つながる感覚:生徒さんの感想から

2016.01.18 Monday



(代々木公園)

昨年の11月から、代々木公園で「青空太極拳教室」を開催しています。

中国の武当山に行くと、お稽古はいつも外です。
それもあって自分の普段のお稽古も、ほとんど公園です。

自然を感じながら、みんなに開かれた場所である公園でのお稽古は、
ジョギング、お昼寝、サッカーなど、それぞれがそれぞれの遊びや活動をしていて、
近くを通る人たちとの小さな交流もあり、自由な雰囲気が好きです。

今の季節の代々木公園は、落ち葉でふかふかです。
ふかふかの感覚、カサカサという音も、今だからこそ、味わえます。
(今日はきっと、雪でふかふかです。)

昨日の「青空太極拳教室」は、歩く練習をたくさんやりました。

人は、”転びながら歩いている”と言われます。
つんのめりながら、転ぶ直前で前足をついている、ということです。

太極拳では、こういう歩き方はしません。動物と同じような歩き方をします。
前足を出して、かかとをつけて、つま先を下ろして、その場所が安全だと確認してから、
前足に体重を乗せます。一歩一歩、丁寧に歩きます。
(動物の場合、かかとをつけないので、つま先の内側→外側、で確認して体重を移動するそうです)。

足を上げるとき、体がひゅんっと上がらないように、
息を吐いたり、足裏に意識をもっていったり、丹田を意識したり、
いろいろなイメージも使いながら、丁寧に歩きます。

生徒さん一人ずつ、横についてポイントを伝えたり、一緒に歩いたりします。
クセや気を付けるポイントは、一人ひとり違うのです。

終わった後、生徒さんが感想を伝えてくださいました。
「一緒に歩いたとき、すごくつながっている感じがして気持ち良かった。
地面の深いところでつながっている感じ。ずっとこのまま一緒に歩いていたい、と思いました。」

「涙が出そうになった」とも。

わたしも、太極拳をしながら、よく泣いていました。
「本当のことに気が付いたとき、びっくりして泣くんだよ」と教えてもらったことがあります。
「だから、だんだん泣かなくなるよ。」

数年前に比べたら、確かに泣くことは少なくなりました。
そうしたら今度は、生徒さんが涙を浮かべる場面に出会うことがあるようになりました。

わたしが太極拳をするのは、そして武当太極拳をはじめて体験したときに「これ」と思ったのは、
今、思うと、自分のエゴを自然に手放しやすい道だからだと思うのです。
上手く言えないのですが、自分が透明なパイプのようになると、
大地からの力を素直にもらって立って、動くことができます。
大地と天の間を自分の体でつないで、エネルギーを循環させる感じです。

「太極拳をやっているときのように、普段を過ごせばそれでよいのに」と、言われたこともあります。

エゴがたくさんあるときは、自分と他人を別ものだと認識しています。
それがないときは、自分と他人の境界線がなくなってきます。
「つながる感覚。」
ひとりではないことがわかると、安心できるからか、幸せな気持ちになったりします。

その一瞬の体験は、ずっと体の中に残って、これから先につながると思うのです。

生徒さんは、みんな自分に必要なことを、自分から気づいていきます。
丁寧に自分の体と向き合って動いていくことで、いろんな発見があります。
それぞれのステージは違うので、同じことをやっても気づくことは違ったりします。
それが、また良いところだと思っています。

わたしにできることは、ガイドさん役のようなもので、
自分自身でも丁寧に生きることを日々、心がけることだけです。
その役目が、とっても好きです。

お稽古に来てくださる生徒さんには、それぞれいろいろな姿を見せてくださって、
それを共有してくださることに、いつも感謝です。
ありがとうございます。


 

自分が喜ぶ太極拳:生徒さんの感想から

2016.01.15 Friday


先日、教室に参加してくださった友人が、
「わたしのからだが喜んでいる〜」と、うれしそうな顔で、感想を伝えてくれました。

仲の良い友人なのだけど、太極拳は「おじさんとおばさんがやるもの」だと興味なく、
「みんみん(わたしのことです)は、なんであんなにやるんだろう」と思っていたそうなのです。

(笑)。ストレートな感想です。

参加してくれたときには、環境が変わり、知っている限りのリラックスできるような方法は
すべて試したけど、まだ抜けなくて、肩の力を抜いてゆるっとしたかったそうなのです。

「みんみんの太極拳は、呼吸法からしっかり入り、身体の一つ一つに意識を向けて、丁寧に進んでいきます。
見よう見まねでやりながら、呼吸を繰り返し、身体やエネルギーを感じていたら、
ぐわっと涙が溢れそうになって。
自分自身に意識を向けて、丁寧に扱うことで、私自身が喜んだ、というか。」

と、後で感想を書いてくれました。

わたしも、じん、としました。
これは本当に大切なことだと思うのです。

自分の心と身体は、あることがあまりに普通すぎて、気づかずに存在を忘れてしまうこともあります。
外のことばかりに目を向けて、外で起きることや、他の人ばかり大切にしたり、などです。
忘れられていると、心と体が”不調”という形で必死に訴えかけてきたりします。
そこで気づけばよいのですが、それも無視してもっとひどくなることもあります。

昔は、わたしも仕事が忙しいと、よくじんましんを出していました。
当時は「肌が弱いから、ああ、また出ちゃった」程度の受け止め方で、
体が訴えてくる声に、あまり真剣に耳を傾けていなかったと思うのです。
それがもっとひどい症状で出たときに初めて、自分の体に真剣に謝ったのです。
「ごめんね。これからはわたしがあなた(わたし)を守るから。」

これはわたしの大きな転換期のひとつになりました。

今でも、自分と丁寧に向きあうことを忘れることもあります。
そのたびに、また道に戻る、を繰り返します。
戻るためには、どこに戻るのか、戻っていくところを知っていることも大切です。

「自分の体が喜んでいる」という感覚は、そのひとつだと思います。

呼吸や動きなど、戻りやすくする方法を知っていることも、助けになります。
そのプロセスを人と一緒に体験することも、助けになります。
「穏やかな時の流れの中、一人ひとりが美しく真剣に体を動かしていく雰囲気が
なんとも言えなく好き」とおっしゃってくださった生徒さんもいらっしゃいます。

教室を初めて、良かったなぁと、思います。

これからも、自分の心と体が喜ぶような、うれしくて落ち着くところに
戻れるような時間を作っていきたいです。
そこから、それぞれみんなの大切な何かが育っていくと思うのです。
あなたも、わたしも、みんな、ね。

 

生徒さんのご感想 

2014.12.22 Monday



教えるときに、信じていることがあります。

みんな、そのときの自分に必要なことを、自分で取りに行けるのです。

同じクラスでも、体感、感想、気づきは、十人十色です。
自分が体験して得たものは、自分だけのものだと思っています。
みんなすごいなぁと、驚きもいっぱいで、見ていると楽しいです。
それぞれの「自分だけのもの」を、大切にしたいと思っています。

最近いただいた感想をご紹介します。

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「本来の動きを思い出すような時間、立つという基本的な姿勢を
すごく大切にしたいと体感した時間でした。本能的に出る身体の動作を味わい、
とても心地良かったです。

太極拳って、歴史も動作も、本質的でこんなに深いものなんだ、と、
とても興味を持ちました!

早足でしゃかしゃか動く性格で、ジムでランニングしたり
しているのですが、このまあるいゆっくりした時間が
心にも身体にもとても大切だなと感じました」


「体の芯を少し動かすと、無駄なく末端まで伝わって
大きな動きを作り出しているのがおもしろかった。

カンフーの動きだけの話じゃなくて、やりたいと思ったことをやる、とか、
最初のちょっとしたエネルギーを無駄なく使ったら大きな動きにつながるのかも、
なんて思った。カンフー以上のことも受け取った気がする」

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言葉なる感想も、ならない感想も、よし、です。
うれしい感想も、ぴんとこないなんていう感想も、よし、なのです。
自分に正直になれることが、一番です。

みなさんの反応から、私はたくさんのものを受け取っています。
本当に、ありがとうございます。

これからも、みんなの心身の健康と笑顔を願っています。
いつもまぁるい、穏やかな心で。
 

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