気とは?(2):中医学から見る”気”

2018.03.08 Thursday

 

昨年末に、「気とは?」という投稿をしました。

 

太極拳でも「気を練る」と言いますが、その気とはなんでしょう?というお話です。今日は、ちょっと中医学的な視点から、書いてみます。

 

「お元気ですか?」と言いますよね。日本のあいさつ言葉です。

 

この”元気”というのは、原気ともいい、中医学の専門用語だそうです。それは、「先天の気」を指します。

 

先天の気とは、生まれたときに父母からもらう、生命エネルギーです。生命の誕生と成長、活動の源となるエネルギーです。先天的に形成されるために、「先天の気」と呼ばれています。生まれたときには、肉体が先天の気で満たされているそうです。これは、中医学の五臓でいう腎に蓄えられます。

 

先天の気ですから、生まれたあとに生成することはできません。そして、思いっきり使うと、わずか数分で使いつくしてしまうそうです。

 

この腎に蓄えられた先天の気、成長エネルギーを、いかに大切にしていくかが、その人の健康のみならず、その子孫の健康にまで関わってきます。つまり、この小さい先天の気を、ほそーく、ながーく、一生にわたって使っていくことが大切です。

 

生まれてきたならば、たくさん学んで人生を楽しみたいですものね。

 

先天の気を一気に使い尽くさないために、必要なのは、「後天の気」、生まれた後に毎日の生活の中から得られるエネルギーです。

 

生まれた赤ちゃんは、酸素を吸い、ミルク(水分と栄養)を飲みますよね。このように、呼吸や食事から生成されるものが、後天の気です。日々の生活から常に補充し続けます。

 

「人生はランプのごとし」という表現があります。

 

ランプのともしびが、人生です。

 

燃料は、生まれたときに持っている先天の気と、それを補完する後天の気です。燃料は常に補充しなければなりませんから、生きていくためには、水分や栄養分の消化吸収が必要です。

 

もしランプの芯を大きく出しすぎてしまうと、火は一気に大きくなり、燃料を大量に必要とします。場合によっては、枯渇してしまうかもしれません。カーッとものすごく怒ったり、日が沈んだ後に夜中まで起きていたり、暴飲暴食したりなど、エネルギーを要するようなことは、ランプの芯を出し過ぎた状態になります。

 

後天の気に関わってくる五臓は、脾です。脾とは言っても、西洋医学の脾臓ではありません。胃を加えて脾胃、という方がわかりやすいかもしれません。

 

脾胃の担当はエリアは、口にものを入れる→舌が動く→唾液で飲みこむ(嚥下)、胃袋(蠕動運動)→十二指腸(胆汁、膵液で死亡を分解する)→小腸で栄養を吸収→大腸で水分を吸収。栄養を肝臓に運び、さらに心臓に運び、最後に便として排出するところまで、です。この消化吸収のプロセスは、昇清降濁(しょうせいこうだく)ともいいます。

 

脾胃は、かまどに例えられます。かまどで消化吸収をするために、かまどをあたためる火が必要です。そのかまどの火の役割をするのが、先天の気だそうです。

 

そして、気功や太極拳は、すべて脾胃の役目を応援するものになります。消化吸収は、きちんとした体という土台があってこそ、です。

 

太極拳は、流派の違いはありますが、どれも下半身をしっかり決めて上半身を動かすという大枠では、共通していると思います。これは、下半身をしっかりしていくことで、消化器系統の働きがしっかりし、ほかの臓器も自分の役割を全うする、と思われているからです。

 

二本足で歩く人間は、両足の健やかさが健康の土台になります。足は使わないと、ですね。

 

(ただし、何かの理由で脚の機能がない場合は、これとは別のはなしになります。人の体は賢くて、ないものはほかが補う役割をしますものね。)

 

(脚の裏側を伸ばしているところ。これも、大切なのです)

 

 

【3月の特別クラスのお知らせ】

3月11日(日)14:00-16:30は「太極扇を体験しよう(第3回)」です。詳細とご応募方法はこちらから。

 

 

☀「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、キリリとした印象もあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧 / みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

講座のご案内は、こちらからどうぞ

 



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