足はどこから?

2019.02.14 Thursday

 

この写真は2015年の春、中国の武当山にお稽古に行ったときのものです。隣にいるのは、武当太極剣と形意八卦掌を教えてもらった兄弟子です。

 

あの頃、ずっと気になっていたことがあります。

 

わたしの腰のあたり、もっさりしていませんか?

 

お隣の方、すっきり伸びていませんか?

 

何かが違う気がして、立つ角度を変えてみたり、いろいろやってみたのです。でも、これという策はなく、いつも「うーん...」と思っていました。

 

最近、ようやく気づきました。これ、お腹や腰のあたりが緊張しているのです。

 

 

足はどこからだと思っていますか?

 

股下と言いますから、鼠蹊部の下あたりでしょうか?骨盤のあたりからという方も、いらっしゃるかもしれません。

 

解剖学的に足(もしくは脚)がどこかはさておき、意識としては「みぞおちの下あたりから」とすると、いろいろ、いい感じになります。

 

下図を見てください。

 

 

大腰筋というインナーマッスルがありますよね。上半身と下半身をつないでいる唯一の筋肉です。直立歩行するときに重要な役割を果たしていて、歩くとき、この大腰筋で足を引き上げたり、踏み出したりします。

 

年齢が上がってくると、足が上がらず転びやすくなったりしませんか?それは、大腰筋の衰えと関係しているようです。

 

大腰筋は、背骨のうち、腰椎5つと胸椎の12番(胸椎の一番下)から出て、大腿骨につながります。ですから、位置としてはだいたい、みぞおちの下あたりからです。

 

ここから足だと認識すると、お腹のあたりで左右に割れて、足がながーくなったようなイメージになります。これで歩いてみてください。(腰をわざと振らないように。緊張してしまいますから。)

 

歩幅が広くなり、ぐんぐん歩けるようになりませんか?

 

この意識を試してもらうと、膝に不安があって普段はできるだけ歩きたくない方々でも、「歩くの、楽しい!」と、嬉々として歩き続けたりします。

 

では、最初の認識にもどって、股下からが足だと思って歩いてみてください。

 

足は上がらず、ちょこちょこ、ちまちまとした歩き方になりませんか?いかにも転びそうです。意識ひとつで、ずいぶん変ります。

 

 

もうひとつ、わかりやすい動作があります。冒頭の写真のように、片足を上げてみてください。

 

,澆召ちの下あたりから足だと認識しているときと、股下から足だと認識しているときと、比べてみます。,諒が、はるかに楽に、上がります。わたしは10センチくらい違いましたし、どなたでも試してみると、違いが出るのです。筋力も何も変わっていないのに、です。

 

△両豺隋足は股下からだと認識すると、お腹や腰のあたりは無意識に固めてしまいます。緊張させてしまっています。これが、昔わたしが「腰のあたりが、もっさりしている」と感じたものの、正体です。

 

わたしなりのイメージは、こんな感じです。

 

 

,両豺隋丙検法△弔泙蠡膵筋を使って足を上げる場合は、体が縦に伸びています。足裏からは地中深くに伸び、頭は天に向かって伸びています。背骨の関節の隙間も、開いていますし、体の中にはスペースが生まれます。

 

△両豺隋扮Α法△腹や腰のあたりを緊張させて固めてしまっています。すると丸いふんわりしたボールを上下に押しつぶしたようになり、お腹まわりがもっさりします。腰は要(かなめ)というように、この上下をつなぐところを緊張させてしまうと、縦に伸びる力は生まれず、背骨の関節の隙間は詰まりますし、体の中は窮屈になります。

 

 

歩く姿を観察してみると、他にも大きな違いがあります。

 

大腰筋を使って足を引き上げて歩くと、背中(背骨)がゆるゆる動きます。大腰筋は6つの背骨にひとつずつついているので、当然ですよね。

 

股下から歩くと、背中は板のように固まります。使っていなければ、動きませんよね。

 

背骨には、たくさん関節があります。骨や筋肉は、バラバラに動くものなのですが、いろいろな理由で、ひとかたまりになっていることが、よくあります。

 

歩くときに「足はどこから」を意識するだけで、お腹や腰のあたりはほぐれ、大腰筋というインナーマッスルも日々、鍛えられます。年齢がいっても、しっかり自分の足ですこやかに歩ける可能性は、大きく上がるのではないでしょうか。

 

しかも、ぐんぐん歩けて、楽しいです。

 

もちろん、それまでに硬くしてしまったお腹や腰まわりの筋肉は、一瞬にしてほぐれるわけではありませんから、別途ほぐしていく必要はあります。でも少なくとも、これ以上の緊張を強いることは、なくなるはずです。

 

 

人の面白いところは、「こうだ」と認識すると、使えるようになることです。

 

この「足はどこから?」も、最近たくさんの生徒さんに体験してもらっていますが、みなさん、あっという間に変ります。

 

ヒトが直立して二足歩行になったとき、バランスがとりにくいために頭が発達した、と聞いたことがあります。二足歩行によって、体が上手く使えずに、あちこちコリや痛みが出たりもしているのでしょうが、一方では、発達した頭を使うことで、解消できることもあるわけです。

 

面白いですよね。

 

日々の生活の中、歩く間にほぐれていくか、常に緊張しているかは、大きく違ってくると思います。お試しくださいませ。

 

 

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☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

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