【講座のお知らせ】3月・4月のお稽古

2020.02.28 Friday

 

(中国 武当山)

 

2020年3月の「みんみんカンフー」お稽古予定です。どなたでも、どのクラスでもご参加いただけます。はじめての方も大歓迎です。

 

お申込みはminminkungfu★gmail.com(★を@に変えてください)、もしくは口頭やFBメッセージでお願いします。FBイベントがあるものは、参加ボタンを押していただいてもOKです。

 

 

【2020年月3月】

113:00 小見川
2
 
3
 
19:00
  池尻大橋
7:30 吉祥寺
19:15九品仏
6
 
7 10:00 Park
 
8 10:00 Park
☆15:00 形意拳
9
 
10
 
11
 
127:30 吉祥寺
 19:15九品仏
13
 
14 10:00自由が丘
     (シェア奥沢)
1510:00 Park
☆14:00 太極扇
16
 
17
 
1819:00
  池尻大橋
197:30 吉祥寺
19:15九品仏
20
 
2110:00自由が丘
     (シェア奥沢)
22 10:00 Park
 
23
 
24
 
25
 
267:30 吉祥寺
19:15九品仏
27
 

28 ≪中止≫

 

29 ≪中止≫

 

30 31

☆は特別クラスです。

 

【2020年月4月】

1

 

2  ≪中止≫

 

3
 
4  ≪中止≫
 
5 ≪中止≫
 
6
 
7
 
19:00
  池尻大橋
7:30 吉祥寺
19:15九品仏
10
 
11 10:00自由が丘
     (シェア奥沢)
12 10:00 Park
 
13
 
14
 
15
 
167:30 吉祥寺
 19:15九品仏
17
 
18 10:00自由が丘
     (シェア奥沢)
1910:00 Park
☆15:00 太極扇
20
 
21
 

2219:00
  池尻大橋

 

237:30 吉祥寺
19:15九品仏
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25 10:00 Park
 
26 10:00 Park
☆14:30 形意拳
27
 
28
 
29☆14:00
はじめての太極拳
307:30 吉祥寺
19:15九品仏
7
 

☆は特別クラスです。

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【クラスのご紹介】

 

「体と心が目覚める太極拳」シェア奥沢(自由が丘)第2・3土曜日の午前中 

武当太極拳のほか、天地とつながる立ち方、やさしい歩法、呼吸法、太極拳の基本となる気功など、お稽古します。

 

「とっても自由なパークタイチー」(代々木公園):屋外。土日の午前中(不定期)

光を風を感じながら、童心にかえって遊ぶように、体と心をほぐしていきます。武当太極拳のほか、天地とつながる立ち方、やさしい歩法、呼吸法、太極拳の基本となる気功などお稽古します。

 

「体と心のデトックス:基本功(気功・瞑想・站椿功)」(自由が丘・九品仏/奥沢):毎週木曜日 夜 

ゆるゆる準備運動、スワイショウ、やさしい立ち方、歩き方、気功、站椿功(立禅)、瞑想など、体と心を緩ませていきます。太極拳はしませんが、太極拳の基本となる体の使い方を修得できます。週の半ばのリフレッシュにも。

 

☀「おはよう☀パークタイチー」吉祥寺の公園):毎週木曜日 朝 

光と風を感じて、ゆっくり体と心を目覚めさせていきます。ゆるゆる準備運動、スワイショウ、気功、やさしい歩き方、武当太極拳をお稽古します。

 

〜武当太極拳〜

武当太極拳は、太極発祥の地とも言われている道教の聖地、武当山(湖北省)で伝えられてきた伝統太極拳です。水が流れるように自然に動き、陰陽のバランスで力が生まれてくる、”太極拳のひみつ”がギュッと詰まっています。円を描いてしなやかに伸びる動きが美しく、初心者でも経験者でも、また年齢を問わず、おすすめです。

 

 

≪太極拳以外のクラス ≫

☀「タオを生きることば」(池尻大橋):水曜日(月2回) ※老子「道徳経」を1章ずつ読みながら、タオのあり方を体感していきます。後半は体を動かしますが、お着替えいただく必要はありません。

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【3月の特別クラス】

3月 1日(日)13:00-15:00 「麗屋 弘鈴庵の 立って、歩いて、太極拳(千葉県香取市)詳細とお申込方法はこちら

 

3月8日(日)15:00-17:00「はじめての形意拳」(九品仏)詳細とお申込方法はこちら

 

3月15日(日)14:00-16:30「たのしい太極扇」(池尻大橋)詳細とお申込み方法はこちら

 

≪中止≫ 3月28日(土)14:00-16:30 「ホントにはじめての武当太極拳・気功(池尻大橋)詳細とお申込方法はこちら

 

≪中止≫ 3月29日(日)14:00-16:30  「やさしい站椿功」(池尻大橋)詳細とお申込み方法はこちら

 

 

【4月の特別クラス】

≪中止≫ 4月 5日(日)13:00-15:00 「麗屋 弘鈴庵の 立って、歩いて、太極拳(千葉県香取市)

 

4月18日(土)14:00-16:30  「やさしい站椿功」(九品仏・自由が丘)詳細とお申込み方法はこちら

 

4月19日(日)15:00-17:30「たのしい太極扇」(九品仏・自由が丘)詳細とお申込み方法はこちら

 

4月26日(日)14:30-16:30「はじめての形意拳」(池ノ上)詳細とお申込方法はこちら

 

4月29日(水・祝)14:00-16:30 「ホントにはじめての武当太極拳・気功(池尻大橋)詳細とお申込方法はこちら

 

※個人レッスン(1時間半、10,000円)。

武当64式太極拳、武当36式太極拳、武当64式太極剣、武当丹剣、武当太極扇、武当逍遥掌、武当五形功、形意拳、気功、站椿功などのほか、体や膝に負担のかからない立ち方・歩き方も指導します。詳しくはご相談ください。

※キャンセルの場合、10日前からキャンセル料2000円、当日は全額となります。

 

※出張グループレッスン

5名以上で出張グループレッスンも可能です。詳しくはご相談ください。

 

※講演会など

「みんなが知らない太極拳のひみつ」など、講演もお受けしています。ご相談ください。

 

 

【お稽古時間とお稽古代】※朝の青空太極拳(吉祥寺)、特別クラスを除く

1時間半、回数券1回分(4回10,000円/9回20,000円、いずれも2か月間有効)、現金の場合は3,500円。

※初参加の方には、1000円割引券をプレゼントします(有効期間1か月)。

 

 

【服装】

動きやすい服装でお越しください(Tシャツ、ストレッチのきいたトレーニングパンツ、靴下、底の浅い靴)

冬の野外レッスンは、暖かいお支度でお越しください(ダウン、マフラー、手袋、帽子など)

 

通常レッスンの詳細は、下記をご参照ください。


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「体と心が目覚める太極拳」

【第2/3土曜開催】10:00-11:30 (15分前開場)

・ 3月14日(土):シェア奥沢 (自由が丘)

・ 3月21日(土):シェア奥沢 (自由が丘)

 

・ 4月11日(土):シェア奥沢 (自由が丘)

・ 4月18日(土):シェア奥沢 (自由が丘)

※シェア奥沢は、終了後にお茶の時間があります。

 

≪シェア奥沢≫(自由が丘)

※シェア奥沢は、映画、食事、音楽、絵画など共通の”好きなこと”に人が集う、あたたかい触れ合いのある場所です。

自由が丘駅南口改札を出て、左に進み、突き当りを右に曲がります。この通りが自由通りです。緑道を越え、世田谷区の看板を過ぎると、左に入る道があります。ここを左に曲がるとき、目印として右手に赤いアルソアの看板があります。道なりを進み、3つ目の十字路の右奥の民家が、シェア奥沢です。

 

(シェア奥沢)

 

 

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「とっても自由なパークタイチー」(代々木公園)

青空の下、風や木々の香りを感じながらの太極拳です。中国でも、早朝から公園で太極拳をする姿がたくさん見られます。童心にかえってのびのび体を動かして、体と心をほぐしてから、太極拳をやってみましょう。

  

・3月  7日(土)10:00-11:30

・3月 8日(日)10:00-11:30

・3月15日(日)10:00-11:30

・3月22日(日)10:00-11:30

≪中止≫ 3月28日(土)10:00-11:30

≪中止≫ 3月29日(日)10:00-11:30

 

≪中止≫ 4月  4日(土)10:00-11:30

・4月12日(日)10:00-11:30

・4月19日(日)10:00-11:30

・4月25日(土)10:00-11:30

・4月26日(日)10:00-11:30

 

※雨天の場合は、静かにお休みです。ご参加予定者には、朝8時をめどに個別にご連絡します。

 

場所:代々木公園 ※待ち合わせ場所は、南門です。初めての方は、開始10分前にお越しください。南門から入って、梅の園、丘の広場の前あたりでお稽古します。

 

   

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「体と心のデトックス:基本功(気功・瞑想・站椿功)」(自由が丘/九品仏/奥沢)

基本功をゆっくり丁寧に練習するクラスです。站椿功、太極歩、武当五行六合功、六字訣、呼吸法、瞑想など。週の半ばに、自分の体と心と向き合って、きれいさっぱりデトックスしていきましょう。

(クラスについて、詳しくはこちら

※ 3月は五形功の蛇に入る予定です。

 

日時:毎週木曜日 19:15-20:45 (3月5, 12, 19, 26日 / 4月9, 16, 23, 30日) ※4月2日は、中止です

   ※19時から中国茶をご用意してお待ちしています。

 

場所:九品仏駅近くの畳部屋 ※九品仏駅徒歩2分、自由が丘駅徒歩9分

        ※詳細は、ご参加の方にお知らせします。

 

 

 

☀「おはよう☀パークタイチー」(吉祥寺の公園)

ちょっと早起きして、ゆったり呼吸してゆっくり動き、全身を目覚めさせます。心と体を整え、1日をさわやかにはじめましょう。

 

日時:毎週木曜日 7:30-8:30 (3月5, 12, 19, 26日 / 4月9, 16, 23, 30日) ※4月2日は、中止です

   ※屋外での開催です。雨天の場合、静かにお休みです。

 

場所:吉祥寺駅付近の公園(詳しくは、ご参加の方にお知らせします)

 

料金:1回1,500円(朝の特別価格)

 

 

 

☀「タオを生きることば」

2,000年以上前に書かれた「老子(道徳経)」は、武当功夫をする人たちを含むタオイスト(道士)の間でも大切にされており、修行者たちは「読み続ければ、いつかはわかる」と信じています。そこには、しあわせに生きるヒントがたくさんつまっています。

 

毎回1〜2章ずつ取り上げます。前半はお話と対話、後半は体感できるようなワークを、太極拳・気功・基本功・瞑想から選んでやってみます。(※お着替えいただく必要はありません。)

 

日時:   3月  4日(水)19:00-20:30 

          3月18日(水)19:00-20:30 

 

          4月  8日(水)19:00-20:30 (注:4月1日から、変更しました)

          4月22日(水)19:00-20:30 

   

※開場は18:45です。

 

場所:池尻大橋駅近くの和室  ※詳しくはご参加の方にお知らせします

 

 

みなさまのご参加をお待ちしています^^

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

ブログ: みんみんの陽だまり太極道日記(http://blog.minminkung-fu.com/)

☀「すきなもの」Instagram:Instagram(@mayuminmin927)


魂のうた

2020.02.26 Wednesday

(photo by Xie Okajima)

 

うたが、好きです。

 

先日、1年ぶりに”たまうた”というワークショップに参加しました。

 

”たまうた”とは、魂と繋がる歌の唄い方 です。うまくとか、きれいにではなく、魂でうたいます。

 

ほんとうの自分の声を出すことって、あまりないのではないでしょうか。

うまく歌わないとと思ったり、恐れや照れがあったり。

 

ちょうど、素のままの自分として世界に姿を現すのが怖いように、

もしかしたら多くの人が、ほんとうの自分の声を知らないまま、生きているかもしれません。

 

今回も事前に練習しているとき、大きな声を出そうとしている自分に気づきました。それ、なんだかおかしいし、居心地よくないのです。

 

もっと素直に歌いたいと思って、当日を迎えました。

 

まずは体をほぐしたり、体に意識を向けたり、声を体の部位に響かせたり、準備していきます。

 

そして、いよいよ歌います。

 

たいていここで「え?もう歌うの?」と言う人がいるそうです。いや、もうやることやったでしょ、ここで歌わなくて何するの(笑)、なのですが、気持ちはわかります。人前で歌うって、それなりのことですものね。

 

緊張しても、隠そうとせず、緊張しているまま歌います。それが今の自分の、ほんとうの姿だからです。

 

歌うたびに、友人で 今回のファシリテーターの はるちゃんからアドバイスがあります。

 

「足踏みしながら」とか

「腰を回して、感じながら歌って」とか

「胸のあたりに意識を向けて、響かせるように」とか

「背中を壁につけて」とか、

 

最後は「背中を壁につけて、腕を上にあげたまま歌って」でした。はりつけにされたみたいな感じです。

 

ファシリテーターの操り人形のようですが、言われたとおりにやってみると、そのたびに声が変わっていきます。

 

最初の緊張は、いつの間にか消え、とにかくやってみることに、必死です。アドバイスごとに、どんな声が出てくるのか、歌ってみるまでは自分でもわかりません。

 

そう、自分からどんな声が出るのか、わからないのです。ドキドキします。

 

そして出てくる声に、びっくりしたり、安心したり、うっとりしたり。

 

そんなわたしの歌を聞いた参加者の方が、「素直な声がまっすぐに届いた。わたしも、もっと前から、こんな風に素直に歌いたかったと思った」と言ってくださいました。

 

それを聞いて、泣いてしまうほど、うれしかったです。

 

自分のことを真剣にやるだけで、誰かが動き出すことって、あるのですよね。

 

”たまうた”では、自由に歌うことはせず、世にある曲を歌います。理由は、なんとなくわかるような気がします。

 

太極拳にもちょっと似ている気がするからです。型があると窮屈なイメージもあるかもしれませんが、型があるからこそ、それまでの自分の狭い領域から出ることができます。

 

自由は一見良さそうですが、自分の領域から出ないまま、これまで知っているパターンで終わってしまうこともあります。

それがだめなわけではなく、楽しめればそれでいい、という面もあります。自分がどうしたいかによりますよね。

 

曲も同じで、世に出ている曲には、歌詞だったり、メロディーだったり、パワーがあります。

 

歌うことで、その力を借りて、自分の狭い領域から出ることもできるのではないかしら

 

「感情をこめて」と言うこともありますが、なんとなく、あまり意識しすぎないほうがいいような気がします。

 

以前、女優さんが、「難しいセリフをどう言うか」という問いへのアドバイスとして、「棒読みすればいい」と言っていたことがあります。

 

さすがだな、と思いました。ちょっと極端かもしれませんが、あれこれ考えるよりも、そのまま素直に読めばいい、ということではないでしょうか。ことばの力を信じる感じかしらね。

 

選ぶ曲は、そのときの自分のテーマに重なっていたりします。惹かれるものや、ひっかかるものがあるから、選ぶわけですものね。

 

素直に歌うことで、自分の中にある何かと、曲の持つ力が融合して、ぐっと何かが生まれ出てくるようなときが、あるような気がします。

 

今回は、中島美嘉さんの「ORION」と、「奇跡の法則」を歌いました。「奇跡の法則」は、作曲家でピアニストの中村天平さんの「火の鳥 Phoenix」というCDに収録されている曲です。

 

「奇跡の法則」を歌ったとき、聞いていた方が、「いつも、そう思って生きているんだろうな、というのが伝わってきた。」と言ってくれました。正確には覚えていませんが、自分の歌として歌っていた、みたいなことを言われた気がします。

 

この歌には、こんな歌詞があります。

 

希望なくして

泣いて泣いてたあなたが

奇跡を信じて

心がキラリと輝く

 

夢をすてないで

光はやってくるから

涙 希望にかえて進むんだ

ほらあなたは一人じゃない

奇跡の扉が今開くよ

 

周りの人や、専門家がみんな「無理だ」と言ったことでも、できることや叶うことはあります。

 

奇跡とは言っても、他の人からみたら「へえ」くらいのこともあるでしょうが、本人にとっては、人生がひっくり返るくらいの大ごとだったりします。

 

あきらめずに信じて、希望をもって進んだら、奇跡は起きると思っています。そのときに多少、コツはあるような気はしますが。

 

どこかで涙声で歌った気もしますが、それがそのときの自分ならば、声が震えてもよし、です。

 

ほかにも、いろいろ気づいたことがあります。

 

