太極拳は、心が大事

2018.05.03 Thursday

(2017年の秋、武当山)

 

先日、お稽古が終わって帰るとき、生徒さんが「太極拳は、心が大切な気がする」とおっしゃいました。

 

どんな流れだったか覚えていませんが、とても嬉しかったです。

 

套路(型)ができることは、努力の現れでもあります。「がんばったね」と言いたいです。

 

でも、套路が何種類できるかよりも、心のほうが大切だと感じます。心を育てるために、套路を覚えて、繰り返しお稽古するような気もします。そして心が育たないことには、体の更なる発展はないと、感じます。

 

(ほんとうのところ、なんのために套路を練習するのか、それはあまり考えたことがありません。でも振り返ってみたときに、こんな感想が出ることもあります。)

 

武当六十四式太極拳は、第一式から六十四式まであり、最初のふたつは動作がありません。

 

第一式は、”浄身収心”。身体を落ち着かせ、心を穏やかにします。

 

第二式は、”吐故納新”。古い息を吐いて、新しい空気を入れます。第一式で、心身はすでに落ち着いて穏やかな状態にあり、バランスが取れています。第二式で呼吸しながら、自分の心身と周囲との調和を図ります。天地、左右に、平和な空間をつくります。

 

第三式は、”混沌初分”。陰と陽が分かれ、動き始めます。ここから動作が始まります。

 

太極拳の始まりは、宇宙や天地の創造、人が生まれるときに、なぞらえることもできます。

 

もともとひとつの太極の状態から、陰と陽という二極が生まれ、陰と陽ががクルクルと転換しながら、命が進んでいきます。

 

いろいろと経験して、最後はもとに還ります。人であれば、生涯を終えて天に還るときです。ひとつの命の一生だと思うと、ドラマチックですよね。

 

いろいろと経験するときも、心は常に静かです。動いてはいますが、体も静かです。

 

”入静”という言葉があります。心身ともに”静”の状態になることを言います。

 

”静”の状態とは、どういうことでしょうか?「太極拳理論の要諦」の著者、銭育才さんは、「心も体も自分で動かさずに、地球の運動に同調させること。」と言っています。「すべての雑念が排除され、体内部の陰陽バランスが保たれ、よって経絡が疎通されて気血が順調に運行している状態」とも書かれています。

 

そのためには、心を清め、欲をなくすことです。

 

そう言われても、どうやって......となりますよね。よく瞑想などで、「雑念が浮かんでも、ただ眺めて、無を目指す」と言われたりしますが、これ、難しいですよね?

 

わたしは気功の先生から「意識をひとつに集中させる」と習いました。「雑多なものをひとつに集中させれば、消すことはできるから」と教えていただいたのです。呼吸に意識をむける、体に意識をむける、などいろいろありますが、太極拳の動きに意識を集中させることも、そのひとつだと思います。

 

いろんな経験をしながら、心身ともに静かであるためには、柔かさが必要です。硬いものは、カキーンと壊れたり、ガチガチと相手?に当たったり、柔軟に対応できません。そう思うと、”静”は、なかなか奥深そうです。

 

柔かさには、〇(丸)も、大事です。三角や四角には角がありますが、丸にはありません。線には始点と終点がありますが、丸はどこが始まりか、わかりません。優劣がない、と言えます。丸の意識を持ち、弧を描いて動きます。そして体は球体が外に向かって膨らみ続けるように、力が外に向かいます。でも同時に、求心というか、内側に向かう力もあります。洗濯機の渦を見ると、外に向かって出て行く力もありますが、真ん中にも集まっていますよね。

 

暗さのないところに光は射さないように、静のないところに動は生まれません。またちょっと、”静”のイメージが膨らんだでしょうか?

 

7年前、中国の武当山で田理陽師父(武当玄武派第十五代伝人)に教わったとき、「あなたには、太極の心がある」と言っていただきました。

 

ある、というよりは、それを見失わないように心がけなさい、という意味だと思っていますが、当時は言葉をいただいたことがうれしいだけで、それがどういうものか、よくわかっていませんでした。

 

でも、こういうことがあると、その問いを意識し始めます。今も「わかった!」とは言えませんが、自分なりに思っていることは、「調和の心(和の心)」です。それは、すべてはもともとひとつ(太極)ということにも、関係しています。

 

争いやケンカ、すれ違いやイライラなど、いろいろなことが起きる世界は、調和しているとは言えません。不調和に突入す誘惑も、あちこちにあります。

 

体がどこかにぶつかるとその箇所を意識するように、相手と衝突することで、自分を感じたいのかもしれない、と思っています。

 

その根底には、自分を感じることができない、自分の価値を認められない問題が、ある気がします。

 

だからこそ、心身を落ち着けて静かな状態にして、調和に向かう時間が必要なのだと思います。そして調和の時間を増やすために、太極拳の鍛錬があると、思っています。

 

”静”の感覚は、言葉の限界をはるかに超えるものです。それは体験を通して、感じていくものです。その先に何があるのかも含めて、です。だって銭さん曰く、「地球の運行に同調させる」ですからね。それは、頭で考えても無理です。

 

だからみんな、ながーくながーく、続けるのではないでしょうか。

 

わたしは10年をちょっと超えたところで、まだまだ、ひよっこです。でも、ひよっこは、いきなりニワトリにはなれませんし、今はひよっこを満喫しています。

 

 

(参考図書:「太極拳理論の要諦」銭育才 2017年 武道ユニオン社)

 

 

【特別クラスのお知らせ】

5月5日(土)14:00-16:30は「太極扇を体験しよう(第6回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

5月13日(日)14:00-16:30は、「みんなが知らない太極拳のひみつ(2)太極と陰陽」です。詳細とご応募方法はこちらから。

 

(2017年の秋、武当山で。明月師父(武当玄武派第十六代伝人)とのお稽古。形意拳の”馬”。)

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、キリリとした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧 / みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

講座のご案内は、こちらからどうぞ

 


包丁の研ぎ方、習いました

2018.04.30 Monday

 

(包丁の研ぎ方を教えてくださった豊住 久先生)

 

プロの料理人さんだった方に、包丁の研ぎ方を教えてもらいました。

 

教えてくださったのは、豊住 久先生です。砥石を使う本格的(?)な研ぎ方ですが、あくまで家庭用です。

 

包丁研ぎって、奥が深いのです。魚をさばく包丁(片刃の和包丁)を持ってきた人が、「新品なのに、切れない」と言うのです。先生、ちょっと見て「研いでいないからです」と、バッサリ。

 

えっ?ですよね。職人さんは、何を切る(さばく)かによって、研ぎ方に好みがあるため、自分で研ぐのだそうです。だから、売るときにお店が研ぐような、無粋なことはしないのだとか。

 

魚釣りが趣味だったり、自分でさばきたい人は、本格的な包丁が欲しいですよね。でも、まさか自分で研がないといけないとは......買うときに、そこまでわからないことも多いでしょう。売る方だって、職人さんか、趣味の方か、わからないですよね(本当のところは、見ればわかるような気がしますが)。

 

各家庭に必需品の包丁ですが、メンテナンス方法は、あまり充実していません。

 

わたしは簡易砥ぎ器を使っていました。切れるようにはなりますが、研ぐ音が、刃に優しくない気がします。時々、キュルッと嫌な音が出て、身が縮こまります。

 

参加した方の中には、近くのスーパーに研ぎ屋さんが来るときに持ち込み、「これまで、包丁代よりもはるかに多くの費用をついやした」という人も。「デパートに預けると2〜3週間、帰ってこない」という話も。自分で研げば、素材にもよりますが、ほんの10分、15分、20分くらいでできてしまいます。

 

砥石との相性も、あります。昔に比べて、包丁は刃が欠けにくいように、硬くなっているそうです。でも昔からある砥石は、やわらかめ。硬い刃を、やわらかい砥石で研いでも、なかなか研げません。

 

包丁のメンテナンスも、教えてもらいました。

 

消毒のために、お湯をかけていませんか?まな板も、包丁も。それは、歪みの原因になります。歪んだ包丁では、きれいに切れませんし、刃が反っていたら研ぐのも一苦労(というか、無理)でしょう。熱湯をかけるのではなく、お湯(熱湯ではない)に、ずぼっと差し入れればいいのだとか。

 

衛生の話を、もうひとつ。包丁は、刃をきれいにしようという意識はありますが、実は柄も汚いのです。言われてみれば、わかりますよね。あれこれ触った手でつかみますよね。お寿司屋さんでは、ひとつの食材を切り終わったら、ふきんで刃を拭き、柄を拭き、まな板を拭き、常にきれいにします。

 

もうひとつ、キケンなところは、冷蔵庫の扉の取っ手です。確かに、言われてみればわかりますが、意外と死角ですよね。

 

先生いわく、テレビや、オープンキッチンのお店(お寿司屋さん)とか、びっくりするような光景に出合うこともあるのだとか。お店選びの新しい視点が出来そうです。

 

さてさて、こんなに重要な包丁研ぎ、わたしも友人に声をかけてもらうまで、”砥石で研ぐ方法を習う”と考えたこともありませんでした。なぜなのでしょう?

 

ひとつは、講座がないからかもしれません。だからなのか、先生の講座には、全国からお申込みがあるのだとか。

 

もうひとつは、歴史的な背景かもしれません。長い修業を積む職人さんの基本は、「見て盗め」です。そうやって体で覚えてきた職人さんは、研ぎ方を言葉で教えることは、できないのだそうです。これはもう、武道とか茶道と同じく、”包丁研ぎ道”ですよね。

 

では家庭ではどうかというと、先生いわく、「お父さんが、なんとなくやってきた」。こちらも子供が見て真似て、なんとなくやってきた、という感じでしょうか。

 

先生の場合は、仕事のひとつとして研ぎ方を教えていたため、言葉で教えることもできるのだそうです。

 

今回の講座は、「道ではなく、まずは切れる包丁への入門編」というサブタイトルがついていました。

 

もちろん、”道”を進む人もいます。そこでは自分で探っていくことも必要ですし、言葉で表せることを超えている世界なのでしょう。でも、一般家庭の場合は、切れる包丁があるだけで十分です。道を追求する必要は、ありません。

 

もしかしたら、”切れる包丁講座”なら、”道”を進んでこなかった人でも、できるかもしれません。でもわたしは、”道”を進んで来た人が、いろんな状況や需要を理解して、しろうとにも合う方法を教えることがいいな、と思うのです。

 

個人的な感想ですが、「カンタンな〇〇」とか「すぐわかる○○」は、肝心なポイントが、ぼやけていることが多い気がするのです。だから、全然カンタンではありませんし、結局、わかりません。

 

しろうとであっても、知りたいことはあります。しろうとは、すべてを深堀りすることはありませんが、すべてが浅くてよいわけではないと思うのです。

 

ジャンルは違いますが、”道”というものの端っこを歩こうとしている者のひとりとして、感じることも、たくさんありました。

 

しゅぱっと切れる包丁、切ることが楽しくなります。そして、これも癒しになるような気がします。

 

今回教えていただいた豊住 久先生の講座は、こちらからご覧いただけます。先生は、暑い時期と寒い時期には、マレーシアのキャメロンハイランドに行かれるので、気になった方は、お早目にどうぞ。

 

4人までのグループ講座がメインで、これは丁寧にひとりずつ見たいからなのだとか。実際、研ぐときの力の入れ方は、一緒にやってみないとわかりません。そして、一緒になった方(今回は友人を集めました)の、なかなか外に出ない包丁にまつわる話なども聞けて、楽しかったですよ。おすすめです。

 

(先生は、目にも止まらぬ速さで研ぎますが、わたしはのろのろです。左は荒砥石で、包丁と刃の形を作るもの、初回に使います。黄色は中砥石。普段は3週間に1度くらい、黄色い方だけで研ぎます。)

 

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昨日のこと

2018.04.28 Saturday

 

昨日は不思議な日でした。

 

海辺でのイベントを、ずっと前からとっても楽しみにしていたのです。

 

でも前日の夜に「あれ?」よく見たら、正式な申し込み手順を踏んでいなかったのです。

 

がっかり......でもそのおかげで、朝はゆっくり庭を眺めながらコーヒーを飲み、そよ風に吹かれたり、とっても良い時間になりました。

 

次の用事は夕方からだったので、「どうしようかな、公園に行こうかな、どこか海に行こうかな」と思いながらも、まだ不思議な気分です。行けない気がしない、というか。

 

そうしたら「キャンセルが出ました。間に合うようでしたら、どうぞ」と、連絡がきたのです。それから5分くらい、猛スピードで支度して、お出かけしました。

 

自宅から駅まで、ふだんは余裕をもって15分くらいみています。この日は、玄関を出たときに発車8分前。普通なら間に合いません。でも、間に合ったのですよ(当然、走りましたが。)普段の鍛錬は、このときのためだったのかもしれません。(そんなこと、あるような、ないような。)

 

「来られるようなら、10時半までにご連絡ください」ということだったので、10時頃にお返事しました。電車に乗っている間「開封されないなぁ」と思いながら、11時、最寄駅に到着です。

 

開催場所は、海岸です。海岸とは、広いもの。「はて、どこに行ったらいいのかしら?」と、メールや電話や、あれこれの手段で連絡してみましたが、通じません。

 

「ならば、直接探そう」と海岸へ。でも、やはりわかりません。

 

目の前には海。そりゃ、入るでしょう。裸足で足をつけてみました。曇り空、しかもまだ4月末、水は冷たいです。でもしばらくすると、あら、気持ちいい。波の音も、心地よいです。

 

そのとき、気づきました。「イベントに参加したかったのではなく、海に来たかっただけなんだ。」

 

海に行くための口実を探していただけなのです。行きたいなら、行けばよかっただけなのに。なーんだ、ですよね。

 

その日の波は、とっても引きが強かったです。

 

1時間くらい裸足でのんびり過ごし、すっかり満ち足りた気分で「さて、帰ろう」と駅に向かったとき、連絡が入りました。イベントの主催の方からです。

 

わたしが駅にいると知ると、海辺から裸足で走ってきてくださいました。

 

「連絡できず、本当にごめんなさい!今からでもよければ、無料でマッサージします!」と、ふかーく頭を下げて、おっしゃるその方。道はアスファルトです。それを裸足で、ですよ。どれだけ慌ててきたか、よくわかります。

 

わたしは、ちっとも怒っていなかったのです。

 

「声の感じからすると、わたしがマッサージをする必要がない方だとはわかるのですが、それでも......」でも、そんなに慌てている方にマッサージをしてもらうことも、ないでしょう。「大丈夫ですよ。海で楽しく過ごせましたし。お気持ちだけいただいて、今日は帰ります」と言うと、「1時間も連絡しなかったら、わたしなら、どれだけ頭にくるか」とおっしゃるのです。

 

うーん。「でも、あなたはわたしではないから、わたしの気持ちは、わからないでしょう?」実際、ちっとも怒っていませんしね。

 

それでも、なんだか納得しきれない様子です。気が済まないのでしょう。そうしたい気持ちは、わからなくありません。でもわたしには、やってほしいことがありません。

 

そもそも、1時間連絡がつかなかったのは事実ですが、その理由はわかりません。電波の関係で、リアルタイムで入らないこともあるでしょう。

 

そして何より、「海に行きたかった」だけのわたしは、返事を求めていなかったのかもしれないのです。連絡が取れなかったことは、表面的には相手が返事をしなかったから、ですが、実際には、わたしの願い(?)が叶っただけなのかもしれません。

 

誰も悪くありません。

 

こんなことになって悔しいと、頭を下げ続けるその方に、「大丈夫ですよ。」そして、「よく考えてみて」と言ったのですが、なんか変だなあ、と。よく考えて、ではなく、よく感じてみて、の方がぴったりしたかもしれません。

 

本当にしたいことをするために、口実や理由を探すこと、あるんだなあ、と思いました。やりたいならやる、行きたいなら行く、だけで良いのにね。

 

世の中、ホントにうまくできています。

 

久々の海は、とっても気持ち良かったです。

 

 

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陰と陽、しゅるっ と ふわっ

2018.04.26 Thursday

(2016年秋、生徒さんと一緒に武当山で五行六合功をお稽古)

 

この前、「太極拳と聞いて思い浮かぶことは?」と聞いたとき、「陰陽」と答えてくださった方がいらっしゃいました。

 

おおっ!と思いました。

 

