先生との出会い

2015.08.19 Wednesday
















(2012年5月 虚谷師父と)

たくさんの先生に巡り合ってきました。短い場合も、長く関係が続く場合もありますが、
その時々に必要な先生に出会ってきたと思います。

今日はその一人、虚谷 (Xu Gu) 師父(先生のことを、師父と言います)のお話です。
わたしの今の先生、明月師父の兄弟弟子で、同じく武当玄武派第十六代継承者です。

明月師父が独立して学校を開いたときに、副館長として来ていました。
そこにはじめてお稽古に行ったとき、最初は明月師父に習っていたのですが、
「明日から実家に帰るから、違う先生が教えるよ」と言われて習い始めたのが、この先生です。

いきなり「先生は誰?何を習った?」と、質問ぜめ。
実はここまでの3日間、わたしがお稽古しているときにやってきて、じーっと見て、
何も言わずに去る、ということが何回かありました。

「あなたの動きは外見はきれいだけど、中が悪すぎる。体が緊張して硬すぎる」と。

がーん。。。はい。。。。

「歩く練習をしているか?前、後ろ、横歩きは?」と聞かれたので、ない、と言うと
「それはだめだ。基本だから。これからそれを教えるから」と、お稽古が始まりました。

ある意味、こんなにわたしを知ろうとしてくれて、欠点をきちんと指摘してくれた先生は
他にはいないのです。

最初に教えてもらったのが、横に歩くだけのカニ歩きです。2時間、ひたすら横歩き。
ずっと手を横に落としていたら、むくんで手がぷっくり膨れたのを覚えています。

それから前歩き、後ろ歩きを順番に教えてもらい、
ちょっとずつ進歩して、五行六合功という気功の練習も始めました。
これは太極拳の基礎になるような練習です。

「これだけ、40年間ずっと練習する人もいるんだよ」

そういいながら、根気よく、当時のわたしの一番の問題だった「緊張による硬さ」がとれるように、
リラックスする方法を教えてくれたのでした。

「外から見た形が美しければ良い、というのではありません。まず心をからっぽにして、何も整えず、
自然な呼吸に従うこと。樹木のように、根をしっかり張り、伸びる枝のように体はのびのびとすること。
体は適度にフレキシブルで、弾力性がある。まずこれができてから、外から見える形や動きを学ぶんだよ。」

帰るときに言われたことは、「大事なポイントはつかめたから、後はこれが安定するように、
自分で練習を続けること。教えたことを、とにかく3か月、ずっと続けるように」

帰国後のメールでは、「あなたもわたしも学んでいる途中です。
ことわざに、努力は必ず報われる、というのがあります。
これは長いプロセスですが、続けていけば、すべての問題は解決していくし、
あなたの努力には大きなリターンがかえってきます」とありました。

虚谷という道号(道教の修行者の名前)は、虚怀若谷(xū huái ruò gǔ)からきているようで、
「謙虚な気持ちが谷のように深く、多くの意見を受け入れられる」という意味のようです。

この先生から習ったのは、この10日間ほどだけなのですが、
実は、教えること、パフォーマンスを人前ですることなどの場面で、
わたしが大切にしている姿勢や考え方は、全部この先生から影響を受けています。
その話は長くなるので、また次の機会に書こうと思います。

良い先生との出会いは、わたしの人生にはすごく大きな出来事です。
先生のおかげで、今のわたしがいると思っています。
















(武当山の山の下にある、当時の学校に続く道。奥に見える小高い山にも、
準備運動で走って上りました。ぜいぜい言いながら。。。)





(こんな姿をじっと見られながら、体が緊張していること指摘されました)




(学校で飼われていた犬。まだ小さくて、後をついてきたり、
座っていると足元に来たり、人の靴をくわえてどこかに持って行っちゃったり、
といういたずらも。1年後に行ったら3倍くらい巨大化していました。(笑))


 

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