自分を守る、人を守る太極拳

2020.03.31 Tuesday

(三十六式武当太極拳の 第三十五式 金蛇盘柳:蛇が柳に絡みつく)Photo by Xie Okajima

 

「太極拳の目的は3つ。1は健康のため、2は自分を守るため、3は人を守るため。」というのは、武当玄武派第十五代伝人 田理陽師父のことばです。

 

2011年に中国の武当山にお稽古に行ったとき、激しい雨が降っていた日、「こんな日はお稽古には向かないから、話をしよう」と、

 

みんなを集めて「日々の生活はどうだ、食事はどうだ、困っていることはないか」と、ニコニコしながら、いろいろ聞いてくださいました。

 

この方の、こういうところが好きで、敬愛しています。

 

太極拳をすることは特別ではなく、日常で活きるものだと思っています。

 

武当山にいると、「生活すべてが、太極。」と、笑いながら言うこともあります。中華まんの皮をこねるときも「太極」、手で洗濯をするときも「太極」。道を歩いているとき、突然横から押されて、ふらつくと「違うでしょ。太極だよ。」

 

太極拳は、狭い意味では套路という型をすることになりますが、広い意味では、そしてわたしにとっては、自分の人生を生きることです。

 

冒頭にあげた3つの目的は、言葉としては単純ですが、その意味を、ずっと考え続けています。

 

頭で考えるのではなく、言葉を心に置いて、自分の経験を通して、感じていくことを繰り返しています。言葉は、そうやって育てながら、自分のものにしていくのだと思います。

 

さて、その3つのうち、いま、わたしがアツいのは、2の”自分を守るため”です。これがあれば、1の健康は促進されますし、3の人を守ることもできるからです。

 

教えるときに、いちばん願っていることも、自分で自分を守れる人になってほしい、ということです。

 

人は、ひとりでは生きていけません。たくさんの人の助けがあって、今の自分が成り立っているに違いなく、そのことを覚えている限り書きだしてみたら、とてつもない分量になりそうです。(家にいる時間が長い今だからこそ、やってみてもいいですよね。)

 

そもそも、地球がなければ立っていることもできないですし、他の生物がなければ、食べることもできません。

 

そのありがたさを思うと、守られているばかりで、自分はなんと、ちっぽけな存在なのだろうと感じますが、

 

その一方で、自分を守ることができるのは、自分しかいないと思っています。

 

体に不調があるとき、病院に行ったり、整体や東洋医学の専門家にかかったりしますよね。すべてをひとりで抱えないのは、大事なことです。

 

でも本当に大切なのは、自分で問題を把握して、外から手が加わったときの変化を肯定的に受け入れられるかだと思うのです。

 

たとえば、先日の「からだの痛みは、自分を守るためかもしれない」にも書いたのですが、痛みは自分の体を守ろうとする防衛本能からきていると思っています。

 

体は今にしか反応できません。今の自分を守るために、かため続けるとどうなるのか、予測することはできません。かため続けた結果、痛みとして現れたときに、「ここ、痛いの」と訴えてきます。

 

専門家の助けを借りて痛みを取り除こうとするとき、誰でも頭では「痛いのがなくなればいいな」と思うでしょう。

 

でも「ここをかためていないと、守れない。」と反応している体にとっては、急に緩められてしまうと、「まずい!もっと守りをかためなくては!」と、さらにかためてくることも、ありえます。その結果、専門家のところに定期的に通うことになりかねません。

 

人の助けを借りるのはいいですが、人任せは、ダメです。

 

負のスパイラルに入らないようにするためには、外からの助けで緩められたときに、「この硬さは、いらないよね」と、体が理解して安心することが必要だと思っています。

 

それが「わかる」のは、自分の感覚です。

 

感覚は、育てていかないと、働きません。

 

太極拳は、その感覚を育てていくものです。

 

繰り返すことで、馴れて、出来るようになるのではなく、瞬間に対応できる力をつけていくものです。つまり、瞬間芸です。

 

太極とは、陰陽の調和です。もともとはひとつ(太極)のものが、この世に現れるときには、陰と陽という質が異なりお互いに補完し合う要素に分解されます。

 

天と地、男と女、昼と夜、動と静、のように、です。

 

分かれた途端、バラバラに動かしてしまうことも、アンバランスになることもありますが、本来は調和がとれていることを信じて、そこに還っていく道を、体で学ぶのが、太極拳です。

 

陰と陽の調和がとれた体は、たとえるなら、風船がぷっくり膨れた状態です。内も充実しているし、外に広がる力もあります。緩んでいますが、表面はぱつっと緊張しています。これが”放松(ファンソン)”と呼ぶ状態です。

 

バラバラに動いたり、アンバランスのイメージは、大道芸人が風船でプードルを作るみたいなものです。ねじりがないときは、すべてがつながっていますが、ねじっていくと、頭としっぽは、もう、つながっていません。

 

プードル状態は、全身で生きていません。全身の巡りは悪くなりますし、健康にもよくありません。

 

このねじりがあるところが無駄な緊張なのですが、ほとんどの人が、それに気づきません。こんなに小さな体なのに、全身ではなく、部分だけで生きようとしています。勇気ある挑戦とも言えますが、無謀なチャレンジです。

 

プードルは、風船から見たら、弱点だらけです。ねじれの箇所を追い詰めていけば、簡単に倒れるでしょう。

 

太極拳に型(套路)があるのは、ねじりに気づくためでもあります。

 

まずは、ねじりに違和感を感じられるようになることですが、誰もがそのときのベストを生きているので、自分の枠にとどまっている限りは、感じられるようになりません。

 

その手助けをしてくれるのが型であり、他人(先生や先を行く人)です。

 

違和感を感じられるようにするために、ねじりがない状態を、あの手、この手でいろいろ体感してもらって、比べられるようにしていきます。

 

ねじりを生み出すのは、そこに至るまでにプロセスです。「こうやって、こうやるとねじれて、こうやって、こうやるとねじれない」みたいなことを、丁寧に体験していきます。

 

この型のプロセスをこまかく分解できるかどうかは、先生のスキルだと思っています。こまかく分解できて、それを伝えれば、誰でもできるようになります。

 

人にとって、いちばん自然で無理のない動きですから、正しい方法でやっていけば、できない人は、いないはずです。

 

最初は指示という助けが必要ですが、繰り返すことで、自分で組み立てられるようになります。

 

これは、必ず自分の力になります。感覚も、育ちます。

 

無駄な緊張があるときは、全身で生きておらず、本来の、まるごとの、その人ではありません。”自分がない”状態だと、人に流されやすくなりますし、情報にも翻弄されてしまうかもしれません。何かを決断しても、あとで後悔するかもしれません。

 

今のように不安もあり、ストレスもたまりやすい状況で、自分を守るのは、自分です。

 

不安になるのが悪いのではなく、「怖いのだ」と気づいたり、状況に振り回されているときに、そんな自分に気づいたり、まずは気づくことです。

 

ちょうど、ねじれの違和感を感じるように、です。

 

そのまま不安の中にいる選択もできます。振り回され続けることも、できます。でも、ゼロベースの自分に戻す選択も、できるはずです。

 

これはわたしの経験ですが、そうやって選んだことは、どういう結果になっても、「あのとき、ああすれば」という後悔には、なりにくいのです。

 

そんな力が育っていくのを見るとき、そこから起きたことを話してもらうときは、うれしくて泣けます。

 

そして、「その話は、周りの人にも話してあげるといいよ」と伝えることもあります。

 

太極拳っていいんだよ、という話ではなく、無理だと思っていたことができたとか、いつもと違った行動がとれたとか、イライラが落ち着いた、とか、自分は疲れやすいと思っていたけれど無駄なことをしすぎていると気づいたとか、

 

そういう話は、ほかの人の希望になるからです。

 

体験という、自分の内から出る言葉には、力があります。自分を救うだけではなく、他人を救うきっかけにもなります。

 

それが、自分を守ること、人を守ることでもあります。

 

もちろん、もっと物理的に、倒れかかってくる人の巻き添えにならず、自分はしっかり立って、その人も支えられるという面での、自分を守る、人を守るも、ありますし、

 

売られたケンカを買わず、相手のやる気をそらすことで、自分も人も守ることもあります。

 

そういう、いろんな体験をしていくことで、自分を守って、自分の人生を生きられるようになる、と信じています。

 

お稽古してくださるみなさんには、いつも、本当にありがとう。

 

わたしにできることは伝えるだけで、直接何かをしたり、変わってあげることはできません。みんなが取り組んでくれるから、育つものがあります。

 

それは、わたしの希望でもあります。それに救われているのは、わたしだけではないはずです。

 

そしてブログを読んでくださる方にも、わたしの内から出てくる言葉で、何か触発されたり、何か動きはじめることがあったら、ものすごくうれしいです。読んでくださって、ありがとうございます。

 

がんばろうね。

 

 

「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。人が集って、一緒にお茶でも飲んでなにげない話をして、ほっとする場所でもあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

講座のご案内は、こちらから


【講座のお知らせ】4・5月

2020.03.29 Sunday

(中国 武当山)

 

2020年4・5月の「みんみんカンフー」お稽古予定です。どなたでも、どのクラスでもご参加いただけます。はじめての方も大歓迎です。

 

お申込みはminminkungfu★gmail.com(★を@に変えてください)、もしくは口頭やFBメッセージでお願いします。FBイベントがあるものは、参加ボタンを押していただいてもOKです。

 

※新型コロナウィルス感染拡大を避けるため、3月末〜クラスを休止しています。チケットをお持ちの方には、休止の期間分を延長します。できる予防と自制をして、安全に すこやかにお過ごしください。

 

※状況により、休止期間を延ばすこともあります。ご参加の際には、必ずこちらのスケジュールでご確認ください。

 

 

【2020年月4月】

1

 

2  ≪休止≫

 

3
 
4  ≪休止≫
 
5 ≪休止≫
 
6
 
7
 

 

≪休止≫

 

10
 

11 ≪休止≫

 

12 ≪休止≫
 

13

 

 

14

 

 

1519:00
  池尻大橋

 

167:30 吉祥寺
 19:15九品仏

 

17
 

 

18 10:00自由が丘
     (シェア奥沢)

☆14:00 站椿功

1910:00 Park
☆15:00 太極扇

 

20
 
21
 

2219:00
  池尻大橋

237:30 吉祥寺
19:15九品仏
24
 

25 10:00 Park

 

26 10:00 Park
☆14:30 形意拳
27
 
28
 
29☆14:00
はじめての太極拳
307:30 吉祥寺
19:15九品仏
7
 

☆は特別クラスです。

 

【2020年月5月】

1 10:00 Park 313:00 小見川
4☆14:00
はじめての太極拳

5

 

 

7:30 吉祥寺
19:15九品仏

8
 
9 10:00自由が丘
     (シェア奥沢)

1010:00 茅ヶ崎

 

11
 
12
 
1319:00
  池尻大橋
147:30 吉祥寺
19:15九品仏
15
 

16 10:00 Park

 

1710:00 Park
☆14:00 太極扇
18
 
19
 

20

 

217:30 吉祥寺
19:15九品仏
22
 
2310:00自由が丘
     (シェア奥沢)
24 10:00 Park
 
25
 
26
 
2719:00
  池尻大橋
287:30 吉祥寺
19:15九品仏
29
 

30 10:00 Park

 ☆14:00 站椿功

3110:00 Park
☆15:00 形意拳

☆は特別クラスです。

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【クラスのご紹介】

 

「体と心が目覚める太極拳」シェア奥沢(自由が丘)第2・3土曜日の午前中 (5月は第2・4土曜日)

武当太極拳のほか、天地とつながる立ち方、やさしい歩法、呼吸法、太極拳の基本となる気功など、お稽古します。

 

「とっても自由なパークタイチー」(代々木公園):屋外。土日の午前中(不定期)

光を風を感じながら、童心にかえって遊ぶように、体と心をほぐしていきます。武当太極拳のほか、天地とつながる立ち方、やさしい歩法、呼吸法、太極拳の基本となる気功などお稽古します。

 

「体と心のデトックス:基本功(気功・瞑想・站椿功)」(自由が丘・九品仏/奥沢):毎週木曜日 夜 

ゆるゆる準備運動、スワイショウ、やさしい立ち方、歩き方、気功、站椿功(立禅)、瞑想など、体と心を緩ませていきます。太極拳はしませんが、太極拳の基本となる体の使い方を修得できます。週の半ばのリフレッシュにも。

 

「おはよう☀パークタイチー」(吉祥寺の公園):毎週木曜日 朝 

光と風を感じて、ゆっくり体と心を目覚めさせていきます。ゆるゆる準備運動、スワイショウ、気功、やさしい歩き方、武当太極拳をお稽古します。

 

〜武当太極拳〜

武当太極拳は、太極発祥の地とも言われている道教の聖地、武当山(湖北省)で伝えられてきた伝統太極拳です。水が流れるように自然に動き、陰陽のバランスで力が生まれてくる、”太極拳のひみつ”がギュッと詰まっています。円を描いてしなやかに伸びる動きが美しく、初心者でも経験者でも、また年齢を問わず、おすすめです。

 

 

≪太極拳以外のクラス ≫

「タオを生きることば」(池尻大橋):水曜日(月2回) ※老子「道徳経」を1章ずつ読みながら、タオのあり方を体感していきます。後半は体を動かしますが、お着替えいただく必要はありません。

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【4月の特別クラス】

4月18日(土)14:00-16:30  「やさしい站椿功」(九品仏・自由が丘)詳細とお申込み方法はこちら

 

4月19日(日)15:00-17:30「たのしい太極扇」(九品仏・自由が丘)詳細とお申込み方法はこちら

 

4月26日(日)14:30-16:30「はじめての形意拳」(池ノ上)詳細とお申込方法はこちら

 

4月29日(水・祝)14:00-16:30 「ホントにはじめての武当太極拳・気功(池尻大橋)詳細とお申込方法はこちら

 

 

【5月の特別クラス】

5月  3日(日)13:00-15:00 「麗屋 弘鈴庵の 立って、歩いて、太極拳 (千葉県香取市)詳細とお申込方法はこちら

 

5月  4日(月・祝)14:00-16:30 「ホントにはじめての武当太極拳・気功(九品仏)詳細とお申込方法はこちら

 

5月10日(日)10:00-11:30 「ぽかぽか陽だまり太極拳(茅ヶ崎)詳細とお申込方法はこちら

 

5月17日(日)14:00-16:30「たのしい太極扇」(九品仏・自由が丘)詳細とお申込み方法はこちら

 

5月30日(土)14:00-16:30  「やさしい站椿功」(池尻大橋)詳細とお申込み方法はこちら

 

5月31日(日)14:30-16:30「はじめての形意拳」(池ノ上)詳細とお申込方法はこちら

 

 

※個人レッスン(1時間半、10,000円)。

武当64式太極拳、武当36式太極拳、武当64式太極剣、武当丹剣、武当太極扇、武当逍遥掌、武当五形功、形意拳、気功、站椿功などのほか、体や膝に負担のかからない立ち方・歩き方も指導します。詳しくはご相談ください。

