内臓をケアする気功

2016.06.15 Wednesday



(中国、武当山。雲海の朝)

「手は汚れれば石鹸で洗えるけれども、内臓はそうはいかない。だから、これでケアをする」と教えてもらったのが、六字訣という気功です。はじめて教えてもらったのは、2009年の夏です。武当山で当時の学校の先生に教えてもらいました。

それ以来、断続的に習ったり、自分でやったりしてきたものなのですが、先月、武当山に行ったとき、毎朝、友人と一緒に練習していた流れで、帰国してからも毎日続けています。

やり方はいくつかあるようで、今までに3タイプ習いました。共通しているのは、「音」です。

ちょっと話は逸れますが、五行説というものを聞いたことがあるでしょうか?古代中国で生まれたもので、宇宙に存在するすべてのものを5つの要素、木、火、土、金、水、にわけたものです。この5つの要素が生む、生まれるの関係にあるという考えを、「五行相生説」と言い、木→火→土→金→水と循環します。

木は火を生じ、火が燃えると灰と土が生じ、土には鉱物(金)が埋まっており、金属には表面に水滴が生じ、水は木を成長させる、というものです。

五臓も、この五行に対応させることができます。

五臓           五行
肝     : 噓(Xu) → 木
心     : 呵(He) → 火
脾(胃)  : 呼(Hu) → 土
肺     : 呬(Si) → 金
腎     : 吹(Chui) → 水
三焦(全身): 嘻(Xi)  

(中医学で脾という場合、脾臓ではなく消化器官、胃を指します。)

六字訣では、それぞれの音を臓器に響かせていきます。

実はこれ、習っている間、最もわけがわからず、見よう見まねでやってきたものなのです。でもその過程でいろんな発見がありました。

2011年、武当山に2か月間行っていたとき、午後の練習はこの気功から始まりました。詳しい説明はなく、真似するだけです。坐禅を組む形だったので、途中で脚が痛くなって苦労したのを覚えています。でも1か月を過ぎた頃、よく晴れた日、風がそよそよと吹き、鳥の声が聞こえてくる中、腰のあたりがほんわり温かく、なんとも平和で幸せな気持ちになりました。その頃には、脚も痛くなくなりました。

そして今回、それぞれの音が対応する臓器に響くのを、今までよりも強く感じるようになりました。「この音は、だからこの臓器なのか」と。

さらに朝やると、お腹がすごく空くのですよ(笑)。朝ごはんがおいしく食べられます。

習った中から、今は2つのやり方を試しています。ひとつはそれぞれに動きがついているもので、朝、体を起こしがてらやります。もうひとつは坐禅で動かずにするもので、夜、寝る前にやります。

どちらにしても、最初に言われた「手を洗うように石鹸で洗えないから、内臓はこうやってケアする」という先生の言葉が、今でも心に響きます。

余談ですが、これを最初に習ったとき、やはり見よう見まねで始まったのですが、音がわからないので「音を書いてください」とメモ帳を先生に渡してお願いしました。それが、これです。


この時、別の生徒が「今はメモを持っていないから明日、教えてもらいたい」と言ったら、先生が「今日は教えたい気がある。でも、明日はないかもしれない」と一言。その生徒は、あわててメモを取りに部屋に帰りました。

そんなことも、大事な教えのひとつとして、記憶に残っています。

習っていることの中には、すぐにわからないものもたくさんあります。実際のところ、一番最後は自分の感覚なので、「これで良いの?」と確認することはできず、「こうかな、ああかな」と探りながら続けていくことがほとんどです。長く続けていく間に、「あのときのは、これだったのかな」とわかることもあります。

続けていけば、いつかはわかる。
わかることに”完璧”はないけれど、その時なりに必要なことがわかるんだろうな、と思っています。


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