武当山日記:ここには、いろんな人が来る

2019.06.23 Sunday

(武館「明月道院」の門)

 

武当山の武館(カンフーの学校)というと、日々、武術にいそしむような人たちしかいない、というイメージを持つ方がいらっしゃるようです。

 

わかります。わたしも初めて行くときには、「どうしよう、毎日が体育の授業みたいな学校に、わたしみたいに運動オンチで大丈夫だろうか。」と、不安に思ったものです。

 

実際、当時のわたしの体は弱くて、練習初日に山の頂上まで登ることになり(片道4時間くらいです)、ひねってもいないのに、足首が腫れてしまったほどです。

 

そんな人でも行ったのですから、誰が行っても大丈夫です。

 

今回も、いろんな人たちに出会いました。外国人がいるときもありますが、今回はみんな中国人でした。

 

映画でスタントマンをしているという男性とも一緒になりました。筋骨しっかり、よい体をしているのですが、筋力頼りになりがちのためか動きが硬く、武当功夫特有の、しなやかな強さには、苦戦しているようでした。でもだからこそ、来ているのかもしれませんね。時間は必要ですが、それは誰にとっても同じことです。

 

息子さんが日本に留学しているという(おそらく)40代の男性は、はじめてのカンフー体験でした。体も硬く、準備運動をするだけでも息がハアハアと上がります。でも、いつも一生懸命で、何度も何度も繰り返し練習していました。日がたつにつれて、少しずつ前進する様子に、とにかく続けることって大事だと、改めて感じました。

 

心身を健康にしたいという20代の女性もいました。とっても明るくてかわいい人なのですが、本人いわく、「口を開くと不満ばかり」とか。

 

わたしも頭で考えてしまうクセを治したくて、ここに来たことがあることを、思い出したりしました。

 

まじめで、站椿功や気功を、ひたすらやり続ける力があります。ただ、集中すると自分だけの世界に入ってしまうのか、「次、〇〇するよ」と声をかけても、その声が聞こえないようなときもありました。周りが目に入らなくなってしまうこと、わたしも身に覚えがあります。

 

ある期間、普段の生活から離れて、体と向き合うことは、誰にとっても貴重な体験になります。

 

日常から離れて、自然の中で、シンプルな生活をして、体と心と向き合っていると、そのときの自分の課題が浮き彫りになってきやすいです。

 

見たくない自分も、しっかり見えてしまいますが、それは非日常だからこそでもあります。

 

団体さんもいます。武当山に初めて来たというグループは、5日くらいの滞在で、半日お稽古、半日は観光というスケジュールでした。武当山と言えば、道教寺院が世界遺産に指定されている観光名所ですから、初めてだったら、いろいろ行きたい気持ちもわかりいます。

 

そういう人たちがいる場合は、近くの風光明媚なところや、道教寺院に出かけて練習することもあります。先生は、いい雰囲気で気持ちよく練習できることも、大切にされています。そういうところ、いいですよね。気分や雰囲気は、大切です。

 

わたしのように何度も来ている生徒とか、普段からいる生徒だけの場合は、どこにもお出かけしないで学校の敷地内でお稽古します。今はどこにもいかなくても、この静かな場所で十分満足ですが、わたしも初めてのときは、山頂に登ったり、道教寺院の境内でお稽古させてもらいました。それは良い意味で、特別感を演出してくれて、すんなりとお稽古する環境に入れたと思っています。

 

企業研修できている方たちもいました。総勢27人です。武当山のある湖北省の企業で、そんなに若い人はいなかったので、マネージャー研修だったのでしょうか。

 

モニターにプレゼンを映してみんなで会議していたり、小さなグループにわかれて話し合っていたり、そうかと思えば、「けんけんぱ」とか、足でける羽根遊びをやっていたり(会社の研修って、こういうのもありますよね)、なかなか興味深かったです。

 

もちろんここは武当山ですから、太極拳とか気功の練習も入ります。みんなお揃いのお稽古着で、なかなか気合いが入っています。

 

一緒にお稽古することはなく、それほど接点はありませんでしたが、和気あいあいとしていて、同じ場を共有していても楽しかったです。

 

(企業研修の団体さんの、朝稽古)

 

いろんな人がいるでしょう?

 

「武術、やってます!」みたいな人たちではなく、結構ふつうの人たちですよね。

 

武館は、来た人たちが居心地良く過ごせるように、元気になって帰れるように、いろいろと心を配ってくれます。

 

先生の奥様は、武館の管理のような役割も果たしているのですが、わたしが到着してから何日かした頃、顔を見て「あ、元気になったね」と言っていました。

 

先生もそうですが、そういうところは、とってもよく見ているのです。

 

太極拳は、心身ともに健康に、しあわせに生きるためにあるものだ、と思っています。

 

他人との競争ではなく、自分との競争でもありません。昨日よりも今日、できなくなることがあったとしても、それはそれです。その日、そのときに、心も体もすこやかにいられたら、いいと思っています。

 

ここは特別なところではありますが、特別な人のための場所ではなく、誰にとっても、居場所があります。

 

居場所があると感じられることも、大切なことじゃないかしらね。

 

 

 

 

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☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

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