陽だまりの人 Vol. 4 角伊代さん(本質メイクアップアーティスト)
2023.05.04 Thursday
(Photo by Xie Okajima)
インタビュー「陽だまりの人」シリーズ。わたしが好きな、”陽だまり”な世界観を感じる方のお話を伺っていきます。
数年の時を経て、「第4回目としてお話を聞きたい!」と思わせてくれた方は、角 伊代(すみ いよ)さん。本質メイクアップアーティストです。
☀メイクアップアーティストになりたいと思ったきっかけ
メイクとの出会いは中学生です。ひとつ上の姉を真似して、ビューラーでまつげを上げたのが最初です。姉は好きなことを自然にしていて、憧れでした。私は控えめでオタク気質、恥ずかしがり屋だったのです。
恥ずかしがり屋とは言っても、オタク気質な私は、ショッキングピンクのコートを着たり、真っ赤なリュックを背負ったり、「これが好き!」のパワーがありました。
高校生になると、しっかりメイクするようになりましたが、今から思えば武装でした。少し大人に近づいた思春期、カッコいい自分でいたかったし、弱い心を誰にも悟られたくありませんでした。
アイラインをひいてまつげを上げると、前を向いて強くなったような気がしました。お守りであり、盾と戈でした。
だけど、なんだかダサいし、何が好きかもわからくなってしまいました。外れたくなくて、流行や周りの人の真似ばかりしていたからです。
☀本格的にメイクの道に
高校3年生で「メイクの道に進もう!」と決め、卒業後は専門学校に進みました。「めちゃくちゃ楽しくしてやろう!」と、自分をカスタマイズして、時には道化を演じて、みんなを笑わせていました。
うまくやっていたつもりでしたが、卒業を前にした頃、友人宅で試験勉強しているとき、突然、倒れて救急車で運ばれました。
自律神経失調症とか、その類の診断でした。それを知った母から「あなたは子どもの頃から、とっても敏感だった」と聞かされました。無理しなければよかったなと、今は思います。
それでも卒業のときには、「頑張ってきてよかった」と思えました。”先生の心に一番残った人”に選ばれたのです。先生は、私のデッサンを好きだと言ってくれて、「お金持ちだったら絶対パトロンになる!」と言ってくれました。そんな世界、考えたことなくてびっくりしましたが、すごく嬉しかったです。私はいつも、その時々、必死にできることをしてきたように思います。
(Photo by Xie Okajima)
☀無理してしまう自分
私の育った家はお店をやっています。小さな頃から両親の仕事振りを見て、嫌なことがあっても外に出たら感情は隠すものだと思っていました。学校から帰るとき、家に入る前にお店を通るのですが、お店に入る前にスイッチを入れ、外向きの顔をつくり、笑顔でいることを心がけていました。
大人は、子どものように感情を出さないものだと思っていました。でもそれは、無理やり大人になっているだけですよね。私は小さいくせに、大人のようにならなきゃ、頑張らなきゃ、と思っていました。
周りにも、無理やり大人になった人たちがいました。感情を素直に伝えられなくて、手を上げてしまう人もいました。きっと本当は、ただ悲しいだけなのに、です。
頭や知識では、「大人は感情をそのまま出してはいけない」と考えてしまいます。そして無理します。でも感覚が開いて無邪気でいられたら、無理する必要もなく、純粋さを持ち続けられるのではないでしょうか。
赤ちゃんは、ひたすらかわいい存在ですが、私はひとりの人間として対等に接しています。大人も、赤ちゃんも、人間。感覚と、ハートの開き方が違うだけですよね。
☀メイクから離れて、新しいスタートを迎えるまで
専門学校を卒業して、コンテストに出たり、美容室でお客さんにメイクをしたり、職人として「これがいちばん」を目指して、日々邁進しました。賞を取ったり、お客さんに喜んでもらえたこともありますが、そうでもないこともありました。自分はいいと思っても、相手がキラキラしていなかったり、コンテストも先輩に言われたことをやっているだけだったり。
「メイクって何だろう?」違和感を感じました。
自分の感覚が閉じてしまい、ときめきや安心感もなくなりました。好きだけど、好きじゃない。メイクから離れました。
母が足の手術をしてサポートが必要だったこともあり、実家に帰って数年間を過ごしました。母が回復してきた頃、「そろそろいいよ。好きなところに行って」と言われました。
「好きなところって、何だろう?」と考え、「憧れの存在だったヘアメイクアップアーティストの方の世界に触れたい!」と、傘下の仕事についてみたものの、すぐに心が塞ぎ体が動かなくなり、あっという間に退職してしまいます。
好きなことがわからなくなったとき、それなら表現する原点に戻ろうと、絵を描き始めました。描きたいものを描いて、個展を開催したり、表現という純粋なところに還ることができました。
でも、いろんなアルバイトをしたり、好きな人との生活が忙しくなっていく中、表現する時間がなくなって脱毛症になり、「疲れちゃった」と、また実家に帰ることになります。
そこで新しい展開がやってきます。
従妹がイベントを開催するとき、「伊代ちゃんは感受性が豊かだから、人の目の前で絵を描いて、感じたメッセージを伝えたらいいよ」と、誘ってくれたのです。
最初のお客さんは、”まみ”さんでした。浮かんだイメージは「真実」。絵を描いて、色をのせて渡すとき、「私の名前はこの漢字ではありません」と言われたのですが、どうしても「真実」しか浮かんでこなくて、そのまま伝えてお渡ししました。
今思えば、あれは「真実を見る」という、私へのメッセージでもありました。
この「インスピレーションお絵描き」は、感じたことを伝えるだけで、涙を流してくれた人がいて驚いたり、いろんな経験ができました。
2年ほど続け、「今の感覚でメイクをやったら、どうなるんだろう?」と思ったとき、スピリチュアルな要素を取り入れたメイク手法に出会いました。それがすごく美しくて、感動したのです。自分に還る、自分の本当の心や魂の方に戻る、開いていく、そんな感じがしました。
自分ではない人になろうとしたり、頑張って大人になろうとか、素敵な誰かみたいになろうとか、思い込みという幻想や、作られた何かになるのではなく、
本来の純粋無垢な自分に還る、自分の魂という故郷に還っていくようでした。
「これがやりたい!」
ここから私の「本質メイク」が始まります。
(Photo by Xie Okajima)
☀本質メイクとは?
愛情表現ですね。私から「愛しているよ」と伝えるツールです。私は、あなたの代弁者でもあり、見えない存在から「愛している」と伝える代弁者でもあると思っています。
その人の本質に、私の本質からアクセスする、魂と魂が向き合うコミュニケーションツールです。
大人になってから思い出したことがあります。子供の頃、大人の背中に羽が見えました。大人たちは羽があることを知らず、下を見て、羽を引きずって歩いていました。
「そうだ、大人になった私は、羽を開いて生きよう。萎れた羽ではなく、オパールのようにたくさんの色が輝く羽を広げて、生きていこう。私がそうするだけで、いい。この世界にいたら、自分が幸せだ。」
本質メイクは、そんな私の相棒、親友、パートナー、恋人です。
こうやって振り返ってみても、わたしの指針は、ずっとメイクなのですよね。メイクのおかげで、感情とか世間体とかで、自分がぶれたときに気づくことができたように思います。
≪本質メイクアップアーティスト 角 伊代≫
★本質メイク https://honshistu.amebaownd.com
★本質メイク 公式ライン https://page.line.me/779zywfn
※後日、わたしからのインタビュー後記を掲載します。どうぞお楽しみに♪
※「こんな風に自分の話を聞いて欲しい!」方、こちらまでお問い合わせください。
※これまでの「陽だまりの人」インタビュー記事は、こちら
(Photo by Xie Okajima)
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☀「陽だまり」とは
「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。人が集って、一緒にお茶でも飲んでなにげない話をして、ほっとする場所でもあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。
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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)
太極道家
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