「陽だまりの人」小杉瑞穂さんのインタビューを終えて

2017.05.10 Wednesday

 

 

陽だまりの人Vol.2 小杉瑞穂さんのインタビューは、こちらからどうぞ。

 

曹洞宗の僧侶であり、小杉瑞穂さん(こーさん)主催の「坐禅の会」にはじめて参加したのは、2年半前のことです。昔懐かしい縁側のある民家で行われた会は、みんなでお掃除することからはじめ、食事を作り、いただき、坐禅をする、という流れでした。

 

お掃除の最中、こーさんが繰り返し言っていた言葉があります。「頑張りすぎないように。」その言葉が聞こえるたびに、ふっと緩むのを感じました。言い続けないと、人はつい、頑張ってしまうのですよ。

 

こーさんは、通常は僧侶の卵のみなさんの先生をされていますが、それ以外に、柔かく穏やかな坐禅を広める活動をされています。わたしが参加した会も、そのひとつでした。

 

この会の印象は、”なんでもあり”です。「寝てしまったら、それでもいいのですよ。」疲労しているときにゆっくり眠れたなら、それが一番でしょう、と。

 

体の使い方や、心の在り方など、わたしが大切にしている太極拳にも通じるものがあるように感じて、「一緒にやりましょう」という話になり、昨年の冬に1回目を、今年の春に2回目を開催しました。

 

坐禅は、こーさんが言うように、目的や意味を持たせるものではありません。「こう坐るのです」と説明したら、それで終わりで、あとはただやるだけです。こんな境地になる、という説明もしません。それを「外から何かを付けるというよりも、皮をむいたら中で光っているものに気づいた、というイメージがある」と話していたことがあります。

 

世の中には、「これをやったらこんな効果がある」という説明で溢れています。それを先に示すことで、やってみようかという興味がわくこともあります。忙しい毎日、”選択”して生きる中では、より有効な選択をしたいという気持ちも働くかもしれません。そのための判断材料が欲しいと思うのは、当然のことかもしれません。

 

でもわたしも太極拳をやっていて、明確な達成目標を掲げて目指すのは、何か違う、とよく思うのです。

 

理屈ではなく、何を得るとかそういうことでもなく、それをすることを通じて、「あぁ、いい時間だったなあ」と思ったり、そのときに感じた心地よさが、生きていくうえでのベースになるような気がするのです。そしてそれは「これで終わり」という達成点はありません。一生、続きます。修行とは、そういうものなのでしょう。

 

明快な目標があるわけではないため、一般的にはとっつきにくいという点は、坐禅も太極拳も、共通していると思います。そのままでは、やってみる人は限られてしまいます。もっと広く多くの人に体験してもらいたい、坐禅の未経験者がいないようにしたいという気持ちが、こーさんのこんな活動につながっているのは、とても共感できます。知ってもらう工夫をすることは、それをやっている人の、とても大切な役割なのかもしれないと思っています。

 

そしてその根底にあるのは、「坐禅は、よい」という信念のような信頼、想いのように、感じます。

 

ここで言う「よい」は、「良い、悪い」の良いではなく、自分がやったらよかったから、みんなやったらいいのに、というようなもので、言葉ではうまく表現できません。理屈ではなくて、よいからやってみようよ、というのが近いかもしれません。

 

何を習うかとは別に、誰に習うかも、大きなポイントだと思っています。わたしの場合は、「何」よりも「誰」の比重の方が、はるかに大きい気がします。そのときには、「○○に良いから」という効果ではなく、それをやってきたその人の経験や体験からにじみ出てくるようなものを、どこかで感じているのかもしれない、と思います。

 

インタビューでは、こーさんの坐禅に対する見方の変化や、身体の探究の話も出てきます。でもそれを一つひとつ聞かせてもらわなくても、目の前にいるこーさんの存在から感じることは、たくさんあります。

 

こんな交流は、とっても素敵です。

 

インタビュー中、最初のヨガインストラクターとのコラボでは「坐禅前の体をほぐす時間をヨガでやってもらえるなら、それはとても都合がいい」とおっしゃっていますが、この春、一緒に開催した「青空坐禅と太極拳の会」では、こーさんに体をほぐす時間を担当していただきました。

 

第1回目は、「体をほぐしてからのほうがいいから、太極拳が先ですね」と、太極拳→坐禅という順番でしたが、2回目は、「やってみたことがない順番でやってみたら面白いかも」という話になりました。わたしとしては、ほぐすパートも、こーさんにやっていただけるなら、とっても都合がいい(笑)と思ったのです。コラボならではの特典?です。

 

そんな新たな試みも含めて、楽しく、心地よい時間でした。

 

「今日はよかったな、楽しかったな」とか「またやってみたいな」とか、そんなことをもっと多くの方に感じてもらえるように、またご一緒できたらうれしいです。また次回は、新しい何かが生まれるかもしれません(し、生まれないかもしれません。どっちでも、良いのです。なんでもあり、ですからね。

 

感謝をこめて。

(こーさんのリードで、みなさんが体をほぐしているところ ^^)

 

☀「陽だまり」とは

ブログタイトル「みんみんの陽だまり太極道日記」の「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると素晴らしく居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、どことなくキリリとした印象もあります。太極拳を通して、こんな時間と空間を創っていきたい、陽だまりにつつまれて暮らす人、心身ともにゆとりある人を増やしたい、と思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

講座のご案内は、こちらからどうぞ

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