からだの痛みは、自分を守るためかもしれない

2020.03.19 Thursday

 

からだの痛みは、つらいですよね。

 

そのために、痛みを悪者にしてしまうことも、ありますよね。「なんでこんなことに」とか、「これがなければいいのに」とか。

 

でも、なんとなく感じるのは、「からだは、常に自分を守ろうとする」ことです。

痛みは、自分を守ろうとした結果であることも、あります。

 

たとえば、土台になる足でみると、構造をうまく使えないために、それを補強する行動の結果が、痛みになることもあります。

 

足は、下から、ひざ関節の上に股関節がきれいに乗っていれば、骨の構造で立つことができます。骨の積み重ねで見ると、ひざ下の骨(脛骨)の上に、ひざ上の骨(大腿骨)がきれいに積みあがって、その上に骨盤が乗る感じです。

 

骨の構造がしっかりしていれば、あとは、支えるそれをための筋肉を、わずかに働かせればいいだけです。

 

でも骨がきれいに積みあがっていない場合、積み木に例えると、下と上のずれが大きい場合、何かで補強する必要がありますよね。筋肉をかためて固定させようとしたり、つっかえ棒のように使ったり、するわけです。

 

からだは、とにかく今、その人を立たせることに、全力を注ぐからです。

 

その防御能力は素晴らしいのですが、問題もあります。

 

からだは、よくも悪くも、今にしかいられません。今、危機に瀕しているところへの対処能力には優れていますが、これが続いたら結果の予測は、できないようです。

 

つまり自分を守ろうとして、かため続けた場所は、ある日、限界を超えて痛みとなって現れます。そうなると、からだは「今、ここ痛いです。これ無理です(涙)。」と訴えてきます。せつないですよね。

 

そう思うと、痛みは、嫌悪の対象ではなく、逆ではないかと思うのです。

 

まず、「守ってくれて、ありがとう」

そして、「無理させて、ごめんなさい」

 

そして、「これからは、自分が守るから、大丈夫」と、伝えることじゃないのかな、と思います。

 

その後は、頭の出番です。痛みのある場所から、必要であれば専門家の手を借りて、「これを続けていると、こんな痛みになる」と学ぶことができれば、根本原因から直していくこともできます。

 

人の構造って、うまくできていますよね。

 

頭は、頭だけクルクル動くと全く当てにならない、とよく思うのですが、実感をもとに働かせると、すばらしく上手く機能してくれます。

 

ひとつ大事なことは、これが全てではありませんし、読んで頭では理解した気になっても、実際に動けないことも、あると思います。人は自分が納得しないと動かないからです。もしかしたら、痛みを、とことん憎まずにいられないことも、あるかもしれません。勧めたくはありませんが、憎いのが素直な気持ちなのであれば、否定するのはもっと体に悪いかもしれません。

 

ものごとが解決するには、タイミングがあります。

 

個人差があるところですので、一般的な話としてここに書くのは難しいですが、痛みに加えて、さらに自分を追い詰めるようなことがないように、無理しないようにしてほしいです。

 

 

もうひとつ、痛みを超えていくために必要なことは、「この痛みは不要だ」と、体がちゃんと認識することです。

 

生きていれば、からだには負荷がかかりますし、ゆがむこともあります。

 

たとえば太極拳をすることで、その負荷やゆがみを、日々自分で調整することはできますが、限度があります。「これは自分では無理だ」と思ったときは、わたしも整体など、専門家の手を借ります。

 

一般に、からだを使う人ほど、ゆがみやすいです。でも、自分の体をわかっている人は、治りやすいです。

 

なぜなら、整体や針治療で「ここ、痛い!」と感じたとき、「この硬さ、要らないよね」と納得しやすいからです。他人の手は借りますが、その後は自己治癒力も働いていく気がします。

 

わたしは子供の頃に側弯症を発症していて、その歪み自体は「大人になってからでは治らない」と、ずいぶん言われたのですが、ほぼ問題なく改善しました。その話を整体師さんにしたとき、「あなたは、自分で治したよね」言われたのは、そういうことだと思います。

 

ときどき、定期的に整体に通わないとダメという方も、いらっしゃいますよね。

 

もしかすると、硬いところを外から緩められた場合、からだが「この守りではダメなのか。では、もっと強く硬くしないと守れない」と、さらに硬くしてくる可能性もあるような気がします。

 

頭と心は「痛みがつらい」と言っていても、からだは自分を守るために必要な砦を崩されて、焦るわけです。頭と心とからだと、バラバラですね。

 

これでは、どんなに腕のよい整体師さん、鍼灸師さんでも、かなわないかもしれません。そのときは緩めることができても、さらに強固に固めてこられたら、いつまでも終わらない、いたちごっこになりかねません。

 

いたちごっこから抜ける方法のひとつは、感覚を育てることだと思います。例えば立ち姿勢にしても、楽に立てている状態を経験することで、無理がかかっている状態も理解できるようになります。

 

一度、楽な状態を経験すれば、オセロの黒が白にパタパタを変わるように、一瞬ですべてが変わるわけではありません。感覚を育てるには、それなりに時間がかかります。でも、最初の糸口にはなります。それは、とても大事です。

 

そうやって、少しずつ違和感を感じられるようになれば、施術してもらう場合でも、「あ、要らないものだよね」と、からだが自ら痛みを手放していけることもあると感じています。

 

 

もうひとつの痛みの原因は、痛みがあることで、自分を感じようとしていることです。

 

極端な例ですが、リストカットが、そうかもしれませんよね。痛みを感じて、生きていることを確認しているのではないでしょうか。

 

人と喧嘩してぶつかり合うのも、(取っ組み合いも、言い争いも)、自分を感じるためかもしれません。国や勢力同士の争いも、自分の存在を確認したいために起きていることも、あるかもしれないと思います。

 

よく考えると、ちょっと(かなり)人迷惑ですね(笑)。お互いさま、という場合もありますが。

 

これも、自分を守るため、生きようとしているからだと思います。

 

抜け出すひとつの方法は、「わたしはここにいてもいい」と感じられることです。

 

方法はいろいろありますが、いちばん簡単なのは、触ることです。

 

子供は、ぎゅっと抱っこしてあげるといい、と言いますよね。あれは、ぎゅっとされることで、自分の存在を感じることができて、安心するからだと聞いたことがあります。

 

大人でも、ハグをすると心が安定する、という話もありますよね。

 

誰かとハグするのも素敵ですが、自分でも、できます。

 

例えば右手で、左腕を上から下まで、ゆっくり撫でるだけでもいいのです。このとき、指先まで撫でるようにします。適当に手首あたりで終わらせてしまうと、その先の手が、ないことにされてしまいます。

 

ゆっくり撫でた後、誰かに左腕を持ち上げてもらうと、腕がずっしり、重くなっていることもあります。撫でてていない右腕は、軽かったりします。軽い=緊張がある、です。

 

 

ほかにも、痛みが出る部位によって、心理的な原因がある、という見方もあります。

 

例えば、わたしの場合だと、背骨の役割は、支えることです。障害は、自分や他社への支えの恐れであり、改善法としては、自己受容や自分を信頼することです。(出典:石原克己著「伝統医学のこれから」第2巻)

 

痛みの出た時期、感じ方などから、こまかく原因を見ていくワークもありますので、やってみる方法もありますが、わたしの好みとしては、「そういうことも、あるのかな」と、参考程度に見るくらいでもいいと、思っています。

 

「わたしのこれは、なんだろう?」と思った方は、聞いてくださいね。

 

 

いろいろ書きましたが、どれも共通しているのは、痛みは自分を守ろうとした結果、という点です。そう思うと、痛みを違う面から見られるようになるかもしれません。

 

これがすべてではなく、他にもあるかもしれませんが、どなたかの参考になれば、うれしいです。痛みとうまく付き合っていける人が、ひとりでも増えますように。

 

 

【3月の特別クラス】

3月28日(土)14:00-16:30 「ホントにはじめての武当太極拳・気功(池尻大橋)詳細とお申込方法はこちら

 

3月29日(日)14:00-16:30  「やさしい站椿功」(池尻大橋)詳細とお申込み方法はこちら

 

 

「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。人が集って、一緒にお茶でも飲んでなにげない話をして、ほっとする場所でもあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...

 

いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

講座のご案内は、こちらから


コメント
コメントする








   

calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< March 2020 >>

selected entries

categories

archives

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM