六字訣:中国古来の養生法

2017.03.09 Thursday

(六字訣。胃のパート)

 

六字訣(ろくじけつ)というのは、中国古来の養生法です。それぞれの臓器に対応する音を響かせていくことで、内臓を活性化していきます。「手は汚れたら洗えば良いけれども、内臓はそうできない。こうやってケアしていくことも必要だ」というのは、2009年の夏、最初に教えていただいたときに先生が話してくださった言葉です。

 

先日のイベント「体の中から響いてキレイになろう」の前半で、この六字訣をやってみました。それぞれの臓器に対応する音は、下記のとおりです。


五臓           五行
肝     : 噓(Xu) → 木
心     : 呵(He) → 火
脾(胃)  : 呼(Hu) → 土
肺     : 呬(Si) → 金
腎     : 吹(Chui) → 水
三焦(全身): 矯(Xi)  

(中医学で脾という場合、脾臓ではなく消化器官、胃を指します。)

 

右に出ている五行とは、それぞれの臓器に対応する要素です。五行説とは、中国古来で生まれ、宇宙に存在するすべてを5つの要素、木、火、土、金、水にわけたものです。これら5つの要素が”生む””生まれる”関係にあるという考えを、「五行相生説」と言い、木→火→土→金→水(木は火を生じ、火が燃えると灰と土が上司、土には鉱物(金)が埋まっており、金属には表面に水滴が生じ、水は木を成長させる)と循環します。
 

六字訣のやり方はいくつかあります。今回は立って動くタイプを選びました。それぞれの臓器に対する動きが決まっていて、軽く体を動かしたかったことと、動きが内臓の活性化をさらに促してくれるような気がするからです。

 

当日は総勢14名。うち3名様ほどは「やったことがある」そうですが、ほとんどの方は初体験です。それでも、というのか、さすが、というのか、みなさんそれぞれ、感じたこと、受け取ったことが、たくさんありました。

 

「思い込みもあるかもしれないけど、それぞれの音を出すと、対応する臓器が主張してくる気がした」と、それぞれの音が響く体験をされた方もいらっしゃいました。これ不思議なのですよ。さすがに昔の人は偉かった、というのか、それぞれの音がそれぞれの臓器に響くのです。本当なのですよ。

 

「響いた臓器もあれば、響かないものもあった。すごく悪いのか、それとも発音がちゃんとしていないからなのか」という方もいらっしゃいました。素直で良いな、と思います。「きっとこうなるはず」という思い込みの壁をなくして、今の感覚を感じることが一番大切なのです。響く、響かないはその次です。響いたことで何かを感じるし、響かないことからでも、この方のように何かを感じることはできます。正解があるわけではないのです。

 

「ずっと謝りっぱなしでした」という方も。やっている最中、「肝臓さん、ごめんなさい!」と、それぞれの臓器に一つひとつ、謝っていたのだそうです。

 

内臓がどこにあるのかは、子供の頃の理科の授業などで、図で見て知っていると思います。でも、実際に見たわけでも触ったわけでもありません。「知ったつもり」になっているだけなのです。それを内側に音を響かせることで、「肝臓はここにあるのだ」ということを、頭の理解とは別の方法で感じたのだと思います。

 

無視していてごめんね、ということなのでしょうか。わたしもカンフーを初めてからの大きな気づきは、自分の体を無視してきたこと、気づかないようにしてきたことでした。「ごめんね。これからは絶対にわたしがあなた(体)を守るから」と自分に謝ったときが、大きな通過点でもあり、変革のときでもあったように感じます。

 

初めての方が多かったのに、みなさんの感性に驚きました。感じる力は、今の時代の流れもあり、強くなっているのかもしれません。わたしの場合、もっと鈍感でした。最初は言われたとおりにひたすらやるだけ、ただ、洗えないものをケアする、という意識だけは大切にしていました。2011年に毎日やり続けて1か月たったときに、体がぽっと暖かくなり、とても幸せを感じ、ここでまたひとつ新しいステージに行ったような気がします。音が響くと感じたのは、ここ2年くらいです。わたしのようにのんびりでも、何かを信じて、やり続けていれば、いろんな変化や気づきをもたらしてくれるのですよ。だから、毎回何か大きな発見や気づきなどなくても、良いのです。今回、何も感じなかった方がいらしても、それでもよいのです。

 

実際にやっているときは、自分の声とみなさんの声が一体になり、みなさんの助けも借りて自分の内臓に響かせていた感覚があります。体の外でも中でも振動が起こり、それが自分の内臓へと向かっている感じです。部屋全体がひとつの生き物のように動いて、ぼんやり夢み心地、あっという間の時間に感じられました。言葉では表現できない、不思議な体験です。

 

みんなで一緒にやるのは、いいなあ、と思いました。

 

イベントでは、この後クリスタルボウルの音色に包まれて、外にも内にも響かせる体験をしていただきました。クリスタルボウル単体でのイベントに比べて、終わった後の感想が「すっきりした」という方が多かったそうです。普段はもっとぼうっとしている方が多いそうなのです。それは六字訣をその前にしていることと関係あるのかないのか、集まった方々によるのか、偶然なのか、それはわかりません。ただ、太極拳や気功、瞑想でも、終わりに向けて自然に覚醒していくことは、社会に馴染ませるためにも大切なプロセスだと思っているので、そういう点では、今回の目覚め方はよかったと思います。静かで落ち着いた気分ではあるけれども、しっかり目覚めている、という感じです。

 

これまで六字訣は、クラスではほとんどやっていないのですが、4月からは新たに始めようと思っています。これは瞑想にも分類できると感じており、ただひたすら坐る瞑想よりも、集中すること(音を出すこと)がある分、自然に行きたい状態に導いてくれます。

 

何より、みなさんで一緒にできて、わたしもとっても気持ち良かったです。これはもっとたくさんの方い体験してほしいと思いますし、日常的に、生活に取り入れてたら、何かが変わってくると思います。何が変わるかは、人それぞれ、でもその人に必要なことが起きるはずです。

 

やってみて良かったです。みなさま、ありがとうございました。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

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