武当山日記:ひざを守る

2019.06.04 Tuesday

画像に含まれている可能性があるもの:2人、立ってる(複数の人)、屋外

 

今回、武当山に初めて訪れた中国人のグループと一緒になりました。

 

一緒にお稽古する機会もありました。こういうとき、先生は大切なポイントを説明しながらお稽古してくださるので、とってもためになります。

 

一緒にお稽古したのは「撑字訣」という気功です。「撑」とは、伸びるという意味で、「力撑八面(力が四方八方に伸びる・広がる)」という太極拳の動きを表現する言葉の中にも使われます。

 

ひととおりで3分。グループの中には、体が硬くて前屈もなかなかできない方もいらっしゃいましたが、先生は「これを毎日2回やると、柔かくなるよ。6分でできるしね」と、おっしゃっていました。

 

体が伸びて、開いていく感じが気もちよいのですが、やりかたにはコツがあります。

 

それは、功夫(カンフー)をする上で、太極拳をする上でも、とても大切なポイントです。

 

動くときに、どんな意図をもって動くかが大切です。それが自分の体を守ることにもなり、養生にもなるのです。

 

特に丁寧に説明していたのは、膝です。

 

日本でも中国でも、太極拳をやって膝を痛めてしまう人は、多いのです。

 

実際、「健康になりたいと思って太極拳を始めたのに、膝を痛めてしまった」という方に、何人もお会いしたことがあります。

 

そうならないために、膝に体重がかからないやり方を練習していきます。

 

まっすぐ立っているときも、腰を落として低い姿勢になっているときも、どちらでも大切なのは、縦に伸びる力(竖劲 shu jing)です。

 

足で大地を押して、頭が天に向かってぐんっと伸びる感じです。体がばねのようになっていて、立っているときも、低い姿勢のときも、上に伸びる力があります。

 

低いときには、ばねがきゅっと縮んでいるイメージです。縮めば、びゅんっと上に伸びる力がありますよね。低い姿勢がよい、とされるのは、この力がある分、強いからだと思っています。

 

このとき、膝を折り曲げてしまうと、ばねが縮んだ形にはなりません。

 

膝は曲がるようにできていますが、曲げてしまうと固まってしまい、ばねにはならないのです。

 

では、どうするか、です。

 

お腹を収め(収腹)、おへその裏、背中側にある命門(めいもん)が、後ろにひっぱられて開いていくような感じにします。

 

この命門が開いていること、詰まっていないこと(緊張して閉じていないこと)は、太極拳をするときにも大切です。

 

命の門が開く、というと、それだけでもよさそうなイメージじゃありませんか?

 

その後、「座る」という動作で、お尻が下がり、上半身が起き上がります(命門を後ろにひっぱったときには、上半身は少し前に倒れています)。丸く円を描きながらお尻が下がっていくような感じです。

 

このとき、膝には角度がつきます。でも、膝を前に出して曲げるのとは違いますし、膝を積極的に曲げたりはしません。

 

横から見ると、椅子に座っているような形になります。

 

「座る」という表現は、勘違いされやすいかもしれません。実際に椅子に座るときとは、様子が違うからです。

 

普通に椅子に座る場合、どっしり腰を下ろすと、ばねの力、上に向かって伸びる力はありませんよね。

 

ここで言う「座る」は、ばねが効いたまま、上に向かって伸びる力を持ち続けます。

 

文字だけで読むと、ちんぷんかんぷんかもしれませんね。実際にやってみても、はじめての場合は、ちんぷんかんぷんです。

 

初心者に、最初からこれを教えるのは、厳しそうにも見えますが、ここはとても大切です。やってみると、違いは、明らかです。

 

どっしり腰を下ろすような座り方で腰を落とすと、その姿勢をキープするのは大変です。我慢くべか、拷問か、になります。膝にはどしっと体重がかかります。これが、膝を痛める原因にもなります。

 

でも、命門を後ろに開き、「座る」という動作で低い姿勢になった場合、そのままキープするのは簡単です。膝には体重が乗りません。ばねが効いていますからね。

 

誰でも最初は、簡単にはいきません。でもこれがなかったら、養生にはならないのです。

 

そして、誰でもやっていれば、少しずつできるようになってきます。ここを頑張ることで、その後の心身への負担は、確実に軽くなります。お稽古を続けるにしても、数年、数十年にわたるお稽古は、ずっとずっと実りあるものになります。

 

ときどき、それなりに長くお稽古を続けていらした方で、どうしたらいいか、わらかなくなっているにお会いします。わたしもそうでした。

 

あのときのわたしは、形にとらわれていたような気がします。本当は、形は意図をもって動いた結果の現れでしかないのに、です。

 

その意図の部分を理解しながらお稽古を重ねていくと、怪我もしにくく(なんといっても養生ですから)、お稽古に迷い続けるようなことも、起きにくいのではないでしょうか。

 

一生懸命にやっている人が、怪我をしたり、どうしていいかわからなくなるようなことは、避けたいと思っています。せつないですよね。

 

 

最初はコツがつかめず、大変かもしれません。でもみんな、少しずつ、です。ちょっとでもいい方向に行くと、先生は「そうそう!」とすごく誉めてくださいます。

 

完璧など目指す必要はありませんし、そもそも何が完璧かなど、わかりませんしね。

 

その中で、ちょっとでも「あ、これかも!」と気づいくときは、楽しくて嬉しいものです。

 

 

 

【これからの特別クラス】

6月 9日(日)14:00-16:30「内なる自然に還る旅:魚からの進化をたどって若返ろう!」 〜より高く、自由な手を ゴリラ〜詳細とお申込み方法はこちら

 

6月16日(日)14:00-16:30  「たのしい太極扇」 詳細とお申込み方法はこちら

 

6月 30日(日)14:00-16:30「−20歳のカラダほんとにはじめての武当太極拳」

 全くの初心者、もしくは太極拳のお稽古に悩んでいる方に。太極拳とは?というお話から、基本的な体の使い方を体験できます。

 詳細とお申込み方法はこちら

 

7月28 日(日)14:00-16:30「やさしい站椿功」 詳細とご申込み方法はこちら

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...☆...

 

いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

講座のご案内は、こちらからどうぞ

 

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

ブログ: みんみんの陽だまり太極道日記(http://blog.minminkung-fu.com/)

「太極拳、あるある、ないない話」Facebookページで毎日更新:こちらから

日々の好きなものを投稿するInstagram:Instagram(@mayuminmin927)

 

 


コメント
コメントする








   

calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>

selected entries

categories

archives

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM