太極拳のあれこれ

2019.04.04 Thursday

(武当山の南岩 )

 

太極拳とひとことで言っても、実際には流派もいろいろです。

 

例えば単鞭(タンビエン)という型は、鞭をピシンと打つような動作になりますが、流派によって、やりかたは違います。

 

太極拳には、大きく分けて、伝統拳と制定拳があります。伝統拳は、伝統的に伝えられてきたもので、制定拳は、伝統的に受け継がれてきた太極拳を、もっと万人向けにしようと、中国の国家体育委員会がまとめたものです。1956年に簡化24式太極拳を制定したのが、最初だそうです。

 

制定拳のおかげで、太極拳は、中国国内でも海外でも、広く知られるようになったようです。

 

このときに伝統拳がなくなってしまったわけではなく、今も続いています。五大流派は陳式、楊式、武式、呉式、孫式、それ以外にもいろいろあり、わたしがお稽古している武当拳もそのひとつです。

 

それぞれ特徴がありますが、ありすぎるため、どれをするかは、出会いと好みかな、と思っています。

 

もちろん、はじめたときには何もわからないかもしれませんが、「これ、いいな」という自分の感覚を信じたらいいと、思います。続けていくと「いいな」の理由がちょっとだけわかったり、さらに深まることもあります。「違うな」と感じることがあれば、別の道(流派)へと進むかもしれません。

 

そもそも同じ流派でも、実際には人の数だけやり方があると言っていいくらい違います。

 

表に見える形よりも、見えない部分の感覚を大切にするものだからかもしれません。

 

以前、教えていただいた先生が、「習うときはきちんと、その通り習う。でも、自分から人に伝えるときは、それぞれ違うものになってもいい」とおっしゃっていました。

 

オリジナリティを発揮せよ、ということではありません。「守・破・離」ということばがありますが、それが自然な流れで起きるなら、それでいいくらいな感じです。「さあ、そろそろ破るときだ」みたいに意気込むのは、ちょっと違う気がします。

 

しっかり習ってから消化されて出てくるものは、人によって違うこともあり得ます。違う人間ですしね。

 

表に見える形だけ追っていると、「なんでAさんは,如■造気鵑廊△覆鵑世蹐Α廚函¬造Δ海箸發△襪任靴腓Αしっかりその通り習っていると、「Aさんは,如■造気鵑廊△覆鵑世諭△覆襪曚鼻廚澆燭い粉響曚砲覆蠅泙后Aさんのも、Bさんのも、意図がそれぞれ理解できると言えば、わかるでしょうか。

 

でも、もちろん、全部わかるとは、とても言えません。ただ、見た目が「違う」ことに戸惑いにくくなる、というだけです。

 

同じ人でも、変っていきます。わたしは今、だいたい年1回、中国の先生のところにお稽古に行きますが、そのたびに、何かが変わっています。

 

ときどきは、ひと塊の套路から、2,3の型がごっそり抜け落ちることもあります。理由は、「なくていい。」「こうしたほうがいい。」

 

そもそも物事は変っていくものであり、それが、いいところでもあります。変化を求めるのではなく、やっていくうちに自然に起きる変化に従っていく、という感じです。

 

こういう変化は、楽しいです。

 

それでも、変らないものがあります。

 

ひとつは「それが、太極拳と呼ばれるものであること」。太極とは、ひとことで言うなら、調和だと思っています。調和を求めていくことは、ずっと変わりません。

 

2つめは「いちばん楽に、いちばん大きな力を出せる動きになること。」套路(型)をひととおり覚えたら、無駄なことをずっとそぎ落とし続けるのは、このためです。ひとつの套路は一生もの、というのは、この理由からでもあります。

 

3つめは「どこから押しても倒れない、安定さが実現できていること。」これは、お稽古を続けていて迷ったときに、役立ちます。

 

4つめは、ちょっと視点が違いますが、「自分は、ほとんどのことがわかっていないと、知っていること。」これが腑に落ちていると、できないことで悩むことは、なくなりますよね。

 

話はずれますが、そのむかーし、最初の就職をしようとしていたとき、何かでお会いしたおじさまに、英文科専攻だ、という話をしました。その方は、にこにこ笑いながら、「いいねえ、なんでもできるねえ。」続いて出た言葉は、「だって何もできないものねえ。」さらにニコニコ。

 

素敵な方ですよね。

 

ちょっと年をとってきて、やってきたことも多くなると、「できる」ことに価値を置きがちになったり、「経験を活かして」なんてことも思ったりするようになり、

 

それはそれでいいですが、縛られると、逆に身動きが取れなくなります。

 

「わかっていない」は、良いとか悪いとかを超えて、永遠の真実だと思うのです。

 

4つで終わるのは、なんともおさまりが悪いので、5つめを入れるなら、「好きであること。」好きなことは、楽しいばかりではなく、大変なことも含まれますが、それでもやりたい、と思えること、かしらね。

 

 

【これからの特別クラス】
4月7日(日)14:00-16:30は「やさしい站椿功」です。詳細とご応募方法はこちら

 

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4月21日(日)14:00-16:30は「たのしい太極扇」です。詳細とご応募方法はこちら

 

4月28日(日)13:00-15:00は、千葉県香取市(小見川)の「立って、歩いて、太極拳」です。詳細とご応募はこちら

 

4月29日(月・祝)14:00-16:30は「−20歳のカラダほんとにはじめての武当太極拳」です。全くの初心者、もしくは太極拳のお稽古に悩んでいる方に。太極拳とは?というお話から、基本的な体の使い方を体験できます。

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

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