わたしには強い面もあって、勇気があるというのか、勇敢というのか、たとえるなら革命家とか戦士とか、そんな性質がある気がするし、

 

だからカンフーが性にあうような気もするのですが、

 

歌っていると、声が出ても、そんなに太い声ではなく、パワフルでもありません。聞いている人の感想も、「優しい」とか、「女神みたい」とか、窓辺に座って(座らされて、ですが)歌ったときに、はるちゃんが命名したのは「人類のアイドル」です。

 

もちろん、革命家とか戦士といっても、何かを倒す人ではなく、大切なものを守るために進む(もしくは踏みとどまる)人というイメージなのですが、

 

そのときに、こぶしを振り上げてという感じではないのだなあ、と思いました。

 

大切なものを守りたいとき、きっと、その人なりのやり方があるのでしょう。わたしはわたしのやり方で、と思うことができました。

 

そして「女神みたい」とか、「人類のアイドル」と言われると、照れますよね。照れてしまったり、人の話を「うん、うん」とうなづいて聞くわたしに、はるちゃんが、「あなたはアイドルだから、うなづいたり、反応しなくていい。ただ、そのまま受け取って」と言ってくれました。

 

そうしないと、ちゃんと受け取れないのだ、と。

伝えた人は、ちゃんと受け取ってもらうほうがうれしいのだ、と。

 

照れてしまうのは、逃げでもありますよね。習慣でうなづいているところも、あるのかもしれません。そう言われたということは、きっとそうなのだと思います。

 

ということで、しばらくは、ほめられたときに、照れず、うなづきもせず、そのまま受け取るチャレンジをしようと思っています。近いうちにわたしに会う方、いいところがあったら、ほめてみてくださいね。(あったら、です。うそはダメですから。)

 

”たまうた”のよいところは、グループですることで、お互いに聞き合いっこをして、お互いに褒め合いっこをして、声がすごく変わっていくのを間近で見ることができることです。人って、あっという間に変われることもあるのだと、思い知らされます。

 

人は誰でも、自分を表現して生きたいのだと思います。それが怖かったり、遠慮したりすると、それを見ている人も怖かったり、遠慮してしまうのかもしれません。堂々と素直なその人が現れていると、周りの人も安心して、素直に生きやすくなるのではないでしょうか。

 

「これで、いいんだ」というように。

 

そして、一緒に参加した方が、「わたしの奇跡の扉が開きました」と、後から伝えてくださいました。すごいでしょ。

 

現実に、そのすごい場面は目撃しているのですが、ご本人がそう言えるところが、すばらしいですよね。

 

ほらね、奇跡は起きるのです。

 

うたって、いいですね。

 

 

【3月の特別クラス】

 3月 1日(日)13:00-15:00 「麗屋 弘鈴庵の 立って、歩いて、太極拳(千葉県香取市)詳細とお申込方法はこちら

 

3月8日(日)14:30-16:30「はじめての形意拳」(九品仏)詳細とお申込方法はこちら

 

3月15日(日)14:00-16:30「たのしい太極扇」(池尻大橋)詳細とお申込み方法はこちら

 

3月28日(土)14:00-16:30 「ホントにはじめての武当太極拳・気功(池尻大橋)詳細とお申込方法はこちら

 

3月29日(日)14:00-16:30  「やさしい站椿功」(池尻大橋)詳細とお申込み方法はこちら

 

 

「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。人が集って、一緒にお茶でも飲んでなにげない話をして、ほっとする場所でもあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

講座のご案内は、こちらから


太極拳は、ほんとうに体にいいのか?

2020.02.19 Wednesday

(右足だけで縦に伸びる力を働かせ、左足は猫足のようにふわっと着地する直前。Photo

by Xie Okajima

 

太極拳というと、一般的には体にいい印象があるのではないでしょうか。

 

以前いらしてくださった方が、「何よりも、いちばん体にいいのが太極拳と聞いた」と言っていたことがあります。

 

わたしの体は10年前にくらべたら、ずっと健康ですし、体はしっかりしていて、筋力もあります。太極拳は、確かに体にいいと実証できます。

 

でもそれは、やり方によります。

 

体にいいと言われる食べ物でも、人によっては合わないこともありますよね。お薬や漢方でも、最初に処方されたものが合わず、変えることもあります。

 

それと、同じです。

 

太極拳が体にいいと言えるのは、正しい方法で、自分に合った方法であれば、という条件がつきます。

 

それでも、「何よりもいちばん」かどうかはわかりません。一般論よりも、本人に合うかどうか、じゃないかしらね。

 

ひとつだけ、気功の先生に、「太極拳は体の75%の筋肉を働かせる。それだけ使うものは、他にはない」と教えていただいたことがあります。何よりもいちばんというのは、ここに関係しているのかもしれませんが、これも、やり方次第ですよね。

 

太極拳は中国武術、つまりカンフー(功夫)のひとつです。功夫は、今では中国武術と同じ意味で使われることが多いですが、もともとは、時間をかけて技を磨いていくというだけの意味です。

 

功夫茶とよぶ中国茶を聞いたことがある方も、いらっしゃるかもしれません。武術の功夫とは全く関係なく、また、特にその名称をつける基準があるわけではなく、生産者が「長年のわたしの経験と技を注ぎ込んで作った、珠玉の品」みたいな意味を込めたいときにつけるそうです。

 

武術としての功夫をするときも、時間をかけて技を磨いていくのですが、そのときには、自分に合った方法で、という点も大切です。

 

よく「太極拳と言えば、ずっと中腰ですよね」と言われることもあります。腰を落とした低い姿勢を保ち続け、それが健康によい、という見方もあります。

 

これは、100%間違っているわけではありませんが、一部だけ取り出している感じで、誤解を生みやすいと思っています。

 

太極拳に、「中腰でする」という定義はありません。「最初から最後まで、頭の高さが同じ」と聞いたこともありますが、それも正解ではありません。

 

いちばん大切なのは、バネのように縦に伸びる力が働き続けていること です。立ち姿勢でも、腰を落とした低い姿勢でも、です。そうでなければ、ひざは守れません。

 

中国でも日本でも、太極拳でひざを悪くしてしまう人が、かなりいると聞きます。実際、「健康になりたくて太極拳をやったら、ひざを壊してしまった」という方も、いらっしゃいます。

 

やり方を間違えると、いっしょうけんめいする人ほど、ケガのリスクが高まります。それは辛いですよね。

 

いっしょうけんめいにやる人が、ちゃんとそれなりの成果を出せるように、正しくその人に合った方法を教えることは、すごく大切なことです。

 

わたしは習い始めて5年目くらいで、大会に出る前のお稽古をしているとき、ひざ、足首、腰を痛めないように、と心配しながらお稽古していたことがあります。でもあるとき、ふと、「これって、ケガの心配をしながらするものかしら?おかしくない?」と、疑問に思ったことがあります。

 

心配しながらやっていた、ということは、当時の練習方法では、なんとなく、ここに負担がかかりそう、と感じていたのだと思います。

 

さらに、続けているうちに、もともと少しあったゆがみが、ひどくなったこともありました。それも、おかしいですよね。

 

そのときやっていたすべてが悪いわけではないのだと思いますが、何か、大事なことが抜けていたのだと思います。

 

わたしの師匠(武当玄武派第十六代伝人 明月師父)は、ひざを守ることにかけては、とても熱心です。そのおかげで、わたしの前半の太極拳人生(今のところの前半ですが)で、疑問に感じていたところ、わからなかったことが、ずいぶんわかるようになりました。

 

さて、上に書いた、「いちばん大切なのは、バネのように縦に伸びる力が働き続けていること」を、もう少し説明してみます。

 

一般的に、ひざには体重がかかると言われています。歩くときには体重の2〜3倍、階段の昇降には5倍以上の負荷がかかる、という話もあります。そのまま中腰にしたら、ますます大変そうですよね。

 

そして、一般的には、体がバネのように縦に伸びる力が働いていません。重力のおかげで、体重が下に落ちて、地面に足がついた状態になりますが、重力に流されすぎて、頭が下向きに落ちていることが、ほとんどです。

 

関節の間はぎゅっと詰まり、年ととるにつれて身長が低く、体が硬くなっていくのは、この流れだと思っています。

 

そういう人たちに、ちょっと腰を落としてもらい、頭の上から押してみると、ずぶずぶと下に落ちていきます。

 

バネのように縦に伸びる力が働き続けている人は、関節の隙間が開いていて、年をとっても身長が縮むことなく、体も硬くなりません。腰を落として頭の上から押してみても、上に向かう力があり、落ちていきません。

 

この場合の中腰は、バネを縦にきゅっと縮めた状態で、ぴゅんっと伸び戻る力を蓄えています。中腰がよい、と推奨されるひとつの理由は、こんな風に強い力を秘めているからだと思います。

 

縦に伸びるバネを効かせるコツは、関節をカクンと曲げないことです。ひざも、股関節も、です。関節は、曲がるようにできていて、曲がることでバネのようなクッションになります。それを、たとえばひざを前に折って曲げてしまうと、その形で固まってしまい、クッションにはなりません。

 

ちょっと想像してみてください。ひざや股関節にバネが入っていて、それがびよーんと伸び縮みしたら、体がふんわり浮くような気がしてきませんか?

 

さらに、背骨すべての関節にバネが入っていて、それがびよーんと伸び縮みしたら、さらに体がふわりと浮いてきませんか?

 

それが、縦に伸びる力です。冒頭の写真のように片足で立っている場合、もう片方の足がどすんと落ちずに、猫が歩くようにふんわり着地するのは、こんな風にふわりと上に浮く力が働いているからです。

 

空間が、浮力のあるお水のような状態に変えている、とも言えます。

 

水の中を歩くと、ひざに負担がかからない、と言いますよね。日常のすべての空間が、そうなったら、ひざをケガするリスクは減りますよね。

 

「太極拳は、最初から最後まで、頭の高さが変わらない」という点も、縦に伸びる力を働かせるという点から見ると、違います。ある動きに関しては、「ここは頭の高さが変わらない」というのはありますが、最初から最後まで通してみると、頭の高さは変わります。むしろ、縦にぐっと伸びる形になるときは、自然と頭が上がります。

 

站椿功で、木を抱えるように腕を上げるタイプの場合、ぐっと腰を落とすやり方もありますが、この縦に伸びる力を働かせないまま腰を落とすと、ひざを痛めるリスクが高くなり、危険です。

 

縦に伸びる力を働かせることができる人であれば、低い姿勢をとっても問題ありませんが、站椿功でそれをする意味は、あまりないと思っています。

 

むしろ、命門(背中側にある、おへその裏のツボ)を後ろに引くことで、腕が前に伸びていくという、横に膨らむ力を得ることが大切です。このとき、高い椅子に座っているような姿勢になり、もも裏のハムストリングスが使われます。ハムストリングスが使われるときは、大腰筋も働きます。ここを鍛えることは、とても大切です。

 

そんなに低い姿勢を取らなくても、長い時間、この姿勢のまま立っていることで、足の力はつきますし、必要なときにはバネを効かせたまま低い姿勢が取れるようになります。

 

ただし、年齢や個体差もありますので、低い姿勢は、無理なくできるなら取ればいいし、そうでなければチャレンジする意味はありません。

 

若くて元気な10代のAさんは、やり方が合っていれば低い姿勢でいいですし、最近お稽古を始めた80代のBさんは、やり方が合っていれば、腰の位置は高いままでいいのです。養生の観点から見たとき、この両者に優劣はありません。

 

本人に合ったやり方を教えるのは、先生の役目ですが、本人の「感覚」も大切です。

 

ある動きをしたときに、ひざに負担がかかるか、楽にできるか、それを感じる力は、本人が育てるしかありません。太極拳のお稽古を通じて育てる大きなものは、この「感覚」です。

 

体のどこかに詰まりがあるか、無駄な緊張があるかを感じられたら、ある動きをしたときに負荷がかかったら「これじゃない」と気づくことができます。

 

先生という役割の人は、外に現れた形から見て直すこともできますが、それだけに頼っていてたら、毎回、直されるのを待たなくてはなりません。

 

低い姿勢で、かっこいいポーズを決めるよりも、この感覚を育てる方が、はるかに大切で役に立ちます。自分の状態を、常に等身大で把握しやすくなるからです。それは日常でも、非常事態でも、いろいろな場面で本人を守り、助けになると、思っています。

 

そういう人は、周りの人を助けることもできるのではないでしょうか。

 

明月師父の師匠である田理陽師父は、「太極拳とは、健康によく、自分を守り、他人を守るもの」とおっしゃっていたことがあります。

 

太極拳は、体にも心にも、いいものです。ただし、正しく、自分に合ったやり方でされたものであれば、です。

 

はじめて5年目くらいのわたしに足りなかったのは、正しく自分に合ったやり方と、それがわかる感覚だったと思います。その体験があるからこそ、今があるのですけれどもね。

 

 

※そんな体の使い方への第一歩は、2月23日(日)14:00-16:30 「ホントにはじめての武当太極拳・気功(池尻大橋)で。詳細とお申込方法はこちら

 

 

「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。人が集って、一緒にお茶でも飲んでなにげない話をして、ほっとする場所でもあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

講座のご案内は、こちらから

 


音の粒と、体と心の粒

2020.02.18 Tuesday

 

站椿功をするときは、音楽をかけることが多いです。

 

今朝のお供は、映画「マチネの終わりに」サントラ盤。クラシックギターの音が、やわらかく染みてきます。

 

大好きなバッハの無伴奏チェロ組曲が入っているのもうれしいところですが、いちばんのお気に入りは、オリジナル曲の「幸福の硬貨」です。映画に合わせて、作曲されました。

 

音楽をかけながらの站椿功をする理由は、単純に、きつくなってきたときに応援してもらえる気がする、というのもありますが、それだけではありません。

 

ひとつは、音の粒です。

 

いい音楽は、音の粒がきれいにそろっている気がします。

 

強弱だったり、速いテンポ、遅いテンポ、間の取り方とか、いろいろありますが、

強い音はしっかりと、ささやかな音はひっそりと、間もちゃんとそこに存在している、というように、それぞれの役割を果たしていると、「粒がそろっている」感じがしますし、それが調和を作る気がします。

 

聞こえる音自体は均等ではありませんが、それぞれが、それぞれであるという意味では、均等です。

 

そして、ひとつの曲というまとまりもありますが、曲と曲の間の、微妙な間というのも、全体の調和には大切な役割を果たしている気がします。終わりとはじまりが、まざっているところですね。この静かだけれども、動き出しそうな余白が、好きです。

 

音は、機能的には耳から聞くのですが、感覚としては、体で聞く感じです。わたしの場合は、中心部分の胴体で聞く感じが強いです。

 

粒がそろった音が体の内側に響いてくると、それに体の動きも同調していきます。

 

站椿功は、見た目は静止していますが、実際には動き続けています。自然の摂理とは、変化し続けることですし、人は呼吸が止まったら命が終わりますしね。呼吸だけではなく、体は縦に伸び続け、風船のように四方八方にも広がり続けます。

 

そろっている音の粒は、そういう体の広がりの動きの粒をそろえるのを、助けてくれる気がします。

 

続けているうちに、体が内側からふんわり温かくなったり、指先がピリピリしたり、足の裏とか腿の裏がじんじんきたり、いろんな感覚がやってきます。

 

頭の中も、ぐわーんと動く感じがします。頭の骨はけっこう動くので、それもあると思いますし、それだけではなく、巡りがよくなってエネルギーが回っていることもあるような気がします。

 

こういう動きは、実際に聞こえる音ではないかもしれませんが、これも”音”という感覚です。

 

ここにさらに、世の中の音や生活音も加わります。鳥が鳴いている声や、車の音、家のきしむ音、人の声、いろいろ入ってきます。

 

鳥の声も、ちゅんちゅんという可愛らしいものもあれば、ぎーぎゃーという声も、あります。

 

一般的に思われている心地よい音ばかりではなく、どちらかというと耳障りな自転車がキーっとブレーキをかける音もあります。

 

あれこれバラバラ、なんでもありです。

 

でも不思議と、「調和がとれている」と感じます。

 

世界は、もともと調和しているし、雑音と言われてしまうものさえも、受容できるくらい懐が深いような気がします。

 

そもそも、音楽という形の前に、世界には音があふれています。雨の降る音とか、木の葉がそよぐ音とか、いろいろと。

 

 

ルネサンス期の作家、ウィリアム・シェイクスピアの作品には、「天体の音楽(music of the sphere)という言葉が出てきます。以前、「シェイクスピアの音楽会」というコンサートに行ったとき、シェイクスピア研究者の河合祥一郎先生が、こんな話をしてくださいました。

 

当時は、地球が中心にあり、太陽や月がそのまわりを動く天動説が信じられていて、地球を取り囲む惑星がぐるぐる回ってハーモニー(和音、調和)を奏でていると、信じられていました。

 

それは、ふつうは人の耳には聞こえないのだけれども、心の清らかな人だけは聞くことができて、それをみんなが聞けるようにするために、楽器を使ったという話もあるのだとか。

 

だから、音楽を奏でるとき、歌うときは、私(我)を出すのではなく、天体をそのままおろすのだ、と。

 

いいな、と感じる音楽は、初めてでも、懐かしく感じること、ありますよね。天体をそのままおろした音なのであれば、それはもともと、誰もがつながっているからなのかもしれませんよね。

 

 

素直な粒がそろっている音に同調するように、体の不自然な部分(無駄な緊張や詰まり)を取り去って、体の粒をそろえて巡りがよくなってくると、心の粒もそろってきます。

 

それが、丁寧さにつながります。

 

丁寧な生活、というのは、比較的よいイメージだと思います。丁寧を心がけるのは、ひとつの方法かもしれませんが、それは頭で考えて指示している段階だと思うのです。それより、わたしは、当たり前のように、自然に丁寧になっている、という方が好きです。無理がないので、続きます。

 

「普段は、おっちょこちょいなのだけれども」という生徒さんが、「仕事の合間に站椿功をすると、不思議とそういうミスがなくなる」と話してくれたことがあります。

 

わたしの場合も、面倒でたまらなかったかけ布団のカバーかけや、シーツを敷く動作が、まったく苦にならなくなったことがあり、それは站椿功の成果だと思っています。

 

粒がそろうと、一見、つながらなさそうな、不思議なことにも、つながります。

 

自然というのは、無理のないことで、変化し続けることで、それは頭で考えてすることではないと思っています。

 

このあたりの感覚は、都会で暮らす現代人は、多くの人がまだまだ未発達で、「体験したことのない、知らないこと」のままだと感じます。

 

誰にでも備わっている感覚を育てるには、体から入るのが一番だと思います。心や頭は嘘をつきますが、体は嘘をつかないからです。

 

技術が発達した世の中ですが、人はまだ、ネットのない原始的な時代のままのような気がしていて、もっと体を使わないと、備わっている能力が目覚めないのではないか、と思っています。

 

体を使う方法はいろいろありますが、わたしが太極拳がいいと思うのは、やればやるほどうまくできていると感じるからです。体の使い方、体と心のバランスなど、いろいろと調和がとれた構成になっています。先人の智慧とは、そういうものなのでしょう。

 

音楽が、楽器委や声を媒体として天体をそのままおろすように、

站椿功も、太極拳も、自分の体で天体をそのままおろしています。

 

それは、魂が震えるような体験です。

 

 

【2月の特別クラス】

2月23日(日)14:00-16:30 「ホントにはじめての武当太極拳・気功(池尻大橋)詳細とお申込方法はこちら

 

(Photo by Xie Okajima)

 

「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。人が集って、一緒にお茶でも飲んでなにげない話をして、ほっとする場所でもあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

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講座のご案内は、こちらから

 


「やらなくちゃ」が「やろう」に変わるとき

2020.02.13 Thursday

(站椿功の姿勢になる、ちょっと前の動作 photo by Xie Okajima)

 

 

「やらなくちゃ」が、「やろう」に変わるときが、あります。

 

義務とか強制ではなく、躊躇なく自発的に動けるようになるときです。これ、いいですよね。

 

内容にもよるかもしれませんが、ここに行きつくまでには、続ける努力が必要なこともあると思っています。

 

最近わたしが経験したひとつの例を、ご紹介しようと思います。

 

 

昨年10月、中国の武当山にお稽古に行ったとき、毎日、1回30分の站椿功を2〜4回していました。

 

その流れで、帰国してからも毎日1〜2回は続けています。調子がよさそうなときは長めに、1時間続けます。

 

站椿功は、杭(椿)を打つように立つ(站)という意味ですので、姿勢はいろいろあります。腕を下ろして立つだけもありますし、腕の形を変えていくものもあります。形、やり方によって、得られるものが違いますし、難易度も変わります。

 

武当山でやっていたのは、木を抱えるように腕を前にあげて静止するものです。縦に伸びる力と、四方八方に膨らむ力が働くタイプで、慣れないと、腕や肩、背中が痛くなってきます。

 

「それだけ続けたら、難なくできるだろう」と思われるかもしれませんが、やる前は、毎回、「絶対できる」という自信はありません。「とにかく、やってみよう」だけです。

 

実際、途中で痛くなったり、苦しくなることもあります。それでも「やめるのは簡単だから、もうちょっと続けてみよう」と、少しでも楽になるところを探ります。

 

誰に強制されているわけでもなく、「やる」と自分で決めているので、よほど疲労がひどくない限りはするのですが、やる前には、ベッドの上でゴロゴロしてみたり、別のことに逃げてみたりして、最後にあきらめるように、「さ、やるか」ということも多かったのです。往生際が、すっごく悪いです。

 

それが、ここ数日で、変わりました。

 

今なら時間があるな、というときに、「さ、やろう」と、逡巡することなく、するようになりました。

 

こんな風に、「やらなくちゃ」から、「やろう」と自然に思えるように変わるタイミングって、あると思うのです。それは続けていないと来ないですし、いつ来るかもわかりませんが。

 

ここ数日、痛いとか、辛いとか、感じないことも、大きいかもしれません。

 

時間の感覚とは不思議なもので、同じ30分が長く感じるとき、短く感じるとき、両方あります。調子がいいときは、わりと、あっという間に30分たちます。

 

これが、師匠がいう「気持ちいい」なのかどうかはわかりませんが、自分史上としては、いい感じです。

 

この「気持ちいい」というのは、温泉に入って緩むような気持よさとは違います。

 

カンフーでよく言われる「放松(ファンソン)」という状態は、適度な緩みと適度な張り感(緊張)が同居した状態です。

 

見た目は静止していますが、自然の摂理は動き続けることですから、これも止まることはありません。身長は、縦にバネのように伸び続け、体は風船のように膨らみ続けます。

 

無駄な緊張や詰まりがないので、血はすみずみまで流れます。体が中心から、ふわっとあたたかくなってきます。

 

無駄に緊張しているところがあると、それが詰まりになって、巡りが悪くなり、縦に伸びるバネも切れたり、風船も穴が開いて、膨らまなくなります。すると、この姿勢を続けることは苦しくなります。単純な仕組みですよね。

 

下の絵で、左が無駄な緊張があって辛い人、右が調和がとれて巡りのいい人のイメージです。矢印は、働いている力の方向です。

 

痛くなったり、つらくなってきたときに、あれこれ楽になるところを探るというのは、詰まっているところを探して楽にする、という意味です。

 

全方向にバランスが取れている状態を作り続けるためには、時間が必要ですし、この感覚が気持ちいいと思えるまでには、時間がかかるような気がします。

 

だからこそ、続けることは大切なことですし、続ける努力をすることも、大事です。

 

努力と聞くと、腰が引けてしまう人もいるでしょう。そのとおり、努力とか頑張るという言葉は、状況によっては、人を追い詰めてしまうこともあります。

 

陰陽の観点から見ると、陰は休む、陽は動く、です。ベースとなるのは陰ですから、「動くためには、まず休む」が基本です。

 

動き続けて休めていない人に、「がんばれ」と言ってはいけません。

 

でも、ちゃんと休んだ人には、がんばる力が備わっています。ここで頑張らずに、いつ頑張る、です。

 

何か新しいことをするとき、まだ開いていない可能性を育てていくときは、太極拳でも、他のことでも、こんな風に、ある程度、長く続ける努力が必要だと思っています。

 

このとき、師匠や先生、先を行く経験者の先輩たちの存在は、大切です。

 

経験してきた人たちは、それで得られるものを知っています。

 

未経験の人は、それまでの自分が知っている狭い世界での判断で、「やってみたけど、苦しいだけ」と、すぐに、さじを投げてしまうこともあるでしょう。

 

それを、最初はとにかく強制のような方法であっても、続けさせるのが、師匠たちの存在でもある、と思うのです。

 

站椿功には、形意拳の基本姿勢となる三体式という方法もあり、ある意味、パワーがつく最強の站椿功だと思うのですが、それだけにキツイです。

 

兄弟子のひとりが、「苦しくて腕が下がりそうになるとき、師匠が『下げるな、頑張れ』といつも言ってくれた。そのうちに、できるようになった」と話していたことがあります。

 

そうやって習ったひとたちは、その意味がわかるから、時期がきたら、自らするようになりますし、教えるときにも同じようにします。

 

師匠が、武当山の武館で、初心者を含めた生徒たちに、毎日30分の站椿功を、2−4回やらせているのも、同じことだと思います。

 

続ける努力をする意味を知っているし、その先でしか得られないものも知っているし、それを知らない人たちの可能性や力を、信じているからだと思います。

 

 

今の時代、「これをやったら、こういう効果がある」という情報も多いですよね。同じことをするにしても、時短で、できるだけ効率的にというのも、ひとつの流れです。

 

それの恩恵にあずかっている部分もあり(たとえば洗濯機とか)、太古の時代に戻りたいとは思いませんが、

 

これがどういいのかわからなくても、先人の言うことを信じて、ひたすらやり続けてみるという姿勢も、忘れたくありません。

 

今の自分が感じていること、知っていることは、この世のすべてではなく、ほとんどのことを知らないからです。

 

わからないけれども、前を行く人を信じてやってみれば、自分の可能性や力が育つし、世界も広がります。

 

 

站椿功の場合、続けてきて感じるのは、自然と体がバランスを取るようになることです。

 

套路という太極拳の型をする場合、たとえば「ここが陰で、こっちが陽」と考えながらバランスを取っていくことも多いのですが、それが、頭で指揮しなくても、体が自ずと、バランスを取るように動いてくれる感覚です。

 

たとえるなら、同じところを100回練習しても、できなかったことが、1回でもできる、みたいな感じです。

 

これって、すごいのです。自分のことながら、感動します。

 

師匠は、「準備をしたら、準備ができていない」と言います。

 

たとえばどこか攻撃されるとき、それに備えてしまうと、その時点でダメだ、という意味です。構えの姿勢を取らない、という意味でもあります。

 

そうではなくて、攻撃された瞬間に、そのダメージを受けることなく、感知して反応する、ということです。こんなこと、頭で考えていたら、間に合いません。

 

站椿功は、そんな不思議な力をつけてくれます。

 

不思議な力は、ちっとも不思議なものではなく、続ける努力の上に、やってくるものなのですけどね。

 

 

※次回の「やさしい站椿功」は、3月29日(日)14:00-16:30 (池尻大橋)です。詳細とお申込み方法はこちら

 

 

【2月の特別クラス】

2月16日(日)14:00-16:30「たのしい太極扇」(自由が丘)詳細とお申込み方法はこちら

 

2月23日(日)14:00-16:30 「ホントにはじめての武当太極拳・気功(池尻大橋)詳細とお申込方法はこちら

 

「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。人が集って、一緒にお茶でも飲んでなにげない話をして、ほっとする場所でもあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

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