体に痛みが出たときは

2018.10.02 Tuesday

(武当山の山頂(金頂)から)

 

あるとき、「体の痛みが出たときに、どうするか?」という話になりました。

 

ご一緒していたのは、ボディワークをいろいろと探求されて、実践されている方たちです。おひとりが「原因として、痛みのある部位とは違うところを探って、ケアしていく」とおっしゃいました。

 

なるほど。東洋医学でも、ツボ押しは、そういうところ、ありますものね。その他にも、肩に力が入りすぎているとき、肩を緩めようとするのではなく、膝から緩める、なんてこともあります。

 

「みんみんも、そうなの?」と聞かれたとき、「はて?」と考えてしまいました。やっていないとも言えないけれども、今、聞いたようなことは、していません(整体師ではありませんし。)

 

その後、ゆっくり考えてみました。

 

痛みが出たとき、まず考えるのは、その前に「何をやったか」を、体と心の両面で振り返ります。何かの動作が関係しているか、とか、心がきゅっと硬くなっていたか、イライラしていたか、などです。

 

痛みのほかに、疲労も同じです。寝たり休んだりすれば回復するくらいの疲労は問題ありませんが、たとえば、いびきが出るような場合、やりすぎたに違いない、と思っています。自分では、命を削るタイプの疲労、と呼んでいます。

 

たいていは、何か思い当たります。絶対ではありませんが、続けていると、それなりに精度は上がっている気がします。「これからは気をつけよう」と、心に誓います。

 

動作の場合も、よかれと思ってやっていることが、微妙にやりすぎていることもあります。その蓄積が、3か月くらいすると、痛みとなって現れることもあります。

 

実際、どのくらいがちょうどよいのかは、微妙なのです。ですから実践しながら探るものだと、思っています。ただし、それなりに体との対話を続けていると、「おかしいな」と感じる感度は上がるためか、痛みとは言っても、大きな問題にはなりません。

 

そういうこともあるせいか、ここ5年くらい、大きな痛みは出ません。

 

人の体は、簡単に歪みます。体に意識をむけるほど、「体というものは、ずれるのだ」とわかってきます。重いスーツケースを持って飛行機で移動したりすると、コリは出ます。最初の頃は、それにがっかりしていましたが、だんだん諦めてきて、「ずれたら戻せばいいのだ」と思うようになりました。

 

痛みが出た場合も、あまりピンポイントでなんとかすることはなく、全身のめぐりをよくしようとします。つまり、することは普段と同じです。そもそも、太極拳は、縮こまった体にスペースを空け、全身のめぐりをよくするものです。コリで縮こまった体も、自ずと緩んでいきます。滞りが強いと思う場合、スワイショウ(腕ふり)のように、単純で小さい動作で、めぐる感覚が強く感じられるものを、多めにすることもあります。

 

めぐりやすい体にしておけば、不調は自然と取り除かれます。

 

流れる水は腐らない、と言いますよね。自然を大宇宙、人を小宇宙として対応させるとき、地球に川が流れるように、人の体にも血が流れる、と考えます。

 

太極拳や気功をすると、血が巡ります。体温も上がります。血が巡れば気が巡るのを応援します。気とは、ざっくりいうなら生命力です。人間を車に例えるなら、ガソリンと、車自体のメンテナンスをしてくれます。

 

無為自然という言葉があります。何も為さなければ、自ずと然り、あるがままの姿(川が滞りなく流れる)になります。本来、人間いは生命力が溢れているはずです。太極拳にしても、気功にしても、「する」という言葉を使いますが、実際は「無駄にしていることをやめる」ために「する」とも言えます。無駄に力んでいるところを緩めたり、緊張しているところを緩めたり、です。ただ脱力したり、リラックスするだけでは、流れをよくするまではいかず、そこにはコツがあります。

 

それでも「これはダメだ」と感じるものは、早めに専門家の手を借ります。どんなに鍛錬していても、自分だけでなんとかするのは無理です。人はひとりで生きていませんし、他人の助けは借りるもの、です。

 

そして太極拳は、対処療法ではなく、未病のためのものですしね。それでも、つね日頃から、めぐりのよい体であると、いろいろと変わってくるのですよ。やりはじめて11年、そんなことを、実感しています。

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧 / みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

講座のご案内は、こちらからどうぞ

 


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