太極拳を山の上で練習するのはなぜ?

2014.12.28 Sunday



私が毎年お稽古に通うところは、中国の湖北省にある武当山という山です。
ここは道教の聖地のひとつで、伝説によると太極拳の発祥の地とも言われています。
今でもカンフーの学校がたくさんあり、お稽古には外国からも生徒が訪れます。

カンフーで有名な少林拳は、仏教の僧侶がやっているもので、こちらも山の上にあります。

なぜ、山の上でやるのでしょうか?

それは、山が、地球のおへそ、つまり丹田だとされたからだそうです。
大地と天が接する一番高いところだから、地球のおへそ。
カンフーでは丹田を大事にします。
地球の丹田である山の上で鍛錬するのが良いと考えたらしいです。

なるほど、昔の人は、スケールの大きいことを考えましたね。

お稽古は、雨が降らない限り外で練習します。
師父(先生)は、景色の良いところで練習するのが好きです。
そして「山をみなさい」と、よくおっしゃいます。
疲れている人、煮詰まった感がある人には、特にそうです。


山は、見ていても飽きることはありません。
雲の動きや光のさし方、時間、季節など、さまざまな要素で、一瞬一瞬、違うものを見せてくれます。
空間も、時間も、大きな、そして自然な流れを感じます。

人を小宇宙、宇宙や自然を大宇宙と呼ぶように、人と宇宙は対応していると言われています。
だから、大きなものに触れていると、小さな自分の中の自然な流れを思いだすのかもしれません。
小さいことで悩んでいた自分が、どうでもよくなったり、
自分にとって大事なものがはっきりしてきたりすることがあります。

「山を歩いているうちに、原点に戻った」と言った人もいます。
武当山にお稽古に行き、いろいろと悩むことがあったのですが、
混乱している自分の状況を受け止めつつ、ひたすら山を歩き、
帰国してからも近所の山に登ったそうです。
そんなことをしているうちに、すごくシンプルな答えに到達したのだ、と言っていましあt。

この話を聞いたときには、すごいなあと思ったのです。
この人の力と、山の力と、両方がすごいと思うのです。
理屈では説明できないものが、山にはあると思っています。

山にいると、静かにうれしくなって、心が震えます。

来年も、また行きますからね。武当山。

いつもお稽古している広場で明月師匠と2年前にとった写真です。
ここから、武当山のてっぺん、金頂が見えます。



 


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