「音楽を広いところに連れ出す」

2019.12.27 Friday

 

今年読んだ中で、いちばん好きな小説は、恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」です。

 

ピアノコンクールを舞台に、4人の出場者(コンテスタント)を中心に描いた長編小説で、直木賞、本屋大賞を受賞し、今年映画化もされました。

 

音楽の神さまに愛された人たちは、とんでもなく純粋で、透明で、その交流も素敵なのです。

 

文章からは、空気感や光、音まで伝わってきます。わたしの中で登場人物が生きはじめて、ピアノの音まで聞こえそうです。

 

この小説で、とても心に残ったフレーズがあります。

 

「音楽を広いところに連れ出す。」

 

コンテスタントのひとり、風間塵くんの言葉です。ちょっとずつ表現を変えて何度も出てきます。

 

塵くんは、変わりダネです。音楽教育を受けたこともなく、養蜂家のお父さんと一緒にヨーロッパを旅し、行く先々で出会うピアノを弾くという生活でした。すばらしくいい耳を持ち、一度聴いた音はすぐに再現してしまうほどで、偶然、誰もが憧れ、敬愛された巨匠、ホフマン先生に出会います。

 

塵くんの演奏中、もうひとりのコンテスタント、栄伝亜夜ちゃんとの間に、こんな会話(リアルではない)が展開されます。

 

「僕ね、ホフマン先生と約束したんだ。(中略)音楽を、世界に連れ出すって約束。(中略)今の世界は、いろんな音に溢れているけど、音楽は箱の中に閉じ込められている。本当は、昔は世界中が音楽で満ちていたのにって」

 

「ああ、分かるわ。自然の中から音楽を聞き取って書きとめていたのに、今は誰も自然の中に音楽を聞かなくなって、自分たちの耳の中に閉じ込めているのね。それが音楽だと思っているのよね」(これは亜夜ちゃん)

 

「そう。だから、閉じ込められた音楽を元いた場所に返そうって話してたの。」

 

塵くんは、ホフマン先生と野外で弾いてみたり、いろいろ試してみますが、どうやらそういうことでもなく、どうしたらいいのかわからないまま、ホフマン先生は亡くなります。

 

「先生はもういなくなっちゃったけど、僕はそれを続けていくって約束した。」

 

このまま本の感想を書き続けたら、いくらでもいけそうですが、本題に戻ります。

 

箱の中に閉じ込められた音楽を、広い世界に連れ出す、ということばです。

 

こういうことって、どの世界にもあるような気がするのです。

 

たとえば文学でいうと、村上春樹さん。

 

熱烈なファンもいて、初版から50万部を刷るという(通常は、確か5000部くらい)すごさですが、

 

この方の小説、ある時期は苦手でした。

 

ドキドキ、ワクワク読み進めるのですが、最後にいつも裏切られたような気分になるのです。

 

例えるなら、かけた梯子を突然外されて、立ち去られてしまうような感じです。

 

文学には、型みたいなものがあります。悲劇は悲しく終わらなければならないし、小説は伏線を張って回収しなければならない、みたいなものです。

 

伏線を張っていないエピソードが突然出るのはダメなのです。

 

でも村上さんの小説は、張りまくった伏線を回収せずに消える、みたいな印象です(個人の勝手な感想です)。残されたわたしは、思い切り消化不良です。

 

でもどこかで、それが村上さんの意図なのだ、と読んだことがあります。いろんな解釈が成り立つ、玉虫色のものにしたい、というような。

 

そんな消化不良のストーリーが好きになったのは、その後、世の中は、たいていのものが玉虫色なのだ、と気づいたからかもしれません。

 

ある意味、すごくリアルです。

 

そして、とにかく面白い。

 

わたしに文学を教えてくれた大学の指導教授が、「文学作品としてどうのという前に、読者に『面白い』と思わせる作品は、それだけですごい」とおっしゃったことがあります。

 

「面白い」に、理屈はありません。理由をつけ始めると、その面白さの本質からどんどん離れていく気がします。

 

「よい」は、「よい」以上の言葉で語れません。他の人の「よい」とちがっても、それもまたよし、です。

 

「よかったねえ」「そうだね、よかったねえ」という会話で、そのよかったがぴったり合ってなくても、いいと思いませんか?

 

その意味では、村上さんは、小説を広い世界に連れ出していると言えるのかな、と感じました。

 

何かが発展していくとき、形ができていくのは自然なことなのかもしれません。その良さや恩恵もありつつ、気づかずに形にとらわれて不自由になることもあるかもしれません。

 

誰も、意図しているわけではなく、悪気もないのでしょうけれども。

 

だからこそ、枠から飛び出すようなことも、生まれてくるのかもしれません。もともとそれがあった、広いところに還るために。

 

そしてちらっと、わたしも、したいことは、太極拳を広いところに連れ出すことなのだ、と思うのです。吹けば飛ぶような小さな存在であっても、それを諦めていないし、どんな方法になるのかも、その時その時、手さぐりでしかないのですが。

 

さて、「蜜蜂と遠雷」に戻ります。

 

文章を読みながら、わたしの中に生きはじめた亜夜ちゃんや塵くんのピアノが鳴っていて、こんな音をリアルに聞きたい、と思っていました。

 

映画化された「蜜蜂と遠雷」には、最終審査で亜夜ちゃんがオケと弾く場面があります。プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番です(小説では、亜矢ちゃんが弾くのは2番ですが)。

 

亜夜ちゃんのピアノは、ピアニストの河村尚子さんが弾いており、それはストーリーにも合って、すばらしく素敵で鳥肌が立つような場面です。

 

でもそれとは別に、亜夜ちゃんと塵くんの特徴的な、さらっと楽しそうに即興で弾く感じは、なかなか感じられず、それは仕方ないよね、と思っていました。

 

そうしたら、そんな音を聞く機会も、やってきました。

 

作曲家でピアニストの中村天平さん。ヨーロッパ43か国を旅しながら公演するなど、まるで冒険家で、エネルギッシュです。お友達の弟さんというご縁で、コンサートに行かせていただきました。

 

Tシャツ、パーカーと、いたってカジュアル。ピアニストというより、ご本人は作曲家という意識が強いそうで、自作の曲ばかりです。どの曲にもストーリーがありました。ストーリーを聞いて音を聞くというのは、なかなかない、味わい深い時間でした。

 

そしてすごいのは、即興です。「これは〇〇のときに即興で弾いた曲」が、たくさん出てきます。

 

その日のアンコールは、亡くなった登山家の栗城さんの話からはじまりました。彼の生き方に共感する、と、ひとしきり語った後に、「それを即興で弾きます」と。

 

この方、弾く前のしぐさというか、感じというかが、ユニーク(唯一無二な感じ)なのですが、即興のときは特にそれを強く感じました。

 

弾きはじめたら、すごいです。どんどん出てくるのです。知らなかったら、誰もそれを即興だとは思わないくらいです。

 

音は、力強くてパワーがあって、でも温かくてとても優しいのです。知らないはずなのだけれども、懐かしくもあり、知っているような感じもあります(もちろん、本当は知らないのだけれど。)

 

すごく大きいところにつながっているような感じがしました。

 

わたしの中で鳴っていた亜夜ちゃんや塵くんのピアノとは、また違うけれど、どこか似ている感じです。

 

小説の中で、亜夜ちゃんの子供の頃のピアノの先生が、「身体の中に大きな音楽を持っていて、その音楽が強くて明るくて、狭いところに決して押し込められていない」と、亜夜ちゃんを表現します。

 

そして「スターというのは、以前から知っていたような気がするもんだよ」とも。

 

「観客たちが既に知っていたもの、求めていたものを形にするのがスターなんだね」と。

 

誰でもみんな、世界につながっているし、大きなところにもつながっています。でも、つながり方はそれぞれで、誰もがそれを、そのままこの世界に降ろせるわけではない気がします。

 

そんな必要も、ないですし。

 

できるからいいわけでもなく、人はそれぞれで、それでいいと思うのだけれども。

 

でもときどき、それをそのまま、ぼんっと見せてくれる人がいます。

 

表現方法はいろいろで、音楽や、小説や、お芝居や、映画、ダンスやボディワークとか、それぞれの方法で、大きいものを、そのまま見せてくれる人を、芸術家とか、アーティストというのかもしれません。

 

そんなときに懐かしく感じたり、心や体が震えたり、涙が出たりするのかしらね。

 

いい。生きることは、いいですね。

 

こういうものに触れると、居場所がないと感じていたり、悲しいことがあったり、もうダメだと思ったりしたときに、もうちょっと生きてみようか、と思えるのかもしれない、と思います。

 

わたしにとってのそれは、武当山だったのですけどね。

 

 

※青字は「蜜蜂と遠雷」(恩田陸 著  幻冬舎)からの引用です。

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...

 

いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

講座のご案内は、こちらからどうぞ。

 


動作を分解して、つなげていく

2019.12.26 Thursday

 

(武当山の南岩宮)

 

ひとつの動作を、どのくらいに分解できますか?

 

たとえば横歩きのとき、両足で立つのを0として、横に進んでまた両足が揃うまで、いくつに分解できるでしょうか?

 

いちばん少ないのは、2でしょうか。

左に歩くとすると、

0:両足で立つ

1:左足を横に出す

2:右足を左足の横に運んで立つ

 

この横歩きは、わたしに「あなたの動きは、外見はきれいだけれども、中が悪すぎる。緊張が強すぎるから、それではだめだ」と指摘されたときに、最初に教わったものです。

 

ひたすら横に歩くだけですので、とても地味です。でも、この感覚がつかめると、太極拳は難しくなくなります。

 

さて、今のわたしの横歩きは、7段階です。

0:両足で立つ

1:右足を実にする(右足だけで立つ。左足は虚という状態で、体重がかかっていない)

2:左足を真横に出してつま先を地面につける

3:お腹を収めて(すると腰が低くなります)、左足のかかとが地面につく

4:左足のひざを緩める

5:右足で右斜め下方向に地面を押すと、体重が左に移動する(このとき、腰の高さが変わらないように)

6:左足で真下に地面を押す。右足のかかとが地面から浮く。

7:右足のつま先が地面から離れて、左足の横に、つま先、かかとの順でつく

 

(注:別の方法として、2:お腹を収める 3:左足を真横に出して、つま先、かかとの順につける、というやり方もあります)

 

7段階とは言っても、7つの動作ではありません。2つの動作が、ひとつに入っているところもあります。

 

今まで「2」で歩いていた人が、いきなり「7で歩け」と言われると、混乱しますよね。ほぼパニックです。

 

太極拳は、見た目の印象よりも、動作が多いのです。

 

動作が多いほど、体に無駄な緊張を作らずに動いていくことができます。横歩きは「2」よりも「7」の方が、体はずっと楽で、しっかりします。

 

「2」で歩いている場合、どんなことが起きているでしょうか?

 

まず、横に転びながら歩いている状態になります。軸が天地を結ぶようにまっすぐ立たず、ななめに傾きながら動いていきます。

 

体重は、足が横に出るときに、倒れ掛かるように横に移動します。倒れ掛かって「おおっ」となり、着地した足でぐっと支えて「セーフ」みたいな感じです。

 

危なそうじゃありませんか?膝にも悪そうでしょう。この状態でどこかから押されたら、簡単に倒れます。

 

ほとんどの人は、自分がこういう不安定な状態で動いていることに気づいていません。そして、その不安定な体を支えるために、どれだけ無駄な力を使っているのかにも、気づいていません。

 

その無駄に気づいて、止めるために、細かく分解された動作があります。

 

「7」段階の中には、足で地面を押して頭が天に向かって伸びるコツや、膝に負担をかけずに腰を落とすコツも、含まれています。

 

そして、ほとんどの人ができていない、足で地面を押すことで横に移動する力を得ることも、学べます。

 

太極拳の大事な点をすべて、とは言いませんが、かなり含まれています。すごいでしょ。横歩き。

 

押されても倒れにくいのですが、バネが効いているために、ふわんふわんと浮くような動きになります。お水の中を歩いているようで、気持ち良いですし、膝には負担がかかりません。

 

さらに片足になるときも、浮力が効いているために、上がっている足の滞空時間は自然と長くなります。

 

太極拳は、ゆっくり動くというよりは、これだけ分解して動けばゆっくりになるし、浮力が効いているので、足が着地するときもふんわり着くのです。

 

「猫が足をつけるように」という表現も見たことがあります。猫は、どすどす歩かず、優雅にふんわり歩きますよね。

 

「そんな風にできたら、素敵」と、ちょっと思いませんか?

 

最初は、自分が「2」で動いていることが認識できず、苦労する方もいらっしゃいます。でも続けていけば、ちゃんと分解して動けるようになってきます。

 

「7」に分解しているとは言っても、連続して起きるため、カクカクせず、丸い動きになります。このとき、たとえば、2段階目が終わっていないのに3段階目に移ろうとか、焦ってはいけません。連続しても、混ざるわけではないのです。

 

ここまで読んで、「うわー、大変そう」と思うかもしれません。

 

でも動作を分解できることは、それをたどれば誰でもできることでもあります。

 

一部の限られた人だけしかできないわけでは、ありません。朗報でしょ。

 

そして、常に体が安定して動ければ、心も自然と安心できます。

 

太極拳も、横歩きと同じように、動作を細かく分解することができます。すると、体は不思議なほど楽に上手く動いてくれます。

 

そして、たとえば横歩きを「2」でする人、「7」でする人、どちらの方が、早く動けるかというと、「7」の人です。無駄な緊張がなければ、動きをブロックするものがないことでもあるからです。

 

急がばまわれ、ウサギよりも亀、ですよ。

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...

 

いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

講座のご案内は、こちらからどうぞ。

 

 


のんびりいこう

2019.12.19 Thursday

(武当山 南岩)

 

前回のブログで、歩きスマホをしていて、駅の階段から足を滑らせたことを書きました。

 

今、ここにいないときの、落とし穴です。

 

すごく反省しまして、あれからスマホを触るのは、電車で座っているときなど、動かないときだけにしています。

 

そのおかげなかどうか、わかりませんが、以来、時間がゆっくり流れるようになりました。

 

「そんなにあわてなくてもいいのだよ」と思ったら、そのとおりになったような感じです。

 

足首がまだ本調子ではないため、できるお稽古は限定しており、単純にその分の時間があるからかもしれませんが、

 

こういうものは、実際の時間の長さだけではない気がします。

 

新幹線や飛行機など、交通機関の発達で、遠いところにもすぐに行けるようになりました。

 

たとえば東京から大阪は、新幹線で2時間半です。

 

便利ですから、もちろん利用しますが、わたしは「のぞみ」が速すぎて苦手なこともあり、降りる時にはぐったりしています。

 

こういうとき、疲労は、時間より移動距離に比例しているような気がするのです。

 

もし東京ー大阪を普通列車で移動すると、9時間ほどかかるそうで、それはそれで、お尻は痛くなりそうですが、新幹線で移動したとき、その分くらいの疲労は溜まっていそうです。

 

特にわたしが、速すぎる「のぞみ」のGに耐えられなかったり(「ひかり」の方が楽です)、高いところを飛ぶ飛行機が苦手だったり、ということもあるでしょうが、

 

交通機関が進歩しても、人の体は、新幹線や飛行機がなかった頃の体と、あまり変わっていないのかもしれません。

 

海外に行く場合も、同じです。

 

時差の大変さもありますが、気候や気圧、空気の違いなどなど、いろいろなものに慣れるためには、時間がかかります。

 

その土地のものは、その土地で食べるのがおいしい、と言いますよね。

 

わたしもイギリスにいたときに、最初はフィッシュ&チップスの衣は油っぽくて食べられなかったし、砂糖衣のケーキも甘すぎて一口だけだったのですが、

 

半年を過ぎた頃には、「おいしい」と完食するようになりました。

 

その土地に体が馴染むと、そこで食べられているものがおいしくなるのかな、と思いました。

 

それだけ、慣れるまでにストレスはかかるとも言えます。

 

最初の話に戻ると、歩きながらのスマホは効率的に見えますが、実際、自分の体が感じる負担は、時間ではなく、量に比例しているのかもしれません。

 

さらに、ふたつ同時進行する、という負荷もかかっているかもしれません。

 

そんなことを思うのは、わたしだけかもしれませんけどね。

 

そういえば、若いころから、「今日は勉強(もしくは作業)がはかどったー。明日もこの調子でいけば、すごいぞ」と思うと、次の日は同じようにいかない、ということが多かったので、

 

やっぱり、わたしだけかもしれません。

 

でも、時間の長さというものさしだけで、ものごとは測れないと、よく思うのです。

 

一瞬でも、ものすごい深く。忘れられない一瞬もあるように。

 

数秒でも、ものすごく長く感じられる数秒もあるように。

 

 

 

 

【これからの特別クラス】

12月22日(日)14:00-16:30  「やさしい站椿功」(自由が丘)詳細とお申込み方法はこちら

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...

 

いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

講座のご案内は、こちらからどうぞ。

 


【特別クラス】はじめての形意拳 1/12(日)・2/9(日)

2019.12.17 Tuesday

 

形意拳とは、内家拳である武当功夫(太極拳、形意拳、八卦掌)のひとつです。

 

見た目にはハードで、直線的に進み、打法も早いスピードで繰り出されます。これは、「勁」を学ぶために、体得するために有効です。

 

「勁」とは、中国武術特有の用語で、ざっくり言うと「力」とも言えるのですが、一般に思う「力」とは異なります。

 

「力」とは、もともとの筋力、そして筋力強化のトレーニングによって生み出されるもので、

「勁」とは、全身の合理的な協調運動によって生み出される力、少ない労力で合理的、かつ最大限に発揮する力、です。

 

形意拳を習いたてのころは、「力づく」でやろうとしがちです。でも力むと緊張が生まれるため、スピードも遅くなり、威力も出ません。そもそも、体が持ちません。「これでは、やっていられない、どうにかしないと」と、だんだん無駄な力みに気づいては抜いて、を繰り返していきます。

 

そのうち、少しずつコツがつかめてきて、楽に動けるようになってきます。

 

形意拳の練習は、太極拳にも役立ちます。このふたつは、次のように対比されることがあるのです。

 

太極拳は、見た目には柔らかいけれども、中身は強く、

形意拳は、見た目にはハードだけれども、中身は柔らかい。

 

太極拳は、見た目がゆっくりで柔かいためか、中の強さがないまま、練習されている場合が見受けられます。また、中の強さがないために、外側が緊張して硬くなる場合もあるようです。

 

形意拳を、体の内側が柔かいまま、スピードのある直線的な強い動きができるようになると、

太極拳は、体の内に強さを持ち、見た目はゆったり柔かい動きができるようになります。

 

さらには、形意拳の体の使い方は、中国語で「阻力」という、武当功夫特有の力の出し方の練習にもなります。「阻力」とは、直訳するなら抵抗力ですが、わたしの感覚では、反発力です。

 

形意拳には、三体式という站椿功(静功)、基本の五行拳、そして12の動物の形の套路があります。このクラスでは、基本の五行拳のひとつと、三体式、そして基本の歩法を練習していきます。

 

初心者でも、経験者でも、どなたでも大歓迎です。みなさまのご参加、お待ちしています。

 

【こんな方におすすめです】

・形意拳やってみたい方

・太極拳の練習に行き詰っている方

・爆発力のような力の出し方に、触れてみたい方

・体の緊張やこわばりに悩んでいる方

・体をスパッと動かして、すっきりしたい方

・しなやかで強い体に憧れる方

 

≪参考ブログ≫

※形意拳に関するブログは、こちらから(太極十年不出門、形意一年打死人)

※今年の5月に武当山にお稽古に行ったとき、早朝の練習は形意拳でした。そのお話は、こちらから。

 

 

日時と場所

・1月 12日(日)14:30-16:30 

 東急大井町線 九品仏駅から 徒歩約3分(詳細は申し込まれた方にお知らせします)

 

・2月 9日(日)14:30-16:30 

 東急田園都市線 池尻大橋駅から徒歩約7分(詳細は申し込まれた方にお知らせします)

 

内容:形意拳の基本クラス

   ・三体式(形意拳の基本練習・站椿功)

   ・劈拳(ピーチュアン)(五行拳のひとつ)

   ・歩法 など

 

費用:4,000円(チケットご利用の方は、1チケット+1500円でもご参加いただけます)

    ※当日、お支払ください。

 

服装と持ち物:ストレッチのきいたパンツ、Tシャツ(長袖、半袖)、靴下、室内履き、タオル、飲み物

 

お申込み方法:minminkungfu☆gmail.com(☆を@に変えてください)あてに、お名前、ご連絡先(お電話番号、メールアドレス)をメールでお送りください。口頭やメッセージなどで、直接お申込みいただくことも可能です。

 

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...

 

いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

講座のご案内は、こちらからどうぞ

 

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

ブログ: みんみんの陽だまり太極道日記(http://blog.minminkung-fu.com/)

日々の好きなものを投稿するInstagram:Instagram(@mayuminmin927)


1/19(日)・2/16(日)【特別クラス】たのしい太極扇 

2019.12.17 Tuesday

 

太極拳には、剣や扇など、武器を使うものもあります。

 

武当太極扇をはじめて習ったのは2011年です。手を使わず、丹田で扇を開くことからはじまり、扇と全身が一体となって動くことを体感させてくれた、思い入れのあるものです。

 

武当太極扇は、ゆっくりした動き(陰)と早い動き(陽)が交互にやってきます。くるくる回る、しなやかな動きは人目を引き、扇を開く音も耳に心地よく、見る人を笑顔にします。

 

この武当太極扇のクラスを開催します。扇の基本的な使い方と、套路(太極拳の一連の型)を順次、練習していきます。

 

これまでは「太極扇を体験しよう!」でしたが、続けてくださる方もいらっしゃいますので、今回から「たのしい太極扇」に名称を変更します。なぜなら、楽しいのですもの。

 

太極拳・太極扇がはじめての方も、すでに扇をお稽古されている方も、大歓迎です。(これまでに参加された方、はじめての方、どちらでもご参加いただけます。)

 

※みんみんカンフーの通常クラスに参加されていない方は、太極扇の套路の練習の他に、基本練習を入れる場合もあります。

 

 

☀日時:  ・1月19日(日)14:00-16:30 (15分前開場)会場:京王井の頭線 池ノ上駅近くの会場

    ・2月16日(日)14:00-16:30 (15分前開場)会場:東急東横線・大井町線 自由が丘駅近くの会場

 

 

☀内容:武当太極扇 体験クラス

   ・扇の開き方、基本の扱い方

   ・武当太極扇の套路の練習

 

☀費用:4,000円(チケットご利用の方は、1チケット+1500円でもご参加いただけます)

    ※当日、お支払ください。

 

☀服装と持ち物:ストレッチのきいたパンツ、Tシャツ(長袖、半袖)、靴下、靴

    太極拳用の扇、タオル、飲み物

    ※お着替えいただけるスペースもあります。

    ※扇の貸し出し(おひとり500円)もあります。数には限りがあります。ご希望の方は、お申込み時にお知らせください。

 

☀お申込み方法:minminkungfu☆gmail.com(☆を@に変えてください)あてに、お名前、ご連絡先(お電話番号、メールアドレス)をメールでお送りください。口頭やメッセージなどで、直接お申込みいただくことも可能です。

 

 

【こんな方におすすめです】

・太極扇をやってみたい方

・扇を開くとき、バラバラと音が出てしまう方

・手で扇を開いてしまう方

・体と扇の一体感が感じられない方

 

 

みなさまのご参加、お待ちしています。

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、キリリとした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

........................

いしい まゆみ(道号:静慧 / みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

講座のご案内は、こちらからどうぞ

 



calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< January 2020 >>

selected entries

categories

archives

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM