武当山で感じたこと:生活すること

2017.10.12 Thursday

(お引越し)

 

学校には、13歳から19歳までの中国人の子供たちがいます。

 

お稽古は月〜土曜日の午前中です。午前と午後の練習は大人も一緒ですが、その他に子供たちは早朝と夜も授業があります。お習字などの座学もあるようですし、英語の勉強をしていたこともあります。

 

今回、先生のお弟子さんで学校の事務などもお手伝いしている人と、いろんなお話をしている中で、子供たちの話になりました。

 

「学校の事情で、1週間丸々練習しないときもある。そうすると、みんな『お休みだ―』と嬉しそうなのだけど、よくないと思うんだよね。」

 

今回もお引越しがあったので、お掃除や荷造り、お片付けなどモロモロのお仕事などがたくさんあり、通常のスケジュール通りには練習していませんでした。

 

もうすぐ30歳になるそのお弟子さんは、「子供の彼らがうらやましいと思うこともあって、今やらないのはもったいないと思ってしまう。でも、子供だから強制されないと、やらない。」

 

大人の場合、やる、やらないは個人の責任です。学校もそう思っているので、(わたしの行っている学校は、ですが)、やらないことで怒られることはありません。でも、子供の場合はしつけも含まれるため、遅刻には厳しいですし、洋服が汚れていたら怒られたり、声が小さければ何度でも言い直しさせられます。

 

確かに、多少は強制する必要があると同意する一方、そんなに基本のスケジュール通りでなくてもいいかな、とも感じます。

 

なぜなら、みんな元気にすくすくと育っているからです。

 

今回、1年ぶりに会う子供が3人いました。1年半から1年以上くらい、学校にいる子供たちです。学校に初めて来たときの様子や、1年前の様子と比べると、見違えるくらい、体はしっかりして、よい顔をしているからです。上手く言えないのですが、内側からちゃんと外に向かう健やかなエネルギーが出ている、という感じなのです。一緒にいても、居心地が良いです。もちろん、カンフーも上達しています。

 

お稽古の意欲も、ちゃんとあるのです。

 

先生の不在時、それぞれ自分の練習をしているとき、わたしが形意拳のお稽古をしていると、ときどき10メートルくらい離れたところで、真似して練習していることがありました。結構、よい感じなのです。”見て盗む”センスが育っていると、感じます。普段ちゃんとお稽古してきたからでしょう。

 

さらに、学校のお手伝いをするという経験も、とっても貴重だと思えるからです。

 

新しい校舎は、まだ足りないものもたくさんあります。最初のお引越し日は、まだ前の人が使っていたままの状態で、到着後はお掃除から。泊まるお部屋のシーツ、布団やまくらカバーなども、行ってからお取替えでした。

(わたしのお部屋をお掃除してくれているところ)

 

先生は時間があると、ネットを眺めて「このテーブル、いいなあ」「この鏡、きれいだな」「自然な感じが好きなんだ」と、夢を膨らませています。「この壁には書を飾るんだ」とか、「それぞれのお部屋、みんな違う趣にしたい」とか、「来年、来るときには、全然変わっているからね」と、とっても楽しそうです。

 

そんなに見てチェックしているのに、「でも買わなーい。自分で作る。簡単だもの。」

 

お稽古中、お弟子さんと生徒が舟で木材を探していたときがあります。いろいろ拾ってきたものを並べて、最後に先生が、「これいる、要らない」と選別していました。何をしているのかと思ったら、テーブルの材料にするのかしらね。

 

(逍遥谷で、舟を漕いで材木を探しているところ)

 

一度、庭に一辺が20僂らいのサイコロ状の石がごろんと転がっていたことがあります。なぜここに?と思いながら、足で押し、ゴロンとひっくり返ったところで、周りのみんなが「あぁっ!それは先生が見つけてきた大事な石っ!」と大慌て。よく見ると、緑を帯びた色合いで、上には白いきれいな模様があります。大慌てで、手で元通りにひっくり返しました。(みんなで大笑いです)

 

「日本には石を置いた庭、あるよね。きれいだよね。」と、自分で石を見つけて作るつもりのようです。

 

実際、前の校舎でも、行くたびに厨房が整備されていたり、1時間くらいで食器棚が出来たこともあって、ふつうに自分たちで工夫して必要なものをそろえている様子は、よく見かけていました。

 

必要なものを、買うでも、自分で作るでも、どちらでも良いと思っています。環境や優先させたいことで、変ってきますしね。でも、あるものを活用して机を作ったり、部屋を整えていく経験は、豊かだと思うのです。

 

楽しそうですしね。

 

学ぶことは、練習や、本を通してばかりではありません。普段の生活の中から学ぶことも、たくさんあります。こういう時間や経験を通して、心が育っていくこともあります。

 

子供たちだけではなく、わたしもそうですしね。

 

(武当山、南岩)

 

武当山での写真は、こちらから

武当山での日々を語った自由が丘FMTVの録画は、こちらから

 

☀「陽だまり」とは

ブログタイトル「みんみんの陽だまり太極道日記」の「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると素晴らしく居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、どことなくキリリとした印象もあります。太極拳を通して、こんな時間と空間を創っていきたい、陽だまりにつつまれて暮らす人、心身ともにゆとりある人を増やしたい、と思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧 / みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

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