「そして、バトンは渡された」

2019.06.14 Friday

 

5月後半に中国の武当山に行ったときに、読んだ本のひとつが、瀬尾まいこさんの「そして、バトンは渡された」でした。

 

本屋大賞を受賞したこの本は、あちこちの本屋さんで平積みにされていて、なによりも装丁の美しさに魅かれました。

 

本の装丁や、文字のフォント、大きさとか余白、紙の感じなど、その本の周辺のあれこれは、大事だと思うのです。一つひとつ分析することはなくても、その本の「たたずまい」から、感じるものも多いのですよね。この本を旅のお伴にしようと思ったのも、そんなことからでした。

 

これから読む方のために、できるだけネタバレはしたくないのですが、設定は、とても破天荒です。

 

「優子さん」という主人公には、母親が2人、父親が3人います。17歳の時点の苗字は4つ目(もちろん、主人公が結婚する前です)、その間に家族の形態は7回変わっています。

 

この境遇に、主人公に対して周りの大人たちは、「どれだけつらいでしょうに」という思いを向けます。

 

でも当の本人は、「困った。全然不幸ではないのだ。少しでも厄介なことや困難を抱えていればいいのだけど、適当なものは見当たらない。いつものことながら、この状況に申し訳なくなってしまう。」(第1章の書き出し部分から)

 

なのです。

 

家族形態が7回も変れば、慣れるのにひと苦労したり、血の繋がらない大人と暮らすには気を使うこともあったり、いろいろと大変なことも書かれています。

 

それでも、ある学校の先生から「あなたみたいに親にたくさんの愛情を注がれている人はなかなかいない」と言われるほど、

 

親たちは、血のつながりの有無に関係なく、主人公に愛情を注ぎます。それはもう、ものすごく愛に溢れています。

 

その愛情は、ときどき行き過ぎた行為になってしまうこともありますが、それに対する主人公の反応も、愛情にあふれています。それが、とてもいい。

 

「こんな奇抜な設定、ありえない」と、一瞬思ってしまいそうですが、この本を読んでいると、「あるかも」と思ってしまうほど、ストーリーは自然に流れていきます。

 

実際、現実の方がよほど奇抜です。

 

自然界を見ても、ありえない色の動植物が存在したりしますよね。もしその色の布を見たら「自然(ナチュラル)ではないよね」と言ってしまいそうな蛍光色の花や虫も、実際に目にすることもあります。

 

自然、という言葉にはいろいろな面があって、もともとの「自ずと然り」という意味もあれば、「自然色(ナチュラルカラー

」のような使い方をされることもあります。

 

「自然」の意味を、誤解しそうになる面を、よく表している使い方だと思います。

 

「ふつう」の意味も、これに似ていますよね。何が「ふつう」かは、自分のこれまでの人生を基準にしているかもしれません。良いことも、悪いことも、自分なりのモノの見方になりがちです。

 

もちろん、それも間違いではありませんが、だからと言って、それが世の中のすべてだとは限りません。

 

どんなに生きてきても、現実の世界のほんの少しのことしか、体験できないのですから。

 

なによりも、この本を読んで感じたのは、作者の瀬尾まいこさんの世の中への、暖かく優しい視線です。

 

いろいろと悲しいことや悲惨なことも多く、現実を冷静に見ることも大切だと思っていますが、それでもどこかで、暖かい目で希望を持って見ることを忘れたくないと思っています。それで救われるものも、あるのではないかしらね。

 

救われるのは、誰よりも、自分かもしれませんが。

 

「そして、バトンは渡された」瀬尾まいこ著 文藝春秋社刊 出版社の紹介サイトは、こちらからどうぞ。

 

そういえば、しあわせとは、〇があるからしあわせなのではなく、現実をどう感じて受け止めるか(しあわせを見つける、という言い方もするようですが)だ、という話もありますね。これも、そのひとつなのかもしれません。

 

 

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☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

