モンゴルの夏休み:パワースポット

2019.08.02 Friday

 

今回の旅で、現地の方のおすすめで、「パワースポットですよ」という地域にも遠出しました。

 

ウランバートルから寝台列車で約10時間、ゴビ砂漠東部の中心であるサインシャンドから、日本に留学経験のあるガイドさんに、車で案内していただきました。

 

ゴビ砂漠と言いますが、現地の人からすると「砂漠ではない」のです。なぜなら、上の写真のように、ちょんちょんと草が生えているからです。「これは何と言うの?」と聞いたら、「...ゴビ」というお返事でした。

 

うだるような暑さのウランバートルを出発し、夜も熱気を保ちながら移動し、到着したサインシャンドは、さらに暑いところでした。サイン=良い、シャンド=水源、という意味があるようなのですが、雨も少なく、乾燥しています。

 

駅前には何もなく、ゆかりあるらしい人の銅像と、旧ソ連の戦車と、オボーがあるくらいです。

 

オボーとは、石を積んで山のようにしたもので、モンゴル各地で見られます。昔の人たちは、山や川にはそれぞれ神様が住んでいて、中でもいちばん偉い神様が天に住んでいると考えていたそうです。いけにえの動物をささげるとき、天の神様にわかりやすいように、石を積んで山のようしていたとか。ここを、3回、左回りに回るといいと言われています。

 

(オボー)

 

駅前から、何もない中で目を引いたのは、風力発電です。太陽光発電とともに、街の電力を支えているようです。

 

(これが、何機も連なっていました)

 

まず向かったのは、サインシャンドから南に約40辧∈叔の中に突如として現れる僧院、ハマリンヒドです。19世紀の初頭、僧侶ダンザンラブジャーが、ゴビ砂漠に仏教普及のために創った僧院で、共産主義による仏教弾圧で壊滅状態に陥りましたが、90年代後半から復旧作業が進み、現在では実際に活動しています。

 

(ハマリンヒド)

 

砂漠の真ん中にも関わらず、大人気のようで、次から次へと人が訪れます。博物館のようなところでは、色彩豊かな絵などをじっくり堪能できます。

 

(Harmonious animals という名前だったかしら。下から若い順に。鳥がいちばんの長老です。)

 

暑さ対策としてお水をたくさん飲んでいたため、行けるところでと、ガイドさんに「トイレに行きたいです」と言ってみたら、「...ここにはありません。」というお返事。僧院の中にはないのだとか。「入口にいるお坊さんに聞いてみましょう。」

 

門の外にありましたが、これがなかなか、足がすくむような体験でした。「次にこうだったら、ゴビですることを選ぶ。」と言ったら、友人たちがうなずいていました。

 

次に向かったのは、エネルギーセンターです。発電所?と思ってしまいそうですが、聞いた話によると、ここは世界のエネルギーの中心なのだとか。ここぞ、最強パワースポット(と言われている)です。

 

(エネルギーセンター)

 

スペースは広大なのですが、外からはあまり見えない作りになっている(というか、そういう地形を利用しているのかしら)ため、突如として現れ、ちょっと離れると見えなくなります。

 

そのせいなのか、なんだか不思議な感じがするところでした。

 

最初に入るところで罪を浄め、火山の赤い土の上に寝転がると、体にエネルギーを集めることができるのだとか。お勧めのとおり、寝ころんでみたら、とても気持ち良かったです。この場所だからなのか、それとも土に寝っころがるから気持ち良いのでしょうか。

 

 

「ここの前に立ってエネルギーをもらうんだよ」というスポットもあり、お勧めのとおり立ってみました。が、友人たちは遠慮していました。

 

(左の女性の立っているところが、指定の立ち位置です。ここからお顔(?)を向き、エネルギーをいただくようです)

 

さて、次に向かったのは、女性のための祈りの場、「おっぱい岩」です。この地には願掛けの山ハーリハンがあるのですが、昔は女性が登ることは禁じられていたそうです。ハマリンヒド僧院の創設者ダンザンラブジャーは、女性にも、とてもリベラルな方だったようで、代わりにここを設けたとか。

 

(おっぱい岩)

 

おっぱい岩ですから、ミルクをかけます。気温が高く、乾燥しているためか、ミルクが岩化しているような感じです。習慣に従って、ミルクをかけながら、左回りに3回、まわってみました。なかなかのミルク臭でした。

 

(ミルクを岩の上の方にかけています。上にかけろ、と言われたので、頑張りました)

 

次に向かったのは、108の岩窟です。ここも外からは見えないのですが、車を降りて下っていくと、ボコボコと洞窟があるところが現れます。昔は、ここで修行をしたのだとか。

 

 

何も食べず、何も飲まない50日間を含む、合計108日で、108の煩悩を克服するのだそうです。

 

このときも坐っている方が、おひとりいらっしゃいました。いつからなのか、今だけなのかは、不明ですが。

 

「ここに腰をこすりつけると腰痛がよくなるよ」という岩があったり(腰痛はないけれど、こすりつけてみました)、

”母の子宮口”という、入って出てくると、ピカピカな赤子のように生まれ変わるという洞窟があったり、(くぐりぬけましたが、あやうく逆子で生まれるところでした)、

 

人の悩みは、どの国でも共通していますね。

 

次は、「浄化の鐘」です。これも、砂漠の小高い丘に、巨大な鐘がぽつんとあります。日本の神社と同様、お願いごとを唱えて鐘をつくようです。ちょっと親近感です。

 

 

ここまで来たところで、暑さのためグロッキーです。「お昼ご飯を食べて休憩したい」という願いに、ガイドさんが遊牧民のゲルでのお昼休みを手配してくれました。

 

「準備が必要だから、ちょっと待って」というので、その間に「砂風呂」に行ってみました。噂には聞いていて、最初は楽しみにしていたのですが、「シャワーがない」ということで、候補からは外していました。果たして行ってみると...

 

ただの砂丘です。砂山です。ガイドさんが「裸足で歩いて!」というので、真似して5歩くらい歩いてみたら「あっつ!」無理です。靴下をはき直しました。

 

 

ガイドさんによると、ここで本当に砂に埋もれて、首だけ出して過ごすのだとか。寝転んでみたところ、けっこう気持ちよいです。サラサラ砂なので、体にまとわりつきません。

 

しかし、暑い。「この時間は無理ね。もっと日が沈まないとね。」とガイドさん。ガイドさんも裸足で砂の上を歩きながら、「あつっ、あつっ!」...やっぱり、そうですよね。

 

遊牧民のゲルに戻り、ようやくランチです。出されたものは、ノゴートイ・シェルという、ミネストローネに羊肉が入ったようなもので、とてもおいしかったです。塩がおいしく、羊がおいしいからかしらね。

 

モンゴルでは、メニューにいろいろ書いてあっても、「あるのは1種類だけ」なんてことも、よくありました。「あるものを食べる」でしたが、羊が好きなこともあり、いつもおいしくいただくことができました。

 

ぐうぐうお昼寝して、回復。ゲルに冷房はありませんが、風が通ると涼しかったです。お昼寝の間に、太陽もいい具合に傾き、暑さも和らいできました。

 

「トイレに行きたいです」とガイドさんに言ってみると、「それは...ちょっと難しいです。」という微妙な表現で、ゴビに立つ白い小さな建物をさしてくれました。

 

田舎ではよくあること、つまり”穴”です。ささやかな囲いは、あります。でも最初の僧院の近くよりは、ずっとマシです。(友人は、恐ろしすぎて『がまんする』とがんばっていました。)

 

最後の訪問地は、願いが叶う黒い山、ハーリハンです。山頂まで行けるのは男性だけで、女性は途中までです。昔は山肌を登ったようですが、今は階段が出来ています。

 

(願いが叶う黒い山、ハーリハン)

 

登った先には、オボー。みんながいろんな願掛けをしながら、お供えものを置いていくため、ここはちょっと、なかなかの香りがしました。あまり近寄りたい気にはならず...

 

ただ、ここからの眺めはすばらしく、小高いところから360°見渡せて、絶景です。願ごとが叶う縁起のよい山、とされたことも、わかる気がします。

 

この日は、ゴビ砂漠を車であちこち移動しましたが、舗装道路があるところ、ないところ、など様々でした。車がないと来られませんし、車があっても、地元の人でなければ無理そうです。ナビとかないですしね。「どうやって方向を見ているのか」とガイドさんに聞いたら、「山の形」というお返事でした。...わたしには、みんな同じに見えまする。

 

住むところが違うと、使える能力も変わってきますよね。

 

盛りだくさんの一日が終わり、夜行列車でウランバートルに帰りました。最後にちょっと、寝台列車のお話を。新しいシーツも配ってくれるので、清潔ではありますが、ムンムンと暑く、窓を開け放つと寒くて耐えられなかったりと、なかなか手ごわい環境でした。

 

列車には、もちろんトイレがついています。「閉まっているけれど、車掌さんに言えば開けてくれます」と聞いていたのですが、行きの列車で「トイレ!」と指さして訴えても、開けてくれません。(原則、モンゴル語以外通じません。)それでもトイレと訴え続けたら、手のひらをばしっと前に出してきました。5分後、ということ?

 

しばらくして行ってみたら、開いていました。どうやら主要な駅にとまるときに鍵をかけ、出発してからしばらくは施錠したままなのようです。あれは、やっぱり「5分待て」だったのですね。

 

言葉が通じない状況でいちばん心配したのは、目的地のサインシャンドで降りられるか、でした。駅には駅名がついていますが、この文字も読めません。前の駅で降りてしまったら、大変です。しかも、早朝に到着するので、寝過ごす心配もあります。

 

不安をかかえ、「次は〇〇ですか?」というモンゴル語だけメモしたり、「長距離列車で、時間が大幅にずれることはない」という予測のもと、到着予定時刻を見ていれば大丈夫、と思ってみたりしましたが、

 

実際には、降車駅に着く前に車掌さんが回ってきて、切符の半券を返してくれました。「なるほど、これで次だとわかるのだね」と言ったのですが、もっと言うと、この電車、ウランバートル発サインシャンド行きの列車でした。つまり、終点です。

 

3人もいたのに、間抜けでしたね。

 

(サインシャンドーウランバートル、と書いてあります)

 

さて、寺院やパワースポット、願いが叶う場所など、てんこ盛りに訪問した1日でしたが、わたしのエネルギーチャージや、お願いごとは、どうだったでしょうか?

 

ネットで見ていたら、エネルギーをビシビシ感じる、という話もあるのですが、わたしは鈍感なのか、そこまではわかりませんでした。とにかく暑いのです。エネルギーチャージの前に、体力は消耗します。

 

でも、砂漠の真ん中にポツポツと、寺院やスポットが現れることは、とても不思議な感じでした。「ここだ!」と思った人たちがいるわけですよね。そのことが、素直にすごい、と感じられます。あとは、土が気持ちいいなとか、眺めがいいなとか、環境すべてに力(パワー)がありますし、シンプルに満喫できました。

 

何よりも旅の安全を願っていたのですが、それは叶えてもらえました。ありがたいです。

 

叶う、叶わない、というよりも、祈る場所があること、祈る人々がいることがいいな、と感じます。このあたりのお話は、別の機会に書こうと思います。

 

(サインシャンドの駅で。夜7時半頃でも、まだ明るいです)

 

 

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「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

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