5つの動物の気功(五形功)

2019.11.27 Wednesday

 

憧れの套路というものが、いくつかあります。そのうちのひとつが、五形功です。

武当山に伝わっている功夫のひとつで、5つの動物の形の気功です。

 

はじめて触れたのは2010年のことで、亀を習いました。水と戯れて泳ぐ動きが心地よく、心も穏やかになる気がして、「これ、いいな」と感じてしまったのです。

 

「次は、鶴になって羽ばたくのだ」と思ったものの、なかなか機会は訪れませんでした。

 

短い套路ですので、「短い時間でも習えるかな」と甘く考えたこともあったのですが、他の人が習っている横でちょっとかじるくらいでは、やはり全然、ダメでした。

 

しっかり反省して、今年の春、じっくりとこれだけ習うと決めて、武当山に行きました。

 

5つの動物は、鶴、亀、虎、蛇、龍、です。下記のように、五行にも対応しています。

 

五行: 木 ・ 火 ・ 土 ・ 金 ・ 水

動物: 龍 ・ 鶴 ・ 虎 ・ 蛇 ・ 亀

 

体の機能をととのえ、気血を満ち溢れさせ、心を落ち着かせ、体力と気力を充実させる、と言われています。

 

それぞれ短くシンプルですが、じっくりと習いがいがあるものです。

 

最初に習ったのは、鶴です。動きを細かく分解すると、けっこう行程が多いのです(行程という表現が、適切なのかどうかは疑問ですが)。大事なポイントがいくつもある、とも言えます。

 

慣れないうちは、うっかり、そのポイントをひとつふたつ飛ばしそうになります。「うわー、難しい...」と言うと、先生は「そうそう、これは簡単そうに見えるけれど、そうじゃないのだよ」と笑っていました。

 

中国の伝統文化では、鶴は凡俗を超え、上品で穏やか、清らかな生きものとされています。五行では火で、五臓では心にあたります。鶴の全身がグーッと伸びるように、頭から足先まで伸びたり、優雅に羽ばたいたり、片足で立ったりと、展開は、なかなかにドラマチックです。

 

 

続いて、亀を習いました。武当功夫には複数の派があり、2010年に習ったときは三豊派、今は玄武派ですので、動きも違います。もちろん、一から習います。

 

亀は”先に行き先に知る”長老のような存在で、長寿で知恵があり、やすらかで落ち着いています。映画の『カンフーパンダ』でも、パンダのポーの師匠の師匠として、亀のウーグウェイ導師が登場しますよね。あんなイメージです。(ちなみにウーグウェイという名前は、亀を広東語で発音したもの(乌龟/Wūguī)です。)五行では水にあたり、腎を強化してくれます。

 

亀が甲羅から頭をぐーっと出して伸びるように、頭をぐーっと伸ばすところがあったり、腕をグルンと落とす動作は肩甲骨がほぐれそうです。丹(道教の仙人が作ったと言われる不老不死の薬。妙薬)を吐くなど、面白い場面もありますが、一番好きなのは、やはり水と戯れる動きです。スイスイと、なんとも気持ちよいのです。

 

 

続いて虎です。虎は勇猛で、思いやりや慈しみの象徴でもあります。五行では土にあたり、脾胃(胃)を強くし、筋骨を強くすると言われています。

 

命門(背中側にある、おへその裏側のツボ)をぐるんと動かして動きを作ったり、獲物に飛びかかる様子は形意拳に似ていたり、勇ましい様子ですが、動きはもちろん、ゆっくりです。ちょっと上品な虎になった気分です。

 

 

そして蛇です。中国伝統文化では、蛇と亀は一体となり北の神様(玄武)とされています。五行では金にあたり、対応する五臓は肺です。

 

天地をぐるぐると回して腕をしっかり伸ばす動きがあったり、蛇が柳にからみつくように動き、しゅるしゅるっと滑らかに伸びながら、その身をひるがえすように動きます。蛇のように、すべてが流れるように進むと、とても気持ちよいです。

 

 

最後は龍です。伝説上の、不思議な動物ですよね。天に通じる神聖を持つ吉祥の象徴です。五行では木にあたり、肝を緩め、胆を順調にしてくれると言われています。

 

足は、八を描くようにクルクルと周りながら、体をくねらせて動きます。ちょっと動きが複雑で、こまぎれになりながらドタドタと練習している様子を見た先生が、笑いながら「龍は上に登る生きものだからね」と言って、お手本を見せてくださいました。大きな体が、軽く、早く、美しく翻るように動く様は、まさに昇り龍です。その場にいた全員で「ほーっ...」と見とれてしまいました。

 

ちょっと、やってみたくなってきませんか?

 

こちらは今、木曜日の夜の「体と心のデトックス:基本功(気功・瞑想・站椿功)」で、順番にお稽古しています。1つを、2〜3か月かけてゆっくり取り組んでおり、12月あたりからは虎に入る予定です。途中からでも大丈夫ですので、ご興味のある方は、ぜひどうぞ。詳しい予定やお申込み方法は、こちらをご覧ください。

 

 

【これからの特別クラス】

12月7日(土)14:00-16:00  「じんわり温まる温灸メガネを作りましょう」(自由が丘)詳細とお申込み方法はこちら

 

12月8日(日)14:30-16:30「はじめての形意拳」 詳細とお申込方法はこちら

 

12月14日(土)14:00-16:30 「ホントにはじめての武当太極拳・気功(自由が丘)詳細とお申込方法はこちら

 

12月15日(日)15:00-17:30「たのしい太極扇」(池ノ上)詳細とお申込み方法はこちら

 

12月22日(日)14:00-16:30  「やさしい站椿功」(自由が丘)詳細とお申込み方法はこちら

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

講座のご案内は、こちらからどうぞ。

 


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