誤解のないように言っておくと、答えは、どれが正解というものでもありません。よく返ってくる「中国の公園で、おじいちゃんがやっているあれでしょ」とか、「ゆっくり動くのでしょ」というのも、もちろんその通りです。

 

ただ、もうちょっと深く、大事なところほど知られていないと思う中、「陰陽」というのは、わりと深いところに差し掛かっています。

 

太極拳の特徴のひとつは、小さな労力で大きな力を出せることです。

 

秘訣は、てこの原理です。重いものを持ち上げたいとき、てこを使うと楽に持ち上げられますよね?人間の体は、てこの原理を応用した使い方ができます。てこを下げる力が”陰”、その影響で持ち上がる力が”陽”になります。

 

地球には重力がありますから、上げる、下げるのうち、下げる方がはるかに楽です。下げる方、つまり”陰”を作りだすことで、上に上がる”陽”が自然に発生します。

 

樹木や花も、同じですね。目立つのは地上に出ている部分、咲いている花の部分ですが、はじまりは、下に向けて伸びる根っこです。上に伸びる力を出したいのなら、まず下げる、です。

 

太極拳は、止まることがありません。見た目に止まっているように見えたとしても、実際には動いている通過点の一部でしかありません。それは、陰と陽がクルクル交代して動き続けているのです。

 

人間は普段、こういう体の使い方をしていません。慣れるためには基本の練習が大切で、それにちょうど良いのが、武当五行六合功という気功です。

 

「五行六合功をひととおり練習してから太極拳を習う」という習い方もありますし、「これだけをひたすら40年練習する」というやり方もあります。どのやり方も良いのですが、わたしの太極拳クラスでは、五行六合功の一部を練習する→それを応用して太極拳の動きを練習する、というやり方もしています。

 

このところよく取り上げるのは、”极”です。太極(中国語で极)をうまく運ぶ、というような意味です。イメージは、ボールを体の左右でくるくると回転させるものです。

 

下記の動画の4:05〜4:40あたりに出てくる動きです。

 

 

これ、腰が回って腕が体の左右のどちらかに動いたところで、上にある手が落ち、下にある手が上がります。これがボールの回転です。手が落ちるのが”陰”、上がるのが”陽”です。

 

これをよく、「しゅるっ(陰)」と「ふわっ(陽)」と、音で表現します。「しゅるっ」が、先に動き、その影響で「ふわっ」と上がります。

 

何が言いたいかというと、両手の感覚がかなり違うのです。ボールを持って、両手を均等に使って上下をひっくり返すのではありません。

 

あくまでわたしのイメージですが、「しゅるっ」と落ちる方の手のひらには粘性があって、ボールが吸い付き、最後に手がボールの下に入って支えます。「ふわっ」は文字通り、ふんわり押し上げられ、最後はボールの上にポンと乗ります。

 

お稽古では、この「しゅるっ」と「ふわっ」をひたすら繰り返します。

 

これをやってから、太極拳の套路(型)で、この動きに似ているところを練習すると、「なんだか、それっぽくなった」という感想も聞かれます。

 

「それっぽい」という感覚は、かなり良い感じです。実際にどう感じているかは本人のみ知るところですが、それでも、なんだか良い感じがします。

 

どこまでやったらゴールというのはありません。目指す方向はありますが、絶対的な正解はなく、「こんな感じ?」が続いていきます。言葉で表現できるものを超えた世界です。その過程すべてが、かけがえのないものだと思っています。

 

新しい体の使い方、新しい感覚、それができることで、毎日の生活が変わってきます。どう変わるかは人それぞれですが、体が楽になることを含めて、より健やかで明るい方向に行くと思っています。

 

5月13日(日)の午後の「みんなが知らない太極拳のひみつ」のテーマは、太極と陰陽です。しゅるっ と ふわっ ではないかもしれませんが、陰と陽のバランスや力の使い方なども、体験できます。さらにその前には、太極の意味、陰陽とは?というおはなしもありますよ。ご案内とお申込み方法は、こちらからご覧いただけます。

 

 

【特別クラスのお知らせ】

5月5日(土)14:00-16:30は「太極扇を体験しよう(第6回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

5月13日(日)14:00-16:30は、「みんなが知らない太極拳のひみつ(2)太極と陰陽」です。詳細とご応募方法はこちらから。

 

(武当山、南岩宮)

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、キリリとした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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5月のお稽古

2018.04.24 Tuesday

 

2018年5月の「みんみんカンフー」お稽古予定です。どなたでも、どのクラスでもご参加いただけます。

 

お申込みは、minminkungfu★gmail.com(★を@に変えてください)、もしくは口頭やFBメッセージでお願いします。FBイベントがあるものは、参加ボタンを押していただいてもOKです。

 

☀☀☀4月のお稽古は、こちらから☀☀☀

 

 

【2018年5月】

 
 
1
 
2
 
7:30 吉祥寺
 19:30 九品仏
4
 
5 10:00青空
※14:00 太極扇
6 10:00自由が丘
 
7
 
8
 
9 19:00 
池尻大橋
10 7:30 吉祥寺
 19:30 九品仏
11
 

12 10:00都立大

 

13 10:00青空 
 ※14:00 溝の口
14
 
15
 

16

 

17 7:30 吉祥寺
 19:30 九品仏
18
 
19 10:00自由が丘
 
20 10:00青空
※14:00 太極扇
21
 
22
 
2319:00 
池尻大橋
24 7:30 吉祥寺
 19:30 九品仏
25
 
26 10:00青空
 

27 

※13:00 香取市

28
 
29
 

30 

 

31 7:30 吉祥寺
 19:30 九品仏

 

 

 

※印は、今月の特別クラスです。

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【クラスのご紹介】

☀「体と心が目覚める太極拳」自由が丘(シェア奥沢)、都立大)土日の午前中(不定期)

 

☀「青空太極拳教室」(代々木公園):屋外。土日の午前中(不定期)

 

☀「太極拳 基本功」(自由が丘・九品仏):毎週木曜日 夜 

 

☀「朝の青空太極拳」(吉祥寺):毎週木曜日 朝 

 

≪太極拳以外のクラス ≫

☀みんみんの陽だまり時間「老子のことば」(池尻大橋):水曜日(月2回) ※おはなしが中心です。軽く体をほぐしたり、瞑想する時間も設けます。

 

 

【5月の特別クラス】

※5月5日(土)14:30-16:30は「太極扇を体験しよう(第6回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

※5月13日(日)14:00-16:30は「みんなが知らない太極拳のひみつ」(2)です。詳細とご応募方法は、こちらから。

※5月20日(日)14:30-16:30は「太極扇を体験しよう(第7回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

※5月27日(日)13:00-15:00は「おためし体験〜みんなが知らない太極拳のひみつ」(千葉県香取市)詳細とご応募は、こちらから。

 

※個人レッスンもお受けしています。(1時間半、10,000円)。

 (武当64式太極拳、武当64式太極剣、武当太極扇、武当逍遥掌、形意拳、気功などのほか、体や膝に負担のかからない立ち方・歩き方も指導します。詳しくはご相談ください)

 

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【お稽古内容】

 

「体と心が目覚める太極拳」のお稽古の中心は、十三式太極拳(武当玄武派)です。太極発祥の地とも言われている道教の聖地、武当山(湖北省)で伝えられてきた伝統太極拳で、水が流れるように自然に動き、陰陽のバランスで力が生まれてくる、”太極拳のひみつ”がギュッと詰まっています。円を描いてしなやかに伸びる動きが美しく、初心者でも経験者でも、また年齢を問わず、おすすめです。そのほか、天地とつながる立ち方、歩法、呼吸法、太極拳の基本となる気功なども、お稽古します。

 

※「青空太極拳教室」は、太極拳のほかに、蹴りの練習などを加えます。

※「太極拳基本功」は、太極拳はせず、站椿功(立禅)、太極歩、気功、瞑想など、基本の動きを丁寧にお稽古します。

※「老子のことば」は、おはなしが中心です。体を動かして体感する時間もありますが、お着替えいただかなくても大丈夫です。

 

 

【お稽古時間とお稽古代】※朝活太極拳(吉祥寺)、特別クラスを除く

いずれも1時間半、回数券1回分(4回10,000円/9回20,000円、いずれも2か月間有効)、現金の場合は3,500円。

 

 

【服装】

動きやすい服装でお越しください(長袖Tシャツ、ストレッチのきいたトレーニングパンツ、靴下、底の浅い靴)

※シェア奥沢(自由が丘)は、靴下でもできます。

※九品仏は和室ですので、靴は不要です。

 

詳細は、下記をご参照ください。

 


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☀「体と心が目覚める太極拳」

 

【土曜日開催】10:00-11:30 

・5月 6日(日)シェア奥沢 (自由が丘)

・5月12日(土):都立大学駅付近の会場 ※詳細は、お申込みいただいた方にお知らせします

・5月19日(土):シェア奥沢 (自由が丘)

※15分前開場、終了後、お茶の時間があります。

 

≪シェア奥沢≫(自由が丘)

※シェア奥沢は、映画、食事、音楽、絵画など共通の”好きなこと”に人が集う、あたたかい触れ合いのある場所です。

自由が丘駅南口改札を出て、左に進み、突き当りを右に曲がります。この通りが自由通りです。緑道を越え、世田谷区の看板を過ぎると、左に入る道があります。ここを左に曲がるとき、目印として右手に赤いアルソアの看板があります。道なりを進み、3つ目の十字路の右奥の民家が、シェア奥沢です。

 

 

 

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☀「青空太極拳教室」(代々木公園)

青空の下、風や木々の香りを感じながらの太極拳です。中国でも、早朝から公園で太極拳をする姿がたくさん見られます。屋外のメリットを活かして、しっかりした体づくりのための蹴りの練習などもあります。

 

【週末クラス】

日時:  5月 5日  (土) 10:00-11:30  

         5月13日  (日)  10:00-11:30  

         5月20日  (日)  10:00-11:30  

         5月26日土) 10:00-11:30  

※雨天の場合は、静かにお休みです。ご参加予定者には、朝8時をめどに個別にご連絡します。

 

場所:代々木公園 ※待ち合わせ場所は、南門です。初めての方は、開始10分前にお越しください。南門から入って、梅の園、丘の広場の前あたりでお稽古します。

 

   

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☀「太極拳 基本功」(自由が丘/九品仏)

広々とした和室で、基本功を丁寧に練習するクラスです。站椿功、太極歩、武当五行六合功、六字訣、呼吸法、瞑想など。

(クラスについて、詳しくはこちら

 

日時:毎週木曜日 19:30-21:00 (5月3, 10, 17, 24, 31日)

   ※19時から中国茶をご用意してお待ちしています。

 

場所:自由が丘・九品仏 大広間(和室) ※九品仏駅徒歩2分、自由が丘駅徒歩9分 

   ※詳しい場所は、参加される方にお知らせします。

 

 

 

☀「朝の青空太極拳」(吉祥寺の公園)

ちょっと早起きして、ゆったり呼吸してゆっくり動き、全身を目覚めさせます。心と体を整え、1日をさわやかにはじめましょう。

 

日時:毎週木曜日 7:30-8:30  (5月3, 10, 17, 24, 31日)

   ※屋外での開催です。雨天の場合、静かにお休みです。

 

場所:吉祥寺駅付近の公園(詳しくは、ご参加希望の方にお知らせします)

 

料金:1回1,500円(特別価格)

 

 

 

☀みんみんの陽だまり時間:老子のことば 

2,000年以上前に書かれた「老子(道徳経)」は、武当功夫をする人々の間でも大切にされており、修行者たちは「読み続ければ、いつかはわかる」と信じています。そこには、生きるヒントがたくさんつまっています。

 

内容は、無理せず楽に生ること、リーダーの心得など多岐にわたり、この世をしなやかに、たくましく生きていくための知恵を、現代に伝えています。

 

毎回1〜2章ずつ取り上げていきます。わたしからのおはなしのほか、対話、内容を体感できるようなエクササイズ、静かに瞑想する時間なども、設ける予定です。(※お着替えいただく必要はありません)

 

日時:5月 9日(水)19:00-20:30

   5月23日(水)19:00-20:30   ※開場は18:45です。

 

場所:池尻大橋駅近く(和室) ※池尻大橋駅から徒歩約7分  ※詳しい場所は、参加される方にお知らせします。

 

 

みなさまのご参加をお待ちしています^^

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

HP: 体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

ブログ: みんみんの陽だまり太極道日記(http://blog.minminkung-fu.com/)



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