問いを持ち続けること

2018.05.11 Friday

(あしかがフラワーパーク。色とりどりのお花が満開)

 

先日、生徒さんが「太極拳をやっていると話すと、『公園でおじいちゃんがやっている、ゆっくり動くあれでしょ』と言われます。それに上手く答えられない」と言っていました。

 

上手く答えられない、というのは、もっとあるのに、上手く言葉にできない、という意味だと思います。

 

面白いな、と思うのは、以前はわたしも「お年寄りがやっているものでしょ」と、よく言われました。でもここ数年、そういうことは、あまりありません。

 

わたしがまだ”おばあちゃん”には見えないため、その人を目の前にして「おじいちゃんがやっている......」という言葉は出てこないのかなと、勝手に想像しています。ですから、言葉でうんぬんという前に、”おばあちゃんでない、わたしがやっている”事実だけでも、周囲に何かを伝えていますよね。

 

”これをやっている”という人のイメージから、その事の印象を感じること、変ってしまうこと、ありませんか?

 

でも、そんなわたしから「どんなイメージがある?」と聞いてみると、やはり冒頭のようなお返事が返ってきます。そんなときに、何を言うかは、その時の様子次第です。相手の興味がありそうなところ、使った言葉に関連するあたりから、話していきます。定型文のようなお返事は、持っていません。

 

なぜなら、おそらく生徒さんが感じているように、太極拳は、すごく広くて、深いものだからです。深い、ということは、どこまでもどこまでも延々とある、ということです。

 

ではどうすればいいでしょうか?おすすめは、問いをたてることです。

 

問いがあると、自分なりに、感じることが出てきます。答えはひとつではありませんし、変化していきます。

 

少し話は飛びます。”1+1=”という問いがあったら、算数的な答えは”2”ですよね。でも、本当にそれだけでしょうか?

 

文字を絵のように見ると、答えは”11"とか、”+”とか、”T”とか、ありえませんか?

 

音で考えると、”いちいち”。読み方を変えれば”ひーひー”(ひーふーみーよーの”ひー”)。英語にすると”ワンワン”=犬。とか。

 

もし、すべてはもともとひとつの源だという視点に立てば、”1+1=1”でしょう。

 

算数としての答えは2でも、現実の世界では、答えはもっとあるような気がします。学校では、教えませんけどね。なぞなぞなら、ありそうですよね。

 

答えは自分なりで良いのだと思います。自分が感じていること、自分が好きな点、続けている理由、なんでも良いと思います。本の記述から抜き出して話すよりも、よっぽど相手に伝わる気がします。

 

もちろん、本で理論を学ぶことも、大切です。でもそれを鵜呑みにするのではなく、自分の経験と重ね合わせて、自分なりの言葉で表現していくことのほうが、楽しい気がしませんか?

 

わたしの感想ですが、経験や実感がこもっていない表面的な言葉は、伝わってきません。

 

そもそも、本に書いてあることがすべて正しいとは限りません。そして、本で表現されている言葉の意味は、自分というフィルターを通して読んでしまったとき、著者が意図したとおりに解釈できるとは限らないのです。

 

「こう教えられたけど、今だにわからないんだよね」みたいなものでも、それはそれで良いと思います。相手が何か言ってくれるかもしれませんしね。でも、問いを立てるということは、答えはなくていいわけではありません。探し続けること、その意識を持つことは、大切です。この場合の答えは、自分の中にしかないのですから。

 

わたしの場合も、「太極拳の太極って、どいういう意味だろう。」ということを、習い始めてからしばらくは、知らずにやっていました。あるとき”知らない”という事実に気づいて愕然として、そこから問いをたてました。

 

問いを立てると、過去にもヒントが見つかります。「あのときのこのこと、この言葉は、こういう意味なのかな」と、当時はちんぷんかんぷんだった言葉に、少し意味が見えてくることもあります。

 

今を生きると、過去は変わるのですよ。

 

答えはひとつではなく、自分の経験につれて、変化していくものだと思います。世にある物事が千変万化していくのと、同じことです。

 

そして答えは変っていっても、どれもそのときの自分にとっては真実です。それを知ること、そして変化を経験していくプロセスは、とっても豊かだと感じます。

 

太極拳を始めてから、10年以上になりました。ずっと、「太極拳とは?」「太極とは?」「太極の心とは?」とか、その他にも先生から教えられたことの意味を、ずっと探し続けています。これまでも、これからも、ですね。

 

5月13日(日)の午後は、そのひとつ「太極と陰陽」を取り上げる講座を開催します(神奈川県、溝の口)。まだお席ありますので、興味のある方は、ぜひいらしてくださいね。詳細とご応募方法はこちらから。

 

 

【特別クラスのお知らせ】

 

5月13日(日)14:00-16:30は、「みんなが知らない太極拳のひみつ(2)太極と陰陽」です。詳細とご応募方法はこちらから。

5月20日(日)14:00-16:30は「太極扇を体験しよう(第7回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

5月27日(日)13:00-15:00は「おためし体験〜みんなが知らない太極拳のひみつ」です(千葉県香取市)。詳細とご応募は、こちらから。

 

(あしかがフラワーパークの藤。これをどう表現するかは、ひとそれぞれ。同じ「きれい」も、言う人により、きっとそれぞれ。)

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、キリリとした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧 / みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

講座のご案内は、こちらからどうぞ

 


わたしのすきなもの

2018.05.07 Monday

(「わたしのすきなもの」を始めるきっかけになった第1号、うさぎのこども椅子)

 

Instagram(@mayuminmin927)で、「わたしのすきなもの」を毎日ひとつずつ投稿しはじめて、今日で39個になりました。

 

ベタですが、サンキューです。

 

はじめたきっかけは、今年の春分の日の出来事にさかのぼります。雪が降って、ちょっと不思議な日でしたよね。お天気が荒れると自分も荒れるようで、すごく眠く、体調もすぐれず、という1日でした。

 

「そうだ、こういう機会にファスティング(断食)をしよう!」と思い立ち、久々に在宅のプログラムをやり始めました。準備食2日、酵素ドリンクだけ飲む期間が3日、回復食3日の、短めコースです。

 

必要な栄養は取れるため、「普通の生活をしながらできる」というものですが、出力は低めになります。わたしの場合、通常の6〜7割くらいのような気がします。そのため、あまり動く気はしませんが、体の中に合わせて外もキレイにしたくなるのか、家の掃除やお片付け、衣替えには、やる気満々で取り組みました。

 

そのとき、「家が好きだな」と思ったのです。そして、「そうだ、すきなものをひとつずつ、紹介してみよう」と思いつきました。はじめたばかりのInstagramは、それにぴったりでした。

 

すきなものを紹介していくことで、何をしたいのかなんてわかりませんでしたが、「すきなものを感じていくのは、なんだかよさそう」と想像していました。

 

やってみてはじめて、わかることがあります。

 

こういうものを始めるとき、素材を準備しておきたくなりませんか?写真を撮りだめしたり、「これ、あれ、それを紹介しよう」とリストを作ったり。

 

ブログを始めようと思ったときも、メモ帳にタイトル候補リストを書いてみたりしました。でも、結局、ブログもこれも、そんなものは使わなかったのです。

 

その日のどこかで、”これ”と思ったものを発信することを、何よりも大事にしています。今、すきだと思うものは、今しかわからないのですよ、やっぱり。ためておけるものではありません。

 

そして最初は、雑貨、と思っていたのですが、実際には「ひかり」とか「緑のかおり」とか、もの以外も、たくさん登場します。”家”から、ずいぶん外にも出ましたね。

 

短い文章をつけるのも、すきです。ものへの思いとか、まつわる思い出とか、ものは、関わりを持ったときから、ただのものではないのだと、わかります。

 

公開してみると、「わたしも好き!」という共感もいただけますが、「あのヘンテコなの」みたいに言われることもあります。

 

遠慮のない仲で、なかよしだから言えることでもありますが、意外と小心者のわたしは、チクン、しゅん、となります。

 

まわりには「人の人生を応援したい」と言う人も多く、「これやりたい!ということを始めたら、それは『いいね』と言うところじゃないの?」と思ったりします。

 

でも、真実は違います。

 

わたしのすきなものを、他人がすきであるかどうかは、別です。わたしがすきでやっていることを、他人が全員「いいね」と言うことは、ありません。そもそもこれ自体、多くの人の”すき”のストライクゾーンを狙って始めたものでは、ありません。

 

それは、愛情のある、なしとは関係ありません。

 

愛情がある人にだって、「いやーそれ、ないでしょ」と思うこと、ありませんか?わたしは、あります。そこを無理して合わせるのは、居心地よくありません。でもその人がそれを好きなことは、最大限尊重したいと思っています。(なんらかの被害が及んだときには、尊重しかねると思いますが。)

 

すきなことを始めて、でも、周りから「変なの」と言われたりして、やる気が折れてしまうこと、ありませんか?もしくは、みんなに認めてもらえるように、軌道修正するとか。世の中の流れって、そんな風に動いてきたところ、ありますよね。

 

できるだけたくさんの人に売れるようなものを考えたり、特定の購買者プロフィールを具体的に想定して、その人が買いたいと思うようなものを作るとか、「よい」と呼ばれる型(仕事でいうベストプラクティス)に、あてはめていくとか。

 

人財も、「成果を出す人の行動を分析して、なかなか成果がでない人にそれを習慣化させよう」とか、コンピテンシーという”この要素がある人が、その組織で優秀な成果を出す”という枠に、あてはめて育成しようとすることも、わりとよくされてきていますよね。

 

過去にはそんな仕事にも絡んできて、その成果も経験して、それでも思うことがあります。人の可能性や才能は、もっと多様です。枠にあてはめていく方法では、”最初のその人”を超えることはありませんし、その人らしさを消してしまいかねません。

 

世の中にあるいろいろな、人を理解したり、うまく付き合うための方法論は、”人はみんな違うのだ”と腑に落ちるためのもののような気がします。自分しか知らない状態から、社会(学校時代も含まれます)でケンカやいさかい、いざこざ、派閥争いなども経験して、「なんであの人はこうなんだ」というときに、「あの人は〇で、わたしは△だから、違うのだ」というものは、役に立ちます。でも、そこまでです。

 

人は、分類なんてできません。その人は、その人でしかないですから。

 

他人を思いやることは大事ですが、その人のことは、その人にしかわかりません。

 

「わたしのすきなもの」は、自己満足です。自分が居心地のよいものを、居心地のよいように発信しているだけです。今という時代のおかげで、こんな自由な表現方法ができますからね。そんな時代には、サンキューしか、ありません。

 

今のところ、「これがすきだなぁ」という、ほんわか、ふわっとしたその思いを、毎日感じられる時間を持てていることが、いいな、と思っています。

 

そして、チクン、しゅん、となってしまう自分を発見することも、いいですよね。にんげんだもの。

 

 

【特別クラスのお知らせ】

 

5月13日(日)14:00-16:30は、「みんなが知らない太極拳のひみつ(2)太極と陰陽」です。詳細とご応募方法はこちらから。

5月20日(日)14:00-16:30は「太極扇を体験しよう(第7回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

 

(#12 親指くらいの小さなおさるは、10代のころから一緒です)

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、キリリとした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧 / みんみん)

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昨日のこと

2018.04.28 Saturday

 

昨日は不思議な日でした。

 

海辺でのイベントを、ずっと前からとっても楽しみにしていたのです。

 

でも前日の夜に「あれ?」よく見たら、正式な申し込み手順を踏んでいなかったのです。

 

がっかり......でもそのおかげで、朝はゆっくり庭を眺めながらコーヒーを飲み、そよ風に吹かれたり、とっても良い時間になりました。

 

次の用事は夕方からだったので、「どうしようかな、公園に行こうかな、どこか海に行こうかな」と思いながらも、まだ不思議な気分です。行けない気がしない、というか。

 

そうしたら「キャンセルが出ました。間に合うようでしたら、どうぞ」と、連絡がきたのです。それから5分くらい、猛スピードで支度して、お出かけしました。

 

自宅から駅まで、ふだんは余裕をもって15分くらいみています。この日は、玄関を出たときに発車8分前。普通なら間に合いません。でも、間に合ったのですよ(当然、走りましたが。)普段の鍛錬は、このときのためだったのかもしれません。(そんなこと、あるような、ないような。)

 

「来られるようなら、10時半までにご連絡ください」ということだったので、10時頃にお返事しました。電車に乗っている間「開封されないなぁ」と思いながら、11時、最寄駅に到着です。

 

開催場所は、海岸です。海岸とは、広いもの。「はて、どこに行ったらいいのかしら?」と、メールや電話や、あれこれの手段で連絡してみましたが、通じません。

 

「ならば、直接探そう」と海岸へ。でも、やはりわかりません。

 

目の前には海。そりゃ、入るでしょう。裸足で足をつけてみました。曇り空、しかもまだ4月末、水は冷たいです。でもしばらくすると、あら、気持ちいい。波の音も、心地よいです。

 

そのとき、気づきました。「イベントに参加したかったのではなく、海に来たかっただけなんだ。」

 

海に行くための口実を探していただけなのです。行きたいなら、行けばよかっただけなのに。なーんだ、ですよね。

 

その日の波は、とっても引きが強かったです。

 

1時間くらい裸足でのんびり過ごし、すっかり満ち足りた気分で「さて、帰ろう」と駅に向かったとき、連絡が入りました。イベントの主催の方からです。

 

わたしが駅にいると知ると、海辺から裸足で走ってきてくださいました。

 

「連絡できず、本当にごめんなさい!今からでもよければ、無料でマッサージします!」と、ふかーく頭を下げて、おっしゃるその方。道はアスファルトです。それを裸足で、ですよ。どれだけ慌ててきたか、よくわかります。

 

わたしは、ちっとも怒っていなかったのです。

 

「声の感じからすると、わたしがマッサージをする必要がない方だとはわかるのですが、それでも......」でも、そんなに慌てている方にマッサージをしてもらうことも、ないでしょう。「大丈夫ですよ。海で楽しく過ごせましたし。お気持ちだけいただいて、今日は帰ります」と言うと、「1時間も連絡しなかったら、わたしなら、どれだけ頭にくるか」とおっしゃるのです。

 

うーん。「でも、あなたはわたしではないから、わたしの気持ちは、わからないでしょう?」実際、ちっとも怒っていませんしね。

 

それでも、なんだか納得しきれない様子です。気が済まないのでしょう。そうしたい気持ちは、わからなくありません。でもわたしには、やってほしいことがありません。

 

そもそも、1時間連絡がつかなかったのは事実ですが、その理由はわかりません。電波の関係で、リアルタイムで入らないこともあるでしょう。

 

そして何より、「海に行きたかった」だけのわたしは、返事を求めていなかったのかもしれないのです。連絡が取れなかったことは、表面的には相手が返事をしなかったから、ですが、実際には、わたしの願い(?)が叶っただけなのかもしれません。

 

誰も悪くありません。

 

こんなことになって悔しいと、頭を下げ続けるその方に、「大丈夫ですよ。」そして、「よく考えてみて」と言ったのですが、なんか変だなあ、と。よく考えて、ではなく、よく感じてみて、の方がぴったりしたかもしれません。

 

本当にしたいことをするために、口実や理由を探すこと、あるんだなあ、と思いました。やりたいならやる、行きたいなら行く、だけで良いのにね。

 

世の中、ホントにうまくできています。

 

久々の海は、とっても気持ち良かったです。

 

 

【特別クラスのお知らせ】

5月5日(土)14:00-16:30は「太極扇を体験しよう(第6回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

5月13日(日)14:00-16:30は、「みんなが知らない太極拳のひみつ(2)太極と陰陽」です。詳細とご応募方法はこちらから。

 

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、キリリとした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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教育

2018.04.17 Tuesday

(春の代々木公園)

 

今日、SNSを見ていたら、こんな投稿がありました。小学生の国語の問題です。

 

下線を見たときの、ぞうさんの気持ちを書きだしましょう。

「森を歩いていたぞうさんは、おどろきました。大きな木がたおれていたのです。」

 

投稿にあった答えは、「うわー」でした。でも、これでは×なのだそうです。正解は、「おどろきました。」

 

わたしは子供の頃、国語が嫌いでした。なぜ答えがひとつなのか、納得できなかったのです。

 

いい大人になった今、これを読んでも、「大きな木が倒れていることに、ぞうさんは驚くのだろうか?」とか、「そもそも、わたしは人間で、ぞうじゃないし」とか、思ってしまうのです。

 

子供の頃から、本は大好きでした。それでも、国語は嫌いだったのです。

 

大人になって、外国人と交流するようになり、彼らの授業を聞いて驚くことが多くなりました。「今日は、カエルについてお話してみましょう。」という題が出ると、みんな好きな話をするのだとか。何を言っても、それで良いのだとか。

 

外国語として英語を習う授業でも、「”空”というタイトルが出ると、みんなで『青!』『広い!』『海!』とか、好きなことをどんどん言うの。楽しかったー。」なんて話もありました。

 

発言は促すけれども、それに〇×がないのです。すごく、うらやましかったです。

 

授業中に先生に断りもせず、勝手にトイレに行ってしまったり、授業終了のベルが鳴ると、授業が終わっていなくても席を立って去ってしまう生徒がいることにも、びっくりしましたけどね。

 

5年ほど前に習った最初の中国語の先生は、グループレッスンをするとき、「生徒のレベルによって宿題を変える」と言っていました。「レベルがバラバラなのに、統一するのは、誰にとってもかわいそう。できる人には多めに、難しい人には簡単に。当然でしょ。先生はちょっと大変だけど、慣れれば問題ないし。」と。お子さんがインターナショナルスクールに通っているそうで、このやり方は、そこから取り入れたのだそうです。

 

グループのとき、できない人に合わせると、できる人はたいくつします。できる人に合わせると、出来ない人は苦しくなります。真ん中をとったら、できる人もできない人も、不満になります。お互いにイライラすることも起きるでしょう。

 

宿題が違ったら、みんな自分のことに精一杯で、他の人のことをブツブツ言うこともなくなるのではないでしょうか。

 

今、自分が先生という立場になって教えるとき、大切にしようと思っているのは、ここです。中国の先生から、「教えることは、とっても個人的なこと。それぞれの特性、身体能力、耐性、覚える速さなどなど、いろんな面を見て、それぞれにあった指導をしていくことが大事。そうすればみんな、何かしら学ぶことができるからね。」と言われたことを、大切にしています。

 

あるとき生徒さんが、「先生が『どっちでもいいよ』と言ってくれるのが好き」と言っていたことがあります。

 

実際には、太極拳のように型(套路)があるものには、やり方があるので、そこから外れるものは直します。ただし、「そうじゃないよ」と言ったものでも、なぜそうしたいのかを聞いて、別の目的があって、それもありだと思う場合は、「それならいいよ」と言うこともあります。

 

冒頭の問題に戻ると、「驚いた」と答えさせたい目的は、何かあるのかもしれません。でも、「うわー」という豊かな表現力も、認めてあげたい気がします。

 

「ぱおーん」とか、「驚いたぞう」とか「すごいぞう」とかも、ありですよね。

 

教育って、大事だと思うのです。日本人の発言力が弱いと言われるのは、自由に話すことを励まされてこなかったためで、外国語を話せないのも、言葉で表現する力が磨かれていないことが、大きいと思うのです。

 

「母国語で話すのが上手な人は、外国語でも上手い」と、よく言われます。話すことは、単語や文法を知っていることではなく、話す中身がある、ということだと思うのです。

 

わたしは大学まで日本の教育を受けてきたので、その恩恵にもあずかってきました。その目的を理解しきれているわけでもなく、全部を否定したいつもりはありませんが、窮屈さを感じた部分もあります。

 

教育は大事だからこそ、もう少し自由があっても良いのに、という思いは、ずっと持っています。

 

ここに対して自分がどうしていきたいのか、今は自分が教える場面で心がけるくらいですが、もっとできること、したいことも、あるのかもしれません。

 

【特別クラスのお知らせ】

5月5日(土)14:00-16:30は「太極扇を体験しよう(第6回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

5月13日(日)14:00-16:30は、「みんなが知らない太極拳のひみつ(2)太極と陰陽」です。詳細とご応募方法はこちらから。

 

(那智の滝。流れる水は形を変えて、下へ下へと落ちていきます。いつまでも見ていたい光景。)

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、キリリとした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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「すみません」より、「お願いします」

2018.04.11 Wednesday

 

レストランで注文したいとき、よく「すみません」って言いませんか?

 

あるとき、なかなか店員さんが振り返ってくれないことがありました。そのとき一緒にいた方が、「こういうときは、『お願いします』と言う方がいいんだよ」と言うのです。

 

試してみたら、なんと!1回で、振り返ってもらえました。

 

またある日、別のお店で店員さんを呼ぶとき、なかなか気づいてもらえないことがありました。

 

夕方の5時半と、夕食には早めの時間でしたが、休日のためかお客さんは結構入っていました。サービスする人がひとりくらいしかいなくて、あたふたしている様子が見えます。気づいてもらえなくても仕方ないなあ、と思いつつ、先日のことは忘れて、つい「すみませーん。」と何回か連呼。

 

そうだ!「お願いしまーす。」......「はいっ!。」効果は、てきめんです。

 

「すみません」は、とても便利な言葉だと言われます。日本に来た外国人に、そんな風に教えることもありますよね。

 

でも、便利だからと乱発するのは、ちょっと待って!と思うのです。

 

この言葉の響き、ちょっと謝る感じですよね。「お手数をおかけします」的な。それがぴったりはまる場合もありますが、そうでもないときもあります。

 

わたしが好きではない表現に、「お忙しいところ、すみません」があります。

 

本当に忙しいとお互い知っている場合は別ですが、そうではないとき、こう言われると「あなたはわたしの何を知っているのだ?」とか、「暇ですけど何か?」とか、小さくひねくれたりします。あまのじゃくでしょうか。

 

もちろん悪気はなく、気づかいからきていることも、わかります。わかりますが......一瞬、ぴくっとなるのです。そしてその後、「いやいや、そんなつもりはないのだ。わたしの妄想だ。」と気を取り直します。

 

そんなとき、その当人が、「なんだかわからないけど、人を怒らせちゃうことがある。」みたいな話をしてくること、実際に何度かあるのです。この言葉の使い方が、ひとつの引き金なのかも、と思ってしまうのです。

 

店員さんを呼ぶなら、「お願い」する方が上手くいくようですし、お礼を言うなら「ありがとうございます」が、スッキリいくのではないでしょうか。

 

電車がガタンとなったときに、足を踏んでしまったりしたときは、「すみません」とか「ごめんなさい」ですけどね。

 

いろんな場面で使える言葉は便利ですが、たまには使い方を意識してみても良いかもしれません。自分の気持ちにぴったりくる言葉を選んでみる。それだけで案外、ちょっとしたことがスムーズに動き始めるかもしれない、と思います。

 

 

 

【特別クラスのお知らせ】

【満員御礼】4月14日(土)18:30-20:30は「太極扇を体験しよう(第5回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

【残1名さま】4月15日(日)14:00-16:30は、新講座「みんなが知らない太極拳のひみつ(1)天地とつながる立ち方」です。詳細とご応募方法はこちらから。

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、キリリとした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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