※キャンセルの場合、10日前からキャンセル料2000円、当日は全額となります。

 

※出張グループレッスン

5名以上で出張グループレッスンも可能です。詳しくはご相談ください。

 

※講演会など

「みんなが知らない太極拳のひみつ」など、講演もお受けしています。ご相談ください。

 

 

【お稽古時間とお稽古代】朝の青空太極拳(吉祥寺)、特別クラスを除く

1時間半、回数券1回分(4回10,000円/9回20,000円、いずれも2か月間有効)、現金の場合は3,500円。

※初参加の方には、1000円割引券をプレゼントします(有効期間1か月)。

 

 

【服装】

動きやすい服装でお越しください(Tシャツ、ストレッチのきいたトレーニングパンツ、靴下、底の浅い靴)

寒い時期の野外レッスンは、暖かいお支度でお越しください(ダウン、マフラー、手袋、帽子など)

 

通常レッスンの詳細は、下記をご参照ください。


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「体と心が目覚める太極拳」

≪中止≫ 4月11日(土):シェア奥沢 (自由が丘)10:00-11:30 (15分前開場)

・ 4月18日(土):シェア奥沢 (自由が丘)10:00-11:30 (15分前開場)

 

・ 5月  9日(土):シェア奥沢 (自由が丘)10:00-11:30 (15分前開場)

・ 5月23日(土):シェア奥沢 (自由が丘)10:00-11:30 (15分前開場)

※シェア奥沢は、終了後にお茶の時間があります。

 

≪シェア奥沢≫(自由が丘)

※シェア奥沢は、映画、食事、音楽、絵画など共通の”好きなこと”に人が集う、あたたかい触れ合いのある場所です。

自由が丘駅南口改札を出て、左に進み、突き当りを右に曲がります。この通りが自由通りです。緑道を越え、世田谷区の看板を過ぎると、左に入る道があります。ここを左に曲がるとき、目印として右手に赤いアルソアの看板があります。道なりを進み、3つ目の十字路の右奥の民家が、シェア奥沢です。

 

(シェア奥沢)

 

 

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「とっても自由なパークタイチー」(代々木公園)

青空の下、風や木々の香りを感じながらの太極拳です。中国でも、早朝から公園で太極拳をする姿がたくさん見られます。童心にかえってのびのび体を動かして、体と心をほぐしてから、太極拳をやってみましょう。

  

≪中止≫ 4月  4日(土)10:00-11:30

≪中止≫ 4月12日(日)10:00-11:30

・4月19日(日)10:00-11:30

・4月25日(土)10:00-11:30

・4月26日(日)10:00-11:30

 

・5月  2日(土)

・5月16日(日)

・5月17日(日)

・5月24日(日)

・5月30日(土)

・5月31日(日)

 

 

※雨天の場合は、静かにお休みです。ご参加予定者には、朝8時をめどに個別にご連絡します。

 

場所:代々木公園 ※待ち合わせ場所は、南門です。初めての方は、開始10分前にお越しください。南門から入って、梅の園、丘の広場の前あたりでお稽古します。

 

   

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「体と心のデトックス:基本功(気功・瞑想・站椿功)」(自由が丘/九品仏/奥沢)

基本功をゆっくり丁寧に練習するクラスです。站椿功、太極歩、武当五行六合功、六字訣、呼吸法、瞑想など。週の半ばに、自分の体と心と向き合って、きれいさっぱりデトックスしていきましょう。

(クラスについて、詳しくはこちら

※ 3月は五形功の蛇に入る予定です。

 

日時:毎週木曜日 19:15-20:45 (4月9, 16, 23, 30日/5月7, 14, 21, 28日) ※4月2日は、中止です

   ※19時から中国茶をご用意してお待ちしています。

 

場所:九品仏駅近くの畳部屋 ※九品仏駅徒歩2分、自由が丘駅徒歩9分

        ※詳細は、ご参加の方にお知らせします。

 

 

 

「おはよう☀パークタイチー」(吉祥寺の公園)

ちょっと早起きして、ゆったり呼吸してゆっくり動き、全身を目覚めさせます。心と体を整え、1日をさわやかにはじめましょう。

 

日時:毎週木曜日 7:30-8:30(4月9, 16, 23, 30日/5月7, 14, 21, 28日) ※4月2日は、中止です

   ※屋外での開催です。雨天の場合、静かにお休みです。

 

場所:吉祥寺駅付近の公園(詳しくは、ご参加の方にお知らせします)

 

料金:1回1,500円(朝の特別価格)

 

 

 

「タオを生きることば」

2,000年以上前に書かれた「老子(道徳経)」は、武当功夫をする人たちを含むタオイスト(道士)の間でも大切にされており、修行者たちは「読み続ければ、いつかはわかる」と信じています。そこには、しあわせに生きるヒントがたくさんつまっています。

 

毎回1〜2章ずつ取り上げます。前半はお話と対話、後半は体感できるようなワークを、太極拳・気功・基本功・瞑想から選んでやってみます。(※お着替えいただく必要はありません。)

 

日時:   4月15日(水)19:00-20:30 (注:4月1日から、変更しました)

          4月22日(水)19:00-20:30 

 

