タオの生き方と、太極拳

2018.05.25 Friday

(中国、武当山で。站椿功のお稽古)

 

タオの生き方とは、「無為自然」、自分から意識的に生み出そうとしないことを言います。

 

無為とは、何も為さないこと、自然とは、自ら然り=あるがまま、です。

 

老子は「道徳経」の第7章で、次のように言っています。

 

天地が永遠に続いていくのは、自分から命をのばそうとしないからだ。
そういうわけで聖人は、わが身を後まわしにしながら、かえって先になり、わが身を度外視しながら、かえってその身を保全する。
わが身をどうにかしようという意識がないからであろうか。
だから自己を実現できるのだ。

(「老子」蜂屋邦夫訳注 岩波文庫より、抜粋)

 

ここで言う「聖人」とは、タオ(道)を知って、道に従う賢者のことです。

 

”私(我)”がない、無為自然な状態は、自分を捨てることで、状態に応じて適応し、変化できます。わが身を後まわしにするとは、人に従う=人を受けいれること。それが闘争から調和を導く第一歩です。

 

うつくしい姿ですよね。

 

......でも、ちょっと現実離れしているような気がしませんか?

 

いま、老子の「道徳経」を読むクラスを開催しているのですが、この前、生徒さんが「老子の思想に触れて、癒されて、また争いのある現実に戻る」という話をされていました。

 

「これは理想で、日常とは違う」というご意見も。わかる気がします。

 

でも、老子は日常に活かせないことを、つらつらと語っているわけはないと思うのです。

 

人に従い、あるがまま、というのは、何にもしないこととは違うと思います。それは、”老子の教えを体で表現するもの”とも言える太極拳で、体験することができます。

 

太極拳は、武術ですが、自分から攻撃することはありません。武術の”武”は、”戈を止める”と書くとおり、起きてしまった争いを終わらせるためのものです。相手から攻撃されたときに、反応します。

 

そのとき、相手から向かってきた力に対して、反発するわけではなく、受容します。別の言葉でいうと、吸収、です。

 

相手から打たれるがままの状態は、受容とは言い難いですよね。痛いですし、怪我したり、場合によっては命を落とすかもしれません。ここに相手と自分の”共存”はなく、調和もありません。

 

ではどうするか。

 

”天地とつながる立ち方”を守り続けることです。

 

太極拳の立ち方は、ただ力を抜いて、ぼんやり立つわけではありません。一般的に思われているリラックスとは異なります。

 

足で大地を柔かく押して立ちます。体重に、下に押す力がプラスされることで、下に向かう力が大きくなります。人が立つときには、下に向かう力と均等の力が上に向かっているため、上に伸びる力も大きくなります。これで、縮こまっていく背骨の関節に隙間を空けていくのです。

 

站椿功(立禅)を歌で表現している中国語があるのですが、その冒頭は「头顶脚踩身空灵」です。”頭は上に伸び、足は大地をしっかりつかむと、体は空(くう)になる”です。「頂」という中国語のもともとの意味は、英語でいうとto equal、つまり均衡することです。大地を足で押して、下に向かう力に均衡するように、頭が上に伸びる、という意味に捉えています。

 

これを縦に伸びる力、「竖劲 Shù jìn」と言っています。自分の中心に、しなやかな細い軸がある感覚です。軸というより、個人的には、天と地を結ぶ”縁(えにし)というイメージが、好きです。

 

細くしなやかな軸(縁)が中心にあると、残りの体は、柔かいまま存在することができます。水が入ったビニール袋は、机の上にぽんと放置するとぐだぐだですが、細いしなやかな串を真ん中に通すと、やわらかいまま、しっかりしますよね。そんなイメージです。

 

柔かいから、押されれば、形は変ります。でも、天地とのつながりである縁(軸)は、しっかりあります。人に従い、あるがまま、ではありますが、人に振り回されたりはしません。

 

天地につながるとは、地球とともに、宇宙とともに動く、という意味です。太極拳とは、自ら動かず、地球や宇宙と共に動くことです。それが「あるがまま」「自然=自ずと、然り」です。

