「PLANETARY」と「体と心が目覚める太極拳」

2017.02.25 Saturday

(中国、武当山の満月の夜)

 

PLANETARY(プラネタリー)という映像を観ました。この映像には、わたしが忘れたくないこと、自分の内側の中心に持っていたいこと、外に広く伝えていきたいことが、たくさん詰まっています。

 

解説ではなく、自分なりに感じたことを書いてみようと思います。

 

始まりは、アポロ8号が宇宙に飛び立ち、青い地球を見るところからです。そのときの宇宙飛行士たち、地上からそれを見守っているたくさんの人たちの笑顔、輝くような表情が、すごく印象的です。

 

日々の生活を送る自分の視点をミクロとすると、青い地球を見ているのはマクロの視点です。それは、普段の生活では忘れがちなことを思い出させてくれました。

 

生態系は、危機に瀕しています。毎日100〜300の種が絶滅していることを最初に知ったのは、数年前のことで、それはとても衝撃的でした。種の絶滅は、生態系のバランスを崩していきます。この先の子孫の世代が、今と同じように地球に住めかどうかは、わかりません。

 

この映像では、危機に瀕しているのは生態系だけではなく、人々の”物語”も危機に瀕している、と言っています。

 

わたしは誰で、地球と、どう関係しているのか。

 

人は地球の”上”に立ち、他の生物の”上”に位置づけてきました。人を中心にして、資源を生成できるスピードよりも早く、多く、消費しているのも、そのひとつの現れでしょう。それは地球と人、他の生物と人、人と人が分断されている感覚につながり、”個”を育て、競争を生みます。これは社会の経済的発展を支えてきたものでもありますが、同時に”孤独”も育ててきました。現代の都会に暮らす人の大きな問題は、分断されていること、孤独であることだと思います。これが、これまでの物語です。”夢”とも言えます。

 

でもマクロの視点から見ると、人は地球という進化し続ける惑星の、変化し続けるシステムの一部で、その流れにくみこまれています。人が主導権を握っているわけではありません。すべてはひとつにつながっています。その”つながり”を思い出すことが、危機に瀕している今の方向性を変えていく鍵になるのだと思うのです。”夢”から目覚めるとき、でもあります。

 

太極拳の太極は、陰陽というこの世を構成する要素が生まれる前の状態で、陰陽の母と言われています。わたしの理解では、すべてのひとつの源、大いなる源、です。陰陽のあるこの世界では、天地、男女のように目に見える物体としては分かれていますが、それは元はひとつなのだと思うのです。

 

今日、しばらくご無沙汰している人生の師匠から、突然電話がありました。「調子、悪いんじゃない?」なんと、昨晩わたしが夢に出てきて、ポーポーとものすごく語りかけてきたのだとか(ポーポーでは言葉になっていませんが......)。「話したいことがあるんだな、と思って。それなら電話しておいで。」と。

 

実際、電話しようかとも思ったのですが、「でも何て言うんだろう」とヘンに考えてしまったり、遠慮の気持ちと、意地っ張りな気持ちもあって、連絡しなかったのです。そんなとき、先まわりして声をかけていただいて、ありがたかったです。泣いてしまいました。ほっと安心して、ワサワサしていた気持ちが、だいぶ落ち着きました。

 

こんなときに強く感じるのです。人は、つながっていることを。見えている体と聞こえる声は、物理的には離れていますが、目に見えない意識か、何かが、波動のように伝わっているのだと思います。

 

太極図は、二匹の魚とも言われています。白い(陽)の魚には黒い(陰)目が。黒い魚には白い目が。これを人の関係に例えると、「あなたの中にわたしがいて、わたしの中にあなたがいる」です。「人は自分の鏡」という言葉と、同じことようなことだと思います。どちらも、本当はみんなつながっていることに、続いていく気がします。

 

つながりがある状態では、争いや競争からは遠くなりますが、”個”の状態だと他人との間に競争が生まれます。他人と比較して自分を見たり、自分の内側よりも、外側が気になります。”個”なのに、内には意識がなく、空洞のような状態です。以前のわたしはそうだったと思います。空洞なので、外から見える”飾り”でしか自分を感じられません。人の評価や、わかりやすい順位などに頼るしかありません。でもそれはキツイです。一度トップをとっても、そこでやめたら次は抜かされるかもしれません。いつも怯えて、やり続けなければならないと気づいたとき、もうこ無理だ、こんなサイクルからは降りると決めました。心も体も、ついていけなかったからです。

 

外側ばかり気になる段階から進むためには、”個”とは言っても、自分の内側を感じていくこと、満たすことも必要です。自分で自分を感じること、その個がある段階での臨界状態になったとき、個よりも大きいつながりへと広がっていくのかもしれません。

 

PLANETARYでは、瞑想の話も出てきます。「太極拳は動く瞑想」という言葉もあるように、わたしにとっては、太極拳をする時間が、PLANETARYでいう瞑想の時間になってきたと思います。自分の内を感じて、体と心を感じて、空洞だったところに中心軸を見つけ、それを八方に広げていったら、”つながり”に続いていくことを感じられるようになりました。振り返ってみると、それを顕在意識でわかる前から、太極拳が”つながり”へと戻してくれるものだと感じていたと思います。始めたばかりの頃、武当山に行って、理由もわからず涙があふれてきたとき、本当はつながっていることを潜在意識が伝えてきたのかもしれないと、思うのです。

 

そしてホームページのタイトルを「体と心が目覚める太極拳」にしたのも、今から思えば、目覚めてつながることを、取り戻そうと感じていたのだと思います。

 

いつもつながりを持てているわけではありません。時にはエゴにまみれたり、心を閉ざして、つながりを切ってしまうこともあります。太極拳を続ける意味は、ここにあると思っています。忘れないために、もっと強く感じるために、です。

 

映像を観終わった後、「今のテクノロジーの発展を悪者のように感じそうになるかもしれないけれども、そうではない。テクノロジーがあるから、こうやって地球の映像を見ることができる」というお話がありました。テクノロジーの発展も含めて、地球という大きなひとつのシステムの進化のプロセスなのだと思うのです。その恩恵で地球を見ることで、”個”からつながりを取り戻していくのも、ひとつの道です。

 

アポロ8号の前の時代、もっと前の太古の時代は、今とは違う環境、違う感覚で、宇宙とのつながりを感じたのかもしれません。それぞれの時代に必要なことが、ちゃんと用意されているのも、地球というひとつの大きなシステムの中に組み込まれている証拠なのかもしれません。

 

映像の最後には「Reconnect to something bigger (大いなるものに再びつながる)」、というような文字が出てきました。つながりを感じられたら、わたしも含めてみんなもっと安心して、新しい展開が生まれてくると思うのですよ。「わたしは誰で、地球とどう関係しているのか」、わたしは太極拳を通じて問いかけていきたいと思っています。自分にも、みなさんにも。

 

PLANETARYのサイトは、こちらから: https://planetary.localinfo.jp/

 

(武当山の朝)

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

講座のご案内は、こちらからどうぞ

 

 


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