   5月13日(水)19:00-20:30 

   5月27日(水)19:00-20:30 

   

※開場は18:45です。

 

場所:池尻大橋駅近くの和室  ※詳しくはご参加の方にお知らせします

 

 

みなさまのご参加をお待ちしています^^

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

体と心が目覚める太極拳(http://minminkung-fu.com/)

ブログ: みんみんの陽だまり太極道日記(http://blog.minminkung-fu.com/)

☀「すきなもの」Instagram:Instagram(@mayuminmin927)


いまは、自分に栄養を与えて育てるとき

2020.03.27 Friday

(Photo by Xie Okajima)

 

新型コロナウィルス感染拡大を防ぐために、不要不急の外出を控えるように、呼びかけがありましたね。

 

今回は、自分の免疫力が高ければいいのではなく、元気な自分がウィルスを運んでしまうかもしれず、誰でも無自覚に加害者になってしまう危険性があります。

 

元気なのに外に出られないのは、辛いところもありますが、未知の事態には専門家の意見を尊重して、自制を心がけようと思っています。さらに制限が強くならないためには、今が、ほんとうに、がんばりどきなのでしょう。

 

この状況では、今までどおりのやり方では通用しません。テレワークが増えたり、対面の代わりにオンラインでイベントが開催されたり、新しいチャレンジも試されていますよね。

 

この時期をどう過ごすかは、個々のいろいろな事情によって違う気がして、一概では言えません。

 

そんな中、わたしが感じているのは、いまは、自分を養って育てるときなのかもしれない、です。

 

人には運気がありますよね。大殺界とか、天中殺とか、運気がよくない時期があります。タイミングは、人それぞれ、バラバラです。

 

何をやってもうまくいかない時期、と言われたりしますが、それは、外での活動という意味です。だからこそ、勉強したり、自分を充実させるにはいい時期でもあります。

 

こんなとき、作家の遠藤周作さんが、エッセイか何かに書いていたことを思い出します。

 

遠藤周作さんは、お若いころ体が弱く、よく入院されていたそうです。学校にも満足に行けず、病院のベッドから落ちる枯れ葉を見る、みたいな日が続く中、

 

だからこそ、本をたくさん読んだ、と書かれていました。

 

わたしにも20代の頃、思いはあるのに、なかなか外で活躍できない時期がありました。イギリス留学から帰国して、仕事を探そうとしたら、ものすごい不況で、すでに新卒ではなく、既卒になってしまったわたしには、門がとても狭かった時代でした。

 

仕事の文句を軽く言いながら働く友人たちに、「そんなに文句があるなら、代わってほしい」と思ったりしました。その人たちが一生懸命でなかったわけでもなく、何かが悪かったわけではないのですけどね。(そして、今から振り返れば、自分にとっても、あの時期を体験して良かった、と思えるのですけれどね。)

 

そんな頃、この話を読んで、とても勇気づけられました。

 

何も出来ないわけではないのだ、と。

 

 

この世界は、陰と陽のバランスで成り立っています。

 

毎日が、朝になれば太陽が昇り、夜になれば日が沈むように、

春夏秋冬と、四季が動いていくように、

 

一定のリズムで陰と陽がくるくると転換しつづけています。

 

陽となる昼間、陰がなくなってしまうわけではありません。見えないところで、陰の下支えがあるから、陽が成り立ちます。光は、暗いところにしか射しこみませんしね。

 

太極拳は、陰と陽がくるくる転換しながら、進みます。陰陽どちらか片方になることはなく、必ず両方が存在することで、バランスが保たれます。

 

動きで目立つのは、陽です。前へ、上へと進むからでしょう。それに対して陰は、後ろへ、下へ向かいます。小さいですし、とっても地味です。

 

人は、見た目に騙されやすいです。五感の中でほとんどを占めるのは視覚ですので、それも当然の成り行きなのかもしれず、太極拳でも、多くの人が陽を作り出そうとします。

 

でも、それは違います。陰と陽では、陰がベースです。陰を作れば、陽は自然に発生するというのが、陰と陽のバランスです。

 

例えばシーソーを動かすとき、左を持ち上げても、右を押し下げても、できる形は同じです。でも、その過程は、全然違いますよね。右を下げるほうが、はるかに楽です。この場合も、陰を作れば、陽は自然に発生してくれます。

 

陰と陽は、”休む”と”動く”にも当てはまります。よく眠ることで英気が養われたら、自然と活動できるようになります。

 

わたしの体験と、周りを見ていての感覚ですが、一心不乱に必死にお稽古していても、うまくなりません。眉間にしわを寄せて、できないことにイライラしている人は、ずっとイライラしています。(わたしにも、そんな時期もあります。)

 

やっているものの特性にも関係しているかもしれません。太極拳とは、苦しい思いをして、自分の身を削って体得していくものではなく、体と心を解放し、しばりから解き放たれて、楽になっていくためのものだからです。

 

お稽古時間に練習したら、休むときはゆっくり休む。

 

お稽古時間も、一心不乱に取り組むのではなく、ときにはみんなで遊んだり、大笑いした方が、いい調子で体が緩んで、いいお稽古ができます。

 

10年前、武当山に行き始めた頃のわたしは、赤信号でも無理やり渡ろうとするような性格で、とにかく考えて行動しなければ、何も成果はやってこない、と思っていましたが、

 

武当山で、あちらの人々に囲まれて、こんな経験を繰り返すうちに、そうではなく、やるときはやる、休むときは休む、それでいいのだと、わかるようになりました。青信号は渡る、赤信号はいったん止まる、です。

 

 

だから、外での活動がしにくいならば、今は内を充実させるとき、自分を整えて育てる時期なのかもしれません。

 

遠藤周作さんのように病床にいるわけではありませんし、日々の生活のためには、なんとか外に向けて活動しないと、という場合もあるでしょうから、みんなに当てはまることでもなく、ひとつの過ごし方の、小さな提案でしかありません。

 

家にいる時間が多いなら、お掃除・お片付け、どんどん断捨離をすると、この空間で過ごす時間も、快適になります。すっきりしますしね。

 

食生活を見直すのにも、いい時間かもしれません。ちょうど冬から春に移るため、脂肪を落とすにはいい時期です。寒さに耐えるために蓄えた脂肪は、暑い時期には邪魔になります。

 

そして、いつか読もうと思っていた本を読むのにも、ぴったりです。

 

本を読む人、あまり読まない人、いますよね。新しいことに触れる方法は、人それぞれです。実際、本を読まない人の人間としての厚みが、本を読む人に比べて薄いと思ったことはありません。

 

ただ、わたしにとって本は、大切なものです。新しい世界を見せてくれて、そのときどきの価値観を揺さぶり、視野を広げてくれるものです。

 

本のよいところは、想像力が働くこと、”行間を読む”力がつくことかもしれません。

 

単なる文字の羅列から、状況を想い浮かべて、登場人物に寄り添ってみたり、

 

2次元のものが、自分の中で3次元に展開されていく中で、表面には表れていない奥にあるものを感じることもできます。

 

自分にはないことを疑似体験することで、現実にその状況のいる人への理解を、少し深められるかもしれません。

 

そういうことの積み重ねで、実際に人やことがらに対面したとき、

 

表に出ていることよりも、その奥に隠れている別の顔や、もしかしたら真実に近いものが、見えるようになるかもしれない、と思っ

ています。

 

 

陰と陽の話にもつながりますが、意外と人も、いちばん表に見えている顔と、その奥にある顔と、違ったりします。

 

わかりやすい例でいうと、素直に喜びを表現する人は、わかりやすいですよね。愛されやすいと思います。でも、中には喜びや感動を、じっくりとかみしめる人もいて、「何か文句があるのか」くらいに見えてしまうこともあります。こういう人は誤解されやすく、「わかりにくいと思いますが、すごく感動しているんです」とわざわざ言ってくださる方も、いらっしゃいます。

 

後者を”感情を表現するのが下手な人”として、「表に出せるように、していこうね」と言う方もいらっしゃいますが、わたしはそうは思いません。

 

人は、それぞれです。喜びの表し方も、それぞれで、じっくりかみしめる人は、そのまま大切にしたらいいと思っています。

 

すぐにはわかりにくいですが、じっと見ていれば、その人が感動していることは、わかったりします。

 

この人が、この場面で、こういう感じになっている、と、とらえた場合、そういうことが見えてくることもあります。

 

発言も、同じですよね。その言葉だけ聞いたら、「ケンカを売っているのか?」のようなことも、その流れの中で感じていくと、「本当に言いたいのはそれではない」と感じられることもあります。

 

これの何がいいかというと、表面的なことに自分が振り回されにくくなることです。自分のゴキゲンを損ねずにすめば、平和でいやすいですよね。

 

わたしの場合は、太極拳を通して、その人の緊張ぐあいや、体の使いかたから、奥に隠されたその人を見ることも多く、単純に本の行間を読むように、その人の奥行きを見ているわけではないと思いますが、

 

それでも、様々な人、出来事への理解を広げてくれることで、愛を素直に表現しやすくなる気がします。

 

さまざまな存在への思いやりや、尊重です。

 

「そんな行為は、嫌だよね」ということはあっても、「それでも、この状況や流れだったら、それも致し方ないかもね」と、温かい眼で見て、その人自身を否定せずに済むことも、あると思います。

 

いつも絶対に、というわけではなく、たとえばマスクを高値で転売する話を聞くと、「そんなことしていると、いい死に方をしないよ...」と思ってしまうこともありますが。

 

人とは、情けなくも弱いものだ、というのも、ひとつの事実です。

 

ダメなものはダメと、冷静に見ることを大切にしたいですが、その一方で、温かい目で思いやることも、忘れたくありません。

 

 

今の時期、どんな栄養を自分に与えたいかは、人それぞれでしょう。

 

しっかり栄養を取って、しっかり休んだら、タイミングが来たときに、自然と芽が出て茎が伸びていくように、ぐんぐん成長しはじめて、いつかはきれいな花が咲きます。

 

そのためにも、地味で目立たないけれど、根っこをしっかりはって、お水と栄養を与えてみようと思います。

 

時期がきて、あふれるように表に出始めるかもしれませんしね。

 

その時期がいつ来るのか、今はまだわかりませんが、しばらく、がんばろうね。


そういえば、封鎖が続いていた中国の武当山は、3月25日、60日ぶりに封鎖が解除されたようです。やまを越えるときは、きっとわたしたちにもやってきます。

 

 

「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。人が集って、一緒にお茶でも飲んでなにげない話をして、ほっとする場所でもあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

太極道家

講座のご案内は、こちらから


≪お知らせ≫ 3月28日(土) 〜 4月12日(日)のクラスの休止

2020.03.25 Wednesday

(中国 武当山)

 

新型コロナウィルス感染の拡大を受けて、都知事から、不要不急の外出は控えるように、要請がありました。

 

首都封鎖を避けるためにも、この要請を重く受け止めて、3月28日(土)〜4月12日(日)までのクラスをすべて休止します。

 

休止するのは、下記のクラスです。

 

3月28日(土)

・10時〜 とっても自由なパークタイチー

・14時〜 ホントにはじめての武当太極拳・気功

 

3月29日(日)

・10時〜 とっても自由なパークタイチー

・14時〜 やさしい站椿功

 

4月2日(木)

・7時半〜 おはよう☀パークタイチー

・19時15分〜 体と心のデトックス:基本功

 

4月4日(土)

・10時〜 とっても自由なパークタイチー

 

4月5日(日)

・13時〜 麗屋 弘鈴庵の 立って、歩いて、太極拳

 

4月8日(水)

・19時〜 タオを生きることば

 

4月9日(木)

・7時半〜 おはよう☀パークタイチー

・19時15分〜 体と心のデトックス:基本功

 

4月11日(土)

・10時〜 体と心が目覚める太極拳(シェア奥沢)

 

4月12日(日)

・10時〜 とっても自由なパークタイチー

 

 

※3月26日(木)の「おはよう☀パークタイチー」と、「体と心のデトックス:基本功」は、開催します。

 

※4月15日(水)から再開予定ですが、状況によっては休止期間を延長します。

 

 

これまでは、少人数であること、閉鎖的で混雑した環境ではないことから、一部を除いて通常どおり開催してきました。

 

不安と閉塞感がある中、体を動かして巡りをよくすることは、心身ともに軽くなることあり、できる予防をしながら続けていましたが、

 

今のように拡大していく局面では、積極的に中止すべきという思いと、

わたしが決めることで、みなさまが参加するかどうか悩まなくて済むと思い、休止を決めました。

 

この時期を乗り越えていけますように。

どうぞ安全に、すこやかにお過ごしください。

 

 

「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。人が集って、一緒にお茶でも飲んでなにげない話をして、ほっとする場所でもあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

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自分の内に響く歌をうたう

2020.03.21 Saturday

 

(南紀白浜)

 

先月、たまうた”(魂とつながる歌の唄い方)というワークショップに出てから、歌いたい気分が続いています。

 

もともと適当な鼻歌は歌うのですが、今は、もっと響かせて歌いたい気分です。

 

どこに響かせるかというと、自分の内側です。

 

骨が、細かい振動で震える感じです。意識しやすいのは、胸のあたりの胸骨です。

 

歌うとき、つい外に向けて歌おうとしませんか?大きな声が出るのがいい、と思ったりしませんか?

 

意識が外に向きすぎると、内側から絞り出すような感じになり、窮屈だったり、苦しかったりします。

 

大きな声は出るかもしれませんが、その声はとがっていて、戦闘態勢のようです。絞り出した後の自分はすっからかんで、頑張りすぎて、くたびれたりします。

 

頑張ることをやめて、自分の内側、骨や細胞に響かせるように歌ってみると、振動でふるふるしてきます。声の質も、とんがりが取れて、ふわっと広がる感じになります。

 

「ふるえる」と言いますよね。

 

「魂がふるえる」とか、「心が震える」とか。じーんと感動したり、しみじみ感動した場合などに使います。

 

からだの中で、振動が起きる感じです。振動数が上がると、本来のすこやかさを取り戻しやすくなると思うのです。

 

以前、こんな話を読んだことがあります。

 

生まれる前の魂は、どこでも自由に行けます。振動数は、高いです。でも、魂がからだに入って、この世に生まれるときは、振動数を落とすのだそうです。からだには制約があって、地球の裏側に一瞬で行けたりはしませんしね。

 

からだが動かないと、どんどん振動数が落ち込んで、その文字通り、自分の心も落ち込んでいくのだそうです。

 

落ち込んだ振動数を上向きにさせるための簡単な方法は、器(からだ)ごと動かすことです。からだを動かすとスッキリするのは、振動数が上がるから、だとか。

 

この信ぴょう性を計るのは難しいかもしれませんが、わたしには「なるほど!」と、しっくりきます。

 

そして、器ごと動かすのもいいのですが、歌って内側をふるえさせるのも、いいと思うのです。

 

骨に響かせて、細胞を揺らして、からだの中の水分も揺らします。「流れる水は腐らない」というように、水は流れれば、きれいなままでいられますよね。

 

 

人は、人の中で生きているので、意識が外に向きがちになることもあります。自分の価値を、自分で認めることができず、人の評価で一喜一憂することも、ありますよね。

 

人の期待に応えることに一生懸命で、期待された結果は出しても、自分は楽しくないし、疲労困憊状態、なんて経験もあるかもしれません。

 

自分の中が空っぽで、何かを決めるときでも、「評判がいいから」とか、「〇〇さんという専門家が良いと言うから」でしか決められないことも、あるかもしれません。

 

「特に不満があるわけではないけれど、なんだかつまらない」とか、人によっては、病にカタチを変えて訴えてくることも、あるかもしれません。

 

そういうときは、まず自分の内側に意識を向けます。

 

太極拳や気功を例にしてみると、自分のからだの状態に意識を向けて、どこが緊張しているのかに気づいて、手放して、楽になっていくことで、自分を感じる力を育てていきます。

 

場合によって、目を閉じたりするのは、外を遮断して、外に行きがちな意識を内側に向けやすくするためでもあります。

 

この内に内へと向かうとき、外に向けてアピールする力は、ありません。

 

こんな状態のときの太極拳は、すごく地味に見えたりします。わたしにもありますし、兄弟子にも、そんな時期があったように思います。

 

それより、外へ外へと向けて演武する意識が強い人の方が、映えますし、カッコよく見えます。

 

以前、こういうふたりが一緒に演武したとき、一緒に見ていた友人が、「Aさん(内に向かっている人)は、Bさん(外に演武する意識が強い人)よりも、丁寧に自分のリズムでやっているのだけれども、見た目には動きが遅れて見えちゃうね。」

 

その通りだな、と思いました。

 

太極拳には、「入静」ということばがあります。

 

静かな状態に、深く入っていくという意味ですが、それは、からだも、心もです。

 

外ではなく、内へ内へと入っていきます。これがぐっと深く入っていけるようになると、内だけでなく、外にも広がり始めます。内と外はペアなので、本来どちらか一方ということはありません。

 

こうなったとき、見ている人も、気持ちいいのです。「自分も、見ている人も気持ちいいのが、よい太極拳」と、わたしの先生が言うとおりです。

 

 

人の見た目も、同じようなことがあります。

 

からだの緊張が強い人、心がパツッと張っている人は、実際には弱い自分を鎧で防衛している感じなのですが、外に向けてアピールする力があり、ぱっと見たときに、キレイです。

 

でも、常に戦闘状態にあることに疲弊して、やめようとしているとき、からだの緊張を手放そうとしているとき、「自分はどうしたいのだろうか」と内側と対話しているようなときは、外へのアピール力は弱くなります。そんな余力は、ないからかもしれません。見た目にも、力が抜けて、ほわんっ、となり、地味になる気がします。

 

内側が充実してくると、内側からの光が、外に広がっていく気がします。防衛状態だったときのキレイさとは違う、美しさが現れます。外にアピールする意識はなくても、光が漏れて、みんなを照らすって、いいですよね。

 

 

歌も、似ているところがあるような気がします。

 

まず内側に響かせることで、それが充実してきたら、外にも同じように広がっていく気がするのです。

 

そういう声は、自分を癒して、人の心も動かすかもしれませんよね。自分もここちよく、周りの人もここちよいって、いいですよね。

 

そして、歌いたい歌は、今の自分のテーマだったりします。

 

歌には歌詞があって、メロディがあって、力があると思っています。その力を借りるからなのか、自分の持っているものと融合していくのか、

 

どういうことなのかわかりませんが、自分が大切にしたいものを確認できたり、前に進むための背中を押してくれたり、そこから動きはじめることも、あります。

 

そういうのが、いいな、と思っています。

 

 

今、歌いたいのは、米津玄師さんの「海の幽霊 ~Spirits of the Sea~」です。

 

映画の「海獣の子供」の主題歌で、もともと原作のファンだった米津さんが作っただけあって、映画の世界観にも、ぴったりです。映画の最後にこの歌が流れたときには、号泣しました。

 

この世から消えてしまった命を想うような歌で、「大切なことは言葉にならない」という歌詞が、ぐっときます。

 

歌っていると、どうなっていくのかしらね。今の重苦しい空気をちょっと軽くして、ごきげんになれるだけでも、十分なのですけどね。

 

 

 

【3月の特別クラス】

3月28日(土)14:00-16:30 「ホントにはじめての武当太極拳・気功(池尻大橋)詳細とお申込方法はこちら

 

3月29日(日)14:00-16:30  「やさしい站椿功」(池尻大橋)詳細とお申込み方法はこちら

 

 

「陽だまり」とは

「陽だまり」のイメージは、縁側にのんびり座り、暖かいお日様の光が射しこみ、ぬくぬく、まどろむような時間と空間です。縁側は、なくても生活できますが、あると居心地が良く、今、とても失われている”あそび”や”ゆとり”だと思うのです。モノも置かれておらず、いつもキレイで、りん、とした印象もあります。人が集って、一緒にお茶でも飲んでなにげない話をして、ほっとする場所でもあります。太極拳を通して、陽だまりのような場を創っていきたいと思っています。

 

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いしい まゆみ(道号:静慧)/ みんみん)

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