すべては自分の内にある

2020.07.11 Saturday

 

(昨年訪れた、モンゴル。広く、印象的な国でした)

 

先日、ぼーっと、一枚の風景写真を見ていました。

 

広い場所で、光がきれいな写真でした。美しいだけではなく、なんとなく心に留まる写真でした。なぜか、わかりませんでしたが。

 

しばらくして、日課の站椿功(立禅)をしました。

 

そうしたら、さっきまで見ていた写真の風景が、お腹の中にふわっと広がって、自分が一気に大きくなった気がしました。風船が、一気に膨らむように、ぶわっと、です。

 

自分の体よりもはるかに大きくて、美しい景色が、自分の体の奥の深いところにあるのだと感じたら、

 

ものすごく感動しました。

 

終えた後、「これを感動と言うのだ」と、思いました。

 

それまで感動したことない人みたいですよね(笑)。そんなことないのですが、

 

いつもは外にあるものに、自分の内側が反応していたのが、今回は、内にあるものに、そのまま反応したからかもしれません。

 

大好きなあの場所も、あの景色も、みんな自分の内側にある。そんな気がしました。

 

自分の内側が、ものすごく豊かでキラキラしているのですよ。とんでもなくうれしくて、感動します。ほろほろ、泣いてしまいました。

 

 

「すべては自分の内にある」と言いますよね。

 

自然を大宇宙、人間を小宇宙として、それは対応しているとも言います。

 

その意味が、また新しく、わかったような気がしました。

 

人は、見た目は小さくて、広大な自然に対して、ちっぽけな自分、と思いますよね。

 

でも、その見た目は小さな自分の中に、あの広大な自然がまるごと入っているのかもしれません。だから、小宇宙、です。

 

写真家の高砂淳二さんは、「PLANET OF WATER」という写真集の中で、

 

地球の水を汚すことは、自分の体を汚すこと。

地球をケアすることは、自分の体をケアすること。

地球と人は一心同体なのだ。

 

と書かれています。その意味が、またひとつ違って、感じられた気がします。

 

同時に、「忘れていたことを、思い出した」とも感じました。

 

なぜそう感じるのかは、うまく説明できませんが、

 

生きることは、大切なことを、思い出していく過程のような気がします。そして、思い出すたびに、うれしいのです。

 

 

站椿功の作用は、いろいろあります。

 

まずは、脚を鍛えて、体を整えてくれます。

 

大人になると、脚が弱り、上半身が重たくなります。考えすぎて、頭でっかちになるからでもあると思っています。アンバランスな上半身と下半身のバランスを取り戻すために、脚を鍛えます。

 

さらに、体がバネのように天地に伸びることで、詰まっていく背骨の隙間を空けていきます。そして、命門(めいもん)という、おへその裏のツボを後ろに引っ張り(陰)、それとバランスを取るように腕が前に上がる(陽)ことで、全身が風船が膨らむように、ぷっくり膨らみ続けます。

 

力が、四方八方に広がり始めます。

 

こうやって体の中に空間(スペース)を取り戻すと、全身が巡り始めます。この時点で、無駄な緊張は、ありません。

スペースがあることで、生まれてきたときの柔らかさを、体の深いところから取り戻しているような気もします。

 

血が巡って、体が温かくなります。これだけで、ものすごく、すこやかさを促進してくれます。

 

心は深く静かな状態に入っていきます。

 

ぼんやりしていますが、眠っているのとは違って、意識ははっきりしています。立っていますしね。意識がはっきりしたたまま夢を見ているような状態です。こういうのを、瞑想というのだと、思っています。

 

わたしの感覚では、体が天地に伸びる一方で、心が深く沈んでいくみたいな感じです。体の内と外と、両方に広がっていって、大きくなっていくと、さっきまで抱えていた悩みとか問題は、小さな、どうでもいいことに感じられてきます。

 

わたしは、何かあるとき、イライラしているとき、困ったことがあるとき、次の行動を決めたいとき、そのまま頭で考えるのではなく、站椿功をします。

 

すると、ふっと答えがやってくるからです。やってこないときは、それでよし、です。待ちます。

 

考えたこともなかった思いが、ふらっとやってくることもあります。

 

いろんなことに気づいていくとも言えますが、いろんなことを思い出すとも言えます。

 

どれも、みんな大切なことです。

 

わたしという人は、小さな存在で、その見た目どおりのサイズで存在しているときは、ちまちま、ちょこちょこちょこしか動けませんが、

 

こうやって広いところにつながっているとを思い出すと、その小ささから解放されるような気がします。

 

小さなわたしは、感情の起伏に振り回されることもありますが、広いところにつながっているとを思い出すと、感情に振り回されなくなります。

 

感情はそのまま、大切にしたいですものね。人間ですから。

 

そして、自分の本来の望みにしたがって、生きやすくなる気がします。

 

広いところにつながる感覚を取り戻す時間は、自分を0地点に戻してくれる気がします。

 

ここでは站椿功ですが、太極拳も、同じです。套路という型があり、それをひたすら繰り返すので、それは型としての完成を目指していると思われることもあるかもしれませんが、

 

そうではなく、心身ともに要らない緊張を解き放って、心が静かで深いところに入っていく感覚が、好きです。自由になるための型であり、より自分が望む生き方を思い出していくための型なのです。

 

自分が気持ちいいのですよ。

 

そういう太極拳は、見ている人も、気持ちいいです。

 

 

星の王子さまは、「大切なことは目に見えないんだよ」と言いますよね。

 

見えるものより、見えないものを大切にしたいですが、

この世では、見えるものが、見えないものを教えてくれることもあります。

 

きれいな風景写真が教えてくれた、今回のように。

 

大切にしたい見えないものを、形として見えるものにしていくことも、人間にはできますよね。

 

それが芸術で、わたしにとっては、太極拳が、そのひとつです。

 

こういうの、いいなあって、しみじみ思います。

 

 

【おうちで過ごそう!応援企画】

すきま時間にできる、カンタン体操を動画でご紹介しています。リフレッシュにも。こちらから。

 

 

オンラインでの動画レッスン始めました。
 
≪入門編≫
  立ち方、歩き方の≪基本編 ≫と、太極拳の動作の練習としてもおすすめの≪武当五行六合功編≫のセットです。詳しくは
こちら
 
≪武当太極拳編≫
  武当三十六式太極拳をいくつかに分けてご紹介します。「その1」は、
  第1式〜第10式です。詳しくは
こちら
 
≪立ち方編≫
  地に足をつけて、自分らしく生きるための基盤を作ります。≪入門編≫の「基本編」第1講の単発講座。太極拳をしない方にも。詳しくは
こちら

 

 

【7月の特別クラス】

  7月12日(日)14:30-16:30はじめての形意拳」(九品仏)詳細とお申込方法はこちら

 

  7月19日(日)14:00-16:30「たのしい太極扇」(九品仏)詳細とお申込み方法はこちら

 

  7月25日(土)14:00-16:30 「ホントにはじめての武当太極拳・気功(九品仏)詳細とお申込方法はこちら

 

 

「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。人が集って、一緒にお茶でも飲んでなにげない話をして、ほっとする場所でもあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...

 

いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

講座のご案内は、こちらから

 


0
    コメント
    コメントする








       

    calendar

    S M T W T F S
          1
    2345678
    9101112131415
    16171819202122
    23242526272829
    3031     
    << August 2020 >>

    selected entries

    categories

    archives

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM