いま、この瞬間にいないとき

2019.12.16 Monday

 

(武当山)

 

前回のブログで、「太極拳とは瞬間芸のようなものだ」と書きました。

 

今、この瞬間を感じて、それに反応していくもので、鍛錬を続けることで、「今」の捉え方がより細かくなっていく、と。

 

「今、ここにいる」ために、自分の体を感じるのがいいという通り、太極拳を始めたことで、ここはずいぶん成長したようです。

 

以前は「あの人に、どう思われているのだろうか」とか、妄想する時間も長く、悩んでいることも多かったと思います。

 

今なら「そんなに気になるなら、直接聞いたら?」と言いたいところです。

 

今でも、なかなかそういかないこともありますけれど、「想像していたって、わからないよね」と知っていることで、妄想グルグルにはまることは、避けやすくなっています。

 

「今、ここにいる」率は上がっているとはいえ、外れているときにも気づきやすくなりました。

 

例えば料理中です。

 

いちばん外れなさそうなときですよね。包丁を持っているととか、火を扱っているので、危険ですし。

 

でも、あります。

 

お塩ケースが、いつものところない、とか、

バターが冷蔵庫から消えた、とか、

 

定位置のある定番ものが、そこにないことが、ときどきあります。

 

あれ?と思うと、お塩のケースが冷蔵庫に入っていたり、バターは冷凍庫に入っていたりするわけです。

生モノが保管庫(冷蔵装置のない)に入っていたら、それは大問題ですが、今のところ、それはありません。

 

たぶん、しまうときに、次のことを考え始めているのではないでしょうか。

 

似たようなケースで、あり得ないものが外出時のバッグの中から見つかるときや、(これは、めったにありません)、「あ、あれ!」と探そうとして、一瞬後に「はて、何をしようとしていたのだっけ?」と思うときも、そうじゃないからしら。

 

間抜けです。

 

間抜けの「間」は、もともと時間的な間隔の間だそうです。つまりはその瞬間に生きていなくて、間が抜けていることでもありますよね。

 

これ、「効率がいいのが、いい」みたいな思い込みから、来ているのかもしれないと思うのです。

 

今はもっとぽけーっとしていますが、以前は、「この作業がどれだけ速くできるか」に挑戦(?)することが、楽しかったりしたのです。

 

単純な作業、たとえばコピー取りでも、1分1秒でも早くするには、と考えたり、

料理中でも、洗い物は途中でどんどん進めて、料理が出来たときには、ほぼ洗い終わっていることが好きだったり、

 

ダラダラと作業することが嫌いで、残り仕事がたくさんあるのも嫌だったから、というのも、ありますが、

 

いちばんは、それがいいことだと思っていました。

 

もちろん、瞬間で切り替えていることもあるでしょうが、「ながら」作業みたいに、いくつも同時進行していることもあります。

 

そうなると、「今、ここにいないとき」も、出てきます。

 

昔、「狭い日本、そんなに急いでどこに行く」というフレーズがありました。

 

作業も、仕事も、料理も、ある面ではその通りです。別に、プラス5分とか15分かかったとしても、何も問題ないのではないかしらね。

 

さて、「今、ここにいない」ために、最近、ちょっとした災難がありました。

 

先週の金曜日、駅の階段で1段踏み外して、転びました。「いったーい」と声が出てしまったほどで、右足首を、ひねって打撲したようですが、幸いじん帯は伸びておらず、冷やした処置も良かったようで、怪我から3日たち、ほぼ回復してきました。

(あのとき横を通った方が「大丈夫ですか?」と声をかけてくださったことが、とてもありがたかったです。)

 

なぜそうなったかというと、階段を下りながら、「あ、そういえば」と、スマホを見ようとしたのです。

 

同情の余地はありません。すごく反省しました。

 

そんな話をしていたら、「でもそれ、器用だからできることですよね。わたしはひとつしかできないから、歩きながらスマホはできないし、水も飲めない。必ず止まります。」とおっしゃる方が。

 

それはそれで、「なんで水飲むために止まるの?」と言われたりするらしいですが、いえいえ、そんなことありません。この方こそ、目指すべきロールモデルです。

 

今年も残り半月となったところでのメッセージは、「そんなに、あわてなくてもいいのだよ」なのかしらね。

 

さて翌日、怪我はひどくなることもなく、このまま治りそうな気もしましたが、しろうと判断は禁物です。「念のために整形外科に行って、必要ならレントゲンを撮ってもらおう」と思いました。

 

でも行けるのは、土曜日の夕方です。ほとんど閉まっている中、近くで開いているところを探してみました。今度はちゃんと座っているときに、スマホで、です。

 

ちょうど帰り道に通る駅から3分のところが見つかり、行ってみることにしました。地図を見て「この辺を歩いていけばあるはずなのだけれども、あれ?」と思っていたら、目の前に、開いているところがあるではありませんか!

 

目的のところではなかったのですが、こだわる理由もなく、「きっと巡り合わせだ」と、入ってみました。

 

入った途端に、「なんだか......様子が違う?」

 

レントゲンとか、ありそうにありません。

 

でも患者さんも多く、雰囲気も良かったので、とりあえず診ていただくことにしました。

 

結局とても良い先生で、結果オーライなのですが、なんとそこは「整骨院」だったのです。

 

またもや、今にいなかったようです。整形外科と、整骨院、けっこう違いますけどね。「整」の字しか見ていなかったようです。

 

トホホな結果ですが、このくらいの誤差?は、よい結果に導かれることもある......のかもしれませんし、ないかもしれません。

 

とにかく、歩きスマホは、もうやめます。

 

 

【これからの特別クラス】

12月22日(日)14:00-16:30  「やさしい站椿功」(自由が丘)詳細とお申込み方法はこちら

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...

 

いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

講座のご案内は、こちらからどうぞ。

 


コメント
コメントする








   

calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< January 2020 >>

selected entries

categories

archives

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM