今年の一文字は、「呆」

2019.01.16 Wednesday

 

ここ数年、書初めをしています。

 

書道師範のお友達が開いてくれる会で、その年の一文字を書くのです。

 

「今年はどんな年にしたいかな」と思いをはせ、「書道といえば」という思いこみの枠を飛び出して、自由に書きます。

 

上手に書けなくてもいい、

お手本のとおりでなくてもいい、(もちろん、真似してもいい)、

墨の濃さ、薄さ、

文字の大きさ、

紙に書く位置、

紙、

筆、

 

なんでも自由です。

 

会の日が近づいてくると、一文字を考え始めます。今年は「楽」にしようとしていました。

 

気楽に楽しくいきたいな、と思ったからです。

 

でも会場に向かう電車の中で、「なんだかまじめすぎて、つまらない」という思いが、ふつふつわいてきました。なぜか、なんとなく、です。

 

そのとき、ふと思いついた文字が「呆」。阿呆、呆れる、呆け、の「呆」です。

 

ホウ、と力が抜けていく音の感じが、いいじゃありませんか。

 

どんな意味があるのか、ちょっと調べてみました。頭が大きい(上の口)のは、赤ちゃんの頭で、Uは、おむつなのだとか。

 

つまり、呆とは、赤ちゃんの様子から生まれた文字なのですよ。ますますいいじゃないですか。

 

何より、この文字を思いついてから、楽しくってたまりません。これですよ、これ。

 

しかし、いざ会場に着いて、みなさんと一緒に「さ、はじめましょう」となったときに、小さな抵抗が出てきました。

 

「これからの1年、阿呆で行くと、ここで堂々と宣言するのだろうか、わたしは。」と。気恥ずかしさ、虚栄心がふつふつ湧いてきます。

 

でも、いまさら「楽」には戻れません。すでに「阿呆」モードに入ってしまったら、こんな複雑な画数の一文字、もう書ける気がしないのです。

 

観念して、墨をすり、書きはじめます。最初は、まっとうな感じに、それから文字を崩してみたり、紙の場所を変えたり裏に書いてみたり、いろいろやってみます。

 

「呆」という文字を、約1時間、真剣に書き続けました。年明けから、なかなか潔い感じです。

 

昔から、型にはまるのが苦手で、「みんなと同じ」に安心できない性質でした。自分のオリジナリティを発揮したいから反抗しているわけではなく、本当にダメなのです。そして、くだらないことが大好きだったりします。

 

でも書初め会場で、いざとなったときに出てきた気恥ずかしさや虚栄心みたいなものが、ときどき、ひょっこり表れます。

 

「これ!きっと楽しい!」と思いついても、すぐに「でも誰も興味を持たないよね」とか、”こうあるべき”仮面をかぶった人が出てきて、否定するのです。

 

”べき”仮面、かなり強烈な権力者です。圧力に押されて、アイディアがしゅるしゅるしぼんでしまうことも、多々あります。

 

でも、今年は”べき”仮面がお出ましになる場は、ありません。「阿呆」ですから。「〇〇すべきでしょ」とか言われたって、わかりませんよ。

 

(みなさんの作品。高円寺の「ぽれやぁれ」に展示されています。)

 

さて、書けた一文字は、写真のとおりです。

 

頭の部分はまるく、より赤ちゃんの頭らしく。ちゃんとおむつのUも添えて。

 

立っている人みたいに見えてきたので、木の文字の下、八は、胴体から離しました。今年も関節の隙間を空けて、ゆるゆるの体でいきたいですしね。八は、末広がりですよ。

 

下の部分が「木」という文字なのも、いいですね。どっしり、堂々とした感じではありませんか。

 

しかも、「ホウ」という音は、ネイティブアメリカンの人々が使う言葉と同じ音です。誰かの話を聞いたとき、それについて議論するでも、批判するでもなく、ただひとこと、「Ho」と言うのです。聞いたよ、受け止めたよ、という感じでしょうか。

 

いいじゃないですか。

 

ということで、とっても自己満足です。

 

書初め会では、書き終えた後、ひとりずつ発表をしていくのですが、今回は時間の都合で書き終えたら退席しました。帰り際に友人に「なぜこれ?」と聞かれ、「阿呆の呆を、真剣に書いたの」と、ひとこと。

 

阿呆を選ぶとは、ちょっと不思議だったらしく、その後のメールのやりとりでも、「本当に阿呆?」と聞かれました(笑)。

 

そうです^^。

 

まだちょっと、”べき”仮面が、出番をうかがっている感じですが、今年は「呆」で、楽しくいきますよ。

 

机の上には去年から、横尾忠則さんの「アホになる修行」がありますしね。これは、ある意味、規定路線だったのかもしれません。

 

ふつつかものの「呆」ですが、よろしくお願いします。

 

 

 

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☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

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あけましておめでとうございます

2019.01.01 Tuesday

 

あけましておめでとうございます。

 

12月から年末まで、街も人もあわただしく、楽しさもありながら、それに巻かれているような日々でした。年明けは、静かで穏やかな時間を迎えています。

 

お屠蘇をおせちもいただき、このまましあわせな気分でお昼寝したいところですが、ちょっとだけ、去年から今、これからを見てみようと思いました。

 

去年は、「すきなもの」に囲まれていることを実感する1年でした。

 

Instagramで「すきなもの」(Instagram(@mayuminmin927))の投稿を始めたことが大きいのですが、ある日、目覚めたら、目に入るものが好きなものばかりだと気づいたのです。その嬉しさったら!ですよ。

 

もともとこれは、断捨離中に生まれたアイディアです。すきなものは、一緒にいたいもの。そうでないものは、さよならするときが来ているのかもしれません。

 

「すきなもの」には、手近なものだけではなく、感覚や風景などにも広がりました。みんなにとってどうかではなく、自分のすきなものという点がポイントです。最初から最後まで、自己満足です。

 

このあたりも人それぞれなのかな、と思った事が、年末にありました。

 

年末で引退する滝沢秀明さんが、中居正広さん、大竹しのぶさんと一緒にテレビに出演されていたときのことです。

 

これまで応援してくれたファンを気遣う滝沢さんと中居さんに対し、大竹さんは、自分の気持ちがいちばん、というようなこと言ったと思います。でも滝沢さんと中居さんは、「いや、やっぱりファンですよ。」と、きっぱり。

 

さすが、アイドルです。すごいです。

 

わたしは大竹さん派(と言っていいのかどうかですが)で、自分が好きなことを大切にしたい方です。周りが喜ぶかより、まず自分がうれしかを優先させます。

 

わたしの場合、周りの気持ちを読みすぎると、自分の思いがわからなくなってしまう性質があるからかもしれません。

 

でもアイドルは、ファンが一番なのです。それはそれで、素敵だと思いました。

 

なにか好きで、大切かは、本当に人それぞれです。

 

どんなものであれ、自分の大切にしたいものを、素直にストレートに大切にできるのは、いいですよね。他人の大切なものも、そのまま認められたら、いいですよね。

 

大竹さんに「違います」と言っていた滝沢さんと中居さんですが、そんなやり取りも、信頼があってこそかな、と思って見ていました。

 

 

断捨離からはじまった「すきなもの」、おうちのお片付けも順調にすすみました。

 

もちろん「部屋はいつもきれいです」ではありません。生活している空間というのは、何かと散らかります。ほこりも出ます。でも、ベースがそれなりに無駄がない状態であれば、散らかったものは片づければいいだけです。散らかり具合も、それなりに愛しかったりしますしね。ものは、使うためにあるのですしね。

 

 

そして、おうちの片づけが進んだら、家族との風通しもよくなった気がします。居心地がよくなりました。

 

10年くらい前は、自分の希望や期待が強すぎて、怒ったり、気に入らなかったりすることも多く、それを聞いた人は「愛だね」と言ったりもしましたが、怒りで表現するような愛は、やっぱりだめでしょう。

 

自分が他人になろうとしていたように、人も他人にしようとしていたのだと思います。

 

自分は、自分でしかいられないのに、です。

 

わたしの最大のしあわせは、「あなたがしあわせに笑っていたら、それでいい」という両親のもとに生まれたことかもしれません。

 

もちろんときどき、グサッとくるようなことを言われたりもしますし、それはそれで「親の理想を当てはめないでくれ」と思ったりしますが、

 

両親とは違う、わたしというわけのわからない変った存在を、何ができるとかではなく、「しあわせそうに笑うだけでいい」と、言ってくれること、そして本気でそう思っていると感じることは、ありがたいより他にことばがありません。

 

 

何年か前、障害のある友人が、何かのときに「生きるだけでいい。まゆみもわたしも、生きよう」と言ってくれたことがあります。

 

重みのある、いつも心の中にあることばです。

 

何かを為そうとしなくても、何も為していないように見えても、生きているだけで、十分。この世には、その人の居場所があります。

 

それを忘れると、「〇〇でないと」「○○すべき」になっちゃいますからね。それでしあわせならいいですが、それは他人の人生で、わたしの人生ではありません。

 

 

おまけをひとつ。お正月に帰省されている方もいらっしゃるでしょうから、おすすめをご紹介します。

 

ご両親に、自分の生まれたときの様子と、そのときの気持ちを聞いてみてください。

 

わたしは5年くらい前にやったのですが、とんでもなく気恥ずかしく、勇気がいりました。

 

でも、やってよかったです。それを話してくれたときの、両親のうれしそうな顔や様子は、ものすごい宝になりました。

 

いま、聞ける相手がいる方は、勇気を出して、ぜひ。ぜひ!絶対おすすめです。

 

 

太極拳の「た」の字も出てこない内容になりましたが、それは変わらずベースとして、わたしの日常にあります。次のブログは、太極拳から見た去年から今、そしてこれからを、書こうと思ってます。

 

 

今年もどうぞよろしくお願いします。

 

何でもない日も、陽だまりのような日でありますように。

 

 

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予定より、早く生まれた子、遅く生まれた子

2018.12.28 Friday

(南紀白浜 アドベンチャーワールドで。この白虎ならば、安心して乗れます。)

 

この前、友人から面白いお話を聞きました。

 

経験豊かな助産師さんから聞いたという、「予定よりも早く生まれた子、遅く生まれた子には、それぞれ傾向がある」というお話です。

 

早く生まれた子は、行動的です。たとえると、石橋を叩くこともせず、さっさと渡ります。

 

遅く生まれた子は、慎重派です。たとえるなら、石橋を叩いて、渡らずに戻るとか。

 

さすが助産師さんです。長い経験を通しての実感は、重みがありますよね。

 

 

さて、わたしはどうかというと、早い方です。1週間くらい早く、するりと生まれ、母は「親孝行な子供だ」と思ったそうです。

 

では行動派かというと......そうでもない気がします。のんびりしていますし、けっこうチキン(臆病)な慎重派です。石橋を渡らない派ではありませんが、しっかり叩いてから渡ります。

 

でも周りからは、「勇気があるね」とか「たくましいね」と言われることもあるので、自分で思っている姿とは違うのかもしれません。

 

以前、ひとりで中国の武当山に2か月行くと決めたとき、「怖くないの?不安じゃないの?」と聞かれたことがあります。

 

不安がないわけではありません。今でも「武当山は危険ではないの?」と聞かれると、「他の海外と同じように、危険がないわけではない」と答えます。

 

だからこそ、慎重に行動します。

 

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」も、やりません。みんながやると言っても、自分が「ダメ」と思ったら、お断りします。

 

移動手段も、より安全な方法を選びます。過去には、空港から長距離バスで武当山の山門まで移動したこともありますが、中国出身の方に「女性ひとり、しかも外国人だし、危ない!絶対にダメ。」と言われて以来、学校にお迎えの車をお願いするようになりました。

 

現地の方が真剣な顔をして言う助言は、真剣に聞くものです。

 

さいわい、これまで危ない思いをしたことはないのですが、それでも毎回、不安はあります。

 

でも、こんなチキンの面は、人にはあまり見えないのかもしれません。

 

 

ただ、当たっているなあ、と思うこともあります。

 

わたしは飽きっぽい性格で、同じことを続けることが苦手です。「こうやるものだよね」という型にはまるのも、苦手です。

 

たとえば同じタイトルの講座をするなら、同じ素材や内容を使えばいいのですが、「あのときはこれだったけど、いまは違う」と、毎回、作り直します。

 

「いま」というのは、自分も変わっているし、取り巻く状況も変わっているから、それに合わせると同じ内容では気に入らないのです。

 

誰かが「だめだよ」と言うわけではなく、自分が嫌なだけです。

 

これは、いいとか悪いとかではなく、自分の”向き”ですよね。過去に「そんなこだわりを持たなくても」と思われるようなことも、多々あったかもしれませんし、これが正しいと思っているわけでもありません。

 

 

そしてそれでも、太極拳というひとつのものをずっと続けているわけですが、それはいちども同じ体験がないからだと思います。

 

站椿功(立禅)など、ずっと立っているだけで、同じことの繰り返しに見えるかもしれません。実際、そうですが、そうではないのです。ちいさな発見でも、小躍りするくらい嬉しいのです。

 

だから飽きることなく、続けてこられたのだと思います。

 

わたしは、早く生まれてきたかったのだと思っています。何かのワークで、数回、生まれてくるときの体験をしたことがあり、どのときも、すっごく嬉しかったのですよ。想像になりますが、「お腹の中は居心地良かったけれど、もう十分堪能したから、早く外に出たいー。あっちの方が楽しそう。」という感じだったのかな、と思っています。

 

遅く生まれた方の中には、「生まれた後の自分の使命が重いとわかっていて、なかなか出たくなかったのだと思う」とおっしゃった方も、いらっしゃいます。

 

人、それぞれですね。

 

こういう傾向も、みんな違うということがわかる、ひとつの方法ですよね。自分が大切に思っていることが、他人にとってはどうでもいいこと、ありますよね。そういうときに、悲しい思いをしたり、イライラしたことも、あるでしょう。でもそこから「自分が本当に大切にしたいこと」がわかってきます。そして違う価値観を持つ他人も、尊重しやすくなってくるのだと思います。

 

 

もうひとつ、面白いお話がありました。帝王切開で生まれた子どもです。

 

保育園だったか幼稚園だったか、帝王切開で生まれた子だけで遊んでいたのだそうです。彼らは帝王(女の子であっても、帝王)なので、下々の者とは席を同じゅうせず、なのでしょうか(笑)。

 

面白いですよね。

 

みなさんは、どうでしょうか?

 

 

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手つかずの自然と、人の手で守るもの

2018.12.18 Tuesday

 

先日、縁あって南紀白浜を旅しました。

 

パンダの赤ちゃんをはじめ、様々な動物との出会いを満喫したアドベンチャーワールドの他にも、素敵な時間がたくさんありました。(アドベンチャーワールドを訪れたお話は、こちら。)

 

15年振りくらいに訪れた、白良浜(しららはま)。白い砂と青く透き通った海水。ここは、ハワイのワイキキビーチと姉妹浜なのだそうです。

 

この白い砂、さらさらしていて、裸足で歩いても、砂が足にべったりつくことはありません。払えば落ちるので、靴を履くのも簡単です。

 

この砂は、波で細かく砕かれた珪砂砂岩(けいせきさがん)だそうです。ガラスの原材料としても使われていて、明るく白い色をしています。

 

実はこの砂、オーストラリアのパースから輸入した砂も足されているのだとか。

 

砂は、波でさらわれて徐々に減りますが、河川から再び供給されることで、砂浜は保たれます。しかし白良浜周辺では、観光や宅地などの開発が進んだ結果、砂の供給が減り、砂浜が痩せてきてしまったそうです。

 

そこで和歌山県では、大事な観光資源でもある砂浜を守るために、砂を足す養浜(ようひん)を行ったのだとか。1989年から12年間、約14トンもの砂が足されたそうです。

 

現在でも、ネットを張って、砂が飛ばない工夫をしたり、ゴミの持ち帰りを促したり、ゴミ拾いをしたり、砂浜を守るための活動をしています。

 

美しい景観を守るために、人の手が入っています。

 

”ありのまま”に、人の手を加えていることになりますよね。

 

 

こんなとき、自然ってなんだろう、と考えたりします。

 

 

山や森の話で、誰も人が入らない山よりも、里山の方が活き活きしている、と聞いたことがあります。人のお手入れがあるほうが、すくすくと森が育つらしいのです。

 

里山も、”ありのまま”に人の手を加えていることになりますよね。

 

 

もちろん、人の行動により、環境破壊が進み、その対策として、人の手を加えないと守れないものもあるでしょう。白良浜の砂の例も、こちらに入ると思います。

 

でも、それだけでもないような気がします。

 

人も、生態系の一部です。そう思うと、人が何か手を加えることも、地球のサイクルの一部になることも、あるのかもしれません。手つかずの自然をイキイキとさせるために、人ができる役割もあるのでしょう。人と大自然は、別々に生きているわけではないですから。

 

バランスが崩れたら、人の手で取り戻すことも、できるのだと思います。白良浜の砂浜のように。

 

 

ちょっと考えてみても、”ありのまま”でないこと、たくさんありますよね。

 

潮干狩りも、事前に貝をうめているという話も聞きますし、ホタル観賞ができる庭も、連れてきて放している場合もありますよね。アドベンチャーワールドだって、作りものです。

 

なんだ、”ありのまま”ではないのか、と、がっかりすることもありますが、

 

そのおかげで、貝を自分でとる経験ができたり、ホタルを見て、ホタルは水がきれいなところにしか育たないことを知ったり、野生の動物を間近で見たり、触れあったり、その経験が入口となっていくことも、あると思います。

 

そう思うと、”ありのまま”でなくても、いいではないか、と思うのです。

 

バランスもありますし、程度問題もありますので、一概に上手くいうことはできませんが、守るために手を入れることも、大事なことだと感じています。

 

話はかわりますが、昔、イギリスの大学にいたとき、同じ大学に考古学とコンサベーションという学部がありました。コンサベーションとは、あまり馴染みがないかもしれませんが、自然環境・芸術作品などの保護、保存、保全のことです。景色などの景観を扱うこともありますし、街並みや建物も対象です。たとえば古い町並みでは、ポストを色彩を抑えたものにしたり、ファストフードのお店の色を変えることなども、そのひとつです。

 

友人だった考古学部の学生が、「考古学とコンサベーションは、ときに対立する」と話していました。考古学は、とにかく古いものを、そのまま保護、保全します。それに対してコンサベーションは、場合によっては、もともとあるものを壊すことがあります。

 

何を守りたかの、違いかもしれませんね。

 

手つかずの大自然か、人の手を入れるか、どちらかという話ではなく、何を守りたいのかで、選択は変ってくるのかもしれません。

 

そして人が地球の一部であるなら、人の手が入ることも、地球というシステムの中では、大切な役割だと思います。人の行動も、自ずと然り、自然とも言えるのかもしれません。

 

 

特別クラス「やさしい站椿功」は、12月22日(土)14:00-15:30、九品仏駅・自由が丘駅近くの和室で開催します。詳細とご応募方法はこちらから。

 

 

 

 

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アドベンチャーワールド

2018.12.17 Monday

 

南紀白浜に旅しました。

 

この2年、和歌山にはご縁があります。去年は春に熊野、冬に高野山、今年は南紀白浜です。それぞれ違いますが、共通しているのは、透き通る水です。

 

水の国ですね。

 

素敵なところがたくさんでしたが、びっくりしたのは、アドベンチャーワールドです。

 

この夏、赤ちゃんパンダが生まれたくらいしか知らなかったのですが、想像をはるかに超える楽しさでした。

 

入口には、むしゃむしゃしているアルパカ。

 

 

さらに行くと、屋外にパンダ、2歳になる結浜が笹をむしゃむしゃ。近くでじっくり見ることができます。

 

 

結浜は、とんがり頭がチャームポイントなのですよね。

 

 

こんな感じで、高い柵や透明板越しではなく、見ることができます。

 

赤ちゃんパンダとご対面。平日だったせいか、並ばず、すーっと真正面まで行くことができました。

 

 

まだ名前のついていない(17日に発表予定)ベビ浜ちゃん、生後約4か月です。ぐうぐうお昼寝中、かわいいです。

 

生まれたときは、わずか75グラム。小さいですね。毎日体重を測るようで、「今日の体重は5765グラム」と表示されていました。ここでは、何頭も赤ちゃんパンダが生まれ、育てられています。飼育員さんたちの技量や気くばり、心くばりが、しのばれます。

 

べビ浜ちゃん、最初は背中を向けていたのですが、お顔が見えるように、飼育員さんが抱っこして向きを変えてくださいました。

 

ニュースによると、この日、来場者が見守る中よちよちと歩き始めたとか。記念すべき日だったのですね。

 

 

近くには、変った展示がありました。”パンダのふん”です。「ぜひ、香りを嗅いでみてください」と、大胆なおことばが。

 

パンダは本来、肉食なのです。でも天敵や餌の競争を避けて、中国山岳地帯の奥地を生息の地として選んだ結果、そこに1年中ある植物、竹や笹を食べるようになったそうです。

 

しょっちゅう食べていますが、肉食の消化機能では、繊維質の多い笹や竹を消化して栄養にすることは難しく、生きるために必要なエネルギーを得るには、大量に食べる必要があるのだそうです。

 

そして消化できない竹や笹は、ほぼそのまま、ふんとなって出てきます。そう、パンダのふんは、竹の香りがするのです。これがびっくり、そこそこよい香りです。お部屋に漂っていても、全然OKです。

 

パンダは、わたしの理想なのです。ものすごくリラックスしていて、落ちても怪我せず、どことなくユーモラスです。何より、食を変えてでも敵を避けるという、その平和で温厚な性格(?)です。そんなパンダには、天敵がいないそうです。

 

こちらは、4歳のふたごちゃん(桜浜、桃浜)の、どちらか。天下泰平な格好、果たして寝心地がいいのでしょうか。

 

 

パンダとの遭遇を満喫したあとは、ワールドサファリです。1周1.5キロ、その名のとおり、ライオンやトラ、ヒョウなどの目の前を車で通ることもできるサファリパークです。

 

もちろん歩く場合、肉食動物たちは柵の向こうです。でも草食動物たちは目の前にいますし、道を横切ることもありそうです。

 

でっかいゾウ。

 

もうおばあちゃんだそうですが、おやつのバナナを上げると、鼻先で器用につまんで口に運び、むしゃむしゃ。食事はたっぷりあげているそうですが、おやつは別腹かしらね。

 

 

きりん。まつ毛、ばさばさです。こちらもおやつをあげてみました。

 

 

「手のひらにのせてあげてください」と書いてあるとおりに差し出してみると、厚く、黒っぽい舌で、べろっとひと舐め。「ぎゃあぁっ」と叫ぶほどの衝撃でした。

 

ひと舐めで全部、きれいにすくいとっていきました。すごく上手です。

 

ダチョウときりん。こんな風に、違う種類の動物が一緒に過ごす姿もたくさん見られました。

 

 

シカ。長いまつげにつぶらな瞳。安定のかわいさ。

 

 

白い斑点模様は、小鹿のバンビと同じではないでしょうか。

 

 

「おやつちょうだい」かしら。ごめんね。

 

 

チーターもいます。かっこいいです。金網の向こうですが、「手を入れないでください」と書いていないと、油断するほどの近さです。

 

隣のフィールドにいる別のチーターと、お話しているみたいでしたが、どうだったのでしょうか。

 

 

向こうの方からは、「ガォォォ」という声が。ライオン?

 

 

遙か遠く、左手の高い安全なところから、ライオンを眺めます。

 

オス同士、メス同士で集まっていたのですよ。

 

オスライオン、仲良しでした。1頭がごろんと横になると、もう1頭がグルーミングみたいなことをしていました。仔猫みたいです。

 

「ガォォォ」という音は、スピーカーからでした。効果音で盛り上げてくれていたのね。

 

こちらも、仲良く(?)共存です。

 

ものすごく美しいしましま柄。しまうまの毛を刈ると、皮膚までしましまなのだろうか?の答え、どうだったのでしたっけ?

 

群れをなしているヒマラヤタール。岩山に生息し、崖や斜面を軽々移動するそうです。仲良しでした。

 

ちょっと、かっこよすぎじゃありませんか?

 

こちらは頭がぐるーんと回りました。置物の仕掛けものみたいですよ。

 

 

海に暮らす生きものもいます。

 

ここにも赤ちゃんが。まだ2か月の皇帝ペンギン、パパとママと一緒に、こんにちは。

後ろのカラフルな方は、エサをあげに来た飼育員さん。

 

まだまだ他にも、いろんな動物がたくさんです。

 

感想は、ひとこと「たのしいっ」です。何がいいって、ぜひ機会があったら、実際に行ってみてください。いろいろと感じることがあります。

 

≪追記≫

パンダの赤ちゃんは、2018年12月17日に、彩浜(さいひん)と命名されたそうです。彩り豊かな毎日で、すくすくとしあわせに育つことを、願っています。

 

 

 

 

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