ありがとう

2020.06.23 Tuesday

 

(Photo by Xie Okajima)

 

6月に入って、徐々に対面クラスを再開しています。屋外クラスから始めて、中旬頃から室内クラスも再開しました。

 

再開のご案内をすると、生徒さんから「待ってました!」と言っていただいたり、

 

自粛中の5月、できるかどうかわからない中で予定を立てたときには、「中止する可能性もわかっているけれど、行く予定がある方が楽しいから」と申し込んでくださったり、

 

自粛中、「不安な気持ちや閉塞感の中で、太極拳の教えを知っている事が、とても助けになります」と言ってくださったり、

 

そんな一つひとつのやりとりを、しみじみうれしく感じました。

 

ありがたいです。

 

コロナと共に生きることになった日常では、マスクをして、消毒液を用意して、自分もお部屋も消毒するという、新しい習慣ができました。

 

わたしは生徒さんに、よく触ります。力があるかどうか、実感してほしいからです。

 

力があるというのは、筋力とか、踏ん張る力ではなく、風船が四方八方に膨らむような、押されてもつぶれない体になっていることです。

 

そうなっていたら、体に無駄な緊張もなく、全身が連動してバランスを取っていて、結果、健康を促進する状態になっていると言えます。(さらっと書きましたが、これが実現できていたら、すごいです。)

 

コロナ以前は、何も考えずにバシバシ触っていたのですが、この状況で、事前に確認を取ることになりました。個人差がありますので、「嫌だ」という人には、何か別の方法を考えようと思っています。まめに消毒した上で、「触ってもいいですか?」って、怪しいですけどね。

 

触らずに進めていくと、カタチだけ追ってしまいがちになり、本当に感じてほしいところに届きにくくなる気がします。あくまでも、わたしのやり方では、ですが。

 

わたし自身も、そこそこ「これは違う」「これはできている」と、生徒さんのカタチから見ることはできますが、微妙なところは、触って確認しないとわかりません。

 

ましてや、習う側の生徒さんは、言葉を尽くして伝えても、なかなかその通りにできません。出来ているか、いないのか、それがわからなかったりします。

 

太極拳を教えるときに、何を伝えたいのかにもよるかもしれませんけどね。わたしは、一つひとつ、実感しながら進んで欲しいのです。


そうやって感覚が育つことが、ほかの誰でもない自分の人生を生きる助けになると、思っているからです。

 

そんなこともあって、対面クラスを再開できたことは、とてもうれしいことでした。

 

クラスは、みんなでつくるものだと思います。

 

教える役割をしているのは、わたしですが、一方通行ではありません。

 

内容は、大まかには決めていますが、実際には、その場で参加されている方の様子や反応を見て、変えたりします。

 

生徒さんには、「この動作がやりにくい」とか、「これだと〇〇が痛い」とか、「わからない」とかあったら、遠慮しないで言ってね、といつも伝えていて、

 

実際に、そういう声を聞いて、わたしが自分では無意識に調整している動作を、細かく分解して説明できるようになることも、あります。

 

大切にしたいのは、太極拳の套路がいくつもできるようになることではなく、本来の優しく素直なままで、しあわせに生きていける人を増やすことです。

 

人はもともと、誰でも優しい存在だと思っています。でも、優しいままではいられない状況では、体に鎧を着て武装したり(それが体の無駄な緊張です)、心を閉ざしかないこともあります(心を閉ざすと、体も硬くなります)。

 

太極拳は、相手がいる武術ですが、相手を倒すためのものではなく、共に生きる生き方を学ぶためのものです。

 

自分が優しいまま、生まれたての赤ちゃんのようであれば、そこに争いは起きにくく、攻撃されることも少ないでしょう。それも、太極拳を通して学べることです。

 

太極拳は、攻防の技の連続ですが、それは何かの誤解で相手が攻撃してきたとしても、それに乗せられて攻撃し返すのではなく、相手が自分でやめていくように仕向けるためのものです。

 

それには、まず自分を見失わないことが、大切です。


どんな状況であっても、優しいままの存在でい続けることです。

 

技や技術は、競争で上達することもありますが、純粋に切磋琢磨すること以上に、余計なものを持ちこんでしまうこともあります。それで好きで始めたことが、苦しくなってしまうこともあります、

 

武当山でお稽古していても、先生を見ていても、お弟子さんや生徒さんを見ていていても、切磋琢磨することはあっても、ライバルのような競争心は、見えません。

 

なんでも教え合いっこしますし、一人で練習していると、気づいた人が「そこはこうだよ」と、ちょこちょこアドバイスしてくれます。

 

太極拳をすることは、今の自分をそのまま、表現することでもあります。

 

自分の世界ではその時のベストであっても、もっと広い世界から見たら、「そうじゃないよ」ということも、あるわけです。

 

そうやって、人に助けてもらいながら、世界を広げて、より自由になっていきます。

 

お稽古しているとき、あまりにできなくて落ち込むこともありますが、基本的には、ずっとみんな、笑顔です。できていないことは「違うよ」と言いますが、みんな、わかるまで何度でも教えます。できないことで、優劣ができるわけではありません。

 

そういう環境がいいな、と思っていて、自分のクラスでも、みんながそれぞれ、自分に素直に向き合って、気づいて、より自由になっていけるようにと、いつも願っています。

 

前に生徒さんが、クラスに来たことのない人に、「他の人と自分を比べることもなくって、自分に集中できることがいい」と言っていたことがあって、それを聞いたときは、とても嬉しかったです。

 

人は人、自分は自分ですから。

 

そうやって、みんなが自分のことに一生懸命に取り組んでいる姿は、とても美しいのです。とっても可愛らしかったりします。

 

先生っていい役だな、と思います。みんなのそういう姿を、いっぺんに見られるのですから、役得ですよね。

 

そもそも、わたしが「人はみんな、優しい」と信じられるのは、生徒さんのおかげでもあります。

 

お稽古中は、みんな、優しくて素直なのです。そういう姿を見ていて、無駄な競争とかに巻き込まれず、ストレスがかからなかったらみんなこんなに優しいのに、と思うようになりました。

 

そんな姿を見せてくれて、そして一生懸命取り組んでくれて、もう本当に、ありがとうしかありません。

 

みんなのおかげで、クラスを再開できて、しあわせです。

 

本当に、ありがとう。

 

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

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