魂のうた

2020.02.26 Wednesday

(photo by Xie Okajima)

 

うたが、好きです。

 

先日、1年ぶりに”たまうた”というワークショップに参加しました。

 

”たまうた”とは、魂と繋がる歌の唄い方 です。うまくとか、きれいにではなく、魂でうたいます。

 

ほんとうの自分の声を出すことって、あまりないのではないでしょうか。

うまく歌わないとと思ったり、恐れや照れがあったり。

 

ちょうど、素のままの自分として世界に姿を現すのが怖いように、

もしかしたら多くの人が、ほんとうの自分の声を知らないまま、生きているかもしれません。

 

今回も事前に練習しているとき、大きな声を出そうとしている自分に気づきました。それ、なんだかおかしいし、居心地よくないのです。

 

もっと素直に歌いたいと思って、当日を迎えました。

 

まずは体をほぐしたり、体に意識を向けたり、声を体の部位に響かせたり、準備していきます。

 

そして、いよいよ歌います。

 

たいていここで「え?もう歌うの?」と言う人がいるそうです。いや、もうやることやったでしょ、ここで歌わなくて何するの(笑)、なのですが、気持ちはわかります。人前で歌うって、それなりのことですものね。

 

緊張しても、隠そうとせず、緊張しているまま歌います。それが今の自分の、ほんとうの姿だからです。

 

歌うたびに、友人で 今回のファシリテーターの はるちゃんからアドバイスがあります。

 

「足踏みしながら」とか

「腰を回して、感じながら歌って」とか

「胸のあたりに意識を向けて、響かせるように」とか

「背中を壁につけて」とか、

 

最後は「背中を壁につけて、腕を上にあげたまま歌って」でした。はりつけにされたみたいな感じです。

 

ファシリテーターの操り人形のようですが、言われたとおりにやってみると、そのたびに声が変わっていきます。

 

最初の緊張は、いつの間にか消え、とにかくやってみることに、必死です。アドバイスごとに、どんな声が出てくるのか、歌ってみるまでは自分でもわかりません。

 

そう、自分からどんな声が出るのか、わからないのです。ドキドキします。

 

そして出てくる声に、びっくりしたり、安心したり、うっとりしたり。

 

そんなわたしの歌を聞いた参加者の方が、「素直な声がまっすぐに届いた。わたしも、もっと前から、こんな風に素直に歌いたかったと思った」と言ってくださいました。

 

それを聞いて、泣いてしまうほど、うれしかったです。

 

自分のことを真剣にやるだけで、誰かが動き出すことって、あるのですよね。

 

”たまうた”では、自由に歌うことはせず、世にある曲を歌います。理由は、なんとなくわかるような気がします。

 

太極拳にもちょっと似ている気がするからです。型があると窮屈なイメージもあるかもしれませんが、型があるからこそ、それまでの自分の狭い領域から出ることができます。

 

自由は一見良さそうですが、自分の領域から出ないまま、これまで知っているパターンで終わってしまうこともあります。

それがだめなわけではなく、楽しめればそれでいい、という面もあります。自分がどうしたいかによりますよね。

 

曲も同じで、世に出ている曲には、歌詞だったり、メロディーだったり、パワーがあります。

 

歌うことで、その力を借りて、自分の狭い領域から出ることもできるのではないかしら

 

「感情をこめて」と言うこともありますが、なんとなく、あまり意識しすぎないほうがいいような気がします。

 

以前、女優さんが、「難しいセリフをどう言うか」という問いへのアドバイスとして、「棒読みすればいい」と言っていたことがあります。

 

さすがだな、と思いました。ちょっと極端かもしれませんが、あれこれ考えるよりも、そのまま素直に読めばいい、ということではないでしょうか。ことばの力を信じる感じかしらね。

 

選ぶ曲は、そのときの自分のテーマに重なっていたりします。惹かれるものや、ひっかかるものがあるから、選ぶわけですものね。

 

素直に歌うことで、自分の中にある何かと、曲の持つ力が融合して、ぐっと何かが生まれ出てくるようなときが、あるような気がします。

 

今回は、中島美嘉さんの「ORION」と、「奇跡の法則」を歌いました。「奇跡の法則」は、作曲家でピアニストの中村天平さんの「火の鳥 Phoenix」というCDに収録されている曲です。

 

「奇跡の法則」を歌ったとき、聞いていた方が、「いつも、そう思って生きているんだろうな、というのが伝わってきた。」と言ってくれました。正確には覚えていませんが、自分の歌として歌っていた、みたいなことを言われた気がします。

 

この歌には、こんな歌詞があります。

 

希望なくして

泣いて泣いてたあなたが

奇跡を信じて

心がキラリと輝く

 

夢をすてないで

光はやってくるから

涙 希望にかえて進むんだ

ほらあなたは一人じゃない

奇跡の扉が今開くよ

 

周りの人や、専門家がみんな「無理だ」と言ったことでも、できることや叶うことはあります。

 

奇跡とは言っても、他の人からみたら「へえ」くらいのこともあるでしょうが、本人にとっては、人生がひっくり返るくらいの大ごとだったりします。

 

あきらめずに信じて、希望をもって進んだら、奇跡は起きると思っています。そのときに多少、コツはあるような気はしますが。

 

どこかで涙声で歌った気もしますが、それがそのときの自分ならば、声が震えてもよし、です。

 

ほかにも、いろいろ気づいたことがあります。

 

わたしには強い面もあって、勇気があるというのか、勇敢というのか、たとえるなら革命家とか戦士とか、そんな性質がある気がするし、

 

だからカンフーが性にあうような気もするのですが、

 

歌っていると、声が出ても、そんなに太い声ではなく、パワフルでもありません。聞いている人の感想も、「優しい」とか、「女神みたい」とか、窓辺に座って(座らされて、ですが)歌ったときに、はるちゃんが命名したのは「人類のアイドル」です。

 

もちろん、革命家とか戦士といっても、何かを倒す人ではなく、大切なものを守るために進む(もしくは踏みとどまる)人というイメージなのですが、

 

そのときに、こぶしを振り上げてという感じではないのだなあ、と思いました。

 

大切なものを守りたいとき、きっと、その人なりのやり方があるのでしょう。わたしはわたしのやり方で、と思うことができました。

 

そして「女神みたい」とか、「人類のアイドル」と言われると、照れますよね。照れてしまったり、人の話を「うん、うん」とうなづいて聞くわたしに、はるちゃんが、「あなたはアイドルだから、うなづいたり、反応しなくていい。ただ、そのまま受け取って」と言ってくれました。

 

そうしないと、ちゃんと受け取れないのだ、と。

伝えた人は、ちゃんと受け取ってもらうほうがうれしいのだ、と。

 

照れてしまうのは、逃げでもありますよね。習慣でうなづいているところも、あるのかもしれません。そう言われたということは、きっとそうなのだと思います。

 

ということで、しばらくは、ほめられたときに、照れず、うなづきもせず、そのまま受け取るチャレンジをしようと思っています。近いうちにわたしに会う方、いいところがあったら、ほめてみてくださいね。(あったら、です。うそはダメですから。)

 

”たまうた”のよいところは、グループですることで、お互いに聞き合いっこをして、お互いに褒め合いっこをして、声がすごく変わっていくのを間近で見ることができることです。人って、あっという間に変われることもあるのだと、思い知らされます。

 

人は誰でも、自分を表現して生きたいのだと思います。それが怖かったり、遠慮したりすると、それを見ている人も怖かったり、遠慮してしまうのかもしれません。堂々と素直なその人が現れていると、周りの人も安心して、素直に生きやすくなるのではないでしょうか。

 

「これで、いいんだ」というように。

 

そして、一緒に参加した方が、「わたしの奇跡の扉が開きました」と、後から伝えてくださいました。すごいでしょ。

 

現実に、そのすごい場面は目撃しているのですが、ご本人がそう言えるところが、すばらしいですよね。

 

ほらね、奇跡は起きるのです。

 

うたって、いいですね。

 

 

【3月の特別クラス】

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3月29日(日)14:00-16:30  「やさしい站椿功」(池尻大橋)詳細とお申込み方法はこちら

 

 

「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。人が集って、一緒にお茶でも飲んでなにげない話をして、ほっとする場所でもあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

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