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武当山日記:ひざを守る

2019.06.04 Tuesday

画像に含まれている可能性があるもの:2人、立ってる(複数の人)、屋外

 

今回、武当山に初めて訪れた中国人のグループと一緒になりました。

 

一緒にお稽古する機会もありました。こういうとき、先生は大切なポイントを説明しながらお稽古してくださるので、とってもためになります。

 

一緒にお稽古したのは「撑字訣」という気功です。「撑」とは、伸びるという意味で、「力撑八面(力が四方八方に伸びる・広がる)」という太極拳の動きを表現する言葉の中にも使われます。

 

ひととおりで3分。グループの中には、体が硬くて前屈もなかなかできない方もいらっしゃいましたが、先生は「これを毎日2回やると、柔かくなるよ。6分でできるしね」と、おっしゃっていました。

 

体が伸びて、開いていく感じが気もちよいのですが、やりかたにはコツがあります。

 

それは、功夫(カンフー)をする上で、太極拳をする上でも、とても大切なポイントです。

 

動くときに、どんな意図をもって動くかが大切です。それが自分の体を守ることにもなり、養生にもなるのです。

 

特に丁寧に説明していたのは、膝です。

 

日本でも中国でも、太極拳をやって膝を痛めてしまう人は、多いのです。

 

実際、「健康になりたいと思って太極拳を始めたのに、膝を痛めてしまった」という方に、何人もお会いしたことがあります。

 

そうならないために、膝に体重がかからないやり方を練習していきます。

 

まっすぐ立っているときも、腰を落として低い姿勢になっているときも、どちらでも大切なのは、縦に伸びる力(竖劲 shu jing)です。

 

足で大地を押して、頭が天に向かってぐんっと伸びる感じです。体がばねのようになっていて、立っているときも、低い姿勢のときも、上に伸びる力があります。

 

低いときには、ばねがきゅっと縮んでいるイメージです。縮めば、びゅんっと上に伸びる力がありますよね。低い姿勢がよい、とされるのは、この力がある分、強いからだと思っています。

 

このとき、膝を折り曲げてしまうと、ばねが縮んだ形にはなりません。

 

膝は曲がるようにできていますが、曲げてしまうと固まってしまい、ばねにはならないのです。

 

では、どうするか、です。

 

お腹を収め(収腹)、おへその裏、背中側にある命門(めいもん)が、後ろにひっぱられて開いていくような感じにします。

 

この命門が開いていること、詰まっていないこと(緊張して閉じていないこと)は、太極拳をするときにも大切です。

 

命の門が開く、というと、それだけでもよさそうなイメージじゃありませんか?

 

その後、「座る」という動作で、お尻が下がり、上半身が起き上がります(命門を後ろにひっぱったときには、上半身は少し前に倒れています)。丸く円を描きながらお尻が下がっていくような感じです。

 

このとき、膝には角度がつきます。でも、膝を前に出して曲げるのとは違いますし、膝を積極的に曲げたりはしません。

 

横から見ると、椅子に座っているような形になります。

 

「座る」という表現は、勘違いされやすいかもしれません。実際に椅子に座るときとは、様子が違うからです。

 

普通に椅子に座る場合、どっしり腰を下ろすと、ばねの力、上に向かって伸びる力はありませんよね。

 

ここで言う「座る」は、ばねが効いたまま、上に向かって伸びる力を持ち続けます。

 

文字だけで読むと、ちんぷんかんぷんかもしれませんね。実際にやってみても、はじめての場合は、ちんぷんかんぷんです。

 

初心者に、最初からこれを教えるのは、厳しそうにも見えますが、ここはとても大切です。やってみると、違いは、明らかです。

 

どっしり腰を下ろすような座り方で腰を落とすと、その姿勢をキープするのは大変です。我慢くべか、拷問か、になります。膝にはどしっと体重がかかります。これが、膝を痛める原因にもなります。

 

でも、命門を後ろに開き、「座る」という動作で低い姿勢になった場合、そのままキープするのは簡単です。膝には体重が乗りません。ばねが効いていますからね。

 

誰でも最初は、簡単にはいきません。でもこれがなかったら、養生にはならないのです。

 

そして、誰でもやっていれば、少しずつできるようになってきます。ここを頑張ることで、その後の心身への負担は、確実に軽くなります。お稽古を続けるにしても、数年、数十年にわたるお稽古は、ずっとずっと実りあるものになります。

 

ときどき、それなりに長くお稽古を続けていらした方で、どうしたらいいか、わらかなくなっているにお会いします。わたしもそうでした。

 

あのときのわたしは、形にとらわれていたような気がします。本当は、形は意図をもって動いた結果の現れでしかないのに、です。

 

その意図の部分を理解しながらお稽古を重ねていくと、怪我もしにくく(なんといっても養生ですから)、お稽古に迷い続けるようなことも、起きにくいのではないでしょうか。

 

一生懸命にやっている人が、怪我をしたり、どうしていいかわからなくなるようなことは、避けたいと思っています。せつないですよね。

 

 

最初はコツがつかめず、大変かもしれません。でもみんな、少しずつ、です。ちょっとでもいい方向に行くと、先生は「そうそう!」とすごく誉めてくださいます。

 

完璧など目指す必要はありませんし、そもそも何が完璧かなど、わかりませんしね。

 

その中で、ちょっとでも「あ、これかも!」と気づいくときは、楽しくて嬉しいものです。

 

 

 

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6月 30日(日)14:00-16:30「−20歳のカラダほんとにはじめての武当太極拳」

 全くの初心者、もしくは太極拳のお稽古に悩んでいる方に。太極拳とは?というお話から、基本的な体の使い方を体験できます。

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

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【特別クラス】 7/28 (日) やさしい站椿功:しあわせを呼ぶ7つのステップ 

2019.06.03 Monday

 

站椿功(たんとうこう)とは、ひたすら”立つ”お稽古です。

 

やればやるほど、活力を与えてくれて、心身ともに健康を促してくれます。

 

心静かに立ち続けていると、日常のあれやこれやの悩み事も、「ま、いいか」と思えるようになります。

 

とはいっても、「腕が痛くて続けられない」とか、「足がしびれてくる」とか、「集中力が持たない」など、苦手意識の強い方もいらっしゃるでしょう。

 

站椿功には、いくつかコツがあります。それを7つのステップでお伝えしていきます。

 

立つこと、站椿功は、本当はとっても人に”やさしい”のです。

このクラスに参加された方は、終了時、とってもしあわせそうに、柔かい笑顔を見せてくださいます。

 

こんな風にたてたら、毎日がとってもしあわせになるのではないでしょうか?

 

コツをお話しながら、一緒に体験してみましょう。ひとりでは難しくても、みんなでやれば、できるかもしれません。

 

これまでに参加された方も、はじめての方も、ぜひどうぞ。

 

 

 

 

※第1回目の様子は、こちらから→「やさしい站椿功」を、初開催しました。

※第2回目の様子は、こちらから→「やさしく立てたら、やさしくなれる:やさしい站椿功」

 

 

〜こんな方におすすめです〜

 

・站椿功に苦手意識がある方

・やってみたいけれども、二の足を踏み続けている方

・站椿功は、苦行だと思っている方

・楽な立ち方のコツを知りたい方

・体のコリや硬さに悩む方

・階段を登るのがつらい方

・過去の後悔や、将来への心配ばかりしてしまう方

・ソワソワして落ち着きがない方、心の静め方を知りたい方

・中国古来の養生法を、体験したい方

・しあわせを感じたい方

 

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やさしい站椿功: しあわせを呼ぶ7つのステップ

 

日時:2019年7月28日(日) 14:00−16:30 

   ※15:15に開場します。中国茶をおいれして、お待ちしています。

 

場所:池尻大橋駅近くの会場(和室)(池尻大橋駅から徒歩7分です。詳しくは、ご参加の方にお知らせします)

 

内容:・站椿功のおはなし(どんなもの?どんなことが起きるの?站椿功のコツとは?)

    ・体と心を緩める準備体操

    ・実際に、站椿功をやってみましょう

 

服装:ストレッチのきいたパンツと長袖Tシャツ、靴下 

   ※会場でお着替えいただくこともできます。

 

持ち物:飲み物、タオル

 

参加費:4000円(チケットをお持ちの方は、1回分+1500円)

 

お申込み:minminkungfu☆gmail.com(☆を@にかえてください)あてに、お名前とご連絡先、「やさしい站椿功」に参加希望とお書き添えの上、メールでご連絡ください。

 

教える人:いしい まゆみ(道号:静慧)

太極道家

第4回世界伝統武術大会 太極拳部門 金メダリスト(中国・湖北省)

2008年から毎年、中国の武当山で稽古を重ね、現在は武当玄武派第十六代伝人明月師父のもとで武当功夫(内家拳:太極拳、形意拳、八卦掌)を学んでいる。自身が太極拳を通して学んだもの、すこやかでしなやかな体と心と、そこから生まれる円満な人間関係を広めようと、教室を開催している。

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

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武当山日記:まいにちの生活

2019.06.03 Monday

画像に含まれている可能性があるもの:7人、いしい まゆみさんを含む、立ってる(複数の人)、屋外

5月下旬、中国の武当山にお稽古に行っていました。

 

ここしばらく秋が続いていたため、春は3年ぶりです。若々しい新緑が美しい時期でした。

 

場所は、逍遥谷という観光名所から徒歩15分くらい、農家を改築したところです。

 

画像に含まれている可能性があるもの:山、屋外、自然、水

(逍遥谷)

 

 

先生にとっては、3番目の校舎です。最初は山の下、次は南岩という中腹にあるホテル内に校舎を構え、約1年半前にここに移りました。

 

南岩は、山頂に徒歩で登る入口になっているため、宿やお店が立ち並びます。生活には便利でしたが、朝晩、そして休日には、たくさんの観光客がやってきて、かなり騒がしくなりました。

 

先生は、もっと静かで平和な環境で、お稽古したかったようです。

 

今の場所は、逍遥谷から階段を登り、奥まったところにあるため、用事のない人が来ることはありません。

 

聞こえるのは、虫や鳥の声、放し飼いにされているニワトリの声だけです。

 

周りにお店はありませんが、食事は武館で用意されますし、ミネラルウォーターも用意されています。買い物に行く必要もなく、最初の10日間、武館に到着してから一銭も使いませんでした。

 

「農家を改築するんだ」と聞いてから、実際に使い始めるまでは1年以上かかったと思います。山の斜面に6棟が点在していて、おしゃれに言うならコテージ風です。

 

画像に含まれている可能性があるもの:山、空、木、植物、屋外、自然

(1号棟から見える6号棟)

 

1号棟がメインで、オフィスやキッチンがあり、食事をしたり、お稽古の最初の集合場所も、ここです。

 

2〜6号棟が宿舎で、それぞれ6部屋くらいずつあります。1号棟から近い順に、2、3、4、5、6と、つけられています。

 

そこそこ離れていますが、周りが静かですので、大声で叫べば、離れている棟にいる人も呼べます。

 

画像に含まれている可能性があるもの:1人、座ってる、木、屋外、自然

(2号棟)

 

今回滞在したのは5号棟。先生や、コーチ、通年でいる中国人の子供の生徒(寄宿舎風に1つの部屋に2段ベッドが並んでいます)など、いわゆる「ここに住んでいる」人たちと一緒でした。

 

1号棟までは、ちょっとした山道(山ですから)を登ることになり、毎回ここを歩くたびに「もう、今日のお稽古は終わりだ」と言うほど、ぐったりしていました。良いウォーミングアップなのですけどね。

 

ときどき先生とも一緒になります。先生はこの道を、ゆっくり登ります。すると、くたびれないのです。武当山に来ると、体力がある人、動ける人ほど、必要のないときにはゆっくり歩く、という印象があります。

 

画像に含まれている可能性があるもの:木、空、植物、家、屋外、自然

(5号棟。左がわたしのお部屋。右の道を、ずーっと上がっていきます)

 

画像に含まれている可能性があるもの:植物、木、空、屋外

(5号棟。晴れた日には、お洗濯です)

 

山奥のイメージがあるのか、ときどき「水道は通っているのか?」とか、「ネットはつながるのか?」と聞かれますが、

 

水も電気もあります。wifiも完備されています。ただし、中国で閲覧が規制されているサイトには、当然アクセスできません。

 

お部屋には、洗面所とトイレ(水洗です)、エアコンもあります。中国人の子供の生徒や、学校の事務の人たちは共用のトイレとシャワーですが、短期滞在の生徒が泊まる部屋は、トイレ・シャワー付きのお部屋です。

 

カーテンレールが、竹の棒を吊るしただけだったり、手作り感もありますが、基本は清潔ですし、快適です。

 

山ですから、虫はたくさんいます。お部屋に侵入してきたものを、紙ですくえるものは、丁重にお引き取りいただき、そうでないものは、仕方ないのでスプレー退治です。屋根のあたりには蜂が巣を作っているようで、親指の先くらいの大きな蜂が、ぶんぶん飛んでいました。こちらの蜂は射さないのですが、そうは言っても怖いので、こちらもスプレーに活躍してもらいました。

 

画像に含まれている可能性があるもの:室内

(今回のわたしのお部屋は、ほとんど部屋中がベッドという不思議部屋。川の字で4〜5人寝られます)

 

画像に含まれている可能性があるもの:室内

(お部屋の洗面台)

 

武館は、行くたびに、いろいろと新しいものが出来ていたりと、整備されてきています。先生は贅沢を好まない方ですが、美しいものは好きで、趣味もよく、近くの逍遥谷で拾った流木(?)を活用して家具や調度品(?)を作ったり、ところどころに生け花が飾れれていたりします。

 

洗濯は、わたしはほとんど手洗いですが、5号棟には洗濯機もありますし、他の棟には乾燥器(ビニールで覆って下から温風を送る、シンプルなもの)もあります。雨が続いても、これがあれば安心です。

 

結構そろっているな、という印象ではありませんか?

 

さて、どんな日々かというと、

 

5:40頃     起床

           前日につけ置きしておいた洗濯物の手洗いや、お部屋の掃除なども。

        

6:20−7:20  早朝練習 

          今回は、中国人の子供の生徒と一緒に形意拳の基本練習をしました。

 

7:30      朝食

 

8:30−11:00  午前中の練習 (途中休憩あり)

          ランニング、準備運動、蹴り、各自の練習(五形功)や、グループ練習(撑字訣、太極拳など)、站椿功 

 

11:30      昼食

                  午後の練習までは、自由時間。この間にお昼寝します。

 

15:00−17:30 午後の練習

         ランニング、準備運動、各自の練習、站椿功

 

18:00      夕食

 

19:00−20:00 夜の練習 (途中休憩あり)

                           站椿功など。これまでに習った剣の復習なども、この時間に。

 

シャワー、読書などをして、21時半か22時には就寝

 

武館(学校)は、土曜日の午後と日曜日、つまり1・5日はお休みです。公式の休日でも、短期滞在者にはお稽古することがあり、今回もそうでした。

 

お稽古は、武当山に始めて来る人たちがいる場合は、逍遥谷や太子坡のような、観光地に行ってお稽古することもあります。どちらも徒歩15〜20分くらいでしょうか。太子坡は、テレビドラマや映画の撮影にも使われるところですから、気分も盛り上がりますよね。

 

画像に含まれている可能性があるもの:山、空、木、屋外、自然

(太子坡)

 

それ以外は、1号棟の周りでお稽古します。棟の前の広場や、その手前の芝生スペース、日差しを避けて木陰の道などでもします。雨の場合は、1号棟の中、そして屋根のついた見晴台がありますので、場所に困ることはありません。

 

どこでしても、静かで平和です。(ニワトリが鳴き続けることはありますが)

 

画像に含まれている可能性があるもの:空、木、屋外、自然

(見晴台)

 

先生は、楽しく元気になってほしい、過ごしてほしい、という気持ちが強い方だと感じます。「この人、くたびれているな」とか、「ああ、元気になったな」とか、すごく良く見ています。

 

景色がきれいなところでお稽古することも、そのひとつだと思います。

 

ただ、通年でいる生徒や、わたしのように何度も行っている生徒にとっては、武館の敷地内でも十分満足です。観光名所とは違い、何もないですが、すべてがあります。何より、行き帰りが楽です(笑)。

 

食事は、「きちんと食べる」ことが大切にされているようで、量はたっぷりありますし、おかずの種類も、昼食、夕食は4種類以上あります。野菜が多いですが、お肉も出ます。朝はお粥やマントウ、麺、ゆでたまごなどです。

 

武当功夫は、道教の修行者(道士)が伝えてきたものですので、先生も道士です。でも、道士にも大きくわけて2つの派があり、わたしの先生は、戒律が厳しくないほう、お肉や野菜も食べるし、結婚もする派に属しています。

 

スケジュールは、追われるほどのものではありませんが、そこそこ予定はあります。30分くらい読書はしていましたが、それ以外、ほとんど何もしていません。

 

お稽古というとハードな練習を想像される方もいらっしゃるかもしれませんが、どちらかというと、骨休めみたいな感じです。

 

十代の少年たちと一緒の蹴りの練習をするときは、その時間はハードですが、体をしっかり作るのには役立ちますし、そこそこ好きなのです。もちろんこれは全員参加ではなく、初めての人や、短期滞在の人や、年配者は、この練習には加わらないことも多いです。

 

無理は禁物です。それぞれ、合ったやり方があります。みんな同じである必要は、ありません。

 

 

武当山には、たくさんの武術学校(武館)があり、それぞれ特徴があります。どこがいいかは、実際に行って見学したり、体験するのが一番です。長期で滞在している人の場合、途中で学校を移る人もいます。こちらに来ていれば、他の学校の生徒と話す機会もありますし、噂を聞くこともありますしね。

 

わたしが今の先生の武館に行くようになったのは、偶然なのですが、おおらかで楽しそうに笑う先生についてお稽古することは、技を修得して磨くより、もっと大切な何かを感じられる時間でもあります。

 

先生は「形よりも感覚が大事」とおっしゃり、指導方針も、その方向にシフトしてきていると話されていました。

 

確かに、最初に武館を開いた2012年に比べると、特にここ3年くらいは変ってきた感じがします。

 

会うたびに進化を感じる先生は、教えることがとても好きなのだ感じます。先生がまだ十代の頃、自分の師匠を取材したテレビ番組の中で、「将来は自分の学校を持ちたい」と嬉しそうに話していたとおり、夢をかなえ、よい意味での自分らしさを育てている様子を見ると、この先生に出会えてよかったと思います。

 

今回も、とっても楽しかったです。

 

そう思って帰ってこられることは、本当にしあわせなことだと感じます。

 

 

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【特別クラス 】6/30(日)−20歳のカラダ♡ホントにはじめての武当太極拳

2019.06.01 Saturday

 

太極拳をしている人は、20年たっても同じ体、と言われます。実際、わたしが知っている70代の方は、お肌もツヤツヤ、背筋もぴんっ、とってもお元気です。

 

それは偶然ではなく、魔法でもありません。コツがあるだけです。自分の意識と体の使い方次第で、誰にでもできます。

 

でも、そうやって自分を整えていても、日常生活ではいろいろなことが起こります。大事な人とのいさかい、行き違い、憤りなど、「ああ、今日もやってしまった」「なんであの人はああなのか」と思うことも、あるでしょう。

 

太極拳は、そんな日々起こる攻防を認識しつつ、その先にある調和を求めます。いつまでも若々しく、楽しく仲良く、穏やかに生きるコツが、たくさん詰まっています。

 

このクラスでは、「太極」の意味、そこから生まれる陰陽の世界、大宇宙である自然と小宇宙の人とのつながりから、円満な人間関係までつながる”太極拳のひみつを、体を動かしながら体験していただきます。

 

ゴールデンウィーク中に2回、初開催したこの講座を、ブラッシュアップして6月も開催します。

 

日々、心身をととのえるためにおすすめの動き(基本功)もお伝えしますので、受講後も日々、ご自身で心身を整えていくこともできます。

 

太極拳がはじめての方、ご経験者でも武当太極拳がはじめての方、最近お稽古に悩み始めたご経験者、などなど、どなたでもぴんときた方、お待ちしています。

 

 

≪こんな方にお勧めです≫

・太極拳、まったく初めての方

・20年たっても同じカラダを保つコツを知りたい方

・武当太極拳を体験してみたい方

・体がガチガチで悩んでいる方

・人間関係に悩んでいる方

・新しい自分に出会いたい方

 

 

≪武当太極拳とは?≫

太極拳発祥の地という伝説もある中国の湖北省、武当山で育まれてきた伝統太極拳です。道教の聖地のひとつでもあるこの地には、太極拳にまつわる伝説が伝えられています。その昔、張三豊という道士(道教の修行者)が、庭先で鶴と蛇が争っているところに遭遇します。鶴は羽を広げて旋回し、蛇はしっぽを首の動きにあわせてくるくると回りながら攻防していました。その様子から、柔が剛を制する原理を悟り、太極拳を編み出したと言われています。

 

人が天地とつながり、水が高い所から低いところに流れるように自然に動き、陰陽のバランスで少ない労力で大きな力を出す武当太極拳は、丸く円を描く動きも美しく、攻防を超えた先にある調和を重んじ、柔が剛を制する生き方を体現しています。

 

 

 

日時:6月30日(日)14:00−16:30

 

場所:池尻大橋駅から徒歩約7分の和室(詳しくは、お申込みくださった方にお知らせします)

 

内容:

【お話すること】

・太極拳の”太極”の意味

・太極と陰陽とは?

・自然と人のつながり(大宇宙と小宇宙)

・太極拳のある人生って、どんなもの?

   

【やってみること】

・自分の限界に挑戦!

・天地とつながる自分の軸を作るには?

・老化スピードを遅らせるコツ

・もっと楽に動くために(陰陽理論で動いてみる)

・争いを止めるための太極拳

・武当気功 撑字訣(体を開いていく気功)

 など

 

服装・持ち物:

動きやすい服装(Tシャツ、ストレッチのきいたトレーニングパンツ、靴下、底の浅い靴)、飲みもの、タオル

※飲み物は、こちらでもご用意します。

 

参加費:5000円(当日現金でお支払ください)

 

ご案内する人:

いしい まゆみ(道号:静慧/みんみん)

太極道家  第4回世界伝統武術大会 金メダリスト(太極拳)(中国、湖北省)

2008年から毎年、中国の武当山で稽古を重ね、現在は武当玄武派第十六代伝人明月師父のもとで武当功夫(内家拳:太極拳、形意拳、八卦掌)を学んでいる。すこやかでしなやかな体と心、そこから生まれる円満な人間関係を広めようと、太極拳をはじめとする体と心の教室を開催している

HP:体と心が目覚める太極拳 http://minminkung-fu.com 

 

お申込み:

Facebookイベントページの参加ボタンをおしていただくか、minminkungfu☆gmail.com(☆を@に変えてください)宛てにお名前、連絡先(電話番号とメールアドレス)、参加希望日時をお知らせください。

 

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

講座のご案内は、こちらからどうぞ

 

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

ブログ: みんみんの陽だまり太極道日記(http://blog.minminkung-fu.com/)

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「すきなもの」Instagramでほぼ毎日更新:Instagram(@mayuminmin927)

 



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