問いを持ち続けること

2018.05.11 Friday

(あしかがフラワーパーク。色とりどりのお花が満開)

 

先日、生徒さんが「太極拳をやっていると話すと、『公園でおじいちゃんがやっている、ゆっくり動くあれでしょ』と言われます。それに上手く答えられない」と言っていました。

 

上手く答えられない、というのは、もっとあるのに、上手く言葉にできない、という意味だと思います。

 

面白いな、と思うのは、以前はわたしも「お年寄りがやっているものでしょ」と、よく言われました。でもここ数年、そういうことは、あまりありません。

 

わたしがまだ”おばあちゃん”には見えないため、その人を目の前にして「おじいちゃんがやっている......」という言葉は出てこないのかなと、勝手に想像しています。ですから、言葉でうんぬんという前に、”おばあちゃんでない、わたしがやっている”事実だけでも、周囲に何かを伝えていますよね。

 

”これをやっている”という人のイメージから、その事の印象を感じること、変ってしまうこと、ありませんか?

 

でも、そんなわたしから「どんなイメージがある?」と聞いてみると、やはり冒頭のようなお返事が返ってきます。そんなときに、何を言うかは、その時の様子次第です。相手の興味がありそうなところ、使った言葉に関連するあたりから、話していきます。定型文のようなお返事は、持っていません。

 

なぜなら、おそらく生徒さんが感じているように、太極拳は、すごく広くて、深いものだからです。深い、ということは、どこまでもどこまでも延々とある、ということです。

 

ではどうすればいいでしょうか?おすすめは、問いをたてることです。

 

問いがあると、自分なりに、感じることが出てきます。答えはひとつではありませんし、変化していきます。

 

少し話は飛びます。”1+1=”という問いがあったら、算数的な答えは”2”ですよね。でも、本当にそれだけでしょうか?

 

文字を絵のように見ると、答えは”11"とか、”+”とか、”T”とか、ありえませんか?

 

音で考えると、”いちいち”。読み方を変えれば”ひーひー”(ひーふーみーよーの”ひー”)。英語にすると”ワンワン”=犬。とか。

 

もし、すべてはもともとひとつの源だという視点に立てば、”1+1=1”でしょう。

 

算数としての答えは2でも、現実の世界では、答えはもっとあるような気がします。学校では、教えませんけどね。なぞなぞなら、ありそうですよね。

 

答えは自分なりで良いのだと思います。自分が感じていること、自分が好きな点、続けている理由、なんでも良いと思います。本の記述から抜き出して話すよりも、よっぽど相手に伝わる気がします。

 

もちろん、本で理論を学ぶことも、大切です。でもそれを鵜呑みにするのではなく、自分の経験と重ね合わせて、自分なりの言葉で表現していくことのほうが、楽しい気がしませんか?

 

わたしの感想ですが、経験や実感がこもっていない表面的な言葉は、伝わってきません。

 

そもそも、本に書いてあることがすべて正しいとは限りません。そして、本で表現されている言葉の意味は、自分というフィルターを通して読んでしまったとき、著者が意図したとおりに解釈できるとは限らないのです。

 

「こう教えられたけど、今だにわからないんだよね」みたいなものでも、それはそれで良いと思います。相手が何か言ってくれるかもしれませんしね。でも、問いを立てるということは、答えはなくていいわけではありません。探し続けること、その意識を持つことは、大切です。この場合の答えは、自分の中にしかないのですから。

 

わたしの場合も、「太極拳の太極って、どいういう意味だろう。」ということを、習い始めてからしばらくは、知らずにやっていました。あるとき”知らない”という事実に気づいて愕然として、そこから問いをたてました。

 

問いを立てると、過去にもヒントが見つかります。「あのときのこのこと、この言葉は、こういう意味なのかな」と、当時はちんぷんかんぷんだった言葉に、少し意味が見えてくることもあります。

 

今を生きると、過去は変わるのですよ。

 

答えはひとつではなく、自分の経験につれて、変化していくものだと思います。世にある物事が千変万化していくのと、同じことです。

 

そして答えは変っていっても、どれもそのときの自分にとっては真実です。それを知ること、そして変化を経験していくプロセスは、とっても豊かだと感じます。

 

太極拳を始めてから、10年以上になりました。ずっと、「太極拳とは?」「太極とは?」「太極の心とは?」とか、その他にも先生から教えられたことの意味を、ずっと探し続けています。これまでも、これからも、ですね。

 

5月13日(日)の午後は、そのひとつ「太極と陰陽」を取り上げる講座を開催します(神奈川県、溝の口)。まだお席ありますので、興味のある方は、ぜひいらしてくださいね。詳細とご応募方法はこちらから。

 

 

【特別クラスのお知らせ】

 

5月13日(日)14:00-16:30は、「みんなが知らない太極拳のひみつ(2)太極と陰陽」です。詳細とご応募方法はこちらから。

5月20日(日)14:00-16:30は「太極扇を体験しよう(第7回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

5月27日(日)13:00-15:00は「おためし体験〜みんなが知らない太極拳のひみつ」です(千葉県香取市)。詳細とご応募は、こちらから。

 

(あしかがフラワーパークの藤。これをどう表現するかは、ひとそれぞれ。同じ「きれい」も、言う人により、きっとそれぞれ。)

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、キリリとした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧 / みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

講座のご案内は、こちらからどうぞ

 


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