邪気や怒りを、ためないために

2018.12.08 Saturday

(中国、武当山)

 

スワイショウという、中国古来の養生法があります。

 

やり方はいろいろありますが、わたしが気に入っているのは、シンプルに腕を前後に振るものです(詳しくは、こちら)。

 

これをするとき、腕の重さを意識します。前から後ろに動くときは、筋力頼りではなく、腕の重さで落ちて動きます。後ろから前は、反動でかえってきます。

 

聞いた話ですが、このときに「手の先から邪気が出るのをイメージする」人もいるようです。後ろから前に振るときに、指先から邪気が抜けていくのをイメージするのだとか。

 

邪気を貯め込むのは、病のもとにもなります。抜けた方がいいですよね。実際、スワイショウでも抜けると思いますので、その考えに反対なのではありません。でも「邪気を振り切るっ」と意識しすぎると、体は力みがちになります。

 

力んでしまうと、スワイショウの良いところである、無駄な力が抜けていくこと、体のめぐりがよくなることが、上手くいかなくなってしまいます。

 

「流れる水は腐らない」というように、流れば、”詰まり”はなくなります。邪気も、めぐれば自然に流れていくものではないでしょうか。

 

怪我や不調が治るとき、いつ治ったか覚えていなかったりしませんか?「そういえば、最近は痛くない」とか。「治っていく、いま、治っていく」と感じていたりしないでしょう。やるべきことをやって、タイミングがくれば、不要なものは自然と落ちていくのではないでしょうか。

 

邪気の場合は、「今、邪気がここに籠っている」と実感することはあまりないかもしれませんが、怒りなどの負の感情は、自覚がありますよね。

 

怒りを貯め込まないために、わたしがしている方法は、”いったんそこから離れる”です。スワイショウをするときに、邪気に意識をむけないのと同じことです。

 

日常、いつもご機嫌なわけではなく、イライラすることもあります。そんなとき、站椿功をします。足が大地に根をはり、頭が天に向かって伸び、体が落ち着いて、心が落ち着いて、天地とつながって意識が拡大していくと、それまでのイライラが、小さく思えて、どうでもよくなってきます。(ある朝の站椿功のお話は、こちらから)

 

それでもイライラするものは、無理にどうにかしようとせず、イメージで、蓋の開いた保留箱に入れています。保留箱ですので、すぐに解決しなくてもいいのです。でも蓋は空けておき、時々ちらっと見ます。「まだダメ」と思ったら、保留箱に戻します。見てもイライラしなくなるときがくるまで、時間をたっぷりかけます。

 

蓋をしてしまうと、「臭いものには蓋をする」ように、なかったことにされてしまうので、開けておくのがコツです。

 

保留箱に入れるのも、いったんそこから離れる方法のひとつですよね。

 

太極拳のお稽古も、”日常のあれこれから、いったん離れる”良さがあると思っています。自分のベースラインに戻ってくるような感じでしょうか。

 

いったんベースラインに戻ってから、日常のあれこれを見てみると、渦中にいるときとは違って見えたりします。

 

あるお稽古のとき、「先生に相談があって......」とやってきた生徒さんがいらっしゃいました。ひととおりお稽古を終えて、スッキリした顔になったなとは思いましたが、最初に言われていることもあり「相談があるんだよね?。」と声をかけました。すると、「いえ、もう大丈夫です。」と言うのです。

 

お稽古のときは、いろんなお話をします。どうやら、その何かのお話にピンときて、自分で悩みを流すヒントを見つけたようなのです。その時点で、ほぼ流せていますよね。

 

お顔も、すっきりしていました。

 

すごいです。

 

体に浄化作用や、治癒能力があるように、いろんな悩みに対しても、自分で浄化する力はあります。その力を発揮できるようにしてあげれば、いいだけです。

 

ひとつの方法は、問題からちょっと距離を置くこと、だと思っています。

 

たいそうなことをしなくても、一度深呼吸する、とか、暖かいものを飲む、とか、お散歩する、とか、寝る、とか、なんでもありだと思います。

 

渦中にいると、渦の大きさもわかりません。何しろぐるんぐるん一緒に回っているのですからね。でも、一歩外に出てみたら、渦は案外小さいかもしれません。

 

 

特別クラス「やさしい站椿功」は、12月22日(土)14:00-15:30、九品仏駅・自由が丘駅近くの和室で開催します。詳細とご応募方法はこちらから。

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

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