々しく、楽しく仲良く、穏やかに生きるコツが、たくさん詰まっています。

 

このクラスでは、「太極」の意味、そこから生まれる陰陽の世界、大宇宙である自然と小宇宙の人とのつながりから、円満な人間関係までつながる”太極拳のひみつを、体を動かしながら体験していただきます。

 

日々、心身をととのえるためにおすすめの動き(基本功)もお伝えしますので、受講後も日々、ご自身で心身を整えていくこともできます。

 

太極拳がはじめての方、ご経験者でも武当太極拳がはじめての方、最近お稽古に悩み始めたご経験者、などなど、どなたでもぴんときた方、お待ちしています。

 

 

≪こんな方にお勧めです≫

・太極拳、まったく初めての方

・20年たっても同じカラダを保つコツを知りたい方

・武当太極拳を体験してみたい方

・体がガチガチで悩んでいる方

・人間関係に悩んでいる方

・新しい自分に出会いたい方

 

 

≪武当太極拳とは?≫

太極拳発祥の地という伝説もある中国の湖北省、武当山で育まれてきた伝統太極拳です。道教の聖地のひとつでもあるこの地には、太極拳にまつわる伝説が伝えられています。その昔、張三豊という道士(道教の修行者)が、庭先で鶴と蛇が争っているところに遭遇します。鶴は羽を広げて旋回し、蛇はしっぽを首の動きにあわせてくるくると回りながら攻防していました。その様子から、柔が剛を制する原理を悟り、太極拳を編み出したと言われています。

 

人が天地とつながり、水が高い所から低いところに流れるように自然に動き、陰陽のバランスで少ない労力で大きな力を出す武当太極拳は、丸く円を描く動きも美しく、攻防を超えた先にある調和を重んじ、柔が剛を制する生き方を体現しています。

 

※初回開催の様子は、こちらから。

 

日時:8月25日(日)14:00−16:30

 

場所:東急東横線 都立大学駅から徒歩7分の和室(詳しくは、お申込みくださった方にお知らせします)

 

内容:

【お話すること】

・太極拳の”太極”の意味

・太極と陰陽とは?

・自然と人のつながり(大宇宙と小宇宙)

・太極拳のある人生って、どんなもの?

   

【やってみること】

・自分の限界に挑戦!

・天地とつながる自分の軸を作るには?

・老化スピードを遅らせるコツ

・もっと楽に動くために(陰陽理論で動いてみる)

・争いを止めるための太極拳

・武当気功 撑字訣(体を開いていく気功)

 など

 

服装・持ち物:

動きやすい服装(Tシャツ、ストレッチのきいたトレーニングパンツ、靴下、底の浅い靴)、飲みもの、タオル

※飲み物は、こちらでもご用意します。

 

参加費:5000円(当日現金でお支払ください)

 

ご案内する人:

いしい まゆみ(道号:静慧/みんみん)

太極道家  第4回世界伝統武術大会 金メダリスト(太極拳)(中国、湖北省)

2008年から毎年、中国の武当山で稽古を重ね、現在は武当玄武派第十六代伝人明月師父のもとで武当功夫(内家拳:太極拳、形意拳、八卦掌)を学んでいる。すこやかでしなやかな体と心、そこから生まれる円満な人間関係を広めようと、太極拳をはじめとする体と心の教室を開催している

HP:体と心が目覚める太極拳 http://minminkung-fu.com 

 

お申込み:

Facebookイベントページの参加ボタンをおしていただくか、minminkungfu☆gmail.com(☆を@に変えてください)宛てにお名前、連絡先(電話番号とメールアドレス)、参加希望日時をお知らせください。

 

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

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やさしい站椿功:プラスするのではなく、マイナスするだけで出来ること

2019.07.30 Tuesday

 

去年の11月からはじめた「やさしい站椿功」は、月1回のペースで続いています。

 

「站椿功」は、何かと気になる方も多いようで、通常のクラスにはいらしたことのない、はじめての方もいらっしゃいます。

 

「太極拳」同様、名前は知られていますし、「何やらこれが大切らしい」と感じている方も多いようですが、その割に、やり方を丁寧に教えるクラスは、あまり多くない気がします。

 

站椿功の「站」は立つ、「椿」は、本来は樁、杭の意味です。つまり杭を打つように立つ、です。

 

立つだけですから、シンプルです。でも当たり前に「できる」と思っている「立つ」ことは、実はとても奥深かったりします。

 

 

このクラスも回数を重ねてきて、毎回まったく同じわけではなく、そのときに「これ」と思ったものを取りいれています。今回7月に開催したときは、本当にシンプルに、立つことだけに絞りました。

 

站椿功というと「腰を落とす」ことも多いのですが、何も知らずただ腰を落とすと、膝を痛めてしまいかねません。そのため、ここでは腰を落とさない方法、純粋に立つだけにしています。

 

膝を守る方法は、站椿功ではなく、気功などの練習の中で身に着けていきますが、その前に、まず「立てる」ことが大切です。

 

目指すところは、「しなやかな軸があり、押されても簡単には倒れない体」です。

 

最初に、確認のためにみなさんを軽く横から押してみると、簡単にふらついてしまいます。岩のように硬い人もいらっしゃいます。これがどう変わるか、ですね。

 

まず、骨という構造を上手く使います。積み木を積み重ねていくとき、ずれて不安定になっているのを、きれいに接面させていくように、下半身を組み立て直していきます。

 

ここで再び横から押してみると、これだけでも、ふらつかなくなりました。真ん中に軸が通ってきた感じです。

 

次は上半身です。胸を張りをなくし、腰の反りを消し、あごを引いて首の後ろ側を伸ばしていきます。

 

こう書くと、あっという間に聞こえるかもしれませんが、実際は”てんこ盛り”で、「もうパツパツで、休憩したい」というリクエストもあったほどです(すみません)。

 

人は「わかれば、使える」という特徴があるため、足裏の構造や、膝や股関節の位置などを、頭で理解してもらう部分も多くあります。それから、感覚を研ぎ澄ませて、探っていってもらいます。

 

この繰り返しですから、確かにくたびれますよね。

 

さらに、これまで「こうだ」としてきたものが、崩れてしまうこともあるわけですから、いろいろと衝撃もあるでしょう。びっくりして泣いてしまう方も、いらっしゃいます。

 

この2時間半という短い時間の中で、体は驚くほど変ります。

 

横から押してみると、それなりに軸が通っていて、ふらつきません。体が岩のようにカチンとしていた方も、柔かくなっています。

 

押したときにびくともしないのでは、ちょっと違います。岩のように固めてしまっている場合、それなりに耐えられますが、さらに強い力が加われば、砕けてしまいます。

 

理想的なのは、お水が入った袋のように、ちょっとぽよぽよ弾力がありながら、中心にしなやかな軸があり、押されても倒れない体です。人の体は6〜7割がお水ですしね。

 

もちろん、すべてが完璧なわけではなく、それぞれのちょっとしたクセが出て、「あれ?」となることもあります。人は繊細なので、ちょっとしたことで崩れます。それを知ることも、大切なことです。そもそも、人は常に変化しますので、1回できたら次もできるわけではありません。

 

常に、今に対応し続ける力をつけていくのです。

 

今回は、開始前と後に、参加者同志で後ろ姿の印象を書いてもらいました。すごく変わるのです。

 

バランスが整ったり、柔かくしなやかな印象になっていたり、とにかくなにやら、よい感じです。他の人の変化を目の当たりにするのも、良い経験ですよね。「すごーい」と言っているあなたも、すごいのです。

 

「最初と全然違う」と後ろから言われている中で、「自分では何もしている感じがしないのだけれど」とおっしゃった方がいらしたのですが、それはその通りです。

 

何か「やっている」感があると、やりすぎなのです。無駄な緊張を作っていることになります。

 

この短い時間の中で、急に筋力がつくわけではありません。今のままの体で、意識や体の使い方を変えていくだけで、体はすごく変わります。

 

参加された方の感想で、「健康になるために、という意味合いが変った気がする」という方がいらっしゃいました。(おっしゃった言葉そのままではないと思いますが。)

 

たとえば、健康になるために「運動しましょう」とか、「体幹を鍛えましょう」とか、「筋力をつけましょう」とか、何かを「する」こと、プラスする方法は、たくさん紹介されています。

 

それぞれ、よい面はあるのかもしれませんが、

 

その前に、今の体で、今のまま、できることがあると思うのです。プラスするのではなく、やりすぎていることを止めること、つまりマイナスしていくのです。

 

「何かが足りない」のではなく、「余計に抱えすぎている」だけなのですから。

 

站椿功の練習とは、やりすぎに気づける感覚を育て、それを止める実現力・実行力を育てていくことでもあります。それを、その瞬間、瞬間で対応していける力をつけることでもあります。

 

このクラスは、わたしが知りたかったこと、そして実践してきたことが、いろいろと詰まっています。立ち方のコツを中心に実践していただくため、やっていることは、意識の使い方、体の使い方が主になりますが、この先には、心のあり方、自分自身のあり方にも、大きく影響してきます。

 

敷居が高いように思われている站椿功を、「これって、いいね」と思ってくださる方が増えてきたら、うれしいです。

 

そうやってやり続けていくと、なぜこれが大切なのか、基本なのか、そしてなぜやり続けるのか、わかってくるとはずです。

 

いろいろと、よいのですよ、これ。本当に。

 

 

☀☀☀次回の「やさしい站椿功」は、8月11日(日)の午後です。詳細とお申込み方法はこちらから☀☀☀

 

 

 

【8月の特別クラス】

8月10日(土)14:00-16:30 「はじめての武当気功詳細とお申込方法は、こちら

 

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8月24日(土)15:00-16:30「八郷のやさしい太極拳」 詳細とご申込み方法はこちら

 

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

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8月のお稽古

2019.07.26 Friday

 

2019年8月の「みんみんカンフー」お稽古予定です。どなたでも、どのクラスでもご参加いただけます。はじめての方も大歓迎です。

 

お申込みは、minminkungfu★gmail.com(★を@に変えてください)、もしくは口頭やFBメッセージでお願いします。FBイベントがあるものは、参加ボタンを押していただいてもOKです。

 

【2019年8月】

1

 

2

 

1

 

17:30 吉祥寺
 19:30 九品仏

2

 

3 9:00 Park

 

4 9:00 Park

 

5

 

 

6

 

 

20:00 
池尻大橋

 

8  7:30 吉祥寺
 19:30 九品仏

 

9

 

 

10 10:00自由が丘

   (シェア奥沢)

☆14:00- 気功

11 9:00 Park

 ☆14:00站椿功

 

12

 

 

13

 

 

14

 

 

15 7:30 吉祥寺
 19:30 九品仏

 

16

 

 

17 10:00自由が丘

   (シェア奥沢)

☆15:00 形意拳

18 9:00 Park

14:00 太極扇

 

19

 

 

20

 

 

2119:00 
池尻大橋

 

227:30 吉祥寺
 19:30 九品仏

 

23

 

 

24 9:00 Park

☆15:00 八郷

 

25 9:00 Park

☆14:00 はじめての

    武当太極拳

26

 

27

 

28

 

297:30 吉祥寺
 19:30 九品仏

30

 

31 9:00 Park

 

 

☆は特別クラスです。

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【クラスのご紹介】

☀「体と心が目覚める太極拳」シェア奥沢(自由が丘)第2・3土曜日の午前中  

武当太極拳のほか、天地とつながる立ち方、やさしい歩法、呼吸法、太極拳の基本となる気功など、お稽古します。

 

☀「とっても自由なパークタイチー」(代々木公園):屋外。土日の午前中(不定期)

光を風を感じながら、童心にかえって遊ぶように、体と心をほぐしていきます。武当太極拳のほか、天地とつながる立ち方、やさしい歩法、呼吸法、太極拳の基本となる気功などお稽古します。

 

☀「体と心のデトックス:基本功(気功・瞑想・站椿功)」(自由が丘・九品仏):毎週木曜日 夜 

ゆるゆる準備運動、スワイショウ、やさしい立ち方、歩き方、気功、站椿功(立禅)、瞑想など、体と心を緩ませていきます。太極拳はしませんが、太極拳の基本となる体の使い方を修得できます。週の半ばのリフレッシュにも。

 

☀「おはよう☀パークタイチー」(吉祥寺の公園):毎週木曜日 朝 

光と風を感じて、ゆっくり体と心を目覚めさせていきます。ゆるゆる準備運動、スワイショウ、気功、やさしい歩き方、武当太極拳をお稽古します。

 

〜武当太極拳〜

武当太極拳は、太極発祥の地とも言われている道教の聖地、武当山(湖北省)で伝えられてきた伝統太極拳です。お稽古する十三式武当太極拳(武当玄武派)は、水が流れるように自然に動き、陰陽のバランスで力が生まれてくる、”太極拳のひみつ”がギュッと詰まっています。円を描いてしなやかに伸びる動きが美しく、初心者でも経験者でも、また年齢を問わず、おすすめです。

 

 

≪太極拳以外のクラス ≫

☀「タオを生きることば」(池尻大橋):水曜日(月2回) ※老子「道徳経」を1章ずつ読みながら、タオのあり方を体感していきます。後半は体を動かしますが、お着替えいただく必要はありません。

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【8月の特別クラス】

8月10日(土)14:00-16:30 「はじめての武当気功詳細とお申込方法は、こちら

 

8月11日(日)14:00-16:30  「やさしい站椿功」 詳細とお申込み方法はこちら

 

8月17日(日)15:00-17:00「はじめての形意拳」 詳細とお申込方法は、こちら

 

8月18日(日)14:00-16:30「たのしい太極扇」 詳細とお申込み方法はこちら


8月24日(土)15:00-16:30「八郷のやさしい太極拳」 詳細とご申込み方法はこちら

 

8月25日(日)14:00-16:30「ー20歳のカラダ❤ホントにはじめての武当太極拳」 詳細とご申込み方法はこちら

 

※個人レッスン1時間半、10,000円)。

武当64式太極拳、武当64式太極剣、武当丹剣、武当太極扇、武当逍遥掌、形意拳、気功、站椿功などのほか、体や膝に負担のかからない立ち方・歩き方も指導します。詳しくはご相談ください。

※10日前からキャンセル料2000円がかかります。

 

※出張グループレッスン

5名以上の出張グループレッスンも可能です。詳しくはご相談ください。

 

※講演会など

「みんなが知らない太極拳のひみつ」など、講演もお受けしています。ご相談ください。

 

 

【お稽古時間とお稽古代】※朝の青空太極拳(吉祥寺)、特別クラスを除く

1時間半、回数券1回分(4回10,000円/9回20,000円、いずれも2か月間有効)、現金の場合は3,500円。

 

 

【服装】

動きやすい服装でお越しください(長袖Tシャツ、ストレッチのきいたトレーニングパンツ、靴下、底の浅い靴)

※公園(屋外)のお稽古は、天候によって寒い日もあります。しっかり防寒してください。

 

詳細は、下記をご参照ください。


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☀「体と心が目覚める太極拳」

 

【土曜開催】10:00-11:30 

8月10日(土):シェア奥沢 (自由が丘)

・8月17日(土):シェア奥沢 (自由が丘)

※シェア奥沢は15分前開場、終了後にお茶の時間があります。

 

≪シェア奥沢≫(自由が丘)

※シェア奥沢は、映画、食事、音楽、絵画など共通の”好きなこと”に人が集う、あたたかい触れ合いのある場所です。

自由が丘駅南口改札を出て、左に進み、突き当りを右に曲がります。この通りが自由通りです。緑道を越え、世田谷区の看板を過ぎると、左に入る道があります。ここを左に曲がるとき、目印として右手に赤いアルソアの看板があります。道なりを進み、3つ目の十字路の右奥の民家が、シェア奥沢です。

 

(シェア奥沢)

 

 

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☀「とっても自由なパークタイチー」(代々木公園)

青空の下、風や木々の香りを感じながらの太極拳です。中国でも、早朝から公園で太極拳をする姿がたくさん見られます。童心にかえってのびのび体を動かして、体と心をほぐしてから、太極拳をやってみましょう。

 

【週末クラス】9:00-10:30   ※夏季は、通常よりも1時間早いスタートです。

・ 8月  3日  (土)  

・ 8月  4日(日)

・ 8月11日(日)

・ 8月18日(日)

・ 8月24日  (土)  

・ 8月25日(日)

・ 8月31日  (土)  

※雨天の場合は、静かにお休みです。ご参加予定者には、朝7時をめどに個別にご連絡します。

 

場所:代々木公園 ※待ち合わせ場所は、南門です。初めての方は、開始10分前にお越しください。南門から入って、梅の園、丘の広場の前あたりでお稽古します。

 

   

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☀「体と心のデトックス:基本功(気功・瞑想・站椿功)」(自由が丘/九品仏)

広々とした和室で、基本功をゆっくり丁寧に練習するクラスです。站椿功、太極歩、武当五行六合功、六字訣、呼吸法、瞑想など。週の半ばに、自分の体と心と向き合って、きれいさっぱりデトックスしていきましょう。

(クラスについて、詳しくはこちら

今月は、五形功(5つの動物の気功)のうち、鶴を、引き続き練習していきます。

 

日時:毎週木曜日 19:30-21:00 (8月1, 8, 15, 22, 29日)

   ※19時から中国茶をご用意してお待ちしています。

 

場所:九品仏駅近くの和室 ※九品仏駅徒歩2分、自由が丘駅徒歩9分(詳しくはご参加の方にお知らせします)

 

 

 

☀「おはよう☀パークタイチー」(吉祥寺の公園)

ちょっと早起きして、ゆったり呼吸してゆっくり動き、全身を目覚めさせます。心と体を整え、1日をさわやかにはじめましょう。

 

日時:毎週木曜日 7:30-8:30  (8月1, 8, 15, 22, 29日)

   ※屋外での開催です。雨天の場合、静かにお休みです。

 

場所:吉祥寺駅付近の公園(詳しくは、ご参加希望の方にお知らせします)

 

料金:1回1,500円(特別価格)

 

 

 

☀タオを生きることば 

2,000年以上前に書かれた「老子(道徳経)」は、武当功夫をする人たちを含むタオイスト(道士)の間でも大切にされており、修行者たちは「読み続ければ、いつかはわかる」と信じています。そこには、しあわせに生きるヒントがたくさんつまっています。

 

毎回1〜2章ずつ取り上げます。前半はお話と対話、後半は体感できるようなワークを、太極拳・気功・基本功・瞑想から選んでやってみます。(※お着替えいただく必要はありません。)

 

日時 8月  7日(水)20:00-21:30   第34章    ※通常よりも1時間遅いスタートです。

         8月21日(水)19:00-20:30   第35章    

※開場は18:45です。

 

場所:池尻大橋駅近くの和室  ※詳しくはご参加の方にお知らせします

 

 

みなさまのご参加をお待ちしています^^

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

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モンゴルの夏休み:馬と羊と、遊牧民(その2)

2019.07.24 Wednesday

(乗馬体験。いちばんうしろが、わたしです)

 

夏休みに旅したモンゴルで、印象深いことを書いてみています。

 

「未知の国、モンゴルでの夏休み」は、こちらから。

「モンゴルの夏休み:馬と羊と、遊牧民(その1)は、こちらから。

 

今回は乗馬をする機会もありました。

 

モンゴルでは、旅行者向けに遊牧民が乗馬させてくれるところはたくさんあるようなのですが、体験するときには注意が必要です。

 

なぜなら、遊牧民は馬の乗り方を教わることなく、小さな頃から当たり前のように乗り、落馬しながら学んでいくため、「馬の乗り方を教える」とか、「馬の乗り方を習う」という概念が、ないのだとか。

 

でも旅行者は、遊牧民の小さな子供とは違うので、落馬したら危険です。

 

そこで「乗馬するなら、絶対ここ」とおすすめされたのが、Normad Horse Campです。ここは、もともと遊牧民の出身の方が、「馬に乗るという文化を伝えていくことも必要」と、はじめたキャンプです。

 

「モンゴル人に『乗馬を教える』というと、『お前はおかしいんじゃないか』と言われる。でも、今の時代には必要だから。」と。

 

それでもキャンプを開いた頃は、自分は乗れるけれども、どう教えたらいいのかわからない状態だったそうです。2年かけて、教え方を修得していったのだとか。

 

乗る前に、注意事項や乗り方の説明もあり、コツも教えてくれます。シンプルでわかりやすいため、乗っているうちに、自分のできていないところも、だんだんわかってきます。

 

初心者は、遊牧民のガイドが馬を引いてくれますが、「ひとりで乗れそうだな」と判断したら、馬を引かずにひとりにさせてくれます。「その判断も、2年前はできなかったけれど、今はわかる。出来そうな人はひとりで乗せる」とおっしゃっていました。

 

モンゴルでも、ウランバートルなど都会で育つ人は、馬に乗れない人も多いそうです。

 

今のモンゴルでは、子供の頃から馬に乗ってきた人か、まったく乗れない人か、どちらかに分かれるのだとか。大人になって、乗馬を習う人は皆無だそうです。「習う」文化がありませんから、当然ですよね。

 

今のところキャンプのお客さんも、「100%外国人」だそうです。

 

できることと、教えることは違うのは、よくあることですよね。名選手が名コーチにならないとか、選手としては花開かなくても、コーチとして大成する人もいます。もちろん、両方できる人も、います。

 

また、カリスマのような存在は、教え方うんぬんより、いてくれるだけで絶大な影響力があることもあるでしょう。雰囲気から学ぶことも、あると思いますし。

 

このあたりは、人それぞれ、好みじゃないかしらね。教えたい人、そうではない人、教えたいわけではないけれども人が自然に集まってくる人、どれもそれぞれです。

 

それにしても、モンゴルの「乗馬を教えるという概念がない」というのは、驚きました。

 

その遊牧民の常識や慣習を超えて、乗馬を教える場を作るという新たな挑戦をしてきた熱意と実行力には、もっと驚かされました。

 

それは、遊牧という文化を、新たに守り、つないでいく方法のひとつかもしれません。

 

安全に乗馬体験できることももちろんですが、そんなお人柄に触れたり、お話を聞いたりできたことも、とても良かったです。

 

こちらは、日本語でも英語でも対応可能です。どの季節でも乗れますが、冬は雪が積もって真っ白になるそうです。そんなときも、遊牧民の出番です。彼らは、どこに穴があるかを把握しているため、安全に乗るために、冬は遊牧民を先頭にして一列になって進むのだそうです。ここでも、モンゴル人の(というか、遊牧民の)地形を把握する能力に、脱帽です。

 

まれに、どすっと穴に落ちることもあるそうなのですけれどもね。落ちるのは先頭の遊牧民ガイドなので、お客さんは安全ですよ。

 

(短い時間ですが、ひとりで乗せてもらえました)

 

乗馬体験のときには、同時にお料理教室にも参加させてもらい、ボーズという肉餃子を作りました。名前の由来は、中国語の包子(バオズ)、肉まんから来ているようです。作り方は、中国の餃子とほぼ同じですが、中身はたいてい、肉のみです。ただし、これも各家庭の味があるようで、このキャンプを主宰されている方のお家では、お肉とキャベツを混ぜていたそうで、日本人には食べやすい味でした。

 

(まずは皮から。棒状にして、ナイフで切り、丸めていきます)

 

中国の餃子と同じで、旧正月に各家庭で作るそうです。1000個くらい作るのだとか。皮を丸く伸ばすひと1人に対し、包む人は4人です。皮を準備するのは、その家族で、いちばん上手な人が担当するそうです。

 

たくさん作って家族で食べたり、お客さんが来たらふるまったり、それぞれの家庭の味を堪能するようです。楽しそうですよね。

 

包み方は、色々です。小龍包のように丸くするもの、バラのようするもの。春巻きくらいの大きな皮に、くるくると巻いたものものは、「なまけボーズ」というそうです。手早くできますからね。

 

(皮を伸ばすときは、まん中が厚くなるように)

 

(透かしてみると、まん中が厚いでしょ)

 

ボーズは蒸しますが、それを油で揚げたホーショールという食べ物もあります。これは、油の通りをよくするために、形が平になっており、うすーいピロシキみたいな感じです。

 

味付けは、やはり塩。お肉の味がしっかりしているせいか、はたまた塩がおいしいためか(モンゴルの塩は、有名です)、お醤油などをつけることもなく、おいしくいただけました。

 

餃子をつくるとき、皮と中身がぴったりのとき、どちらかが余ったりするとき、ありませんか?こちらでは、それで新しい年を占うようで、

 

皮が余る → 衣服に困らない

中身が余る → 食べ物に困らない

皮と中身をぴったり使い切る → 衣服も食べ物も豊かな年になる。

 

悪い年はないあたりが、素敵です。

 

(包み終わって)

 

(いただきます!)

 

遊牧民の文化は、知れば知るほど新しく、でも「そうだよね」と思えることもある、驚きと納得がたくさんでした。

 

チンギス・ハーンの生涯を描いた井上靖さんの小説、「蒼き狼」には、こんな一文があります。

 

「この自分たちが大自然の中の無力な小さい点であるという思いは、牧草を求めて転々とし、定住する家屋も、定住する土地も持たない遊牧民たちの誰もが必ず心の底のどこかに持っていて、いかなる行動もいかなる考えをも、結局はその根底に於てそれを支配する呪文のようなもの」(「蒼き狼」井上靖 著 新潮文庫)

 

放牧も、食べるときは肉をきれいにこそげとることも、山の地形で方角を見ることも、いろいろこの「大自然の中の無力な小さな点である」ことに、結びつくような気がしました。

 

”モンゴル、よいとこ、いちどはおいで。”

 

 

【特別クラスのご案内】

7月27日(土)14:00-16:00「はじめての形意拳」 詳細とお申込方法は、こちら


7月28日(日)14:00-16:30「やさしい站椿功」 詳細とご申込み方法はこちら

 

8月18日(日)14:00-16:30「たのしい太極扇」 詳細とご申込み方法はこちら

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

講座のご案内は、こちらからどうぞ。

 

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

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