体温をあげよう

2020.03.05 Thursday

 

(中国 湖北省 武当山)

 

毎日、新型コロナウィルス感染症のニュースでもちきりですね。

 

状況は刻々と変わりますし、必要な情報は取るべきだと思いますが、あまりにすぎると、起きていないことへの恐怖にとらわれて、不安が不安を呼んでしまうこともありますよね。

 

絶対に自分はかからないわけではありませんが、

絶対に自分はかかるわけでもありません。

 

状況を見ると、インフルエンザにプラスされているため、今年は病気リスクが高そうですので、わたしは普段よりも警戒レベルを上げて、しっかり予防をするようにしています。

 

警戒レベルを上げるとは言っても、外国旅行に出たときのような感じです。日本にいるより、スリなどの被害にあう確率が高くなりますし、ぼんやりしていると知らずに危険な場所に入り込んでしまうこともあります。中国では交通事故にあっても、道行く人たちが救急車を呼んでくれないことも多い(なぜなら、犯人にされてしまうから)ため、「自分の身は、自分で守る」という意識をより強く持ちます。その程度です。

 

栄養を取る、よく休む、水分を取る、手洗いとうがいをしっかりする、軽く運動する、など、できる予防をして、あとは心やすらかに、淡々と暮らすのがよいと思っています。

 

インフルエンザもそうですが、菌に触れても、本人の免疫力が強かったりすると、発症しないで済むこともあるでしょう。

 

菌は存在しているのですし、もちろんそれを駆除すべく、あれこれ手を打ち、収束していくことが望ましいですが、

 

それはそれとして、普段から免疫力を上げておいたら、リスクは減らせますよね。

 

免疫力の目安になるのは、体温です。

 

以前、中医学の先生から「黄帝内経」を習っていたときに、教わったことを、かいつまんで書いてみようと思います。黄帝内経とは、中国最古の医学書、養生書です。

 

 

健康体温、ご存じでしょうか?

 

36.5〜37℃です。

 

「えっ!」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。今は平熱が36℃ない人も、かなりいるようです。生活習慣のせいでしょう。

 

平熱が健康体温よりも低い場合は、低体温です。低体温は危険で、さまざまな病気を呼んでしまいます。

 

低体温と冷え性は違うのです。冷え性では死にませんが、低体温では、死ぬこともあります。

 

体温と免疫力の関係でみると、

 

体温が1℃下がると、免疫力が30%下がります。血流が悪くなり、新陳代謝が悪くなり、さまざまな障害が生じ、病気を引き起こします。

 

ガンは、低体温の35℃だいだと発生しやすいそうです。また血栓も、体温が正常なら起きにくいそうなのですが、体が冷えてしまうと、できやすくなるそうです。

 

逆に、体温が1℃上がると、免疫力が5−6倍に高まります。もともと人に備わっている、病原体を発見して、正常に戻ろうとする力が働きます。

 

 

冷える原因としては、次のようなものがあります。

・衣服

・食生活の乱れ

・室内環境(暖房と冷房)

・運動不足による筋力の低下(筋力量不足)

・シャワー

 

衣服

寒い冬に、お腹を丸出しにしていると、冷えますよね。手のひらをお腹の素肌に当ててみて、お腹の方が冷たかったら、冷えています。簡単な改善方法としては、腹巻です。むかーし、わたしもお腹の方が冷たかったとき、絹の腹巻をしていたら、短期間で改善しました。

 

絹の腹巻は、冬だけではなく、夏も、冷房で冷えている場所などで活躍してくれます。

 

お腹を冷やさないために、パジャマの上着のすそをズボンに入れるのも、おすすめです。子供みたいですが、大丈夫、誰も見ていません。

 

背中を冷やさないことも、大切です。首の付け根と両肩を結んだ横のラインから、腰を結んだ逆三角形のエリアは、冬には絶対に温かくしておきたいところです。首にもマフラーやスカーフを巻いて、温めます。

 

 

食生活

水分をしっかりとり、栄養を取ることです。

 

通常の風邪でもそうですが、熱を出したら、とにかく水をたくさん飲みます。水が、すぐれた解熱剤になってくれます。

 

インフルエンザや感染症の場合、殺菌作用のある菊花茶も、おすすめです。ちょっと怪しいと思ったら、大量に飲んで、おふとんをかぶって、汗もどんどん出してしまえば、発症せず済むこともあります。

 

冷えるとトイレに行きたくなりますよね。あれは水を出して熱を守ろうとしているからだそうです。体は、今この瞬間を守ろうと働くことはできますが、それによって先にどうなるかまで、予測して働くことは難しいようです。冷えないようにしながら、水分もちゃんと、こまめにとりましょう。「のどが渇いた」と思ってから飲むのでは遅い、と言う話もありますので、渇く前に飲む習慣いしたいですよね。

 

朝起きたときに、温かいお湯を飲むのもおすすめです。睡眠中、血液から発汗して、血はドロドロになります。粘っこくなった血液は、心臓や肺に負担をかけてしまいます。流れが悪いと、血管壁に圧もかかりやすく、動脈硬化にもなりやすくなりますよね。このとき、冷たいお水よりは、ぜひ温かいお湯にしましょう。

 

お湯は外出時も、おすすめです。「冷えたな」と思ったとき、温かいお湯を飲むと、体の中からぽっこり温まります。外から(衣服)だけでなく、中からも温めること、大事です。

 

食事も、大切です。冷やさないためには、冬にとれるものを食べます。トマトやキュウリなどの夏野菜は、しゅーっと体を冷やします。

 

朝食も大切です。中国に行ったとき、「お腹すいていないから、いい」と、朝食をパスしようとしたら、気づいたら朝ごはん屋さんに連れていかれていました。「朝ごはんを食べないのは、体に悪い。」と。

 

胃に食べ物を入れない時間があるとよいという考えもありますし、自分なりのリズムもあるかもしれません。それらを否定するわけではありませんが、ここでは、朝食を食べる大切さを、書きます。

 

3食の中で、いちばん人の体に影響するのは、朝食です。10時間以上食べておらず(通常であれば、睡眠中ですから)、寝ている間も1000キロカロリー以上、失っているそうです。生きていくために最も重要なエネルギーを、補給しなければなりません。

 

これから活動していく朝は、しっかり炭水化物を取って、備えることが必要です。

 

長い間、朝食を取らない場合、脳に影響が出たり、消化器系統に影響が出たりすることもあるようです。

 

大脳は、全体重の2−3%と小さいのですが、どこよりも大量の血液(800CC/分)と酸素が必要です。低血糖になると、胃腸から補給することになり、胃腸に負担がかかってしまいます。

 

子供の場合、低血糖が長引くと、大脳の重さや形態の発育に影響が出る、とも聞きました。

 

大人でも、脳は使いますよね。脳の機能が低下すると、全身の機能が低下します。

 

消化器系統への影響は、というと、正常なら前の晩に食べたものは、6時間で消化・吸収され、胃が空っぽになります。朝になると「これから食べてくれるよね」という期待のもと、胃酸が分泌されて、食欲をもたらします。胃腸のぜん動運動も始まります。

 

胃酸が出ているにも関わらず、何も食べなかったら、胃酸が胃の粘膜を溶かしてしまいます。それが胃炎や胃潰瘍を引き起こすこともあります。リズムどおりに食べることで、胃酸から胃袋を守るシステムが働いているのですが、そのシステムが壊れてしまいます。

 

胃腸を損なうことは、老化につながります。

 

なお、ご参考まで、寝る前の夕食は、炭水化物は不要です。夕食に炭水化物を食べると、消化に時間がかかり、目覚めるときに、まだお腹がすかなかったりします。実際わたしは、夜の炭水化物を抜く方が、朝、お腹がすいて起きられるようです。

 

「お腹すいたっ!」と起きる=健康、です。

 

 

室内環境(暖房と冷房)

暑い夏には冷房が必要ですし、寒い冬には暖房が必要です。ただし、冬のあっためすぎ、夏の冷えすぎは、禁物です。たとえば冬は「寒い」と感じることも、自律神経を正常に働かせるためには必要です。

 

中国にお稽古に行くと、どの季節も外でお稽古します。(ただし夏は、太陽が高くなる正午から午後4時くらいまでは、お稽古しません。)冬は、セーター、ダウン、マフラー、手ぶくろ、帽子など、もこもこ着て、外に出ます。薄着に見えると、「寒いんじゃない?着たら?」と言われます。

 

動くと暑くなるので、こまめに上着を脱ぎ着して調節することが大切です。

 

わたしは、寒いな、と思っても、「ま、いいか」とそのままにしてしまうこともあるのですが、兄弟子を見ていたら、かなりまめに着たり、脱いだりをしていました。

 

わたしより、ずっと若く、ずっと健康そうな人が、こまめに脱ぎ着しているのです。わが身を振り返り、ものすごく反省しました。

 

面倒がっては、いけません。「ま、いいか」というのも、自分の危機管理能力、感覚の鈍さですよね。鈍いからこそ気づかないのですが、それなら、なおさら、まめを心がけないと、ですね。

 

 

適度な運動

血が巡れば、体温は上がります。そのためには、筋肉も大切です。

 

心臓は、だいぶ上の位置にありますよね。立っている人間で、そこまで血液を上げていかなければならないのは、大変です。もちろん心臓はポンプの動きで、血液を押し出しますが、ひとりでは無理です。

 

足の筋肉は、血液を上に送る役割をする、と聞いたことありませんか?

 

心臓は、筋肉の助けも借りる前提で、働いています。筋肉がなくて、助けてくれないなんて「聞いてないし」ですよね。心臓だけで頑張りすぎると、血管壁に圧がかかりすぎて、動脈硬化を起こしかねません。

 

足を鍛えることは、大事です。

 

站椿功(立禅)とか太極拳は、足の必要な筋肉を鍛えてくれますし、体の無駄な緊張を取り去ることで、全身に血液が巡ることを応援してくれます。

 

健康とは、毛細血管まできれいな血液がいきわたっていること、とお医者さんが言っていたことがあります。毛細血管まで血液がいかないと、その毛細血管が機能しなくなるようなので、常日頃から、はじっこまで巡らせることが大切です。

 

動くと、すっきりする、というのもありますしね。うつうつとした悩みや、頭のぐるぐるも、お休みできます。

 

 

お風呂に入る

面倒で、もしくは苦手で、シャワーで済ませる方もいらっしゃいますが、お風呂に入ることも大事です。

 

お風呂に入って、発熱することで、体温が上昇します。

 

適温は38℃〜41℃くらいです。このくらいだと、副交感神経が刺激されて、リラックスすることができ、明日の元気を引き出してくれます。

 

42℃以上だと、交感神経刺激されて、身体の活性化にはなりますが、心臓や肺、脳に問題のある人は、逆効果になります。問題がある人は、お医者さんに相談してください。

 

お風呂の良さは、水圧がかかることです。水圧がリンパ、血管を刺激して、働きを活性化してくれます。リンパも血管も、拡張すれば(広がれば)、苦労せずにすみずみまで届きやすくなります。

 

お風呂には、溶解性もあり、血栓を溶かす作用もあるようです。血栓は、誰にでもあるそうですが、温熱で大きな血栓を小さくすることで、浄化作用が働きます。

 

さらにお風呂に入ると免疫作用が働いて、白血球の強化にもなり、病気になりにくい体になります。

 

体の中にある汚れも、外に出せますしね。

 

 

こう見てみると、そんなに大それたことは、ひとつもありませんよね。

 

人の機能を正常に働かせるためのことに、そんなに大変なことがあるわけはありません。

 

この機会に、もし知らなければ平熱を計ってみてくださいね。低い人は「免疫力が落ちている」と、ぜひ認識してください。日頃から免疫を上げておくことで、今のようにリスクが高くなっているときでも、慌てずに淡々と過ごしやすくなるのではないでしょうか。

 

すべては日ごろのケアから、です。

 

これまでにやっていない人も、今からぜひ、です。

 

 

【3月の特別クラス】

3月8日(日)15:00-17:00「はじめての形意拳」(九品仏)詳細とお申込方法はこちら

 

3月15日(日)14:00-16:30「たのしい太極扇」(池尻大橋)詳細とお申込み方法はこちら

 

3月28日(土)14:00-16:30 「ホントにはじめての武当太極拳・気功(池尻大橋)詳細とお申込方法はこちら

 

3月29日(日)14:00-16:30  「やさしい站椿功」(池尻大橋)詳細とお申込み方法はこちら

 

 

「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。人が集って、一緒にお茶でも飲んでなにげない話をして、ほっとする場所でもあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

講座のご案内は、こちらから


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