武当山日記:まいにちの生活

2019.06.03 Monday

画像に含まれている可能性があるもの:7人、いしい まゆみさんを含む、立ってる(複数の人)、屋外

5月下旬、中国の武当山にお稽古に行っていました。

 

ここしばらく秋が続いていたため、春は3年ぶりです。若々しい新緑が美しい時期でした。

 

場所は、逍遥谷という観光名所から徒歩15分くらい、農家を改築したところです。

 

画像に含まれている可能性があるもの:山、屋外、自然、水

(逍遥谷)

 

 

先生にとっては、3番目の校舎です。最初は山の下、次は南岩という中腹にあるホテル内に校舎を構え、約1年半前にここに移りました。

 

南岩は、山頂に徒歩で登る入口になっているため、宿やお店が立ち並びます。生活には便利でしたが、朝晩、そして休日には、たくさんの観光客がやってきて、かなり騒がしくなりました。

 

先生は、もっと静かで平和な環境で、お稽古したかったようです。

 

今の場所は、逍遥谷から階段を登り、奥まったところにあるため、用事のない人が来ることはありません。

 

聞こえるのは、虫や鳥の声、放し飼いにされているニワトリの声だけです。

 

周りにお店はありませんが、食事は武館で用意されますし、ミネラルウォーターも用意されています。買い物に行く必要もなく、最初の10日間、武館に到着してから一銭も使いませんでした。

 

「農家を改築するんだ」と聞いてから、実際に使い始めるまでは1年以上かかったと思います。山の斜面に6棟が点在していて、おしゃれに言うならコテージ風です。

 

画像に含まれている可能性があるもの:山、空、木、植物、屋外、自然

(1号棟から見える6号棟)

 

1号棟がメインで、オフィスやキッチンがあり、食事をしたり、お稽古の最初の集合場所も、ここです。

 

2〜6号棟が宿舎で、それぞれ6部屋くらいずつあります。1号棟から近い順に、2、3、4、5、6と、つけられています。

 

そこそこ離れていますが、周りが静かですので、大声で叫べば、離れている棟にいる人も呼べます。

 

画像に含まれている可能性があるもの:1人、座ってる、木、屋外、自然

(2号棟)

 

今回滞在したのは5号棟。先生や、コーチ、通年でいる中国人の子供の生徒(寄宿舎風に1つの部屋に2段ベッドが並んでいます)など、いわゆる「ここに住んでいる」人たちと一緒でした。

 

1号棟までは、ちょっとした山道(山ですから)を登ることになり、毎回ここを歩くたびに「もう、今日のお稽古は終わりだ」と言うほど、ぐったりしていました。良いウォーミングアップなのですけどね。

 

ときどき先生とも一緒になります。先生はこの道を、ゆっくり登ります。すると、くたびれないのです。武当山に来ると、体力がある人、動ける人ほど、必要のないときにはゆっくり歩く、という印象があります。

 

画像に含まれている可能性があるもの:木、空、植物、家、屋外、自然

(5号棟。左がわたしのお部屋。右の道を、ずーっと上がっていきます)

 

画像に含まれている可能性があるもの:植物、木、空、屋外

(5号棟。晴れた日には、お洗濯です)

 

山奥のイメージがあるのか、ときどき「水道は通っているのか?」とか、「ネットはつながるのか?」と聞かれますが、

 

水も電気もあります。wifiも完備されています。ただし、中国で閲覧が規制されているサイトには、当然アクセスできません。

 

お部屋には、洗面所とトイレ(水洗です)、エアコンもあります。中国人の子供の生徒や、学校の事務の人たちは共用のトイレとシャワーですが、短期滞在の生徒が泊まる部屋は、トイレ・シャワー付きのお部屋です。

 

カーテンレールが、竹の棒を吊るしただけだったり、手作り感もありますが、基本は清潔ですし、快適です。

 

山ですから、虫はたくさんいます。お部屋に侵入してきたものを、紙ですくえるものは、丁重にお引き取りいただき、そうでないものは、仕方ないのでスプレー退治です。屋根のあたりには蜂が巣を作っているようで、親指の先くらいの大きな蜂が、ぶんぶん飛んでいました。こちらの蜂は射さないのですが、そうは言っても怖いので、こちらもスプレーに活躍してもらいました。

 

画像に含まれている可能性があるもの:室内

(今回のわたしのお部屋は、ほとんど部屋中がベッドという不思議部屋。川の字で4〜5人寝られます)

 

画像に含まれている可能性があるもの:室内

(お部屋の洗面台)

 

武館は、行くたびに、いろいろと新しいものが出来ていたりと、整備されてきています。先生は贅沢を好まない方ですが、美しいものは好きで、趣味もよく、近くの逍遥谷で拾った流木(?)を活用して家具や調度品(?)を作ったり、ところどころに生け花が飾れれていたりします。

 

洗濯は、わたしはほとんど手洗いですが、5号棟には洗濯機もありますし、他の棟には乾燥器(ビニールで覆って下から温風を送る、シンプルなもの)もあります。雨が続いても、これがあれば安心です。

 

結構そろっているな、という印象ではありませんか?

 

さて、どんな日々かというと、

 

5:40頃     起床

           前日につけ置きしておいた洗濯物の手洗いや、お部屋の掃除なども。

        

6:20−7:20  早朝練習 

          今回は、中国人の子供の生徒と一緒に形意拳の基本練習をしました。

 

7:30      朝食

 

8:30−11:00  午前中の練習 (途中休憩あり)

          ランニング、準備運動、蹴り、各自の練習(五形功)や、グループ練習(撑字訣、太極拳など)、站椿功 

 

11:30      昼食

                  午後の練習までは、自由時間。この間にお昼寝します。

 

15:00−17:30 午後の練習

         ランニング、準備運動、各自の練習、站椿功

 

18:00      夕食

 

19:00−20:00 夜の練習 (途中休憩あり)

                           站椿功など。これまでに習った剣の復習なども、この時間に。

 

シャワー、読書などをして、21時半か22時には就寝

 

武館(学校)は、土曜日の午後と日曜日、つまり1・5日はお休みです。公式の休日でも、短期滞在者にはお稽古することがあり、今回もそうでした。

 

お稽古は、武当山に始めて来る人たちがいる場合は、逍遥谷や太子坡のような、観光地に行ってお稽古することもあります。どちらも徒歩15〜20分くらいでしょうか。太子坡は、テレビドラマや映画の撮影にも使われるところですから、気分も盛り上がりますよね。

 

画像に含まれている可能性があるもの:山、空、木、屋外、自然

(太子坡)

 

それ以外は、1号棟の周りでお稽古します。棟の前の広場や、その手前の芝生スペース、日差しを避けて木陰の道などでもします。雨の場合は、1号棟の中、そして屋根のついた見晴台がありますので、場所に困ることはありません。

 

どこでしても、静かで平和です。(ニワトリが鳴き続けることはありますが)

 

画像に含まれている可能性があるもの:空、木、屋外、自然

(見晴台)

 

先生は、楽しく元気になってほしい、過ごしてほしい、という気持ちが強い方だと感じます。「この人、くたびれているな」とか、「ああ、元気になったな」とか、すごく良く見ています。

 

景色がきれいなところでお稽古することも、そのひとつだと思います。

 

ただ、通年でいる生徒や、わたしのように何度も行っている生徒にとっては、武館の敷地内でも十分満足です。観光名所とは違い、何もないですが、すべてがあります。何より、行き帰りが楽です(笑)。

 

食事は、「きちんと食べる」ことが大切にされているようで、量はたっぷりありますし、おかずの種類も、昼食、夕食は4種類以上あります。野菜が多いですが、お肉も出ます。朝はお粥やマントウ、麺、ゆでたまごなどです。

 

武当功夫は、道教の修行者(道士)が伝えてきたものですので、先生も道士です。でも、道士にも大きくわけて2つの派があり、わたしの先生は、戒律が厳しくないほう、お肉や野菜も食べるし、結婚もする派に属しています。

 

スケジュールは、追われるほどのものではありませんが、そこそこ予定はあります。30分くらい読書はしていましたが、それ以外、ほとんど何もしていません。

 

お稽古というとハードな練習を想像される方もいらっしゃるかもしれませんが、どちらかというと、骨休めみたいな感じです。

 

十代の少年たちと一緒の蹴りの練習をするときは、その時間はハードですが、体をしっかり作るのには役立ちますし、そこそこ好きなのです。もちろんこれは全員参加ではなく、初めての人や、短期滞在の人や、年配者は、この練習には加わらないことも多いです。

 

無理は禁物です。それぞれ、合ったやり方があります。みんな同じである必要は、ありません。

 

 

武当山には、たくさんの武術学校(武館)があり、それぞれ特徴があります。どこがいいかは、実際に行って見学したり、体験するのが一番です。長期で滞在している人の場合、途中で学校を移る人もいます。こちらに来ていれば、他の学校の生徒と話す機会もありますし、噂を聞くこともありますしね。

 

わたしが今の先生の武館に行くようになったのは、偶然なのですが、おおらかで楽しそうに笑う先生についてお稽古することは、技を修得して磨くより、もっと大切な何かを感じられる時間でもあります。

 

先生は「形よりも感覚が大事」とおっしゃり、指導方針も、その方向にシフトしてきていると話されていました。

 

確かに、最初に武館を開いた2012年に比べると、特にここ3年くらいは変ってきた感じがします。

 

会うたびに進化を感じる先生は、教えることがとても好きなのだ感じます。先生がまだ十代の頃、自分の師匠を取材したテレビ番組の中で、「将来は自分の学校を持ちたい」と嬉しそうに話していたとおり、夢をかなえ、よい意味での自分らしさを育てている様子を見ると、この先生に出会えてよかったと思います。

 

今回も、とっても楽しかったです。

 

そう思って帰ってこられることは、本当にしあわせなことだと感じます。

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

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