やさしい站椿功:プラスするのではなく、マイナスするだけで出来ること

2019.07.30 Tuesday

 

去年の11月からはじめた「やさしい站椿功」は、月1回のペースで続いています。

 

「站椿功」は、何かと気になる方も多いようで、通常のクラスにはいらしたことのない、はじめての方もいらっしゃいます。

 

「太極拳」同様、名前は知られていますし、「何やらこれが大切らしい」と感じている方も多いようですが、その割に、やり方を丁寧に教えるクラスは、あまり多くない気がします。

 

站椿功の「站」は立つ、「椿」は、本来は樁、杭の意味です。つまり杭を打つように立つ、です。

 

立つだけですから、シンプルです。でも当たり前に「できる」と思っている「立つ」ことは、実はとても奥深かったりします。

 

 

このクラスも回数を重ねてきて、毎回まったく同じわけではなく、そのときに「これ」と思ったものを取りいれています。今回7月に開催したときは、本当にシンプルに、立つことだけに絞りました。

 

站椿功というと「腰を落とす」ことも多いのですが、何も知らずただ腰を落とすと、膝を痛めてしまいかねません。そのため、ここでは腰を落とさない方法、純粋に立つだけにしています。

 

膝を守る方法は、站椿功ではなく、気功などの練習の中で身に着けていきますが、その前に、まず「立てる」ことが大切です。

 

目指すところは、「しなやかな軸があり、押されても簡単には倒れない体」です。

 

最初に、確認のためにみなさんを軽く横から押してみると、簡単にふらついてしまいます。岩のように硬い人もいらっしゃいます。これがどう変わるか、ですね。

 

まず、骨という構造を上手く使います。積み木を積み重ねていくとき、ずれて不安定になっているのを、きれいに接面させていくように、下半身を組み立て直していきます。

 

ここで再び横から押してみると、これだけでも、ふらつかなくなりました。真ん中に軸が通ってきた感じです。

 

次は上半身です。胸を張りをなくし、腰の反りを消し、あごを引いて首の後ろ側を伸ばしていきます。

 

こう書くと、あっという間に聞こえるかもしれませんが、実際は”てんこ盛り”で、「もうパツパツで、休憩したい」というリクエストもあったほどです(すみません)。

 

人は「わかれば、使える」という特徴があるため、足裏の構造や、膝や股関節の位置などを、頭で理解してもらう部分も多くあります。それから、感覚を研ぎ澄ませて、探っていってもらいます。

 

この繰り返しですから、確かにくたびれますよね。

 

さらに、これまで「こうだ」としてきたものが、崩れてしまうこともあるわけですから、いろいろと衝撃もあるでしょう。びっくりして泣いてしまう方も、いらっしゃいます。

 

この2時間半という短い時間の中で、体は驚くほど変ります。

 

横から押してみると、それなりに軸が通っていて、ふらつきません。体が岩のようにカチンとしていた方も、柔かくなっています。

 

押したときにびくともしないのでは、ちょっと違います。岩のように固めてしまっている場合、それなりに耐えられますが、さらに強い力が加われば、砕けてしまいます。

 

理想的なのは、お水が入った袋のように、ちょっとぽよぽよ弾力がありながら、中心にしなやかな軸があり、押されても倒れない体です。人の体は6〜7割がお水ですしね。

 

もちろん、すべてが完璧なわけではなく、それぞれのちょっとしたクセが出て、「あれ?」となることもあります。人は繊細なので、ちょっとしたことで崩れます。それを知ることも、大切なことです。そもそも、人は常に変化しますので、1回できたら次もできるわけではありません。

 

常に、今に対応し続ける力をつけていくのです。

 

今回は、開始前と後に、参加者同志で後ろ姿の印象を書いてもらいました。すごく変わるのです。

 

バランスが整ったり、柔かくしなやかな印象になっていたり、とにかくなにやら、よい感じです。他の人の変化を目の当たりにするのも、良い経験ですよね。「すごーい」と言っているあなたも、すごいのです。

 

「最初と全然違う」と後ろから言われている中で、「自分では何もしている感じがしないのだけれど」とおっしゃった方がいらしたのですが、それはその通りです。

 

何か「やっている」感があると、やりすぎなのです。無駄な緊張を作っていることになります。

 

この短い時間の中で、急に筋力がつくわけではありません。今のままの体で、意識や体の使い方を変えていくだけで、体はすごく変わります。

 

参加された方の感想で、「健康になるために、という意味合いが変った気がする」という方がいらっしゃいました。(おっしゃった言葉そのままではないと思いますが。)

 

たとえば、健康になるために「運動しましょう」とか、「体幹を鍛えましょう」とか、「筋力をつけましょう」とか、何かを「する」こと、プラスする方法は、たくさん紹介されています。

 

それぞれ、よい面はあるのかもしれませんが、

 

その前に、今の体で、今のまま、できることがあると思うのです。プラスするのではなく、やりすぎていることを止めること、つまりマイナスしていくのです。

 

「何かが足りない」のではなく、「余計に抱えすぎている」だけなのですから。

 

站椿功の練習とは、やりすぎに気づける感覚を育て、それを止める実現力・実行力を育てていくことでもあります。それを、その瞬間、瞬間で対応していける力をつけることでもあります。

 

このクラスは、わたしが知りたかったこと、そして実践してきたことが、いろいろと詰まっています。立ち方のコツを中心に実践していただくため、やっていることは、意識の使い方、体の使い方が主になりますが、この先には、心のあり方、自分自身のあり方にも、大きく影響してきます。

 

敷居が高いように思われている站椿功を、「これって、いいね」と思ってくださる方が増えてきたら、うれしいです。

 

そうやってやり続けていくと、なぜこれが大切なのか、基本なのか、そしてなぜやり続けるのか、わかってくるとはずです。

 

いろいろと、よいのですよ、これ。本当に。

 

 

☀☀☀次回の「やさしい站椿功」は、8月11日(日)の午後です。詳細とお申込み方法はこちらから☀☀☀

 

 

 

【8月の特別クラス】

8月10日(土)14:00-16:30 「はじめての武当気功詳細とお申込方法は、こちら

 

8月11日(日)14:00-16:30  「やさしい站椿功」 詳細とお申込み方法はこちら

 

8月17日(日)15:00-17:00「はじめての形意拳」 詳細とお申込方法は、こちら

 

8月18日(日)14:00-16:30「たのしい太極扇」 詳細とお申込み方法はこちら


8月24日(土)15:00-16:30「八郷のやさしい太極拳」 詳細とご申込み方法はこちら

 

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

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