「やりたい」を大切に

2020.06.14 Sunday

 

(2011年の春、田理陽師父の武館にて。後ろの縦は、「武当の技は、道教の教えから生まれて武術になった。今は、武術をすることで、道教の教えを学ぶことができ、そうすれば、世界はしあわせになる。」という意味。今でも心に刻まれている言葉です。)

 

 

何かをやりたいと思った気持ちを、大切にしたいです。

 

「これ、やってみたい」と思うときって、いいと思いませんか?どきどき、わくわく、怖いこともあるかもしれませんが。

 

自分の場合も、周りの他の人の場合も、芽生えた「やりたい」を、大切にしたいと思っています。

 

 

苦い思い出があります。

 

とあるものを習っていたとき、先生に「〇〇をしたいです」と希望を伝えたことがあります。先生は「いいけど、その前に、なぜそれをやりたいのか、言ってみなさい。」と。

 

簡潔にまとめようとしましたが、どうにも実感とか臨場感がありません。自分の言葉じゃないようです。

 

「やりたい」と思ったのは、それまでの積み重ねです。

 

正直に伝えるなら、ここまでどんな体験をして、どう感じて、ここに至ったのかを書くしか、思いつきませんでした。

 

「長い...」と思ったものの、そのまま送ってみました。「長すぎて読めない!」と、却下されました。そうですよね。

 

再度考えて送りましたが、「これではダメだ」と、また却下です。

 

何度かやり取りするうちに、わたしの「やりたい」気持ちは、ひしゃげてしまい、「もう、いいや」と、思ってしまいました。

 

でも、「あれ?」と気づきました。

 

せっかく芽生えた気持ちだったのに、やってみる前にしぼんでしまうって、どうなんだろうか?と。

 

先生なりの考えがあったのかもしれませんが、それは伝わらず、どうにも窮屈で、しばらくして、そこから離れることになりました。

 

 

先生という存在は、大切です。

 

”習う”とは、それまでの自分の範囲を超えていくことだと思っています。常識も、技や技術や、理解も。

 

わたしが山の裾野にいるとしたら、先生はもっと高いところにいて、わたしには見えない景色が見えているようなイメージです。

 

「それでいいよ」とほめてもらうことを期待しているわけではなく、違うものは違うと、はっきり言われることも大事です。

 

それでも、生徒のやる気を大事にするのは、先生にとって大切なことだと思っています。

 

2011年、中国の武当山で教えていただいた田理陽師父(武当玄武派第十五代伝人)は、いつもニコニコ明るい方でしたが、厳しい方でもありました。

 

わたしもお稽古中、叱られました。

 

たとえば、カンフーには”収功”という終わりの形があります。練習しているものを、中途半端にパタッとやめるのではなく、きちんと収めてから終わりにします。でも、ある部分を繰り返し練習しいるときに、その終わりをいい加減にしたときがありました。

 

ものすごく叱られました。当然ですよね。

 

厳しいとは言っても、教えられたことができないだけで、叱られるわけではありません。先生は、生徒がコツを掴めるまで、そばを離れません。これ、ありがたい反面、つらいでのですが、先生からしたら、一人で練習できるレベルにないときに一人にするわけにはいかないのだと思います。

 

ちょっとコツを掴んだら、あとは一人で練習します。しばらくして、また様子を見に来て、素通りするときもあれば、注意されることもあります。

 

何度やってもできないこともありますが、何度でも根気よく教えてくださいました。

 

このとき、2か月の滞在のうち、最初は形意拳を習っていました。でも太極扇をやりたいという希望もあって、どうしようか迷っていました。

 

1か月過ぎたころ、先生に聞いてみました。「最後は、太極扇を習いたいと思っているのだけれども、このまま形意拳を続けた方がいいかもしれないし、わからない。どう思いますか。」と。

 

先生のお返事は、「よくやっているし、成果も出てきているから、このまま続けたらいいと思うけれど、太極扇も教えられる。自分で決めなさい。」

 

自分で決めなさい、と言われると、迷いますが、「このまま続けた方がいいと思っている」という言葉もあり、そのまま最後まで、形意拳を習おうと思っていました。

 

間もなく先生は、中国人の生徒さんの一人に、太極扇のお稽古をつけ始めました。先生と再度、お話をすることはありませんでしたが、最後の2週間は、太極扇を習うことになりました。

 

このときのやりとりと、「自分で決めなさい」という言葉は、今でもすごく、心に残っています。

 

ちゃんと見ていて、アドバイスもあって、その上での「自分で決めなさい」です。「どうしよう」と思いましたが、「やりたい」という気持ちを尊重してもらえたような気がして、今でも、とても感謝しています。

 

何をするにしても、自分で決めて、自分で行動するのは大切ですが、自分だけで、すべてができるわけではありません。

 

わたしが弱いだけかもしれませんが、こんな風に励まされることで、頑張れることもあります。励まされます。

 

(右端が田理陽師父。先生のお誕生日に。左から2番目の方が、今の先生の明月師父。田理陽師父のお弟子さんです)

 

(右の、顔にクリームをつけている女子が、太極扇を教えてくれた恩人。当時16歳。今は武館の先生になっています。)

 

 

やりたいことに、理由なんてなくてもいい、と思っています。経験していないことが、そんなにわかるわけありません。「なんとなく」で、十分だと思うのです。

 

もちろん中には「そんな理由ではできないよ」というものもあるでしょう。客観的に見て、という、冷静な意見が役立つときもあるでしょう。

 

「人に反対されたくらいであきらめるようなら、その程度」というのも、あるかもしれません。実際、周りの人みんなが「無理だ」と言っても、自分だけは「大丈夫。いける気がする」と思うこともあります。そういう場合は、ホントにうまくいったりします。

 

それでも、やっぱり、まず「やりたい」気持ちを、大切にしたいです。小さくて、吹けば飛ぶようなものだったとしても、それがどう育つかは、やってみないとわかりませんし。

 

芽生えたものを、大切に。あなたも、わたしも。

 

 

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