 

太極拳のクラスでも、老子のことばを読むクラスでも、これを体感するようなお稽古をします。「老子のことばは理想で、現実とは違う」とおっしゃっる方も、こんな体感から日常に結びついていくことがあり、そんなときは、とっても嬉しいです。

 

体感してなんぼ、とはこのことです。もちろん、読んで理解することも大事ですけどね。

 

さて、この縦に伸びる力が、より大きな力を外に向かって出すことにもつながると思っているのですが、長くなってしまったので、それはまた次回、書きますね。

 

「老子のことば」クラスは、6月から「タオを生きることば」に変えて、引き続き開催します。6月は6日、20日の夜です。詳しいことは、こちらの講座案内からご覧ください。

 

 

【特別クラスのお知らせ】

5月27日(日)13:00-15:00は「おためし体験〜みんなが知らない太極拳のひみつ」です(千葉県香取市)。詳細とご応募は、こちらから。

6月10日(日)14:00-16:30は「みんなが知らない太極拳のひみつ」(3)です。詳細とご応募方法は、こちらから。

6月17日(日)14:30-16:30は「太極扇を体験しよう(第8回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

 

 

(武当山の雷神洞にて。朝の站椿功)

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

........................

いしい まゆみ(道号:静慧 / みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

講座のご案内は、こちらからどうぞ

 


カンフーと、男性性と女性性

2018.05.24 Thursday

(中国、武当山 逍遥谷)

 

3年くらい前に、「高度成長期からごく最近までは、活動的な男性性が強い時代で、目標を設定して達成するという、イケイケどんどんが続いてきたけれども、それが行きすぎてバランスが崩れ、だんだん男性性さえも生かせないようになってきた。そこで受容である女性性が求められる時代になってきた」というお話を聞きました。

 

さらに「ちょっと前は、男性性が強い組織の中では、女性性の強い人は不適合となり、はじき出されるようなことが起きる」とも話していました。

 

わたしが会社を辞めた頃は、そんな傾向の始まりの頃だった気がします。長い間、合わないところにいたのではなく、流れも自分も環境も変化していく中で合わなくなったという解釈は、腑に落ちる気がします。

 

都合のよい解釈とも言えますが、自分の人生ですからね。自分が納得できるなら、それでよいと思いませんか?

 

陰陽で見ると、男性は陽、女性は陰です。

 

陽は、”動”。花が大きく開くように、活動、表現、発展があらわれます。

陰は、”静”。木の葉た落ちて土に還ったり、植物が種に生命エネルギーを満たしているように、受容や熟成があります。

 

陰と陽は、質の違うもの同志が、助け合って”ある現象”をつくります。人間が、精子と卵子から生まれることも、そのひとつですよね。陰陽のバランスが取れていると、形どおり、”円満”になります。

 

円満を示す”〇(まる)”は、陰陽の母であると言われる太極(王宗岳「太極拳経」より)の象徴でもあります。

 

「あの人はまるい人だね」と言うと、大らかで、柔かい人柄をイメージしませんか?逆に「角がたつ」と言うと、ぎくしゃくした関係をイメージしますよね?

 

では、〇を示す”太極”の文字が入った太極拳を鍛錬していくと、どうなるのでしょうか?

 

中国にいるわたしの先生たちや、過去に教えていただいた四節八卦掌の伝人の李先生を見ている限りの感想ですが、男性性も女性性も、どちらも強くて大きいと感じます。

 

先生たちは、みな男性ですが、まず、とっても優しいのです。大らかで、でも繊細でこまやかな面もあります。すごく女性らしさも感じます。動きも柔かく、角がないところにも、柔かい女性性を感じます。

 

でも、力はあります。内側から外に向かって拡大していくパワーを、感じます。活動とか、外に向かう表現は、男性性ですよね。

 

わたしは女性ですが、カンフーを始めてから男まさりになったわけではないと思います。むしろ8年くらい前の方が、きつい顔をしていたと思いますし、実際にそう言われることもあります。一方で、中国の先生の言葉を借りるなら、今は「身体の内側から、たくさん力がある」と言われます。

 

太極拳を鍛錬していくと、男性性も女性性も、両方育つような気がしています。パイグラフで表すと、奏法のバランスが整いつつ、パイ全体の大きさが拡大していくような感じです。

 

だから、バランスが整ってくることで、中性っぽくなるわけではありません。もともとの性(今の時代、この表現がふさわしいのかどうかはわかりませんが)が、失われるわけではありません。

 

何年か前、合気道を長いこと鍛錬されている方と話しているときに、”中庸”という話題になったことがあります。陰、陽、どちらにも偏らず、真ん中、中庸を行くのが良い、という話だったのですが、その方は「中庸とはいっても、その幅は広いような気がするのですよね」と言っていたのです。

 

パイグラフの中のバランスが整いつつ、パイが拡大していく感じと、似ていますよね。

 

もともと太極拳を始めとするカンフー(中国武術)の”武”は、”戈を止める”と書くとおり、起きてしまった争いを終わらせるためのものです。相手から力がかかったときには、自分から積極的に攻撃することはなく、それを受容(女性性)しますが、ただ受け入れただけでは、相手に振り回されてしまいます。

 

受容の方法に、コツがあり、積極的に活動するところも、あるわけです。それも含めて、広い意味では受容と表現することもあると思いますけどね。

 

タオの生き方とは、無為自然、自分から意識的に生み出そうとしない生き方を言います。「私」という我を捨てて、人に従う=人を受け容れることで、調和を導きます。

 

それは「あるがまま」とも表現しますが、「なすがまま」とか「なされるがまま」とは違うのかな、と思っています。なされるがままでは、打たれたら痛いし、怪我して、場合によっては命を落とすかもしれません。それは、共存ではなく、調和が保たれているわけではありません。

 

ここをカンフーでどうやっているかに、面白さと、すごさや奥深さがあるのです。でも、ちょっと長くなってきたので、また次回に書きますね。

 

※続きの「タオの生き方と、太極拳」(2018年5月25日)は、こちらから。

 

 

【特別クラスのお知らせ】

5月27日(日)13:00-15:00は「おためし体験〜みんなが知らない太極拳のひみつ」です(千葉県香取市)。詳細とご応募は、こちらから。

6月10日(日)14:00-16:30は「みんなが知らない太極拳のひみつ」(3)です。詳細とご応募方法は、こちらから。

6月17日(日)14:30-16:30は「太極扇を体験しよう(第8回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

........................

いしい まゆみ(道号:静慧 / みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

講座のご案内は、こちらからどうぞ

 


6月のお稽古

2018.05.23 Wednesday

 

2018年6月の「みんみんカンフー」お稽古予定です。どなたでも、どのクラスでもご参加いただけます。

 

お申込みは、minminkungfu★gmail.com(★を@に変えてください)、もしくは口頭やFBメッセージでお願いします。FBイベントがあるものは、参加ボタンを押していただいてもOKです。

 

☀☀☀5月のお稽古は、こちらから☀☀☀

 

 

【2018年6月】

 
 

 

 
  1
 
 10:00青空
 

3 10:00青空

 

4
 
5
 

19:00 
池尻大橋

7 7:30 吉祥寺
 19:30 九品仏
8
 

9 10:00自由が丘

   (シェア奥沢)

10 10:00青空 
 ※14:00 溝の口
11
 
12
 

13

 

14 7:30 吉祥寺
 19:30 九品仏
15
 
1610:00自由が丘
  (シェア奥沢)
17 10:00青空
※14:00 太極扇
18
 
19
 
2019:00 
池尻大橋
21 7:30 吉祥寺
 19:30 九品仏
22
 
23 10:00青空
 

24 13:00香取市

 

25
 
26
 

27 

28 7:30 吉祥寺
 19:30 九品仏
29
 
3010:00青空
 

 

※印は、今月の特別クラスです。

...............................................

【クラスのご紹介】

☀「体と心が目覚める太極拳」自由が丘(シェア奥沢))土曜の午前中(不定期)

 

☀「青空太極拳教室」(代々木公園):屋外。土日の午前中(不定期)

 

☀「太極拳 基本功」(自由が丘・九品仏):毎週木曜日 夜 

 

☀「朝の青空太極拳」(吉祥寺):毎週木曜日 朝 

 

≪太極拳以外のクラス ≫

☀「タオを生きることば」(池尻大橋):水曜日(月2回) ※老子「道徳経」を1章ずつ読みながら、タオの生き方を体感する時間も設けます。お着替えいただく必要はありません。

 

 

【6月の特別クラス】

※6月10日(日)14:00-16:30は「みんなが知らない太極拳のひみつ」(3)です。詳細とご応募方法は、こちらから。

※6月17日(日)14:30-16:30は「太極扇を体験しよう(第8回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

 

※個人レッスンもお受けしています。(1時間半、10,000円)。

 (武当64式太極拳、武当64式太極剣、武当太極扇、武当逍遥掌、形意拳、気功などのほか、体や膝に負担のかからない立ち方・歩き方も指導します。詳しくはご相談ください)

 

...............................................

 

 

【お稽古内容】

 

「体と心が目覚める太極拳」のお稽古の中心は、十三式太極拳(武当玄武派)です。太極発祥の地とも言われている道教の聖地、武当山(湖北省)で伝えられてきた伝統太極拳で、水が流れるように自然に動き、陰陽のバランスで力が生まれてくる、”太極拳のひみつ”がギュッと詰まっています。円を描いてしなやかに伸びる動きが美しく、初心者でも経験者でも、また年齢を問わず、おすすめです。そのほか、天地とつながる立ち方、歩法、呼吸法、太極拳の基本となる気功なども、お稽古します。

 

※「青空太極拳教室」は、太極拳のほかに、蹴りの練習などを加えます。

※「太極拳基本功」は、太極拳はせず、站椿功(立禅)、太極歩、気功、瞑想など、基本の動きを丁寧にお稽古します。

※「タオを生きることば」は、おはなしと体感する時間があります。軽く動きますが、お着替えいただかなくても大丈夫です。

 

 

【お稽古時間とお稽古代】※朝活太極拳(吉祥寺)、特別クラスを除く

いずれも1時間半、回数券1回分(4回10,000円/9回20,000円、いずれも2か月間有効)、現金の場合は3,500円。

 

 

【服装】

動きやすい服装でお越しください(長袖Tシャツ、ストレッチのきいたトレーニングパンツ、靴下、底の浅い靴)

※シェア奥沢(自由が丘)は、靴下でもできます。

※九品仏は和室ですので、靴は不要です。

 

詳細は、下記をご参照ください。

 


...............................................

☀「体と心が目覚める太極拳」

 

【土曜日開催】10:00-11:30 

・6月 9日(土):シェア奥沢 (自由が丘)

・6月16日(土):シェア奥沢 (自由が丘)

※15分前開場、終了後、お茶の時間があります。

 

≪シェア奥沢≫(自由が丘)

※シェア奥沢は、映画、食事、音楽、絵画など共通の”好きなこと”に人が集う、あたたかい触れ合いのある場所です。

自由が丘駅南口改札を出て、左に進み、突き当りを右に曲がります。この通りが自由通りです。緑道を越え、世田谷区の看板を過ぎると、左に入る道があります。ここを左に曲がるとき、目印として右手に赤いアルソアの看板があります。道なりを進み、3つ目の十字路の右奥の民家が、シェア奥沢です。

 

 

 

...............................................

☀「青空太極拳教室」(代々木公園)

青空の下、風や木々の香りを感じながらの太極拳です。中国でも、早朝から公園で太極拳をする姿がたくさん見られます。屋外のメリットを活かして、しっかりした体づくりのための蹴りの練習などもあります。

 

【週末クラス】10:00-11:30  

     6月 2日  (土) 

         6月 3日  (日)  

         6月17日  (日)  

         6月23日  (土) 

         6月30日  (土) 

※6月24日(日)は、出張のため、開催をとりやめました。

※雨天の場合は、静かにお休みです。ご参加予定者には、朝8時をめどに個別にご連絡します。

 

場所:代々木公園 ※待ち合わせ場所は、南門です。初めての方は、開始10分前にお越しください。南門から入って、梅の園、丘の広場の前あたりでお稽古します。

 

   

...............................................

☀「太極拳 基本功」(自由が丘/九品仏)

広々とした和室で、基本功を丁寧に練習するクラスです。站椿功、太極歩、武当五行六合功、六字訣、呼吸法、瞑想など。

(クラスについて、詳しくはこちら

 

日時:毎週木曜日 19:30-21:00 (6月7, 14, 21, 28日)

   ※19時から中国茶をご用意してお待ちしています。

 

場所:自由が丘・九品仏 大広間(和室) ※九品仏駅徒歩2分、自由が丘駅徒歩9分 

   ※詳しい場所は、参加される方にお知らせします。

 

 

 

☀「朝の青空太極拳」(吉祥寺の公園)

ちょっと早起きして、ゆったり呼吸してゆっくり動き、全身を目覚めさせます。心と体を整え、1日をさわやかにはじめましょう。

 

日時:毎週木曜日 7:30-8:30  (6月7, 14, 21, 28日)

   ※屋外での開催です。雨天の場合、静かにお休みです。

 

場所:吉祥寺駅付近の公園(詳しくは、ご参加希望の方にお知らせします)

 

料金:1回1,500円(特別価格)

 

 

 

☀タオを生きることば (旧:老子のことば) 

2,000年以上前に書かれた「老子(道徳経)」は、武当功夫をする人たちを含むタオイスト(道士)の間でも大切にされており、修行者たちは「読み続ければ、いつかはわかる」と信じています。

 

そこには、生きるヒントがたくさんつまっています。しなやかに、たくましく生きていくための知恵を、現代に伝えています。

 

毎回1〜2章ずつ取り上げていきます。わたしからのおはなしのほか、対話、内容を体感できるようなエクササイズ、静かに瞑想する時間なども、設ける予定です。(※お着替えいただく必要はありません)

 

日時:6月  6日(水)19:00-20:30

   6月 20日(水)19:00-20:30   ※開場は18:45です。

 

場所:池尻大橋駅近く(和室) ※池尻大橋駅から徒歩約7分  ※詳しい場所は、参加される方にお知らせします。

 

 

みなさまのご参加をお待ちしています^^

 

...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...

 

いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

HP: 体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

ブログ: みんみんの陽だまり太極道日記(http://blog.minminkung-fu.com/)


先生と生徒と、共生

2018.05.19 Saturday

 

どの世界でも似たようなことはあるのかもしれませんが、太極拳の世界でも、先生と生徒の確執や、組織についていけない人というのは、出てくるようです。

 

好きで始めて、今でも好きだけれども、これからどうしたらいいかわからず、迷子になっているような状態です(”迷子”というのはわたしの表現で、当人はそう感じていないかもしれません)。そこに、苦しみや痛みを伴っていると感じられる場合も、多々あります。

 

かつて、わたしも迷い、苦しい気持ちを持って訪ね、泣きながら話を聞いていただいた経験があります。同じ道にいる人に、話をきいてもらえるだけでも、ずいぶんと気持ちが楽になりました。そこからまた、続ける意欲を新たにして、続けられる道を見出す機会にもなりました。

 

わたしのところにも、そういう悩みを抱える方々が、時々訪れます。自分の過去の経験もあり、こんなときに”話を聞く”ことも、自分に回ってきたひとつの役割なのかもしれないと、思っています。

 

対象の方を直接知っているわけではなく、仮にちょっと知っていたとしても、当事者ではないため、何かできるわけでもなく、何かしたいわけでもありません。たいしたことは、できないかもしれません。

 

ただ、練習方法や、体の使い方についての迷い、太極拳とはどういうものかという概念や哲学や理論は、答えられること、お話できることは、あります。昔の自分がそうだったように、それが迷子になっている人にとって、光を見つけるきっかけになるといいな、と願っています。

 

悩みの中には、先生の意図がうまく伝わっていないだけかな、と感じることもあります。ものごとの一部分しか伝わっていない気がする場合、「こんな側面もある」と、違う角度からの見方をお話することもあります。

 

どんな指導をする場合であれ、先生には、それぞれの考えがあると思っています。「とにかく動きを真似するだけで、説明がない」という話もよく聞きますが、それもひとつの教え方です。

 

わたしは、たくさん話してくださる先生に習ってきた時間を、多く持っています。それは、教え方という意味でも、よりどころという意味でも、自分の基盤になっています。

 

でも中には、何の説明も受けず、ひたすら真似するだけのお稽古もありましたし、とにかくやり続けたものも、あります。時間数でみても、こちらもかなりあるのです。その経験も、やはりよかったのです。

 

カンフー(功夫)とは、もともと、時間をかけて熟達していく人、という意味です。匠、みたいなイメージです。絶対的に必要なのは、”時間をかけること”です。わからないなりに、雰囲気を感じとり、真似して、ひたすらやり続けることで、ある日、「あっ、これ?」という気づきがあったりするのです。与えられるのではなく、自分で開拓して気づいていくプロセスは、何ものにも代えがたい、貴重な経験です。

 

そこには、「おかしいなあ」「変だなあ」と思うこともあります。迷いもあります。でも、その問いを持ち続けていると、いつかどこかで、答えはやってきます。

 

もちろん、「こんな感じじゃないかしら?」という、明るい兆しのような発見もあります。それはのちのち、先生からのアドバイスにはまってくることもあり、「ああ、あのときこれを、自分なりに感じ始めていたんだ」と思えることもあります。人の体とは、そういうものです。自分で発見していけること、開発していける可能性が、たくさんあるのです。

 

焦らず、のんびりいこうと思えないと、説明もなく続けるのは難しいかもしれませんが、そもそもカンフーとは、そういうものですしね。

 

つまり、教え方としては、なんでもありだと思っています。そして、どんな経験も、苦しいことも含めて、無駄になることはないのだと思います。

 

そうは言っても、今、自分が行き詰っていたら、その場所からは離れたらいいと思います。先生には、好きなやり方をする自由がありますし、生徒には、自分が希望する先生につく自由があります。

 

タイミングが合わなかったり、ウマが合わないことも、ありますよね。

 

共生とは、共に生きることで、仲良く手をつないで生きることではないと思っています。希望するものが違うなら、別の場所で生きる方がお互いのためです。

 

クジラは、金魚鉢の中では生きられないのですから。金魚は、海では生きられません。クジラと金魚、どちらが偉いとかは、ありません。

 

苦しさや傷がある場合、それを癒す時間は必要です。病気がひどければ入院するように、それまでの場所から離れて、治療にふさわしい環境に身を置くべきときもあります。骨折したような場合、回復まで長い時間がかかることもあります。リハビリも必要ですよね。

 

そうやって安心できる場所で自分を癒しながら、時には「忘れて」過ごすうちに、過去の出来事への見方が変わってくることも、あります。

 

起きたことの事実は、変りません。でも、過去の感情は、今に持ってくることはできないのです。つまり、いつも”今”の時点から、過去の出来事を見たときの感情があるだけです。

 

これはわたしの場合ですが、確執も、それを経験する意味があったのだ、自分がそれを経験したかったのだと、素直に思えたとき、苦しい感情は、薄くなったり、消えていることも、あります。

 

起きることすべてに意味がある、今を生きることで過去は変えられる、というのは、そういうことだと思います。

 

みんなそれぞれ、自分にふさわしい場所で、共生していけたらいいですよね。

 

 

【特別クラスのお知らせ】

5月20日(日)14:00-16:30は「太極扇を体験しよう(第7回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

5月27日(日)13:00-15:00は「おためし体験〜みんなが知らない太極拳のひみつ」です(千葉県香取市)。詳細とご応募は、こちらから。

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、キリリとした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

........................

いしい まゆみ(道号:静慧 / みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

講座のご案内は、こちらからどうぞ


守護天使からのことば

2018.05.15 Tuesday

(2013年、流れに抵抗してくたびれ果てた頃。自分を取り戻そうと行った、バリ島で)

 

先日、GGG(Great Gurdian Guidance =グレート ガーディアン ガイダンス)というセッションを受けました。

 

守護天使という存在、気にしたことありますか?本質的な自分を100%理解し、愛し、サポートしてくれる存在、と言えばいいでしょうか。ハイヤーセルフと言ったり、自分の内なる声と言ったり、自分自身、とも言えます。

 

人にはそれぞれ、守護天使がいるといいます。そんな天使のことばを伝えてくれるセッションがある、と知ったその日、サッと申し込みました。

 

楽しみにしていたのですが、近くなってくると、「はて?何をするセッションなのかしら?」。あらためてご案内の文章を読んで、「ヒーリング?今、いらないかも」と思ったり。しかも当日のお天気は、大雨の予報。これは......と、キャンセルが頭をよぎりましたが、キャンセル条件がわからなかったために、そのままになりました。なんだか、後ろ向きですね。

 

翌朝は、すっきりとした朝でした。快晴ではありませんが、雨は降っていません。「あれ?行けちゃう?」と。

 

そして結局、行けて良かったのです。会う人には、タイミング良く会えるようにできています(と、勝手に都合よく解釈。)

 

セッションをしてくださるのは、Yasuko Taguchiさん。普段はシドニーに住んでいらっしゃいます。

 

まず、今日の流れの説明から始まります。「天使は、聞いたことしか答えない」とか、「天使は自分自身なので、きっと、『ああ、それは知っている』と思うことばかりです」というお話もありました。こういう説明、大事ですよね。こんなやりとりをする時間も、大事です。

 

最初は、天使の”見た目”からです。「ちょと意外ですが、洋風、たぶんヨーロッパ人、男性か女性か、わからない感じ。木の妖精のようで、たとえるならコロボックル。天地と交信しながら、かろやかに舞って、エネルギーを循環させて、喜びを表現している。自然界とのつながりが、とっても強い天使です。」

 

確かに、このあたり、「知っている」感じです。わたしは、ハイヤーセルフに会うような瞑想をする場合、出会う姿は、金髪のクルクル巻き毛、青い眼の小さな男の子か、金髪巻き毛の女の子か、飄々としたおじいさん、なのです。天使は、いつも決まった姿をしているとは限らないのですよ(たぶん。)

 

天地の間で循環する感覚は、太極拳をしているときの感覚です。天地の間に生きる人は、天地をつなぐ存在だと思っています。

 

「流れに乗るのが得意というよりは、流れそのもの。今、こうだからこうしようということが、早く現実化すること、あるでしょう?」とも。ある日突然、太極拳が人生に現れて、始めたことも、そのひとつかもしれません(出会いがしら、みたいな始まりでした。)

 

さらに、今に至るまでにいろんな仕事をしてきているのですが、それについては、「そのときはそれ、という流れを、素直に表現したからではないでしょうか」と言われました。

 

そのことばで、過去の認識が、変わったような気がしました。

 

仕事は、ずっと好きなことを選んできました。でもだんだん、何が好きなのかわからなくなり、やりたいことがないのに、やめる勇気もなく、そのまま居続けるという状態でした。そのせいか「ずいぶん長く会社員をしたけれども、それだけ時間をかけなければ、自分には合わないと気づかなかった。それだけ感覚が麻痺していたのかもしれない」と認識していました。

 

でも、そうではなかったのかもしれません。

 

そのときの流れで、縁があった仕事をしてきたのだと、再認識できた気がしました。

 

思い返せば、数々の転職も、ほぼ知り合いの紹介でした。途中、「なぜこの部署に?」という不思議な異動もあり(わたしだけではなく、周りの誰にとっても不思議な異動でした。そんなことが、現実には起きます。)、それがわたしの職歴をわかりづらいものにしたと思うのですが、それもまた、流れだったのかもしれません。

 

これも、ご縁なのでしょう。

 

そもそも、不可解なように見えますが、自分の中では、ちゃんとつながっている気がしていたのです。そういうことすべてが、腑に落ちた気がします。

 

カンフーをやっている人、例えばわたしの先生は、最初のキャリアからカンフーです。でも、わたしは始めた年齢も遅く、最初の頃は「遅いスタートで、どれだけのことができるのか」と、コンプレックスに感じたこともありました。

 

でも、ここ数年は、そんなことで悩むこともなく、わたしにできることをすればいいと、思うようになりました。

 

わたしには、会社員だったときの、あの一つひとつの経験が、とっても大事なのです。これでクビだと血の気がひいた出来事、ウマが合わなかった相手、板挟み、損を出したこともあれば、新しい流れを作りだすような経験、チャレンジ、大きな変化、信頼、助け、優しさ、喜び、本当にいろいろです。

 

いつも思っていたのは「同じことは二度とない」でした。前回はこうやったと言われても、「今回も、同じようにやればうまくいくとは限りません」と、生意気なことを言っていました。似ている案件でも、実際には環境や状況などが違うので、まったく同じことなど、ないのですよ。いつも、今を生きていたと思います。この事実には、驚きます。

 

今回のセッションがなければ、こんなふうに再認識する機会もなかったかもしれません。うれしかったです。

 

千変万化、世の中はどんどん変化します。上で書いたように、比較的、変化には柔軟だったのですが、その変化に抵抗したときは、当然のことながら大変でした。本当はやりたくないのに、無理やりしようとしたり、留まろうとしたり、自分の本質に素直に生きていたときではありませんでした。

 

だからこそ、わかった感覚があります。「わたしは、わたしであれば、それでいい」です。自分が自分であれば、自然とひとつになり、流れにのっていけるというのは、天使からのメッセージでもありました。

 

わたしにとっては、枠にはめず、はまらず、自由でいることが何よりも大事です。

 

カンフー、太極拳が、わたしにとって大切であることは、きっと変わりませんが、これからそれをどう伝えていくのか、どう表現していくかは、変化していくかもしれないな、と思っています。

 

セッションの中の、天使からのことばは、録音させてもらえたので、時々聞いています。17分くらいの短いものですが、いつも寝てしまうのです。最後に自分が「大丈夫です。ありがとうございます。」と言うところで目が覚めるのですが、それが、自分で自分に大丈夫、と言っているような気がして、不思議と元気づけられます。棚からぼたもち的なオマケですね。

 

これ、天使からのことばを伝えてくださった後に、「他に聞きたいことありますか?」と聞いてくださったことへの返事なのですけれどもね。

 

守護天使を信じるかどうかは、自由です。天使、という表現をしなくてもいいと思います。こういう話が、あまり好きではない方もいらっしゃると思います。でもこういうことは、他人がどう思うかよりは、自分が腑に落ちれば、それでよいのだと思っています。

 

そのことばに癒されたり、これからに向けての活力になるなら、じゅうぶんじゃないかしらね。

 

Yasukoさんのウェブサイトは、こちらから。ここで書いたことはセッションの一部ですので、実際にはもっと、盛りだくさんです。満足、お腹いっぱい、胸いっぱいで、セッションを終えられたことに、感謝です。

 

 

【特別クラスのお知らせ】

5月20日(日)14:00-16:30は「太極扇を体験しよう(第7回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

5月27日(日)13:00-15:00は「おためし体験〜みんなが知らない太極拳のひみつ」です(千葉県香取市)。詳細とご応募は、こちらから。

 

(2015年4月。Photo by Xie Okajima)

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、キリリとした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

........................

いしい まゆみ(道号:静慧 / みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

講座のご案内は、こちらからどうぞ

 



calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< June 2018 >>

selected entries

categories

archives

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM